新・スパロボ学園 超外伝 ~騎士ガンダム SEED (18)~

そろそろ記事を分割保存して、整理しないと大変なことになってきました

こんばんわ、管理人です

まさかこのSSが、こんな流れになる何ざぁ、書き始めた当初には思いもよりませんでしたぜ
嬉しいやらなんやら・・・w

しかしそのせいで、SEED編だけですでに20話をオーバーしそうな状態に・・・
皆様の愛のある外伝も含めると、もっと大変だww

そろそろカテゴリをちゃんと整理しないと、見づらいことこの上ない・・・


☆あらすじ☆
私立スパロボ学園
それは、スパロボに存在するあらゆるキャラクターが、学園生活という舞台を通じて、好き勝手するための空間である!


スパロボ学園高等部所属、神名綾人の風邪によって起きた時空の乱れにより、騎士ガンダムの世界に存在するはずの無い、『SEED』の時代が生まれてしまった
メサイヤの塔に辿り着いたインパルス、ことシン・アスカ達であったが、そこで彼らは罠を張っていた"魔王プロヴィデンス"に嵌められていたことを知る
そのショックのあまり、プロヴィデンスの闇に囚われたシン
その場を離れ、助けを求めて彷徨うルナマリア
彼らの運命は・・・


騎士ストライク(@キラ)は、目の前で広がる"光の翼"を、呆然と眺めていた
「これって、まさか・・・」
『キラさんって逆の意味で・・・自信過剰、ですよね』
脳裏に神鳥フリーダムの声が聞こえてくる。だがそれは、今までは何か妙なエコーがかかって、聞き慣れない音になっていたのだが、今はその"声"がハッキリと分かる
ウッソ・・・なの」
『何事も無ければ、この"役"をやり続けるつもりだったんですけど』
ウッソもまた、時空嵐の際にこちらに跳ばされてきて、フリーダムの中に収まっていたのだ
『キラさん、実は自分の力で何とかならないことがあると、落ち込むでしょう』
そうかもしれない。なんやかんや言って、わりと自分自身の力には信頼があっても、それでどうにもできなくなると、すぐ諦めてしまいがちだ
『それじゃ駄目でしょう?例え僕たち、"奇跡の種"とその"鍵"が、過去の歴史とこの世界を繋ぐための道具でしかない、としてもですよ。それには確かに役目があるんです。役目があるって言うことは、発揮すればちゃんと救いの力になるんです
キラは耳にしていないので知る由も無いが、キャプテンG.Gの語った『サンボーンによる世界への救い』の神話は、うっかりできてしまったこのSEEDの世界と、過去のリオン・カージを繋ぐために生まれた、隙間を埋めるパテのような物に過ぎなかったはず、であった
この世界の歴史が動くまでは

だが、実際に時間が動き始め、それぞれのアイテムが目覚めるときが来たのだ
「そうか、校長が僕らをただ探すんじゃ無く、世界を安定させてこいと言ったのは・・・」
この世界を孤立させず、つなぎ止め存在を維持させること
それこそが学園の意思であり、自分たちが果たすべき責任

『そのためにサンボーンは実際に、三つの力をここにもたらしたんです。過去の3人のガンダム族が使った、英雄の力の生き写しを』
今発揮されている"鍵"の力こそ、かつてザンスカール族との戦いに於いて、聖龍機マルスドラグーンが発揮した、光の翼なのだ
だとするならば、
「ここを・・・みんなが棲む場所を、もう一度焼かせてなるもんか!」
もはやストライクにとって、月光蝶の禍々しい虹は敵では無い。Vガンダムのそれを真似て光の翼で自身を包みながら、上空に構えているターンX(@ギンガナム)に猛然と斬りかかる
「ギム・ギンガナム!もうこれ以上、貴方に好きをさせないッ!!」
「こんな所でも、正義の味方かい、キラ・ヤマトォ!反吐が出るんだよっ!!」
聖剣ラケルタを右手で受け止めたターンX。彼はキラの言葉を頭ごなしに批判した
「この戦いの源を見ない振りをするか?小生を呼び出したのは、他でも無いこの世界の住人達の意思である!そう、望んでいるのは奴らなんだよ、戦いを!」
「だからと言って、貴方が何の見境も無く、力を奮って良いってことじゃない!」
世界の悪意が目に見えるから、憎しみや怒りが溢れているから、それが世界の人々が巻き起こしていたことだから
だからそれをそのままにして、勝手にやればいいなんて理論を、キラで無くても学園のメンバーが納得するはずも無い
ギン!ガン!と何度も剣を交えている彼らの足元
オーブの神殿では、あの儀式が頂点に達しようとしていた


神殿の中で、五芒星の形に並べられた、聖剣アストレイ
古の伝説に従い、カガリやミナが祈りを捧げるところに、小妖精のままのラクスとミーアの祈りの言葉が響く
「目覚めよ」「目覚めなさい」
「善悪を超越したものよ」「過去と未来を克服したものよ」
「その破滅の虹を以て」「再生への輝きを以て」
「「天なる悪意を封じ込めよ!」」

聖なる小精霊の呼びかけが終わったとき
カガリ達の目の前で、聖剣アストレイが勝手に魔法陣の中で浮き上がり、ぐるぐると自転を始めたでは無いか
それに伴って、5本の剣が朱く・蒼く・碧に・金に・薄紫に輝きを放ち、それらの光が混ざり合って・・・眩いばかりの"白い"光が満ちあふれたとき
「ユニバーーーーーーーァス!!」
マジンガーZ(@甲児)達には聞き慣れた、あのムーンレイス特有の歓喜の声
顔にヒゲをたたえた、白銀のガンダム族
「やっぱり"白きもの"って・・・」
「ロランだったのか!」
正確には、こちらの世界で眠っていたターンAに、学園から跳ばされたロランの魂が入り込んだ、と言う方が正しいのだが
「おお・・・これこそが、"天を焼く剣"と対を成すもの・・・か」
カガリの感嘆の声。だが、ミナはやや警戒している
「"白きもの"よ。我らの呼びかけに答えてくれたこと、感謝する。だが、そなたの力はあの"天を焼く剣"に匹敵すると聞く。彼の者の脅威、我らはしっかりと目にし、恐怖を感じた。それに対抗できるそなたに我らが望むのは、世界の安定。そなたはそれを叶えてくれるか?」
力を持つ者を御する難しさ。それを身を以て知っているミナは、慎重に相手の出方を見ようというのだろう
「・・・力は、使う者次第です。そして少なくとも僕は、この力を破滅への道具に使おうとは考えていません」
ロランとしてか、月の使者である"白きもの"としての"役割"の言葉か
どちらにしろ封じられていたとは言え、彼も世界の情勢は把握していた
この世界に於いても、両刃の剣である"自分"の力の恐ろしさ。それを知っていながら、相変わらず衝動に任せ、暴れ回っているギンガナムの横暴を、ロランは怒っていたのだ
そのために、この世界の人々に、無用の恐怖を与えた事への罪悪感が、その言葉を言わせていた
その誠意のある言葉に、ミナもカガリも胸をなで下ろしたようだった
「僕は、あれを止めます。皆さんはどうか、安全なところへ」
このやり取りを、後ろで見守っていたマリューは、そこからそっと横に顔を出し、ターンAに目配せする
終わったら、学園に帰ろう、と
「・・・わかってますよ、行きます」
オーブの大地から、一気に天空に向かって駆け上がるターンA
ターンXの身が、ターンAの存在とそのシステムに反応したのか、周囲の空間には∀とXの文字が乱舞する
これと同時に、天を覆っていた月光蝶が、急速に輝きを失って収束し、無差別な破壊の牙はそのなりを潜めていく
「・・・この感じ、ローラ・ローラかい!」
ぎりっと下方を睨むターンX
「僕をそう呼ぶのは、止めて下さいと何度!」
問答無用とばかり、ターンAはターンXの目の前に立ち塞がる
そのまま組み合う二体のターンタイプ
「帰りますよ、ギム・ギンガナム!ディアナ様はお怒りです!!」
「ディアナがなんだというのだ、この世界で!」
ギンガナムにとってはこの世界は、あらゆる意味で枷から解放された、自由な世界
そんな場所にあって、ディアナの法など意味は無いのだ
「貴方という人は、何度死んでも何度生き返っても!どうしてそう、力の恐ろしさをわからないのですか!!」
「力は使うためにある!塩漬けにして、ハイそうですかと行くものかい!」
そう言う心理の者がいるから、封じられていた自身を解放することを望み、欲望を満たそうと考えて争いが起きる。それが必然だと言うのだ
「僕は使い道のことを言っているんですよ!」
人が創ったものなら、人を救って見せろ
ロランがいつか言った言葉
どんなものだって進んだ先、進もうとする未来があるなら、そこに意味があるのだ
「甘い、甘いんだよ、ローラ・ローラ!貴様のようないい子ちゃんに、今の小生は封じられんぞ!!」
「封じます、そして連れて還って、学園でディアナ様にこってりしぼってもらうんですからね!!」
ターンXをターンAが繭で包もうと発光を始める
『キラさん、ロランさんの手助けを・・・ギンガナムの力を、少しでも削ぐんです』
「そうだね・・・僕ができることは、まだ終わってない!」
ジェネシスヒドラと相対して、何分経っただろうか
いくらクルーゼも月光蝶の邪魔も入らなくなった、とは言えども
これの相手を一人でやるのは、限界があった
(このままでは、オレが力尽きる方が早い・・・!)
壮絶な破壊の中、何とか残った建物の残骸の影に身を隠し、反撃の機会を伺うジャスティス
焦りを感じ始めていた彼の後ろから、なにやら素っ頓狂な叫び声が聞こえ、こちらに近づいてくるでは無いか
「・・・ふっざけんなぁぁぁ!」
なんと突然、宙からアシュセイバー(@アクセル+ミィ)が落下してきたのだ
しかも着地地点は、見事というか運悪くというか、ジェネシスヒドラのど真ん前
不意を打たれた形になったジェネシスヒドラであったが、徳望の破壊対象が目の前に現れたのを喜ぶように、その無数の蛇頭から容赦ない火炎攻撃が、アシュセイバーを襲う
「こなくそっ、やられてたまるかっての!」
咄嗟にレーザーブレードを引き抜いたアシュセイバーは、襲いかかる蛇頭だけを狙っては切り落とし、さらに器用にオールレンジ攻撃の合間を縫い、ファイヤダガーで霍乱後退しつつ危機を避けていく
それでも避けきれないいくつかの攻撃は、ジャスティスの視界の外からの狙撃が、的確なフォローで防がれていた
「久しぶりの戦闘だが、俺の狙撃の腕は鈍っちゃいないようだな」
クラッチ・スナイパーでの戦績に、ちょっと酔っているようなブラスタ(@クロウ)が、ジェネシスヒドラに見つからないように、ジャスティスに近づいてくる
「クロウ!どうしてここまで」
「いんやー、凄かったのなんのって」
ブラスタはプラントの外で起こっていたこと
即ちストライクが発現させた"光の翼"、そしてアストレイの中から蘇ったターンAによる、月光蝶の収束という事実を、掻い摘んでジャスティスに伝えた
「んで、なんとか空に上がれるようになったんでよ。お前を探しに来たらまぁ、何か凄いのがいるじゃねぇの」
ターンXと初めて対峙した後、ジェネシスの光を追ってプラントに彼が消えたのを、上空で戦っていたニルヴァーシュ(@レントン)達が見ていたのだ
「アクセルも一緒にか」
そのわりに何故彼だけ、いきなりジェネシスヒドラの矢面に出て来たのだろう
「いんやぁ、アイツを引っ張り上げて、ここまで来たんだけどな」
オニボサツで上昇するには、少々スピードが足りなかったので、やむを得ずまたベオネットスパイカーの網で引っ張り上げたそうなのだが
辿り着いた矢先にジャスティスの危機を発見し、アシュセイバーが「急げ!」と言ったのに応えて・・・
「・・・放り投げたのか」
「ま、格闘得意だって話しだし、接近してても平気だろ?」
「馬鹿やろう!それは素体がソウルゲインの時に言え。アシュセイバーはリアル系だっての!!」
『なんなら仮の姿を創っちゃっても、よかったりしますですのよ?』
「冗談めかしてる場合か、アルフィミィ!」
這々の体でこちらに逃げてくるアシュセイバー。が、その後ろには破壊に飢えた、ジェネシスヒドラがのしのっしと迫っている
「馬鹿はどっちだ!こっちに逃げてきたら、隠れてる意味が無いだろうが!!」
「お前らだけ楽してんじゃねぇっ!!」
ジャスティスも交えた3体は、格好良い外見や武器防具もあるというのに、情けなくジェネシスヒドラに追っかけられる恰好になってしまった
「ああもう!なんなんだぁ、ありゃ?けったいなもんだが」
とか言いつつ、クロウはピッピッとセンサーを働かせて、ジェネシスヒドラの隅々を見渡している
「・・・データ採ってるのか、クロウ?」
「あ~、うちのチーフが面白がりそうだからなぁ」
「逃げてるわりには余裕じゃねぇか、オイ」
『・・・全く、このバカ共が』
阿呆なことをやっている三人+αに呆れた、とでもいうように神鳥インフィニティが呟く
「しかしインフィニティ、あの再生力をどうにかする手が・・・」
『手なら有る。まずは体勢を立て直せ』
自信たっぷりのインフィニティの言葉。走り回っていた三人は、互いに顔を見やる
「・・・だとさ?」
「神の使いがそう言うんなら、賭けてみてやらんことは無いな」
三人は手近な場所で、まだある程度形を残していた建物を見付けると、示し合わせて三方に分かれて走り出す
いくら巨体に無数の蛇頭があるとはいえ、ジェネシスヒドラの考える"元"は一つである
三匹の獲物のうち、どれを追ってやろうか
ジェネシスヒドラがそんなことを考えたであろう、その一瞬の隙をついて姿をくらましたジャスティス達は、どうにかジェネシスヒドラの目を眩ませて、建物の影に隠れることに成功した
「ふぃ~、まずは落ち着くとしますか」
「それでアスラン、あれは一体何だ?どう見てもMS族にも、コーディ族にも見えんが」
ジャスティスは助っ人二人に、ジェネシスヒドラのことをぽつりぽつりと話し出した
「・・・えげつないことをしやがる」
ブラスタはクルーゼの所業に、珍しくシリアスなモードになっていた
相手の狂気につけ込んで、その身を化け物に埋め込むなど
しかもその相手を、実の息子にやらせるなんて
『そのザラ議長こそが、アレの弱点だ』
インフィニティは冷徹に、その事実を突きつける
『あの首が全ての急所であり、ザラ議長こそが破壊の衝動の元だからだ』
「・・・キッツいな」
アシュセイバーは他人事ながら、待っている結末に眉をひそめた。当のジャスティスはというと、何かを考えるように黙っている
『父親を殺す。できないか・・・ならば俺がやってやる』
「いや、その必要は無い。やってやるさ」
それまでの沈黙は決心までの時間だったのか。やや苛立ったインフィニティの声に、ジャスティスはしっかりとした口調で応えた
どちらにしろ、もうザラ議長が無理なのは、目に見えて明らかだった。それよりも今は、この混乱を収めるのが優先だ。そうでなければ、カガリとの約束も守れない
『分かった・・・なら、俺に託された"鍵"の力で、貴様のリミッターを外す』
「リミッター、だって?」
『貴様の中にある神器、かつて神がもたらした"奇跡の種"の力を、俺の"鍵"と同調させて解放させる。だが、相当だぞ。翻弄されるな?』
今まで発揮してきた力でさえ、まだ一部だったとでも言うのか
「だが・・・そうでもしなければ、ならない相手なのだろう?」
『ふん・・・』
インフィニティの言葉の後、ジャスティスの脳裏で"パキン"と、何かが割れるような音がした。いつもの、種が割れる音よりもハッキリとした、まさに何かが外れる感じ
静かに、しかし確実に、身体の奥底から沸き上がる、強い力
「うっ・・・うう、なんだっ、これは・・・」
それはあまりに強いのか、周囲で見守っていたアシュセイバーとブラスタにさえ、まるで陽炎が彼を覆っているかのようなイメージを見せさせる
「なっ・・・凄まじいぞ、コイツは」
「すげぇ、戦闘力が高すぎて、センサーが壊れちまったぜ」
こんな時さえ、珍しいもののデータ収集に余念が無いブラスタであった
「お前のセンサーは、どこぞの漫画のスカウターか!!」
『アクセル、ツッコミどころが違うですの』
ど突き漫才をしている2人+αの前で、しばらくもがいていたジャスティスだったが、ふいに何かを感じたように顔を上げる
「・・・全員、逃げろっ!飛ぶんだ!!」
「なに!?」
咄嗟に上空に逃げた全員が、今までまさにいたところに、ジェネシスヒドラの攻撃が直撃したではないか
「あっぶねぇな。危機一髪だぜ」
呆然としているブラスタが、驚いているのはジャスティスの方だった
「なんだ・・・今、イメージが・・・見えた
それはたぶん、ニュータイプの未来予測とは違うかんじの
あまりにも生々しい感じの、自身が敗北する姿。そして、それを避けるための未来
『これこそが"希望の種"の具現化の一つ、勝利する未来を幻視する力
「なんだと?・・・それは、まるで」
ゼロシステムのようじゃないのか、とジャスティスが考えた時
『まぁ、似たようなものだ。本物ほど、凶悪では無いが、な』
あっさりとその考えを、インフィニティが肯定した
「なんでそれを知って・・・・・・ヒイロ・・・なのか、まさか」
『やっと気づいたか・・・まぁ、俺の演技力の方が上だった、と言うことだろうが』
それまで妙なエコーがかかった声で、凄まじいまでの他人行儀で話していたそれが、突然聞き慣れたあの不遜な口調に変わった
「お前も、ここに跳ばされていたのか・・・!」
『そうだ。そして"過去の英雄"の映し鏡として、姿を変えて貴様らを待っていた』
いきなり本人として姿を現しては、ジャスティス達の成長を促進できないと踏んで、じっと役割をこなすことに徹してきたのだという
「・・・過去の英雄?」
『この世界での俺、つまり"守護騎士ヒイロ"、天使の力、聖剣バスターソードの力だ』
と言ってもそれは、サンボーンが"鍵"として生み出したレプリカではあるが、本物にある程度似せた効果はあった
『いいか、ここからが本番だ。解放した種の力を使い、ジェネシスヒドラの急所を一気に付く』
ジャスティスの幻聖騎士としての力と、天使族の力を併せた時に発生する、強大なパワーでジェネシスヒドラの再生おも上回る、爆発的な力を発現させることができるというのだ
『だが、全力を出す以上、チャンスはこれ一回と思え』
「行ってこいや、アスラン。フォローは全力でしてやる」
彼の両脇を固めた、アシュセイバーとブラスタが、頼もしい笑みを浮かべる
「奇跡の力、ってのを見せてもらうぞ・・・俺は信じんタチだが」
『毎度何かがあっても、奇跡的に生き残っちゃうアクセルが言っても、説得力ゼロですの』
ふっ、とジャスティスは笑った。後ろは任せられる、絶対に
「行くぞ、ヒイロ・・・お前の力で、危機を乗り越える!」
お前と、俺だ。間違えるな・・・』
瞬間、凄まじいスピードで、ジャスティスはジェネシスヒドラの猛攻の中に飛び込んでいく。あらゆる場所からの破壊的な光線が、容赦なくジャスティスを迎え撃った
だが、今回はそれに翻弄されることは無い
見えている、感じ取れる。相手の攻撃、悪意、狙う先。どこへ進めば良いか、どいつを牽制すれば良いか
それもこれも、ジャスティス自身が未来を勝ち取りたいと願い、それ故にインフィニティたるヒイロが、勝利への道を見せているからだ
「見えた・・・このまま、行く!」
"奇跡の種"の力を全開にするジャスティス。これに呼応するように、彼の外見に変化が訪れた。それはまるで、鋼鉄の鎧でできた、炎の鳥のようである
『使え、アスラン!これこそが、真鎧闘神の力、何者をも貫く聖なる光の鳥、ストライクバードだ!!
「うおおおお!!」
ジャスティスは目の前に迫る、もはや意思などないであろう、こちらの世界での父の姿を目にした
(さようなら・・・父上)
ストライクバードがジェネシスヒドラを貫く。その聖なる力は、魔界の生き物であるそれには致命傷となった。内部から破壊が進み、ぶちゃぶちゃと嫌な音を立て、あちこちから血を吹いて崩れ落ちていく
「やったか・・・!」
だが、強大なパワーを持ったそれが崩れると同時に、溢れたエネルギーがプラントの大地まで破壊していく
「やばそうだな、こいつは・・・」
「とっと、ととんずらした方がよさそうだ」
空を飛んでいるとは言え、いつとばっちりを食うかも分からない。アシュセイバーもブラスタも、その場を離れようとするが
「待ってくれ。まだ、逃げ遅れた住人が居るかも知れない・・・!」
ストライクバードの姿から、幻聖騎士の姿に戻ったジャスティスは、罪無きコーディ族がこのまま宙に投げ出されるのを、黙ってみているわけに行かないと考えたのだ
「そうは言ったって、お前・・・」
困惑するブラスタ。こんな状況で人助けなど、どうしろというのだろうか
崩れゆくプラントの大地が、凄まじい速度で落下して、アーク王国の船団の中にも直撃し始めたのは、その頃だった
それまで、コーディ族狩りに熱中していた彼らは、突然天空から降ってきた大地の塊を、もちろん避けることなど敵わず、次々とその下敷きになっていくでは無いか
「なんだい、これはどうなってるんだ?」
想像もしていなかった事態に、アズラエルはそれまでの余裕綽々の態度はどこへやら、艦橋で慌てふためき始めた
「これぞ、天罰ですよ・・・」
ナタルが、アズラエルに向かって、吐き捨てるように言った
「なんだって?君は、僕に向かってなんてことを!それよりイイから船を動かすんだ、逃げるんだよ!!」
「逃げる?・・・どこへですか、こんな船の出せる速度で、あれほどの巨岩を避けられるとでもお思いで」
彼女にはもう、覚悟はできていた
「馬鹿なことを言ってるんじゃ無い!僕は、世界の支配者たる僕が、こんなところで」
「罪を償うときが来たのですよ。我々は、世界に対して・・・」
次の瞬間、彼らの乗った船はあっけないほど簡単に、落下してきた巨岩に押しつぶされた

だが、地面の落下は止まらない
プラントの本島ごと落下するのも、時間の問題だった
「くそっ、あんなのがもろとも落っこちてきたら・・・!」
ユウブレン(@勇)は、おぞましい光景を想像せざるを得ない
衝撃による地を這う衝撃波、想像を絶する津波、それらが世界を覆うだろう
だが、さすがにあんな巨大なもの、チャクラシールドで支えられるかも分からない
「無理だろうがなんだろうが、やってみなきゃわからねぇ!」
進み出たのは、すでに太陽の翼全開のソーラーアクエリオン(@アポロがヘッドです)である
「征くぜ、友よ!世界を支える!!」
「おお!」
「いっけー!!」
アポロの気合い一閃、なんとこの世界にあってさえ、アクエリオンは巨大化を始めたではないか
「うわ、またその方向かよ!」
バルキリー(@アルト)が呆れた叫びを上げるのは、わかる
何かあると、こういう一発逆転の何かが発動するのは、まぁお約束だ
だが今は、このアクエリオンの変態的な奇跡に、一縷の望みを託すほか無い
もちろんアポロ達も、周囲の期待など分かっている
神々しい光を放ちつつ、巨大化したその身を挺してプラント本土を支えにかかる
「・・・止ォォまれぇぇぇッ!!」
叫びと共に、無限交差拳、いやほとんど無限合體拳に近い技が、プラント本土をぐるぐると覆って"抱き留める"
「なんと・・・なんという光景だ・・・」
黄金に輝く巨体が、今にも形を失いそうになっているプラントを、まるで癒すように抱き留めている光景を、カガリ達はため息混じりに見ていた
やがてアクエリオンは、ゆっくりゆくりと、プラントを静かに、北の大地と海の間に収めた
これにより、多くのコーディ族達は、落下死という最悪の事態を免れたのだった
残るは、未だにターンAをふりほどこうとしている、ターンXだけだ
「ギム・ギンガナム、貴方を・・・!」
今しか無い。彼の力を削ぐ
これでやっと騒動を収められる
ストライクの聖剣ラケルタが今まさに、ターンXの身を貫こうとしたときであった
突然、宙でもみ合っていた二人を、見慣れない魔法陣が囲って拘束した。不意を打たれた形になったストライクは、それに弾き飛ばされてしまう
「なんだい、これは・・・こいつは・・・いや、不味い感じがしないかい、ローラよぉ!」
「こんな時ですけど、同意です。凄まじい邪悪な・・・何かを感じますよ、これは?」
恐ろしいのはその魔法陣が、この二体が身を捩ったところで全く動じず、それどころかぎゅうぎゅうと締め付けを強くしていることである
「何だかよく分からないけど・・・」
とにかく妙なその魔法陣をどうにかしなければ
ストライクが気を取りなおし、それに向かって聖剣ラケルタを振り下ろそうとする
『・・・キラさん、下がって!』
「えっ・・・うあっ!!」
フリーダムの忠告が間に合わないほど、とんでもないスピードで彼の前に現れた黒い影が、恐ろしいほどの力でその身を叩きのめしてきた
その威力は、地上から戦いを見守っていた、Ez-8(@シロー先生)達がストライクを、ようやく形をとらえて見ていられたような高度から、いきなり地面に叩き落とすほどのものだった
フリーダムが翼を広げ、クッションになってくれたからいいものの、そうでなければバラバラになっていてもおかしくは無かった
しかも追撃してきたそれは、ストライクの左肩に容赦なく剣を突き立ててくる
「うああああっ!?」
地面への激突の痛みから間を置かず、全身に走る斬撃の激痛、噴き出す体液
痛みに身を捩る彼を、黒い影は面白そうに見下ろしている
「くくくっ・・・いい様だな、騎士ストライク」
突き立てた剣を抜くどころか、ぐりぐりと更に上から力を加え、いたぶりにかかる影
ようやく目を開け、見上げるストライクの瞳に映るそれ
全体的にはガンダム族のようだが、背にはドラゴンのような禍々しい翼が生え、両手足は獣のようなカギ爪であり、何より闇より暗い全身には、血で彩られたような、おぞましい文様が刻まれていた
それでも、その相手のシルエットに、ストライクは覚えがあるような気がした
唖然として見上げている彼を見つめる相手の目は、夜に生きる蛇のように細く縦に割れ、憎しみに満ちた意思をこちらに向けている
「・・・あの方の命令で無ければ、今すぐ刺し殺しているところだ」
くぐもってはいるが、どこかで聞いたような声
何より、自身に刺さっている、その黒曜石のような剣の形

「君は・・・まさか」
その先を聞かずに、そのガンダム族は乱暴に剣をストライクから引き抜くと、魔法陣に拘束されたターンA達に近づく
「一緒に来てもらうぞ」
「なんだとぉ!?貴様、小生に命令するか」
「離して下さいよ。僕にはやることが!」
「黙れ」
反抗しようとする二人に、ガンダム族がすいと手をかざすと、魔法陣から黒い糸のような物が生え、彼らへの拘束を更に厳しくしていくでは無いか
「我が主が、貴様らの力をご所望だ。世界を滅ぼすその力、あの方に捧げられることを、光栄に想うが良い」
ニタリ、と笑ったそれが飛び立つと、これに引きずられるように魔法陣が動き出し、二体のターンタイプを西の空に引き連れていってしまう

月光蝶も、光の翼も
何もかもが収まって、しんと静まりかえった戦場
しかし、何かが終わったわけでは無い
むしろ予想外の事が起き、事態が見えない方向に悪化している
漂う静寂の空気とは裏腹に、ストライク達もアクエリオン達も、誰も彼もが言いしれぬ胸騒ぎにとらわれていたのだった・・・
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テーマ : スーパーロボット大戦 - ジャンル : ゲーム

2011/09/19 02:32 | 偽騎士ガンダムSEED本編COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

騎士ガンダムSEED ASTRAY

サイド2樹海 ダンション最深部

ロウ「何故だ!何故聖剣の力を悪に利用する!」
ギナ「万人は一握りの価値ある物にその生命を捧げる為に存在する……世を総べる者には人も物も栄誉も自由にする権利がある、新たな世界の構築のために犠牲は当然な事だ!」
ロウ「ふざけるな!」
ギナ「アークもプラントの王も同じ事を考えている……」
ロウ「自分ひとりで世界を動かしているつもりか!!世界って言うのはそこに生きる一人一人が頑張って作り上げるモノ!そいつら無視して何が作れる!出来るのは混沌だ!」
ギナ「下賤なモノの考えそうだな……所詮は聖剣の担い手ではない!この剣の宿命は破壊だ!!」
ロウ「俺には分かる……ゴールドフレームの悲しみ、奪ったガンダムの武器の悲しみ……そして、もう一人の担い手の悲しみも分かる……」
ギナ「なっ!何故姉上の事を」
ロウ「この剣の存在意義はオーブを含めて平穏な世界の為にあるんだ……」

騎士レットフレーム改に装備された我亜辺羅須都零弩(ガーベラストレード)と大我亜爪(タイガーピアーズ)が共鳴した瞬間、神武士烈弩不礼無改へと変化する。

ギナ「くっ!ミラージュコロイドで……」

だが、姿が見えているかの様にロウは切り裂く。

ロウ「アンタ、俺のいった事をよく考えてくれ……じっちゃんは死ぬ間際に心配していたんだ」

ギナ「ありえない!最後に勝つのは私だぁああ!!!」

だが、ロウは見切った様にゴールドフレーム天が放った攻撃呪文をタクティカルアームズで防いだ。

ギナ「はっはっ!こいつは傑作だぁああ!」

 その瞬間ゴールドフレーム天にブルーフレームセカンドLの短剣が突き刺さる。

ロウ「劾」
劾「敵は倒せる時に倒す、これが傭兵の戦い方だ……」


ギナは聖剣ゴールドフレーム天に融合する肉体を捨て、ダンタチャクラが落した剣と融合した。その剣こそ……聖剣ミラージュフレームであったのだ!!!

ロウ「あの禍々しい気は」
劾「ちっ、ティターンズはあの剣を持っていたのか……」

ダンタチャクラ「ええぃ、かくなるうえは」
ホワイトコーラル「させんぞ、ワグテイル!」
ワグテイル「おう!聖賢の担い手よ、命があればまた目にかかる、リョウガ!!!」

リョウガ「秘術!大地畳み返しの術!!!」

リョウガはいつの間にか周囲にスケイルモーター壺を配置し大地に眠っていたコロニーの外壁を起こしたのである。

ロウ「それって、戸田版で俺がした奴じゃないのか?」
劾「ここん所シリアス続きでギャグを入れないと持たなかったらしい」

その間にトロヤも連れてサイド2樹海から逃げるロウ達である。


浮遊武装商船リ.ホーム

リョウガ「赤字の矢文……まさか」

赤字の矢文……それはこの世界に散らばっている忍の者達を一同に集めるモノである。

リョウガ「申し訳ない……聖刀の担い手よ」

リョウガ(@Gの影忍)はフッと消えた。


設定

リョウガ @Gの影忍

先の大戦から活躍している忍びの一人、忍びでは珍しいガンダムタイプに変身する事が出来、忍びの多くがジオン系のMSに変化すると考えると何かしらの意味合いがある。

忍びは傭兵に分類されるも奇襲や情報収集に長け、リオンカージの傭兵と比べるとかなり異なる性質を持つ。だがその仲介役を探すだけでも大変であり、リオンカージでは余程の事無い限り、彼らに依頼をするのは困難である。


自由騎士 ワグテイル

エゥーゴ砦に所属する騎士ジムだが、祖先が騎士ガンダムと少し親交があったらしい。その為か他のジムとは異なり、目の周辺が魔法弾にも対応跳弾板に囲まれ、テールバインダーらしきモノもある。


砲撃騎士 ホワイトコーラル

エゥーゴ砦に所属する砲撃騎士だが新型メガ魔導粒子砲と測定装置を装備、更に左手にはザクが使用するヒートホークを腕に固定しており砲撃騎士でありながらもどんな戦闘でも起用にこなす。欠点としては重いので水辺での戦闘を嫌がる傾向もある。

No:3082 2011/09/20 01:32 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

お、ギナが暴走だ

セリフが全部、飛田さんの狂った声で再生されるw
HELLSING見すぎかな・・・

一応、カミーユVSジェリドのオマージュなんですよね、声優の配置
ジェリドもこれぐらい狂ってりゃ、インパクトのあるライバルキャラだったろうに

No:3084 2011/09/20 23:10 | あるす #- URL [ 編集 ]

あるすさん>

ギナとロウのやり取りはときた版を参考にしました。

No:3085 2011/09/21 00:44 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

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