新・スパロボ学園 超外伝 ~決戦!騎士ガンダムUC VS OO 【8-1】~

つい数時間前に、大晦日ネタを書いた後なのに、あけましておめでとうございます
年々、こうして年越し年明けが、ただのイベントと化していきますなぁ

世の中が便利になればなるほど、情緒って言うのは失われるモンなんですね


さて
そんな中ですが、正月休みは休みなんで、大掃除の合間を縫って、ひたすらに書き続けてたら原稿上がったどー!

うん・・・こうやってのれば、いくらでも勢い余ったぐらいで書けるんだよね
精神的余裕って重要です、ええ

で、今回は予告したとおり、3部作です
全部は一気に載せられないので、前・中・後編とします

書き上がったら、テキストファイルのサイズが46KB超えてて仰け反ったw
ちょっとしたエクセルファイルよりデカいんですけど、データ量が・・・


☆あらすじ☆
私立スパロボ学園
それは、スパロボに存在するあらゆるキャラクターが、学園生活という舞台を通じて、好き勝手するための空間である!


スパロボ学園高等部所属、神名綾人の風邪によって起きた時空の乱れにより、騎士ガンダムの世界にあり得るはずの無い歴史が、人々の意図を余所に刻まれていく
サイド3の森に辿り着いたハマーン先生とカミーユは、噂通りジオン族とユニオン族が同居したその場所で、今後のことを探ろうとする
一方で人革連に拘束されたソレスタルビーイング一同は、そこで議長マーサに私兵になるよう強要されそうになるが、スメラギの機転でその場を逃れることに成功する


ドドドン!という大きな音を耳にし、バナージは手元で手入れしていた工具を床に投げ出し、慌てて窓の外を見やる
そこからは、街の外園部が派手に燃え上がり、瞬く間に焼き尽くされていく光景が、ハッキリと見て取れる
「なんだ・・・なんなんだよ、あれ」
まるで炎が、生きているかのように、ぬめぬめと鳴動しながら、ゆっくりとだが確実に、街を舐め尽くしているように見える
バナージは何故か、直感的にその炎に違和感を感じ、眉をひそめた
悪意というか邪悪さというか、なにかの意志のような物が、その場から感じられる様な気がしてならない
「止めろ、そんな悪意を・・・降り撒くのは!」
バナージが無意識にそう叫んだ時、背後の扉が開いて、寮の仲間達が彼に声をかける
「バナージ、火事か、戦争か!?」
仲間の方も、何が起きたのかは分かってないようだ
「分からない・・・分からないけど、危険なのは間違いない・・・」
この場に居てはいけない、そんな気がする
バナージは言いしれぬ不安を感じ、少し震える自分を抑えることができない
何がどうなるかも分からないまま、学生達はとにかく身の回りの物を集め、すこしでも禍の場から離れようと、身支度を始める
バナージもまた、その中に混じって行動を始めていた


街に駐留していた、ロンド・ベルのリゼル達は、煉獄の炎が渦巻く中、その中心に立つ黒いガンダムを取り囲み、これ以上の侵攻を阻止しようと躍起になっていた
だが
「やあああ!」
「・・・邪魔をするな」
果敢にも飛びかかる彼らを、黒いガンダム・・・ルシフェルは、身動きすらすることなく切り伏せる
「ちぃ・・・これ以上、街に入れれば、被害が!」
リゼルの隊長格らしきユニオン族は、ロンド・ベルの威信にかけても相手を止めようと必死だった
その一方で
「なんで、何でなんですか!?俺だって戦えます!」
住民を避難させる任務を最優先にせよ
そう言われたデルタプラスは、納得がいかないと上長に食ってかかっていた
「だが、このままでは街は火に飲まれる。お前のスピードが必要なんだ」
デルタプラスはその翼で、自由自在に空を行き来することができる。リゼルたちも飛べないことはないのだが、デルタプラスのそれには一歩及ばない
「でも、アイツはガンダム族ですよ。隊長達じゃ、分が悪すぎる」
コーディ族などの新種族が現れたこのリオン・カージにあって、それでもガンダム族は他のどんなMS族とも枠の違う、特別な存在である事は変わり無かった
「それなら、俺の方がまだ!」
「デルタプラス。勇者様の仕事は、何も魔界と戦っていることだけじゃない
血気はやる彼の肩を、上長のリゼルは優しくぽんっと叩いてやる
人々を確実に助け、次の平和のために命を繋ぐ。これだって大事なことだ」
「お前はまだ経験が少ない。少ないからこそ、一つ一つの命を、確実に助けることを学ぶんだ・・・こんな所で、死んじゃならない」
「・・・それは、そうですけど!」
悔しそうに拳を握る彼の目の前で、また一人のユニオン族が切り伏せられる
「功を焦るな」
先輩達はなおも彼を制止し続ける
「そういうことにこだわると、余計に"血"って奴を意識してるのがバレるぞ
「・・・そんなんじゃ!」
言葉に表せない怒りと悔しさ。それに限界が来ようとした。その時
ヒュンっと矢が空を切り、ルシフェルの目の前に突き刺さる
「・・・これは」
「ルシフェル!貴様は!!」
ルシフェルが見上げた空から、エクシアを先頭としたソレスタルビーイングが現れた
「こいつは・・・酷い」
足下に転がる無数の死体、燃やし尽くされた街の建物に、キュリオスは胸を締め付けられるような思いになる
「テメェ・・・なんてことしやがってんだ・・・」
「ふん・・・」
怒りの視線を向けるデュメナスの言葉を、ルシフェルはすげなく聞き流してしまう
「"箱"を・・・"鍵"を見付けると言うために、こんなことをする必要がどこにある!」
エクシアのそのセリフには、さすがにルシフェルもぴくり、と反応を示す
「ほう、知ったのか・・・アレのことを」
今更、と言わんばかりのルシフェルの言葉を聞きつつ、ヴァーチェはマリーメイアを問いただした時のことを思い出していた
「"箱"と"鍵"・・・それは、知ること自体が禁忌とされた存在。口にしてはならぬ物」
幾度も幾度も、質問をとっかえひっかえして、ようやく導き出したのがその言葉であった
そして箱の中身を聞き出したスメラギ達はその重大さに、情報を伝えなかった彼女を責めたが、マリーメイアにも思うところはあった
「知れば探してしまう、その手で開けてしまいたくなる」
開けてはならぬと言われたパンドラの箱を、人々が誘惑に駆られて開いてしまったように、その箱の存在を知られてしまえば、誰かがそれを手にしたくなる
だからこそ、口にすることさえ避けてきたのだ
「それ故に私でさえ、それの所在と開き方を伝えられていないのです。全てをご存知なのは、おそらくスペリオルドラゴンのみ」
だからこそ逆に言えば、堕天したリボンズも箱の存在は知っていても、詳細を掴みきれていないのではある
口をつぐむと言うことも、時には良き結果をもたらすことが有ると言うことだろう
「地上に於いても、その存在を抹殺するべく、歴史の闇に葬ったはず・・・」
実はそれが月の繭戦線の本当の目的だったのだが、今のところには関係が無いので割愛する
ただ、リボンズはもちろん、その存在だけは知っていたはずだから、これを手土産にシナンジュの元に舞い降り、自らとの協力関係を築くよう、申し出た可能性は高い

そして、他にも問題はある
リボンズが天使の郷を離反して、既に数ヶ月
何故今になって"箱"と"鍵"を探し始めたのか
そして地上人で有りながら、その口にしてはならぬ物のこと、あのアナハイムの女傑は、どうして嗅ぎつけたのか
「そのガンダム族のことは、私も良く分かりません。ですが地上の人間族のことは・・・もしかしたら、ですが」
意図的に何らかの虚偽の混じった情報を、リボンズが地上に流布している可能性は、充分にある
「聖剣さえ復活させてしまえば、"箱"と"鍵"が有ろうとも、こちらの勝利は間違いないでしょうが」
現状では、次なる欠片の一つも見つかっていない(いや、それらしい物はあるのだが)
だとするならば、"箱"と"鍵"探索阻止という行動もまた、ソレスタルビーイングが優先して行わなければならない事項、ということになる
ルシフェルを取り囲む五体のガンダム族
じりじりとにらみ合いを続ける彼らの姿を、ロンド・ベルのユニオン族達は複雑な思いで見やっている
「・・・どうやら噂の、ソレスタルビーイング、って奴らのようだな」
この場を任せるのは、軍人として気が引ける気がする
軍人としてのプライド、任務と言ったモヤモヤとした物が、リゼル達の頭の中を駆け巡るが、隊長はブンブンと首を振った
「今やることは・・・それじゃない」
今、ここに自分たちが居るのは、何も力を誇示するわけでも、見栄を張るためでもない
通りすがりとは言え、哨戒に来ていたのだ。町を護ると言うことは即ち、人々を護ることである
隊長の言葉に、部下達もハッと我に返ったようだった
「アイツらには悪いが、これ幸いってことにしましょう」
「生き残りを集めろ!とにかく住人を、出来る限り町から離せ」
動き出すリゼル達は、それまで食ってかかっていたデルタプラスにも、同様に住民を避難させる指示を飛ばす
「・・・了解」
リゼル隊長の言うことも分かる
しかし、遠目に黒いガンダムとやり合うソレスタルビーイングを見やり、その場の中に自分が混じっていない現実を、何処か納得できない気持ちが残っていた
その頃、町の城門近く
この時代の町・・・というより、中世ヨーロッパの多くの"町"とは、基本的には城塞都市で有り、壁に囲まれた一定区域の中に生活区域が存在し、決められた門から決められた時間内に出入りする、と言うのが基本的な構造である
インダストリアルの町も、御託に漏れずそう言った形をしていて、町の人々はとにかく着の身着のまま、逃げるための算段と場所を話し合おうと、一番多きな門の近くに集まり始めていた
学校から逃れてきたバナージもまた、その中に含まれていた
不安そうにする学友達や、難しい顔をしている先生方を後にしながら、バナージは逃げてきた人々の顔を見回していた
「・・・・・・・・・・・・オードリー・・・居ない」
まさか逃げ遅れた、なんてことなのじゃなかろうか
彼は途端に不安になり、そして居ても立っても居られなくなる
ダッと駆け出す彼を、学友が見咎める
「どこへ行くんだ、バナージ。町に戻るなんて」
「オードリーが居ないんだ!」
バナージはそうとだけ返事をすると、振り返りもせずに丘の上の屋敷に向かって・・・いや、オードリーの元へと、人気の無くなった町を駆け抜けていった
対峙する、ルシフェルとソレスタルビーイング
口を開いたのはエクシアからだった
「貴様の目的は、やはり"箱"と"鍵"か」
「そうなれば貴様らなど、我らの偉大なる主の力の前に、平伏すだろう」
ルシフェルの反応を見、エクシアは相手がやはりただの破壊魔では無く、明確な目的を持った魔界の使者である、ということを確信した
「なら尚更だ・・・テメェにそれを見つけ出させるわけにゃ、いかねぇな」
デュメナスの言葉を合図として、ソレスタルビーイング全員が動き出す
「行くぞキュリオス、合わせろ!」
「僕は右から行く!」
デュメナス&ケルディムの援護射撃、そしてエクシアとキュリオスの息の合った剣戟が、ルシフェルの姿を捉えようとする
だが、ルシフェルも黙ってはいない
「ふん・・・二度も三度も、同じ手を喰うと思うか!」
言うが否や、ルシフェルの背に生えた羽が何枚か、ゆらりと宙を舞ったかと思うと、しゅるんと形を変えて、まるで"牙"のような姿に変化する
それらは意志を持つかのごとく、何の支えもないままにヴァーチェらに、まさに牙を剥いて襲ってきたのである
「・・・なんだ!」
「くくっ・・・公から与えられた力、こういう使い方もある!」
自身の手数が足りないのを補うかのような、羽根を変化させてのオールレンジ攻撃が展開される
本人はシナンジュからの力故、発揮できている力だと思い込んでいるが、実際には普段の愛機である"パーソナルトルーパー"の武装である、ソードブレーカーを無意識に再現し、使役しているのである
「ファング・・・いや、ファンネルか!?」
見慣れぬ攻撃を受け、慌てるとまでは行かない物の、予想していなかった事が起きたことで、ソレスタルビーイングの連携に、僅かな隙が生まれる
「ソレスタルビーイング・・・貴様らの要は、そこだ!」
彼らの脇をすり抜けて、ルシフェルが飛びかかった先
それは以前に目を付けていた、優秀な盾を誇るヴァーチェの元であった
「ヴァーチェ!」
まさかそこを攻められると思ってなかったエクシア達は、"牙"の猛攻を何とか振り払って、ヴァーチェの援護に向かおうとするが、それでも一歩及ばない
とはいえ、ヴァーチェも伊達に"金剛の盾"という、枕詞を考えたのでは無い
「くっ・・・圧縮粒子、最大出力!!」
Gマテリアルに籠められた力を、現状出来る限り解放し、いつもにも増して強固な壁を造りだし、ルシフェルの剣をどうにかこうにか受け止める
「ちぃ・・・忌々しい!だが!!」
だが、ここまで接近すれば、最大火力の邪炎の剣のパワーを、直に浴びせることができる
「煉獄の炎を、その身で味わえ!!」
「ぐっ!!」
ルシフェルが手にした剣から、まるで無限にでもあふれ出すような、漆黒の炎の渦がヴァーチェを包み込み、飲み込もうとする
「てめぇ、ヴァーチェをやらせるか!!」
"牙"の攻撃があろうとも、長距離射撃のできるデュメナスの腕は衰えない
狙い澄ました弓矢の一撃が、まずはルシフェルの右肩を打ち貫く
「・・・・・・ぐ!」
さすがのルシフェルも、これには驚いて思わず身体を硬直させてしまう
「これで終わりじゃねぇ、デカいのをもう一発!」
相手の隙に、ややGマテリアルの力が強くこもった、強力な矢を生み出したデュメナスは、それを間髪入れずにルシフェルに向かって放つ
「なっ・・・!」
聖なる力を宿したその矢を、何とかやり過ごそうとしたルシフェルだったが、デュメナスの狙いから逃れることはできず、右腕を完全に吹き飛ばされてしまう
「ぐはぁっ!!」
予想外の出来事と痛みに、思わず膝を付いてしまうルシフェル
「やったか!」
「いや!だが今ならば、トドメを!!」
デュメナスの生み出した戦果に、ここぞとばかりに敵を追い詰めようとするエクシア達
だが、その目の前で驚くべき事が起きた
ルシフェルの右肩で、何かがうっすらと光を放ったかと思うと、じゅるじゅるずるずるという音を立て、腕が再び"生えて"来たのである
「・・・な!?」
「さ、再生している、とでもいうのか!」
ソレスタルビーイングも、もちろんルシフェル本人も与り知らぬ事だが
これは、刻印に支配されているスフィアが、ルシフェルの意志とは関係なく、ただジーク・ジオンのために戦わせ続けるため、勝手に肉体の修復をかけているのだ
だが、スフィアを自覚しないルシフェルには、これさえもシナンジュからの援助の一端、という認識にすり替わっている
「フ・・・フフフ・・・公に頂いた力・・・素晴らしい」
自らの身体に与えられた(と思い込んでいる)力に感嘆しつつ、地に落ちた大事な賜り物の剣を、"古い"右腕からとりあえずは左腕で持ち上げる。というのもまだ、右腕は自由に動きそうもないからだ
(その上で、やつら5人はまだ健在)
この状態は実に不利だし、実際彼らだけに構っているのも、正直馬鹿らしい
探すべき物・・・この街に近づいた時感じた、ジオン族の気配を追わなければならない
(・・・・・・丘の、上・・・か)
再度意識を集中させ、僅かながらに感じた波動
それが町の中でも北側の、小高い丘の上の方から感じられる
ルシフェルは剣を振り上げると、ソレスタルビーイングに向かって、邪炎の剣を振りかざす
「うあっ!?」
「くそ、この炎は・・・!!」
そこから放たれた煉獄の炎に、彼らが巻かれるのを見やったルシフェルは、血に染まった翼を広げてその場から離脱する
「しまった!奴が逃げる!!」
「だがこの炎を何とかしないことには・・・!」
その炎はまるで意志があるように、エクシア達に向かって狙い澄ましたような"攻撃"を仕掛けてくるのだ
「みんな下がって!それは、魔界の炎よ。普通の手段では消すことはできない!!」
上空から、ライザードラゴンに跨がったスメラギが、叫びながら舞い降りてくる
「ライザーに捉まって、早く!」
「どうするんだよ、スメラギさん」
ライザーに引っ張り上げられる形で、魔界の炎から退避する5人だが、炎は目標を今度は町全体に変えようとしている、様に見える
「私も良く分からないけれど、ライザーが何とかするって・・・」
ガンダム達を引っ張り上げたは良い物の、この後については与り知らぬスメラギ本人が不安そうである。しかし、ライザーはそれを分かってか否か、まるで笑っているような鳴き声を上げる
『きゅきゅっ♪』
ぱっくりと口を開けたライザーが、すうっと息を吐き出した途端
それまで荒れ狂っていた炎が、まさに極寒の空気に触れたかのごとく、カチカチと氷っていき、美しい虹色の光となって、サラサラ消滅して行くではないか
「・・・すげぇ」
ケルディムのこの、短い感嘆の言葉が、他のメンバーの気持ちを代弁していた
「ありがとう、ライザー。助かった」
「なんやかんや言っても神様の使いってこと、なんだね」
『きゅきゅ~ん♪』
自慢げにしているライザーが、妙に可愛い
「とりあえず見ていた範囲では、この町に居たユニオン族らしい一団が、町をかけずり回って住民を避難させているわ。この近辺に逃げ遅れは無し」
「・・・僕らが無理に、そこに介入する必要は、無さそうだね」
「なら、ルシフェルを追うか」
しかし、先ほどの炎の壁のため、正確な行方を見失ってしまっている
「さっき上空から見ていた感じでは、あの小高い丘の方に消えていった感じがあるけれど・・・」
スメラギが、黒い矢のような物が、町外れを目指していくのを見ていたようだ
「よっしゃ。とりあえず怪しいところを抑えますか」
デュメナスの言葉に、全員が頷く
とにかく、あれに"箱"も"鍵"も見付けさせるわけには行かない
片時だって、目を離すことはできないのだ
ロンド・ベルが町の中をくまなく見回し、逃げ遅れた人を抱えて城門の前に集まっていた人々と合流したのは、同じぐらいの時であった
「怪我人を確認しろ。万が一の時、動けないとなったらフォローが大変だ」
「皆さん、ご家族や近所の方で、姿の見えない方は居ませんか」
リゼル達は痛みを訴えている人を介抱したり、オロオロと右往左往している人を抱き留めたり、と大忙しである
自身も逃げ遅れた人を抱えて、リゼルの後を付いて来たデルタプラスは、既に集まっていた人々を見回して、見慣れた少年の姿が無いことに気付いた
「バナージ・・・バナージ、どこだ!」
こんな状況で私情を挟むのもアレだが、自分の知り合いの姿がこの混乱の中で見付けられなければ、少々焦った気持ちになるのは、無理もないことであった
「軍人さん、バナージのこと知ってるのか」
バナージと同い年ぐらいの少年が、デルタプラスに声をかけてくる
「ああ・・・もしかして、アナハイムの学生さんかい」
デルタプラスに言われ、少年はこくりと頷いて応える
彼が言うにはバナージは、誰か見当たらない人が居るとか言って、慌てて町の中に戻って行ってしまったのだという。その目指した方向は、あの丘の上のようだと
「・・・まさか、アイツ!」
デルタプラスは直感した。きっとあの少女を、オードリーを探しに行ったのだ
以前ちらと見た、あの金髪の少女が見当たらないことから、おそらくそれは間違いないだろう
「隊長!逃げ遅れが・・・丘の上の、あの屋敷に、どうも居るようです」
半分本当で半分嘘のことを、さも大事に隊長に報告してみせる
リゼル隊長は一瞬、本当か?という顔でデルタプラスを見やるが、彼の顔がいつになく真剣なので、真相はともあれ助けるべき市民が居る、と言う事実に間違いが無さそうに感じた
「よし。やっとお前の翼の本領だ。超特急で現場に急行し、探索せよ」
「了解です!」
デルタプラスはびしっと敬礼をしてみせると、まるで銀の閃光のように空を舞って、バナージが向かったであろう屋敷へと、その身を躍らせた

《8-2へ続く》
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テーマ : スーパーロボット大戦 - ジャンル : ゲーム

2012/01/02 00:04 | 偽騎士ガンダムUCVSOO本編COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

機動戦士ガンダムAGE 10話

・Xラウンダー

キラ「あっ、各シリーズのマットサイエンストや強化人間関係者が目が光ったぞ」
アスラン「グルーテック船長の話によると人間の脳が普段使ってない領域が使えるとか……実はこれリアル科学的に踏み込んでいる設定なんだよ」
シン「でも、これならUEの正体がXラウンダーを利用してUEを作っているとか、結局宇宙人じゃないのですね」

アルト「じゃあ、マクロス世界に来るか?ゼントラーディからプロトデビルン、バジュラも相手出来るぞ」


・ユリンが

アレルヤ「マリーになるか」
シン「ステラになるか」
アスラン「ミーアになるか」
アムロ「ララァになるか」
シャア「クェスになるか」

フリット「皆さん他人事ですね」
キラ「うん、君の場合は息子の母親が誰になるかもあるからねぇ」

No:3290 2012/01/02 15:46 | YF-19k(kyousuke) #o4pNoCYk URL [ 編集 ]

AGEは着々と進んでるようですな

見ちゃい無いんで、まともに※返できないのが悲しいw

・・・そのうちYF-19Kさんの外伝に、AGEがゲストで出そうで、怖いww

No:3291 2012/01/03 00:37 | あるす #- URL [ 編集 ]

あるすさん>

返信どうもです。

AGEの場合、AGEビルダーが錬金窯に見えてますのでやるかもしれませんが……コードギアスを入れたらこのザマですから、いま着地点を探ってます。

No:3292 2012/01/03 02:05 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

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