新・スパロボ学園 超外伝 ~騎士ガンダム SEED (3)~

第三話が長すぎて、結局半分に分けざるを得なくなったでござる

まぁ、主人公3人のうち、誰一人出てこなかった二話よりいいかw

しかし、頭の中ではいろいろイベント思いついてますが、地名とか考えるの難しいっすねw
実際のガンダムの地名と組み合わせるとなると、それが余計に難易度を上げます
ホントに、元々の騎士ガンダム物語を考えた方は、実に発想力豊かだったんですね。尊敬します


☆あらすじ☆
私立スパロボ学園
それは、スパロボに存在するあらゆるキャラクターが、学園生活という舞台を通じて、好き勝手するための空間である!


スパロボ学園高等部所属、神名綾人の風邪によって起きた時空の乱れにより、騎士ガンダムの世界に存在するはずの無い、『SEED』の時代が生まれてしまった
学園長の苦渋の決断(?)により、その時空を修復するために送り込まれた兜甲児達一行は、SEED世界での戦争の情勢がこじれ、予期せぬ悲劇が起きる危険性を感じ、行動を開始しすることになった


オーブ王宮の廊下を、騎士ストライクは物思いにふけりながら歩いていた
(調べた感じからすると、完全にぼくらの物語が踏襲されてるワケじゃ無いみたいだ)
カガリは確かに王位にいるが、それはどちらかというと第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後の情勢で、自分も何だか半端な状態で王宮にいるような状態である
(それにしても問題は、ややこしい三つ巴のこの戦争だなぁ。介入しちゃったからには、何とか解決しておくべきなんだろうけど・・・)
「・・・キラ君?」
突然その名で呼ばれて、ストライクはビックリして顔を上げる。と、そこにはポカンとしている、確か軍師のマリューの姿があった。が、彼女を見てストライクは、他の誰とも違う何かを感じた
「・・・まさか、マリュー先生、なんですか」
「やっぱり、キラ君なのね!?」
そう、そこに居るのは間違いなく、スパロボ学園高等部、国語担当のマリュー先生であった
「ああっ、良かった!もう、急にこんな状況に放り込まれて、どうしようと思ってたの」
「それは僕もですよ。でも先生、なんで僕がキラだってわかったんです?」
そりゃそうだ。外見はどう見たってガンダムタイプなのだ。中身がキラなんて、分かるはずもない。なおこの世界での彼も、例に漏れずコーディ族らしいのだが、遠くに居るシンと一緒で、何故か上手く人間族形態になれないようだ
「キラ君、自分じゃ分からないのね・・・?私から見ると、この"ストライク"にキラ君の影が被って見えるのよ
逆にキラから見ると、マリューの周囲に虹色のオーラのような物が見えている
どうやらこれは、学園から跳ばされた者に特有の、印のような物なのかも知れない、とキラは考えた
「先生、何が起きたのか分かりますか」
マリューはキラの言葉に力なく首を振った
「私も気づいたらこの状態で、カガリとか他の家臣の人たちに、いろいろと相談を振られてる状況だからね・・・なんとか、分かりそうな内容にはそれとなく応えてるけれど」
彼女自身も世界観が全く分からないのだが、だからと言って分かりませんとも言えないし
「えっ、じゃあこの後呼ばれてる軍議、どうするんですか」
「それよ。頭が痛い話だわ。でも、この世界の人たちに、異世界から来ましたなんて言って、事が通じるのかどうか・・・」
実際は第二話で話したとおり、わりとこっちの人たちはその辺に耐性があるのだが、この二人がそれを知っているはずも無かった

そんなわけで二人はしょうが無く、バレない程度に行動しようと囁きあった後、オーブ王宮での対策軍議に出席したのである
「・・・というように、アーク王国の侵攻は現在、大陸の1/3を・・・」
アサギが手を伸ばし、地図上に赤い点を付けていく。それはアーク王国によって制圧された、町や村の場所を指している
「我が国の周囲を固めるように攻めている、様に見えなくも無い布陣ですね」
「ここまで前線が延びてきていると、アーク王国の連中の補給スピードが上がって、布陣が早くなります」
「こちらが体勢を立て直す隙が少なくなり、兵の疲労も上がります・・・」
ジュリにマユラも続けざまにそう言ってくるが、その都度カガリのイライラ度は目に見えて上がっていくのが、ストライクにはハッキリすぎるほど分かって、落ち落ちしていられなかった
「アズラエルめ・・・!こちらが中立を唱っているのをいいことに、こうやってじわじわと!!」
「ですから姫様、そのように扱われないためにも、早めに手を打たないと」
「しかし、ここで我々まで戦争に加われば、結局奴らと同じ穴の狢ではないのか!」
「サハク家を、裏で動かすのはいかがでしょうか?」
「それも結局一緒だろう。バレたらどうする、バレたら!」
軍議の内容はハッキリ言って無限ループである
それもこれも、カガリが亡き父王の"中立"という言葉に、嫌と言うほど固執しているからに他ならないのだ
「あのね、カガリ・・・問題はそこじゃ無いと思うんだけど」
これはマズいと思ったのか、さすがのキラ・・・というかストライクが、痺れを切らして軍議に口を挟んでしまった
「ストライク、私を呼び捨てするなと、あれほど!それに、私に意見するほど、お前は」
「意見するほど・・・なんなの?
そろそろ、カガリの態度があまりに酷いと思ってきたストライクは、ずっと身体を乗り出して彼女の目の前に顔を近づける
「って言うかカガリはさ、意見を聞きに軍議に出てるの。それとも、我が儘を通すためにただ人を集めてるの、どっち?」
「うっ・・・そ、それは」
ストライクに痛いところを突かれたのか、カガリはそこで言葉を詰まらせてしまう
そこで、自分の意見を聞かせる隙ができたと判断したストライクは、そのまま話を続けていく
「あのねカガリ。中立って言うのは、戦争をしないこととイコールじゃ無いと思うよ
それはストライクの中のキラが、実際の歴史とスパロボ出演という中で学んだ、一つの答えでもあった
「なら・・・どうするつもり?」
現実としてもこの場としても、何をどうすればいいか迷っていたマリューは、率直に思ったことを口にした
「中立であろうとするなら、世界に対して中立って言う手もあるでしょ」
ストライクのセリフの意図を理解できず、軍議のメンバーは一様にポカンとしている
が、ストライクは構わず続けた
「その"天を焼く剣"を、僕たちが先に見つけて確保しちゃえば良い。別に使わなければ良いんだもの。いっそのこと壊してしまうのはどうだろう?」
"天を焼く剣"そのものが、世界に対して害悪をもたらす代物と考えられるのなら、それ自体を排除するか自分たちが管轄する。そうすることで、世界全体の安定を図れるのでは無いだろうか、ということである
「・・・おお、なんということだ!」
キサカが突然、天を仰いで号泣し始めたので、ストライクは
(あれ、ちょっと的外れな事言っちゃった?)
と内心慌てたのだが、そうではなかった
「あのストライク様が、こんなちゃんと議論できる内容を仰られて・・・」
同じように、いつもは周囲に厳しいらしいエリカまで、何か胸が熱くなっちゃったらしく、釣られて鳴き始めたではないか
「亡き騎士団長ムウ様がこの場に居られたら、どれほど喜ばれたことか」
そしてその場の一同は、皆が一様におーいおいおいと泣き始めてしまったのである
「えーと・・・"僕"が跳んでくる前の僕って、一体どういうキャラクターだったんだろう・・・?
あんまりな対応をされたので、ストライクのキラはなんか憤慨して良いんだかなんだか
"止めてよね"なキャラだったんじゃないの?」
マリューの適切な突っ込みに
「それは黒歴史にして下さい・・・」
どよ~んとした空気を背負ってしまう彼であった
(それにしても、この世界の時間軸では、ムウさんは亡くなってることになるのか)
その事実が分かり、横にいるマリューも複雑な表情を見せている
(でももし、歴史が踏襲されているなら、きっとムウさんは生きている。居るならアーク王国・・・ただ、それは必ずしも喜ばしい状況じゃ無い)
それにそのムウが、学園から跳ばされた人物かも不明である
情勢を少しずつ理解しながらも、それを今後どう生かせるのかは、ストライクにもマリューにも未知の領域である
「とは言え実際、"天を焼く剣"の在処ってどこなんだよ?」
歴史書の地図を頼りに、一路オーブ王国への空路を征くスパロボ学園組一行
ちなみになんで空を飛んでるかというと、彼らの容姿があまりにもリオン・カージに馴染まないために、通り道で無用の混乱を避ける目的である
「そう言う意味では、ビアン校長の人選って根本的に間違ってたよね」
「本当だよね。肩身が狭いったらありゃしない」
誰にともなく喋っているように見えるニルヴァーシュだが、実際にはその肩の辺りにちょこーんと小さく小さくなったエウレカが、ポンッと座っているのである
そう、ニルヴァーシュは中に入っているレントンと、小妖精となったエウレカが分離して存在している状態であった
「こんな恰好じゃあ、迂闊にエウレカにも触れないし」
「私も、レントンに触れられなくて寂しいよ」
「でも、一緒に居られるだけイイかな・・・」
「うん・・・そうだね。レントンがちゃんと、側に居てくれるから」

そのまま、ピンクのオーラまとったイチャイチャモードに突入する、ニルヴァーシュとエウレカ
「あのー、あれ撃ち落としてイイッスか
「やめろ!ただでさえ人手が足りないんだから」
いい加減腹立ってきたドラグナー デュオ(@タップ)に対し、ゲッターの中から隼人が自重を促してくる
同様に、それを見ないフリをしているマジンガーZ(@甲児)は、手にした歴史書の内、その件に関する文章を読み始めた
「この本の伝承に寄れば・・・」

徐は魔界の魔神さえ忌避する禁断の力
天からの光により大地に身を封じられ、永き眠りの時を過ごしている
その柄を一振りすれば、大地の全てを薙ぎ払い
その切っ先は無限に伸び、あらゆる物を七色に染め上げる
其れより広がり征く光は、滅びの唄を謳い世界を覆い尽くし、天を焼く


「場所のヒントになってねーよ」
「俺に言うなって」
さっぱり意味が分からん、と言う感じのドラグナー アイン(@ケーン)だが、それはマジンガーZも同様である
「地面に埋まってる、って事だけは確かみたいだけど」
だからアズラエルは必死であちこちを掘り返させているのだろう
だけど、とユウブレンは続ける
「古代の遺物なんだから、そりゃ地面に埋まってて当然さ。俺は、別の所が気になるよ」
ユウブレンは三行目のところが・・・と指さした
「"七色"に核の火は輝くか?なんか俺、これって単刀直入に、核兵器じゃ無いような気がしてきたんだ」
「この世界の人から見たら、そう言う色に見えたのかも知れないから、記述を鵜呑みにするのも危ないぜ?」
などと、互いの見解を言い合っている一同を見ながら、ヒメブレンが心配そうに後ろを振り返っている
「ねぇ、大丈夫なのブラスタさん。付いてこれる?」
「んなこと言ったってお前、こっちゃ一人多く抱えて飛んでんだから・・・」
そう愚痴るブラスタ(@クロウ)の腰の辺りから、ベオネットスパイカーの網にくるまれたアシュセイバー(@アクセル)がぶら下がっている
「いや~、すまないねぇブラスタ君。俺が唯一飛べないばっかりに」
そう、他の連中は仮にも飛行可能だが、アシュセイバーは素では飛べません
もちろん、跳ばされる前にミノフスキークラフトとか、テスラ・ドライブみたいな強化パーツなんぞ装備していたはずもい
このため、協議の結果ブラスタが彼を運ぶことになったのだ
「まったく、メーター780Gでも割に合わんぜ、コイツは」
ブラスタがヤケクソ気味に、そう言ってため息をつく
「まぁそう言わずに。旅は道連れ世は情け。仲良く行こうぜ兄弟!」
「誰が兄弟だ。だいたい、これならなんで事前に、アストナージにフル改造してもらってねぇんだよ」
スパロボA Portableでは、アシュセイバーはフル改造して初めて飛行可能です
「そんな金、校長から出してもらえるわけ無いんだなぁ、コイツが。いやはや残念」
「ッつーかお前、人に運んでもらってるわりに、全然遠慮してねーだろ」
「いやいや、俺は非常に申し訳ない気持ちで一杯なんだな、これが」
などとど突き漫才をしている二人(二機?)を、遠くから眺めていたバルキリー(@アルト)とドラグナー トレス(@ライト)
「なぁ、アクセルのキャラクター、おかしくないか?」
アシュセイバーの喋りがおかしいので、バルキリーは何だか心配になってトレスに話かける
「ああ・・・たぶん、次元の壁を越えたショックで、アホになってるな、アレ
「は!?アホってなんだよ、アホって
どうやらアシュセイバーの中のアクセルは、転移のショックでよりによって、言語機能が破壊されたらしい
人はこう言う状態の彼のことを、アホセルという
「何だか俺は、このパーティの征く先が、ほとほと心配で仕方ないんだが」
バルキリーがゲンナリしているのは、まぁ分からんでもない
「ま、いつものことだし、何とかなるでしょ・・・って、ちょい待ち。漫才はこれまでみたいよ」
急に、ドラグナー トレスのレドームに当たる部分が、グルグルと回り始める
「・・・金属反応が20前後。この形は、ザフトのジンやシグーに似てるな」
「つーことはあれか、今度の相手は噂のプラント大陸の皆さん、ってことかよ」
果たして彼らの視界に、SDサイズのジン達がワラワラと現れ、彼らと対峙する形となった
が、もちろん相手方は相当困惑している
「なんだ、こいつらは?」
「我々の記憶に無い機体だと」
「新種のMS族か?」
いや、MS族ですらないんだが、そんなこと説明したところで・・・というか、説明を受け付けてくれることやら分からない
「こんな場所で不審な軍団など、アーク王国の傭兵かも知れません」
「これ以上行かせるわけにいかん。後方のクルーゼ隊に報告。我々でまずは食い止める」
予想通り攻撃対象として認識されてしまった一行だが、それだけでは無い問題発言をトレスは聞き逃さなかった
「クルーゼ隊、だって?コイツは不味い」
一番関わりたくない人物が率いる部隊が、どうやら側に居るようなのだ
「こいつらとやり合うのは得策じゃ無い。後退してやり過ごそう」
トレスがそう言うので、やる気だったアクエリオン(@あの三人)も渋々逃げを決め込むが、もちろんシグー達は待ってはくれなかった
「所属不明集団、逃走します!」
「逃がすな!!」
そのまま、なし崩し的に乱戦へと突入してしまった一行で、ブラスタだけがもちろん不利であった
「おらアシュセイバー!お前邪魔だから、パージするぞ!!
「ば、馬鹿!こんな所から落下したら、いくら俺でも死ぬ、死ぬって!!」
が、そんな彼の言い分も無視して、無情にもアシュセイバーを吊した網を切り離そうとするブラスタ
『もう、仕方ないですの』
宿主(?)の危機に、アルフィミィはひょいと指を振る
そうするとあら不思議、空中にペルゼイン・リヒカイトのオニボサツが、ゆら~りと現れたではないか
「!?!?!?!?」
それはジン達はもちろん、マジンガーZだってちょっとビックリな光景である
『ほら、アシュセイバーは、これに乗ればいいですの』
「・・・なんか不気味だけど、まぁこの際仕方ないんだな、コイツが」
恐る恐る脚をかけるアシュセイバー。と、オニボサツは彼の体を支え、周りを囲んでいるジンやシグーを蹴散らしにかかる
「お、おお、こりゃ快適。いいねぇ~、カットバックドロップターン!ってかぁ!?」
そんなの、学園に帰ってホランドが聞いたら、たぶんぎったぎたのメッタメタのフクロにされると思うんだが
「おいこらお前ら!そんなのできるんなら、最初からやれぇ!!」
ブラスタの怒りは間違ってないが、アルフィミィはにっこり笑って一言
『キャラクターが不利になってから、パワーアップする。これがRPGのお約束ですの♪』
・・・てなかんじで、一時の不利はどこへやら
というか、クルーゼ隊に接触したくない、という悪い予感をすっかり忘れ、雑魚掃討に集中してしまうスパロボ学園組であった

その頃、僅かに離れた空域には、先遣隊の情報を聞いたクルーゼが居た
「空を飛ぶMS族らしき一団?・・・はて」
そんな者達が、アーク王国に居たと言うことは、クルーゼですら知らないことだ
「非常に強力です。先遣隊では、足止めするのも厄介かと」
「ふむ。であるなら、せめてお姿だけでも拝見させていただこうか」
相手をするのが無理でも、姿形だけでも分かれば対処のしようはある
「デュエル、イージス、バスター、ブリッツ。全員付いてこい」
呼ばれた中に含まれていたイージス、即ちアスランはこの状況よりも、クルーゼそのもののことに気を奪われていた
(このクルーゼはディンに変身できる・・・即ち、コーディ族だということ、だ)
現実のラウ・ル・クルーゼは、実際はナチュラルだったと聞く
(これは何を意味している?このクルーゼは、俺の知る人物とは何の関係も無い、ただこの世界にはまるためだけに存在している者なのか?それとも・・・)
ただ、クルーゼという人物である以上、腹に一も二も黒い物を抱えている、ということだけは間違いないはずである
「ぬあ?な、なんだ、あの連中はよ」
バスターの間抜けた声が、出し抜けに聞こえてきたので、イージスがハッと顔を上げる
と、そこには自分にとって見慣れた連中、スパロボ学園の面子が居るではないか
(まさか、本当に!?)
自分が夢を見ているのでは無いことを確かめるため、イージスはワザと剣を抜いて、一番近くに居たニルヴァーシュに斬りかかる振りをした。反射的にそれを受け止めた相手は、目の前の見慣れたピンクのMSに驚いている様子だ
「・・・レントンか?」
小声で相手に呼びかける
「アスランさん!?」
相手の反応を確かめると、イージスは一度ニルヴァーシュのブーメランを切り払い、すっと離脱して再度斬り合う素振りを見せる
「・・・状況が不味い。今は離脱しろ」
「どういうことです、理由を」
それが説明できないんだ、と目で訴えているイージスに気づいたのは、意外にも小さくなっているエウレカの方であった
「待ってレントン。アスラン、困ってるみたい。あたしが彼に話を聞くから、彼を思いっきり吹き飛ばして!」
そう言うとエウレカは、こっそりイージスの首元辺りにくっつく
「え!?・・・う、うん、わかった!」
言われるまま、イージスを捕まえて大きく宙を舞ったニルヴァーシュは、そのままの勢いを付けて彼を地上へ放り投げた
もちろんそのまま落下する彼では無く、頃合いを見計らって背中のスラスターらしき部分を吹かし、地上に激突するのは避ける
「ったく・・・派手にやってくれる」
イージスはヤレヤレ、と言うような仕草をしながら、上空を見上げる
「すまないエウレカ、君が気づいてくれて助かった」
そう。小さい彼女がくっついてくる分には、単にイージスが吹き飛ばされただけに見える
「ううん、大丈夫だよ。それでアスラン、不味いってどういうことなの」
アスランは周囲を用心深く見渡した上で、簡単に自分の置かれた立場と、クルーゼに関する情報を彼女に伝えた
「じゃあ、あそこに居るのはイザークとか、ディアッカじゃないのね?」
「そのようだ。だが、クルーゼはワケが違う。俺が迂闊な動きをすれば、後で何がどうなるか分からない」
もちろん、こういう機会を使って、プラントを抜け出すことはできる
だが、プラント大陸の情勢は予断を許さない。非常に険悪な空気が流れており、それはオペレーション・スピットブレイク前後にも似た状況である
そう言った擬似的未来を知っている自分は、ある種それを内側から止めるチャンスを握っている面も有るのだ
「だからエウレカ、みんなに伝えてくれ。俺は俺で、とにかくプラントでなんとかやってみる。お前達は、他の・・・キラやシンが居るなら、そっちを探してくれ」
「うん・・・でもアスラン、無茶しちゃダメだよ」
エウレカの言葉にアスランは苦笑いをしつつ、再び宙を舞う
「おい、イージス!勝手な真似を」
「すまん。先遣隊が心配で、つい」
デュエルに叱責されるイージスだが、適当にあしらって再び乱戦の中に紛れ込んでいく
そうして一団の中を通過しつつ、エウレカをこっそりニルヴァーシュに送り届けた彼は、今度はワザと戦場から一歩引いた位置に移動する
「えっ、なに、どこに逃げるっての?」
事情を知ったユウブレンが、ヒメブレンに近づいてきて、とにかく逃げると叫んでいる
「とにかく遠くへ行く、どこだっていい。後は後で考える!」
「でもユウ、アタシ達、この辺の事なんて知らないよぉ?」
ブレンのテレポートは、彼らのパートナーである人間のイメージする場所へ、バイタル・グロウブを利用して移動するものである。現状、ブレンその物と化している二人が"浮遊"しているのも、リオン・カージに存在しているバイタル・グロウブに乗っているからだ
だが彼ら二人には、この世界のイメージが無い
「いいから、やるんだよ!みんな、俺と比瑪の間に入れ、ここから離脱する!!」
「えー!?ああもうッ!」
ええいままよ!と心で叫んだヒメブレンと、勢い任せのユウブレンが腕を付き合わせてチャクラ光を照らし出す
「な、なんだ!?」
「くそ、前が」
突然のことに慌てるプラント大陸の軍勢を前に、二人は力を合わせて叫ぶ
「行くぞ比瑪、合わせろ!」
「いっけー!!」
一際明るい何かがそこを走り抜けたかと思うと、次の瞬間(コーディ族からすると)異形の者共はその姿をかき消していた
「ぬぅ・・・まんまと、逃げられたようだな」
原理は不明だがね、とクルーゼは呟いた
「それにしてもイージス。隊の輪を乱さないという言葉、早速翻してくれたね?」
「・・・申し訳ありません」
まるで、正体不明の集団を逃した憤りを向けてくるようなクルーゼに、イージスは素直に頭を下げた
「罰は受けます。営倉でも、降格でも」
「あの集団を追ってから、それは決めよう」
「・・・追う、のですか?」
当ても無いのに?というような視線で、イージスはクルーゼを見上げた
「実に特徴的な者達だったからね。逆に嫌でも目立つという物・・・探すのは、意外と楽かも知れないよ?」
確かに、それがあったからマジンガーZ達は、地上を歩かないようにしていたのだ
(くっ・・・甲児達、上手く逃げてくれていれば良いが・・・)

騎士イージス・・・クルーゼ隊と共に行動中
深い森の中で、突然眩い光が走ったかと思うと、ぼろぼろと何かが地面に叩き落とされてくる
言うまでも無く、ヤケクソでテレポートした、スパロボ学園組の面々だ
クロスゲートの件に続いて、またもや地面に放り出され、団子状態になった彼らであったが、とりあえず危機を脱したことだけは確かなので、ホッとしたせいか誰も彼もが、その状態からしばらく動かないで居た
「・・・プラントにも目ぇ付けられたな」
言い出したのはマジンガーZだった
「そうだな」
「どうする?・・・この状態じゃ、いろいろと限度があるよ」
探すべき物の名は知れども、在処になる目印はさっぱり分からない。とにかく中立のオーブを目指せばと思っていたが、その前にアーク王国とプラントに負われる羽目になってしまった
この世界への接触を最低限にして行動しよう、というのが基本方針としてあった物の、情報収集という観点から見ても、これ以上の自粛行動は逆にリスクが高い
「捜索地点を絞って行動するべき、ってことだろ・・・」
疲れた、とへたりって地面に身を投げ出していたユウブレンは、逆方向から自分の顔を覗き込んでいる人間族が居るのに気づいて、慌てて身を起こした
「・・・なんっか、壮観だな、オイ」
彼はそこに集まっている一同を見渡して、こりゃけったいだなというような顔をしている
「"8"ィ、こいつら新種なのか?」
「記録無し。太古の記述にも、似たような物は無いが」
彼は手元にある本のような物に話しかけている・・・いや、紛れもなく本と会話している
どうやら、その男には敵意も何も無いようだが、ゲッター達の方は話を切り出すタイミングもネタも無い
互いに踏み出せない、そんな状況の時
キングゲイナーのポケットから、ひらりとあの写真が舞った
地面に舞い降りたそれを見たとき、男は何かに気づいたようだった
「なんだなんだ、お前らあの二人の知り合いか?」
流石に不信感丸出しだった男が、やっと何か接点を見つけたというように、明るい顔になってこちらに身を乗り出してきた
「あ、ああ・・・スターゲイザーに、彼らのことを教えてもらって」
バルキリーのその返答を聞いて、さらに彼はニンマリと笑った
「ほうほう、あの姉ちゃんにね。なるほど!」
彼はそう言うと、任せなさいというように自分の胸を叩いた
「事情はよくわかんねーけど、とりあえず俺にいろいろ任せなさい!」
「ず、随分と軽いな。それこそ、こっちを良く分かんないのに、大丈夫なのかよ」
お前が言うなという感じの台詞を言うドラグナー アイン
「ん。困ってるのはじゅーぶん伝わったからな。そういうとき助け合うのが、俺達ジャンク屋連合のお約束事!」
それが分かってて、スターゲイザーは写真を預けたんだろ、と彼は言った
「す、すまない。恩に着る。えーと」
「俺はロウ・ギュール。戦うジャンク屋だ!」
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テーマ : スーパーロボット大戦 - ジャンル : ゲーム

2011/06/12 03:01 | 偽騎士ガンダムSEED本編COMMENT(5)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

機動戦士 騎士ガンダムSEED ASTRAY

・今回は夏元雅人先生が手掛けたコミカライズ作品が殆どです、ASRTAYだけで進めると限界が……(汗)


アーク大陸 オーガスタ砦 サラブレット騎士団詰所

キルスティン「タキガワ魔導士、やはりアスラエル王の行動に不審を抱くのかね」
ミユ「はい……ファントムスィープ隊が宮廷魔導士の動向に不自然を感じてます、私の師匠でもあるリャン大魔導司が動けない以上……私達が動く必要があります」
キルスティン「うむ、分かった。アナハイム商会も危惧しておる……モルゲンレーテ商会を潰されたら不都合があるらしい」
ユーグ「キルスティン騎士団長、お久しぶりです」
キルスティン「おお、ユーグか……騎士G07は?」
ユーグ「オーガスタの鍛冶職人が必死で直しましたが……この通り反応が出ません」

ユーグが背負う大剣……これこそ騎士G07の魂が眠る剣である。

???「騎士G07の代役……騎士ジーラインです」
キルスティン「そなたが……古のガンダム族の力を持つとされている」

ユーグが持つ剣から精霊モードで出て来る騎士ジーライン。

ジーライン「本国の宮廷魔導師はガラクタとしか見てませんな、堕ちたもんですね……心が曇っています。騎士G07が目覚めないのも……」
ミユ「やはり本国の宮廷魔導師は」
ユーグ「闇に染まっている、とてつもない人間が産み出した……貴方の師匠は何とか結界を張ってます……」

そこに駆け込む女性魔導士の姿

ノエル「まって、今魔導書からのお告げが来たわ!!!」

 その者は闇を祓う白鳥となりし者……古のアルガスの四騎士の力を継ぐもの……

ミユ「漠然としているわね」
ノエル「なに、私の腕前が悪いって言うの」

その途端、その場に居た騎士達が逃げる。

ユーグ「……流石三日三晩模擬戦に人間チェスした事はあるな、フォルトやルースまでも逃げ出した事はある」


・騎士ユーグ.クーロ/騎士ジーライン.ライトアーマー

アーク王国オーガスタ砦の騎士、かつて騎士G07となって戦った過去もあるもアーク王国宮廷騎士団とは意見が合わずに辺境のオーガスタ砦にトバされている。ファントムスィープ隊のリーダー。


・騎士ジーライン

ユーグの相棒にして騎士G07の代役を自称する騎士の精霊。古の時代にジム族のある騎士が戦死するもスペリオルドラゴンの力で騎士ジーラインと復活したらしい。様々な装備を持つ。普段はユーグが使用する剣であり、ユーグの意思により騎士ジーライン.ライトアーマーとして実体化する。


・魔導士 ミユ.タキガワ

サラブレット騎士団の魔導士、優秀だが負けず嫌いな一面もある。騎士のルークやフォルドとは戦友。


魔導士 ノエル.アンダーソン

遊撃騎士団モルモット第三小隊の魔導士、戦術論に優れ軍師顔負けな戦術を出す。趣味はタロット占いだが時折予言者並のお告げが出る事がある。ちなみにミユとはどちらが優れているかケリを付けるべくオーガスタ砦の騎士達をチェスに見立てて三日三晩戦った事があるため、二人が喧嘩すると今でもオーガスタ砦の騎士は逃げ出すと言う。


・大魔導司 マオ.リャン

アーク本国の宮廷魔導士では上位である大魔導司だがユーグの元彼女。年下のユーグを気にかけている節もあるも公務の際にはあくまで部下として扱うツンデレ……。ミユとノエルの師匠でもある。


・サラブレット騎士団長 キルスティン.ロンバート

サラブレット騎士団を束ねるベテラン騎士、既に定年を迎えているのだが戦で息子を亡くし、アーク王国の人材不足という事情により傭兵扱いで騎士団長に就いている。人望に厚く、本国騎士団からも評価が高い。


オーブ王国 後宮

軍議から数時間後


ミナ「騎士ストライクの言葉も一理あるな」
エリカ「……しかし、天を焼く剣に関してはどうも情報が」

・エリカは二十冊の魔導書を展開している。

ミナ「天を焼く剣……それは果たして我々が扱えるものか……聖剣ASTRAY達が目覚めた理由はそこかもしれないな、さてとセイランの馬鹿息子をシメておくか」

エリカ、顔を赤らめる。

ミナ「長鞭はもってないぞ……稽古だ」
エリカ「ドM体質にならなければ良いのですが……」


No:2900 2011/06/12 14:15 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

マジンガーが飛んでるって事はちゃんとスクランダーは持ってきてたんですね(笑)
ブラスタに運ばれるアシュセイバー…グレートマジンガーの終盤や決戦!大海獣でビューナスAの腕に掴まって飛ぶダイアナンAみたいな感じですかねwww

No:2901 2011/06/12 15:16 | ホームズ #- URL [ 編集 ]

ちょっと力尽きた

第4話は、もう書く気満々だった第3話の後半だからいいが、昨日で気力が切れたw

YF-19Kさん>
以前挙げて下さった、聖剣アストレイの設定、ちょっと変えて使って良いですかね
せっかく重要なファクターにして下さったので、勿体ないので引き継ぎたいです
>サラブレット隊
連邦軍所属は気が重いですなぁw
>ミユ・タキザワとノエル・アンダーソン
ガンダムバトル系ではいつもお世話になっておりますw

ホームズさん>
>スクランダー装備のマジンガー
まぁ結果的に、初代版の甲児君である必要性は、ここにあったと言うことかも知れません
>ブラスタとアシュセイバー
いやぁ、Gファイターに乗るガンダムとか、Ζの上に乗る百式とか、そう言う絵になるシーンだったら良かったんですがねーw

No:2902 2011/06/12 23:25 | あるす #- URL [ 編集 ]

あるすさん>

返信どうもです。

聖剣ASTRAYの設定に関しては了解です、元々“王道たるない者”ですので……まあレットフレームの武者モードは“信玄ガンダム”の様な設定でも良いかなって思ってます。

>ミユ.タキザワとノエル.アンダーソン

この二人の対決はガンダムレガジーが元ネタです。因みに“水天の涙”ではファントムスイープ隊の母艦がサラブレットですが艦長が変わってます。

個人的にその時の艦長が気に入らないので……変えました(オイッ)。

オーガスタ砦の騎士団は基本的に夏元氏が手掛けたコミカライズ作品で登場したキャラやMSが中心になります。


追記 (13日18:14)


アスナ「“ガンダムAGE”PV公開です」
ハナヨ「あっちの“ハロ”から映像貰って来た」
ジョニー「おいおい……」
シン(白狼)「まあ、見て見ようじゃないか」

PV視聴中。

リーカ「うぁ、シン(アスカ)の時より残酷じゃないの」
ジョニー「でも、戦火の中ガンダムが起動すると言う王道パターンは踏んでいるな」
アスナ「噂のエイリアンに関しては生物なのか機械なのか……サイボーク兵器ってありえますね」
ジョニー「東○の怪獣路線か!!!」
アスナ「あと、其々の主人公にガンダムがある模様ですね……」
ルイード「……第二世代マイスターとしては応援したくなるね」
マレーネ「そうね……第三世代機は大変だったらしいけど」
シャル(OOF)「本当に大変だったわ、はぁ」
ハナヨ「……」
キャプテンGG「あの戦艦……変形するかな?」

私的にみて変形しそうな戦艦です。

・ハナヨ(ガンダムマイスター874) 機動戦士ガンダムOOP、機動戦士ガンダムOOF、機動戦士ガンダムOOI

ガンダムサダルスードのマイスター、シャル達とは常にモニターを介して接していたが正体は“ホログラム疑似生命体”であり、ある事件での責任問題により機能制限を設けた独立端末“ハナヨハロ”に封印されていた。トレミーチームの介入当時は支援組織フュレシュテに在籍しフォン.スパークの手錠の管理や任務サポートを担当、後にハナヨハロが破壊されるとシェリリンの手によりハロがあればどこでも行ける機能を付与された。


・シャル.アクスティカ 機動戦士ガンダムOOP、機動戦士ガンダムOOF、機動戦士ガンダムOOI、機動戦士ガンダムOOI 2314

 第二世代ガンダム“ガンダムプルトーネ”のマイスターであったがGNコンデンサーの故意の暴走させる作戦の際に機体から脱出できなくなり、同僚マイスターを死亡させ、自身にも後遺症が残るハメになる。その後遺症はルイスと同じ症例である……。

(事故は後にビサイドにより仕組まれた事が判明。プルトーネの悲劇と言われている)

エージェントして活躍するも事故の影響で暗くなるもヒクサーの性格で徐々に立ち直っていく。

トレミーチームの介入行動と同時に支援組織フュレシュテのリーダーとして活動しており、トレミーチームが国連軍により壊滅的被害をこうむったのに数年で立ち直ったのはシャルの活躍があってからこそ。フォンを反逆者として指定するも、OOI当時ではフォンにGNハンマーやハナヨ用新端末を用意する等行動を黙認していた……。

OOF以降は顔に大きな傷があり当初はコワモテの感じからか“バラマイカ(『ブラックラグーン』に登場するロシアマフィアのボス)”の様な性格と誤認された。


・ルィード.レゾナンス 機動戦士ガンダムOOP

ガンダムアストレアのマイスターであり技師としてCBに参加、あんまり戦闘向きではない。プルトーネの悲劇で死亡するもマレーネの間に娘“フェルト.グレイス”を残している。


・マレーネ.ブラティ 機動戦士ガンダムOOP

 ガンダムアブルホールの元犯罪者でガンダムの操縦以外は常に手錠をされており、思想的に危険をはらんでいるもMSの操縦技術は高い。

(彼女が犯した犯罪“マーズの悲劇”は宇宙開発がもたらした悲劇であり、解釈次第では救助義務があるのに管理義務を放棄したユニオンの企業が背負うべき罪であった)

ただ事件時に救助に駆け付けたロバーク.スタッド氏が死亡しており、これによりクラーベのスカウトによりガンダムマイスターになる。

(因みにロバーク.スタッド氏の遺児は後にフォン.スパークとしてテロリスト仲間からも恐れられる事になる)

後にルイードと結婚しフェルトを産むもプルトーネの悲劇により死亡している。

本編にてフェルトが“両親がガンダムマイスターだったの”と出た時には彼女の母親がシャルかマレーネに絞られていた。

No:2903 2011/06/13 00:58 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

中の人ネタ

> 聖剣ASTRAYの設定に関しては了解です
せっかく5本あるし、ミナ様もあつめよーかなー、ってしてくれてるんで、全部集めたら?の落を考えました
あと劾さんですが、基本的にはジンをベースにしたコーディ族ですが、ブルーフレームの剣を使うと、アストレイブルーフレームになれる、という脳内設定を作ってしまいました
その際には盛大に中の人ネタをやらせていただきます
ご了承ください(おい

> オーガスタ砦の騎士団
そのうち、何故かジオン系も混じってくるわけですね
わかり(ry


> アスナ「“ガンダムAGE”PV公開です」
・・・私はダメでした、ゴメンナサイw

No:2906 2011/06/14 00:35 | あるす #- URL [ 編集 ]

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