【投稿SS】LIGHT IN YOUR HEART ―5つの流星―【1】

ふーむ
ついに、ガンダムを使った動画で、逮捕者が出たそうですな
まぁ、ネタが旬すぎるUCを使った、ってのもあるんでしょうが
もちろん、各種映像物ににはそれぞれに著作権があるので、それに反した行動はもちろんいけません
けれども、今までは画像削除で済んでいたところが、逮捕されるってのはよほどのことだったのか・・・


さてと!

今回の投稿SSは、久しぶりの弁慶さんの作品です
そしてベースは、Another Century's Episode 3でございますです
弁慶さんとは、A.C.E3では相当盛り上がりましたからね
いや、アレは神ゲーですって、アンタ

そんなA.C.E3を思いつつ、読んでみて下さい。名前、キーワード、色々と隠れた伏線一杯です
では、連載レディ ゴー!!


いつの間にか大人になっていた。

夢とか、やりたい事とかがいっぱいある、はずだった。
でも、どこかにそれは置いていった。
俺は、いや、俺たちはまず手っ取り早く「生きる」手段を選んだ。

正しいとか悪いとか、そんなのではない。誰だってそれが必要だろう。
これが大人になる事、成長する事、だって。
納得させていた。



あの2人と出会うまでは―


第1話 流星

「――はい、はい。わかりました、その件は今日の午後に。……ええ、では」
照りつける陽射を避け、携帯電話での会話を終えた青年は大きく溜息をつく。流れる汗よりも何よりも、まずは今後の仕事の段取りが気掛かりだった。
「せめて、夕方にまで間に合えばいいんだけどな」
見つめる先にある、携帯の待ち受け。そこには、青年とその彼女と思しき女性が顔を近づけあいながら笑う写真があった。

近代と大自然が隣り合わせる不思議な町、風路。
彼―高松道人(みちと)は、その町のとあるデザインメーカーで働く会社員である。
今も取引先と企画の段取りに追われていたが、彼の頭の中はあるイベントの事でいっぱいになっていた。
走り、走り、我が道を行く道人。
しかし、彼の頭の中の奇妙な夢は、消せないまま残り続けていた。



―獣とも人ともつかぬ化け物。いや、ロボットだろうか?黒い炎に包まれたそいつは、ゲームでも楽しんでいるかのように笑う。俺たちの町は、そいつによって破壊されていた。ボロボロに、おもちゃのように。
でも、その中から聞こえてくる声。

―頑張れ!あきらめるな!―

傷付けられた町の人たち。でもそこにあったのは、嘲笑いを打ち消す声援。闇を消し去る、希望。
思いを託されて立ち上がる、5つの影。

紅い角を生やした機体。
髪の毛を揺らす白い機体。
サーフボードのようなものに乗る機体。
剣を構えた蒼い機体。
そして―背中に白い砲筒を持った機体。

『みんな、いくぞぉぉぉっ!』

転地を揺さぶる雄叫びは間違いなく自分、すなわち高松道人。
そして自分の乗る機体の名は

「ガン…ダム…。………ガンダム!!」




ゴツンッ!
「イデェ!!」
「相変わらずガムシャラだなぁ、道人!」
自分の世界に入り込んでいた道人を引き戻す、景気の良い声と痛み。ゲンコツぶくれの頭をさすりながら振り向くと、ねじり鉢巻に赤シャツを着た青年が汗だくになりながら立っていた。
「う~~!號兄ちゃん、そういう不意打ちはやめてくれって言ってるじゃん!」
「そうだったか?」
「んとに、もう!」
涙目になりながら睨む道人に、號はさらに顔を綻ばせる。

彼、石川號もこの風路町で生活する青年である。
すらっとしたスタイルだが、鍛えられた肉体は確かなもので、その体力は常人離れしたものがあると町ではもっぱらの噂だ。
現在は永井運送という会社で、引越し業務をメインとして働いている。

「てか、今日は號さんの冗談に付き合ってる暇はないの!」
「ん?やけに急かしてるじゃないか」
「だーかーらー!今日は…」
そう言い掛けて、ハッと道人は口に手を当てる。
それを見た號はさらにニンマリと笑い、道人の背を叩く。
「そうかそうか!3バカの兄貴分として俺は猛烈に感動してるぞ!」
「う、うっさい!じゃあな!!」
怒りか照れか、真っ赤に顔を染めて道人は、さらに猛ダッシュで去っていく。

それを見届けた號は、ふと寂しげな表情を浮かべ顔を上げる。
空は雲一つない日本晴れ。だが、それは彼の中の隠したい過去を穿り返そうとする。
「―3バカ、か。俺たちも良い3バカだったのにな、渓、凱」
固く握り締めた拳。残る拳ダコは、まだ色褪せていなかった。
空は青いはずのままだった。が―

「あの、いつになったら原稿を提出してくれるんですか美城先生!?いい加減僕の堪忍袋も切れそうですよ!」
「わかってるよ遊一君。天才の真価は瀬戸際で問われるのさ」
「下の名前で呼ばないで下さいってば!あ~もう、こんなにだらしないのにあんなコラムが書けるなんて信じられない!」
風路町のとあるマンションの一室。
風路出版に勤める富野遊一は、腕時計の指針に心臓を締め付けられながら、担当するコラムニスト・美城をとやの原稿を待っていた。
もはやメールで原稿も送信できる時代であるのに、美城は未だに手書きの原稿にこだわっていた。それでいて遅筆・名文の主だから、たまったものではない。
しかも、この人物に遊一が当てられたのがくじ引きだったからというのが、何とも情けない。
幸か不幸か、アンバランスとも思えた2人のコンビは意外と良好、袋小路にはまったとも囁かれていた美城のセンスは再び輝きを取り戻していた。

「―ところで、あの話はどうする?」
「……筆を進めて下さい」
「俺の目も節穴じゃない。お前さんの力も磨きが掛かってる。埋めたままにしとくのはもったいない」
「時間がないっていてるじゃないですか!」
思わず言葉に熱が入る。触れられたくないものに触れられた。
度の強い眼鏡の先の、潤む瞳。そこに写ったのは―

「バッキャロー!そんな腕で焼きそばが旨くなると思ってんのかよ!?」
「啓治さんが腕折らなきゃもっと早いですよ!」
「うっせえ、口答えすんな!」
「理不尽すぎますよ!」
カモメの声が響き渡る、風路海岸。
そこにある海の家『月光』に、どつき漫才の如く焼きそば作りに精を出す男たち―無精髭にパンツ一丁の店主・結城啓治と店員見習い・京田連。彼らの調理風景はこの店の名物としてすっかり定着していた。

子供みたいに騒ぐ2人を、厨房の奥から啓治の妻兼店長の美智子が溜息をつきながら呆れる。
「まったく、相も変わらずケンカばっかりなんだから」
「でも、2人とも楽しそうですよ」
「やだ、冗談だってば。むしろ感謝してるくらいよ。この店の繁盛に繋がってるんだから。誇ってもいいわよ、レカ」
「そんな、恥ずかしいですよ」
頬を赤らめる女性―レカは連の妻であり、幼馴染でもあった。連との結婚は当然とも言われていたが、かなり早く結ばれたのはもう一つ、ある目的があったからだ。
それは―

「で、連はふっきれそう?いつまでもこんなところで働くなんてあいつらしくないわよ?」
「……わかってます。でも…」
レカの見つめる先には、はしゃぐ連の姿がある。
だが、それは刹那のものにすぎない。彼女の中の連は「あの時」で止まったままなのだから。

思わず空に目を背けるレカ。
瞬間、彼女が見たのは―

「流れ、星…?」
「え?今のって…」
「ん?今青いのが通り過ぎたような…」

同時刻。
三者三様に見た、青い、流れ星のようなもの。
あまりに早すぎるそれは幻だったのか。
彼らは各々自分にそう聞かせ、日常へ戻った。

だが。
ただ一人、それに己を納得させない者がいた。

高松道人。
夕方の約束でいっぱいだった彼だったが、この青い流星は何かが違った。
「何でだ。何であいつとの約束があるのに気になっちゃうんだよぉ!」

駆け出す彼の姿は、森の中へと向かっていく―

《つづく》

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テーマ : スーパーロボット大戦 - ジャンル : ゲーム

2011/08/24 01:04 | 投稿SS【ゲーム】COMMENT(5)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

おおっ!

ACE3 異聞 を書かれていた弁慶さんの新作ですか!?ACE3 異聞 凄い好きなので楽しみです。
いきなり意味深な名前が出てきて、ACE3本編がどう絡んでくるのか凄く気になります。
ACE3 異聞 含めて続き楽しみに待ってます。

No:3028 2011/08/24 04:37 | 壱華 #- URL [ 編集 ]

島田伸介さんにはびっくり

記事とは別ですが彼らしいハッキリとした態度、尊敬しますね。
彼ぐらいはっきりとした政治屋が居れば日本も違っていたはずと思うのは私だけですかね?

弁慶さんの新作>
…あのどれだけLvを上げてるんですか?
あるすさんの作品や前作までなら何とか先が読めていたのですが今回は伏線見つけるだけでお腹一杯

>夢で出てきた機体
>登場人物
>タイトル
まだ先読みには材料不足で悩ましい(笑)
ウツにもギャグにもシリアスにも変化可能な素晴らしいネタフリ♪
しかし今回も女性陣が固い気がしますね。まだ苦手意識がありますか?

FCドラクエ3は神>
まったく新しいシステムとシリーズの伝統性の融合、ヤリコミ要素などあらゆる点で素晴らしかった!
SFC等にリメイクされた時には追加要素が蛇足と私は考えとります

騎士ガンダム>
>キラの噂
これは両陣営からの情報操作が入ってますね。
ラー…ミィーティアの巫女が歌姫二人ですか二人の黒い部分の影響が心配です(笑)


長々と失礼しました

No:3030 2011/08/24 22:35 | 飛白 #- URL [ 編集 ]

島田伸助氏引退

潔いと言うか……これには今後芸能界に大きな変化を齎すでしょうね。


“リアル”のシェリル新CM

ケータイミストのCMで登場……シェリルはティーンエイジャー向けの商品でCMがよく来るのに対しランカはどっちかと言うと路線が定まらない(って言うか仕事を選べない状況かも)のでバラエティに富んでます。


フルメタ新刊

・アナザー 1

クララちゃん、武偵校(『緋弾のアリア』に登場する高校)に入りなさい(小説レーベルがちちゃうわ!笑)。この子の母親、もし“彼女”なら喜んで放り込みそうですが……。

注意 フルメタルパニックシリーズ→ファンタジア文庫(富士見書房)
   緋弾のアリア→MF文庫J(メディアファクトリー)

オノD、結婚して母校の教師になってました(笑)

由加里ちゃん、珍味の料理は控えた方が……そしてアブナイ属性持ちだった(汗)


・同情する男達

宗介「問題はここでの立場だな」
クルツ「マオに目付けられて……まあTOEICの900点なら大丈夫か……」←これはかなりすごいんですよ。
宗介「出来ればアラビア語系も出来ればいいが」
クルツ「コーラン読める人材ってお前しか居ないからな……」
達哉「はい?」


・残念なイケメン

かなめ「それは言えてる」

宗介→どうしようもない戦争バカ。
クルツ→ナンパ師
クルーゾー→アニヲタ

・マオ社長……

イサム「俺が授与された勲章かい!夫婦生活は!!!」←ロイ.フォッカー勲章三回授与、三回剥奪設定あり。
マオ「……そうよね、一体何所ほっつき歩いているんだろうね……」
クララ「本当に警察沙汰にならないのが不思議」

No:3031 2011/08/25 20:31 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

力尽きたぜ

島田紳助氏ですか・・・
ワタクシはあの方に特別な感情はありませんが、これから色々と面白可笑しく叩かれるのでしょうね、良きにつけ悪しきにつけ
今まで何も言わなかったくせに、こう言うときだけ手の平を返した態度に出てくる、マスゴミの方に気が行ってます


壱華さん>
そーです
ついに弁慶さんのSS熱が再燃してくれましたw

飛白さん>
ええ、ワタクシも初見で
「・・・同一人物?(いい意味で)」
と呟いておりました
マジでレベルアーップ、しとります!!
>FC版DQ3
徹夜でゾーマ様を倒した記憶が、今でもありありと蘇ります
やっとこ倒した後の、あの感動的エンディングで、自然と泣いたのはイイ思い出
SECが蛇足なのは禿同
>キラの噂
今回もエラい言われようです
>ミーティアの巫女
・・・大丈夫、たぶん、ここの二人は、白いはず

YF-19Kさん>
フルメタの新刊ですか
内容はどうなのでしょうか
パラレルの世界だとか、宗介の子供が出てるとか、色々噂は聞くんですが

No:3032 2011/08/25 21:41 | あるす #- URL [ 編集 ]

あるすさん>

返信どうもです。

クララちゃんはマオの娘でどうも父親が……まあ10才であの腕前なら武偵制度がある世界ならおっかさんは放り込んでいるでしょうね。


一応世界観は同じで、残念ながら今回は宗介やかなめとかは出てません。そして表紙のASに関してペットネームは一般公募……ネーミングに自信ありの方は出してみましょう。



それにしても今度のヒロインも強烈だな……。

No:3033 2011/08/25 23:04 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

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