新・スパロボ学園 超外伝 ~決戦!騎士ガンダムUC VS OO 【14】~

ガンダムエースの最新号を買ったので、次の記事にでもしたいと思うのですが
とりあえず、デルタガンダム買うぞー
本気で金メッキだったぜ・・・やられたw


さて、最近本気で更新滞ってて済みません

裏側で余計なことをしてるのも原因ですが
プライベートで色々あったのも原因

さて14話ですが
ちょっとグダグダになってしまいました
本当は出したかったキャラ出せなかったうえ、何が言いたいのか良く分からん状態にw

そして、外伝のキャラクターを勝手に引っ張ってしまいました
想鳶流さん、良かったですかねぇ?
次回もニューラル騎士団、適度に引っ張っちゃう予定なんですが・・・


☆あらすじ☆
私立スパロボ学園
それは、スパロボに存在するあらゆるキャラクターが、学園生活という舞台を通じて、好き勝手するための空間である!


スパロボ学園高等部所属、神名綾人の風邪によって起きた時空の乱れにより、騎士ガンダムの世界にあり得るはずの無い歴史が、人々の意図を余所に刻まれていく
アルブレードこと、クォヴレーの報告を受けた学園では、黒ヒイロこと『限り無く近く遙かに遠い世界』のヒイロが洗脳されていると知り、対策に乗り出すことに
そのころ、サイド3の森を目指していたバナージ一行は、ルシフェルの追撃とは別に傭兵・サーシェスにまで狙われることに


西の大地が近くに見えるというのに、オーブはまだ比較的平和であるように見えた
結界という小さな枠の中ではあるが、魔界噴出前と同じような生活が生きていて、まだ人々の心に笑顔は見えるようだった
そこでは確かに、人もMS族もコーディ族も、ユニオン族もジオン族も関わりなく、生きることを維持することを楽しもうと、平穏である事を保とうとする、生きると言うことを保つことに必死になっていた
「こうして見ると、変らないわね・・・異世界言っても」
「ええ。人が人として、普通に生きること。それはどこでも同じですね」
アルブレード達に導かれてオーブにやってきたソレスタルビーイング一同
スメラギはアレルヤをボディーガード代わりに、町に繰り出していたのだった
彼女は組織(と言うほど大きくは無いが)を導くものとして、もっと色々知らなければならない、と言うことを痛感していた
天使の郷から伝えられる情報だけでは、分からないこと
(でもそれは、彼女が・・・マリーメイアが悪い、と言うわけでは無い)
彼女は本当に知らなかったのだ
それは、その場に居るか居ないか、実体験してきたかそうで無いか、と言う僅かながら決定的な差がもたらした、意識の乖離から起きた問題であった

(それもまた、現実世界と何も変らない)
問題は、他の4人のことであった
現実との差異に悩んでいるのは、ディランディ兄弟とティエリアはの方が顕著だった
いや、確かに"ルシフェル"と化していた黒ヒイロの所業、あれもまた間違いなくジオン族の真実なのである。だが、彼らを悪の象徴と捉えていた彼らには、このオーブでの光景は落差が激しいものに違いなかった
紛争根絶を叫び、そのために破壊するものが『兵器』という判りやすいもの、『武力』という目に見えて危ないものだった時でさえ、その行動の果てに起きる矛盾が彼らを苦しめた
しかし、知ってしまった
ジオン族というものが、悪魔でもなんでも無く『生き物』だったということを

いや、もちろん自分たちだって、一介の兵士を殺したりもしてきたはずだ
けれども、そうやって自覚して行動してきたのでは無く、本当に分かりやすい悪を狩るのだ、と思っていたことからもたらされた現実とでは、そのショックの大きさはまったく違うものになっていた
「誰かを憎んで、誰かを悪と決めつけて、そうやって行動するのは、実際分かりやすいけどな」
道案内ついでに彼らに付いて来たガンレオン(@ランド)も、気持ちを気遣ってかそうぽつりと呟く
が、彼とて何を話してやっていいか分からない
「おお、ガンレオンさん。ちょうど良いところに」
ガンレオンの姿を認めたらしい、杖を突いたシグーが道に面した家から顔を出して呼んでいる
「ん??・・・おー、宿屋のシグーさん、どうかしたかい」
「ちょいと屋根の修理を頼みたいんだが・・・ワシは腰が弱くてな」
シグーが杖で上を指さすと、宿屋の軒先からちょっと上に行ったところ、はしご無しでは上れないようなところが、ぽこんと穴が空いてしまっている
「昨日、鍛冶屋のゲゼが暴れてのぉ」
シグーはそんな風に言うが、それは少々笑えた話では無いのだ
結界の中にあっても、どうしても魔界の波動を完全に抑えられない故に、ちょっとしたことでの暴走は、悲しいことにちょくちょく発生しているのだ
「しゃあないねぇ、いっちょビーターサービスの本領発揮と行きますか」
『二人とも、帰り道分かる?』
「ええ・・・分からなかったら、ここに戻ってくるわ」
ジャイアント・レンチをかざして仕事に向かうガンレオンを見送り、スメラギ達は再び町を歩き出す
やがて中央広場にさしかかった時、そこには山のような人だかりができていた
「うおおお!行くぜ、みんな俺の唄を聴けぇぇぇ!!」
バサラはいつもの調子だった
アルブレードに首根っこを掴まれ、プンスカ文句を言いながら連れてこられた彼だが、オーブに着いた途端にこれだ
ミレーヌ曰く
『ここは一件平和そうに見えるけど、みんなの心に張り付いてる緊張感を、バサラは感じ取ったんじゃ無いかな』
だそうだ
さっきのガンレオンの件と言い、ミレーヌのその言葉は言い得て妙だった
なお、再び行方知らずにならないよう、愛用のギターにオーブ特製の探知水晶が仕込まれた、と言うのは当然と言えば当然の処置である

刹那はそれを丘の上で一人、膝を抱えながら見ていた
今回の件で混乱が一番激しいのは、言うまでも無く刹那だった
彼の考え方は、どちらかというとディランディ兄弟達に近いもので、世界を変革させる・・・異世界とは言え、紛争根絶を実現できるかも知れないということ・・・それを一番に望み、身を投じてきたのは、言うまでも無く彼であった
だがその殲滅の対象に、黒ヒイロが居た
最も『敵』として相対し、一番分かりやすい悪の象徴が、代えがたい友人であった
しかもその本人は、悪の尖兵と化している自覚が無いらしい

「どうしたら・・・いい」
単刀直入に言えば、彼にかけられた洗脳を解き、とにもかくにも自らの手に取り戻すことが必要だ
だが、それが紛争根絶に、この世界の平和に繋がるのか
そして彼自身が、知らぬとは言え犯してきた罪はどうなるのか
『きゅっ、きゅ~・・・』
ライザードラゴンが、心配そうな顔で刹那を見下ろし、撫でるように羽をばたつかせてじゃれついてくる
「・・・ライザー」
ふと顔を上げるが、すぐに刹那は申し訳なさそうに顔を伏せてしまう
しばらく考えたような素振りを見せたライザーだが、意を決したかのように刹那の襟首をくちばしではむっと咥える
何事かと思っている彼を、ライザーは首を振り回して背中に放り投げる
成されるがまま宙に舞った刹那が、ドスンと言う音を立てて自分の背に落ちたのを確認したライザーは、何を思ってかそのまま羽根を大きくばたつかせ、太陽がさんさんと輝く空へと舞い上がる
「お、おい・・・なにを!」
振り落とされないように、慌ててライザーの背にしがみついた刹那は、そのまま成されるがままに南の空へと連れ去られてしまった


ゼータプラス(@カミーユ)とキュベレイ(@ハマーン)の二人・・・と+αは、サイド3の森を旅立って数日が経っていた
ユーグ達、旧ラクロア派の騎士達の意を受け、ラクロアの遺児を探すという目的はできた。とはいっても、これまたあてども無い内容と言えば、そうなのであった
『可能性の光は、銀の器と共に有り』
ヒントと言えばこの、予言の力を持つミユの言葉だけが頼り
相手が大人か子供か、男なのか女なのか、全然分からない
それを求めてる本人達が、直接相手を見たわけじゃ無いから、しょうが無いと言えばそうなのだが
「アバウトにもほどがある・・・」
やれることを、と飛びついたは良いものの、与えられた情報がそんなもんだったので、キュベレイは先を思って頭が痛い思いだ
「いいえ、とても大きなヒントですよ」
後ろから女性の声がする。それは・・・マリアこと、リ・ガズィム・・・ゼータプラスの許嫁と言って聞かない、謎の旅人一行の女性である
一応カミーユは、自分たちは本当は異世界の人物であって、彼女の求めている人物では無いだろうと説明したのが、理解してないのか納得してないのか、
『そんなこと関係ありません!ゼータプラス様に付いていきます!!』
と言ってそのままくっついてきてしまった・・・らしい
「こんな言葉自体で、何が分かるというのだ」
不信感丸出しのキュベレイの言葉だが、マリア達の方は逆に「なんで?」というようにきょとんとしている
「あのな、マリア・・・この世界の常識も歴史も良く分かんない連中に、無理言うな」
槍を抱えた白いガンダム顔・・・ストライカーカスタムは、呆れたようにそうフォローを入れてくる
とは言っても中の人であるカミーユ達は、スダ・ドアカ・ワールドの歴史に付いてなら、多少の知識があるのも話し合いをして分かってはいる
「この世界で、『金』と『銀』という色は、特別な意味があるんだよ」
ゆっくり歩きながら話す彼の言葉に、ゼータプラスもキュベレイも興味深そうに耳を傾ける
「『金』とは、大いなる創造神・スペリオルドラゴンを指す隠語だ」
スペリオルドラゴンとは、スダ・ドアカ・ワールドの太陽を象徴する存在だ
そしてこの世界の歴史の中で、金色の姿をした者は、すべからくスペリオルドラゴンに関わる者である
「そして『銀』とは、守人の神であるサンボーンを指す隠語」
サンボーンはスペリオルの後継者にして、月を象徴する存在とされる
比較的新しい神で有り、善と悪を包括するスペリオルと同様、秩序と混沌とを同時に包括する存在である
「ほう、貴様。その外見にしては、インテリな発言をする」
「ほっとけよ、オバサン
が、次の瞬間
ストライカーカスタムはファンネルの嵐にボコにされたのは、言うまでも無い

「つまり今、そのラクロアの遺児というのは、サンボーンの庇護下にあると?」
これを見なかったことにしつつ、ゼータプラスは子との真意をリ・ガスィムに問う
「おそらくそう言う意味だと思います」
「神の気配を追う・・・か。それなら、この状態の俺になら、できなくはない・・・かな」
メタな話になるが、SDガンダムでの出演経験上、中の人であるカミーユはスペリオルドラゴンの気配を知っている。おそらくサンボーンも、似たような感覚を持っているのでは無いか、と思うのだ
「だとするなら・・・もう少し東の方・・・か?」
「ゼータプラス様、すごいです・・・ワタクシのちょっとしたアドバイスで、すぐに道を示してくださるなんて」
勝手に惚れ惚れされて、ゼータプラスは良い迷惑なのだが、かと言って無下にもできないのが中の人の甲斐性である
「それにしてもだ。スペリオルと言い、そのサンボーンとやらといい、そこまでするなら自ら出てくれば良いだろうに」
キュベレイは、ここまで事がデカくなるなら、神が直接出て来て何とかするべきではないのか、と言いたいらしい
「・・・ま、そうも行かない事情が、あっちにもあるんだよ」
イテェな、もう・・・と呟きながら、ストライカーカスタムはバツが悪そうな顔をする
「神には神の掟がある。神であるが故に・・・」
絶大な力を持つ者にかけられる枷
それもまた、世界を惑わせる要因になりうる、と言うことなのだ
AEU自治区の海岸付近で、ルシフェルはクシャトリヤ共々、ズゴックやゴックと言ったジオン族寄りのモンスターの襲撃を受けていた
もちろん、そんな連中は彼等の敵では無いのだが、実に気分の悪いことである
「公の意向に従わぬ愚か者め」
切り捨てたモンスター共を見下ろし、ルシフェルは吐き捨てるように言う
「マスター、周辺に敵は無いようです」
「ご苦労。しかし・・・ハイドラ、な」
既にこの時点では、融合騎士G-UNITに倒されていたハイドラではあるが、事前に多数の水魔族を放ってシナンジュを牽制していたらしい
「全てを公の意思で統一すべきこの大事な時に・・・」
それもこれも、この地にシナンジュの意向が伝わってないことが、原因なのだ
鍵を見つけ出せず箱の手がかりも見付けられぬ、自分自身の不甲斐なさにも、その責任の一端はある
しかしここ数日は、バナージ達もどういう手を使ったのか、彼等の捜索の手から漏れていた
ここでこんな雑魚を相手にしている場合では無いのに・・・
イラつく心で今後を考えていた彼は、自らを狙う者の殺気に気付くのが遅れた
「見付けたぞ、黒いガンダム!!」
「・・・な!?」
咄嗟のことで受け身を取り損なった彼の前に、緑の影が覆い被さる
「マスターはやらせない」
「なんと!?」
立ち塞がったクシャトリヤのサーベルと、迫ってきた影・・・すなわち、グラハムの輝く刃が一瞬交錯する
今度は自信が不意を突かれた形になったが、すぐに気持ちを切り替えたのか、一度砂浜に着地したと同時に、そこを蹴ってバク転の要領で足を蹴り上げ、クシャトリヤの剣を跳ね飛ばす
「・・・しまっ」
これぞ名付けてグラハム・スペシャル!隙有りぃ!!」
懐ががら空きになったクシャトリヤに、グラハムの輝く刃が一筋の線を描く
「ううっ・・・!!!」
一瞬の間の後、大量にと言うわけでは無い物の、血を吹き出し膝を付くクシャトリヤ
その光景に、ルシフェルの中の何かが弾けた
「・・・貴様・・・ふざけるな!」
クシャトリヤにトドメを刺さんばかりに、光剣を振りかざしているグラハムに、ルシフェルはソードブレーカーを大量に差し向ける
「くっ・・・また、この飛び道具か!」
「消えろ」
たたみ掛けるように邪炎の剣を振りかざすルシフェルだが、それをグラハムの光剣は受け止めてみせる
「・・・またか!」
この剣にはどうしても邪炎の剣が効かない。ユニコーンの剣と同じでその力を吸い取られてしまうのだ
「毎度の事ながら、なんという魔の力か」
グラハムの方も、この光の剣の源泉のなんたるかを知らない故に、この拮抗状態を造るのが精一杯なのではあるが
そのため自ずと、ギリギリと鍔迫り合いを続ける両者
「貴様、ユニディスの軍人では無かったのか?こんなところまで」
「君という存在のせいだよ、黒いガンダム・・・!」
憎しみとも怒りとも付かない視線が、ルシフェルに向かって注がれているのが分かる
「私の祖国を、仲間を、愛する者達を、ああも蹂躙されて、それでただ押し黙っていられはしない・・・!」
ルシフェルに言われるまでも無く、グラハムのこの行動は独断であった
ファイヤーボンバーの騒動の前に、ルシフェルをプラント跡地で見付ける直前の頃から、原隊を勝手に抜け出して彼を探し続けるようになっていたのである
その太刀筋は確かに名の知れた軍人だけ有り、的確且つ力強いものだ
「力強い剣だ。その根元・・・憎しみ、怒り・・・確かにそれは、戦いの源泉。だが、な・・・それでは俺には勝てない」
負の感情、それは魔に属するものにとっては、エネルギー源にしかならない
「貴様のその光剣、聖なる属性があるようだが・・・」
ルシフェルはグラハムの右腕から出ている光剣を、忌々しげに一瞥した上で、それでもにやりと笑う
「憎しみの心で曇った貴様では、例えこれを身に宿そうとも、使いこなせまい」
「そのように私を曇らせたのは、他でも無い君だ!」
ルシフェルの煽りもはね除けて、矢継ぎ早に剣を叩き込んでくるグラハム
それらを受け流しながら、ルシフェルはちらりと背後に目をやる
膝を付いているクシャトリヤは、僅かずつではあるが血を砂浜に滴らせつつ、苦しそうに呻き声を上げている
その姿に、ルシフェルは自分でも説明しづらい・・・『胸に詰まる』思いを感じる
「貴様にこれ以上構っていられん。消えろ!」
ルシフェルは邪炎の剣にありったけの力を込めると、容赦なく煉獄の炎をグラハムに向かって襲いかからせる
「ぐっ・・・なんとぉぉぉーーーーーーーーーーーーーっ!!
光剣が創り出している僅かな壁が、グラハムが致命的な傷を負うのを防いでいた
だが、炎の勢いは凄まじく、彼を過多に吹き飛ばしてしまうには、充分すぎた
しつこい男を吹き飛ばしたのを確認すると、ルシフェルは自分でも不思議なほど『慌てて』、クシャトリヤに歩み寄ると、治癒の魔法をかけてやる
「・・・マスター」
「手間をかけさせるな」
ぶっきらぼうにそう言うが、それでも彼女が自分のことを呼び、傷が塞がっていくことで安堵の表情を見せていく姿に、自分でもワケがわからず『安心』していくルシフェルが、そこに居た
彼女は自分にとっての戦いの道具の、そのうち一つに過ぎないはずなのに
「前回もそうだが・・・盾になるとか庇うとか、そう言うやり方は止せ」
非効率だ・・・そうは言った。けれど自分でもその言葉は、何か違うところからでている気がした
「しかし、マスターは私に、『俺の矢面に立ち、俺を護り戦え』と仰いました」
「・・・」
「命もマスターに捧げよと仰いました。ですから」
彼女の言葉をうつむきながら聞いていたルシフェルは、あえて返事をせずに立ち上がる
そうして背を向け、数歩歩いた後、ぽつりと言った
「毎度毎度、護ったり治してやれるとは、限らないんだ」
きっとリボンズなら、彼女は道具なのだからいいじゃない、と言うだろう
けれどルシフェルは、どうしてもそう言う気持ちになりきれない自分が、そこで燻ってることに戸惑いを隠せずにいた
刹那は眼下に見えてきた、鬱蒼とした広大な森に目を奪われていた
黒々とした何かを抱えているように見えるのに、その一帯からは聖なる気配を感じるような気がする
「ライザー・・・もしやあそこは」
アルブレードから聞いていた、マリナ達がいるというサイド3の森なのかもしれない
戸惑っている彼を乗せたまま、ライザーはその森のある一点を目指して、迷い無く突き進んだ後、ふわりとその身を降ろしていく
「・・・なに!?」
「竜だと、なんでこんなところに!」
舞い降りてくるその竜に驚いて、森の中の人々が慌てふためいている中、兵士ジム達の後に隠されていたマリナは、それの背で戸惑っている青年の姿を認め、驚いて叫んだ
「刹那・・・刹那・F・セイエイ!」
「マリナ・イスマイール!」
本当にマリナが居る。目の前にいる
驚きと共に、何とも言えない感情が浮かび上がる刹那
「マリナ姫様、あれは・・・」
「私の大事なお客人です。どうか、危害を加えるようなことは・・・」
彼女の言葉を受けて、兵士達が弓や剣を引いていくと、ようやく周囲にいた人々は平静を取り戻していく
それらを認めた刹那は、ライザーから飛び降りると、ある意味では恐る恐る、しかし何事かを思い、マリナに歩み寄っていく
「刹那・・・」
「マリナ・イスマイール・・・」
しばし見合った二人であったが、刹那が堪えきれないようにマリナに寄りかかると、マリナの方も何かを察したように、その肩をそっと抱きしめてやった

マリナが主にいるのは、森の中心部
倒木を用いた、簡素な造りの居住を与えられたマリナは、そこで日々森の中の・・・世界の平和を祈り続けていた
その場所に導かれた刹那の前に、温かいお茶が差し出される
「そうですか、黒ヒイロ君が、そんなことに・・・」
刹那から話を聞いたマリナは、いたたまれない顔でそう返してきた
「・・・お前からの伝言は聞いていた」
信じている道を進んでいるのであれば、それを貫き通すことを祈っている、と
だが、実際のところは・・・
「本当は、お前に合わせる顔なんて、無い」
紛争根絶なんて格好を付けて、この世界で戦いを続けてきたのに、陥った袋小路
何の結果も出さずに、結果も得ていないのに・・・一体全体自分は何をしてきたのだろう
「けれど私は、貴方達のお話を聞いて、やっと私たち、同じ道を目指してるって、嬉しくなっていたのよ?
「・・・え」
マリナが優しくそう微笑みかけ、ふと家の外に目をやる
そこでは、ザクの姿をした子供も、ジムの姿をした子供も、どんな姿をした者であろうと、等しく楽しそうに駆け回り、互いに手を取り合って遊んでいる
「私は、この光景を・・・平和を守りたいと思って、偶然だけれども手にしたこの力で、この森でずっと祈りを捧げてきたの」
「ああ・・・聞いている」
マリナの掌の中で、ころころと転がっている光が、刹那の目にも入ってくる
「刹那、貴方もまた、この世界を平和にしようと、そう願って戦いをしていると聞いて、私はとても嬉しかったのよ」
「マリナ・イスマイール・・・」
刹那はマリナの言葉に、ほんの僅かだけれども光を感じた
たった一人だけれども、ハッキリと自分たちの行動に期待していた、嬉しかったと行ってくれる人が居ると言うことが、正直に嬉しかったのだ
「本当に嬉しかった。私と貴方が、初めて同じ思いで未来のために、願いを一つにしているって分かって
刹那もまた、何処かでホッとして、心が少し安らいだのは事実だった
しかし、同時にそうまで言われるほど、自分たちが成したことに価値があるのか、という負い目もまたあった
「だが・・・そのために行ってきたこと・・・犯した罪は」
そしてその罪を成した者が、この先の平和を求めて良いのか
まして罪を重ねている黒ヒイロを、救いたいなどと思って良いのか
その資格があるのか

「そうね・・・そう思う人も居るかも知れない」
事実、この森の中の住人だって、ソレスタルビーイングに良い印象を持ってない者が多数居るのは確かである
「けれど私はこの森の平和というのも、貴方がたがやってきたことの、一つの成果だとは思うの」
ソレスタルビーイングの行いが、悪意の矛先をこの森から遠ざけていること
今後の平和を望む者達が、彼等の行いによって自然とこの森を目指していること
そうすることによって、心ある者達のいくつかはここで護られていると言うこと
「一つの行いが起こすことの結果が、たった一つでは無いの。確かに貴方がたの目の前で起きたことは、とてもショックだったとは思うけれども・・・」
マリナが返してくる笑顔は、ただただ優しかった
「私のように、貴方に期待して、だから頑張れる人も居るの」
「・・・・・・・・・・・・」
刹那は彼女に何も返す事ができなかった
その言葉にすがりたい自分
けれども、やってしまったことと起こした結果は、やはり彼の心の迷いを大きくしていたからだ
「それにね、私も・・・この場所に居続けなければいけなくて、私の張っているという結界がいつどうなるか分からなくて、とても不安な毎日だったの」
マリナはそう言って、光る石を何気なく刹那に見せる
「その時に、貴方のことを聞けて本当に力になった。刹那、貴方が頑張っているなら、私も頑張れるって・・・私も私の戦いを続けられるって」
そうやって石を彼女がぎゅっと抱きしめた時だった
それまで小さな塊だったそれが、突然きゅるきゅると渦を巻いて細く長く伸びたかと思うと、それはMS族が使うほどの大きさの、細身の剣の形へと変化したのである
「これは・・・まさか」
二人の間で、ふわふわと美しい姿を晒しているそれは、間違いなく天使の郷が探している。聖剣バスターソードの欠片・・・即ち、騎士エクシアの剣となるべきそれであった
「そうか、この力故に、この森は・・・」
詳しくは分からないが、聖剣の欠片がマリナの祈りに反応し、森を護る結界を創り出していたのかも知れない
「刹那、これはどういうことなのでしょう」
驚いているマリナに、刹那は自らが課せられている使命の内、聖剣を取り戻すというモノがあることを、簡単に伝え聞かせた
「それでは、これがないと貴方の戦いに支障が」
それを自分に渡そうとするマリナの手を、しかし刹那は押し止める
「これは、まだお前の手元にあるべきだ」
「・・・刹那」
剣を手に戻されたマリナは少々戸惑っていたが、刹那の方は何か思うところがあるようだった
「お前がそれほどに、俺達を・・・俺を信じ・・・そして自ら戦うというのなら、時が来るまで持っているべきだ」
「でも刹那、貴方の戦いは」
「俺の戦いは・・・少し見つめ直す必要がある。それまでは、剣を得る資格は無い」
彼はライザーが、自分をここに無理に連れてきた理由が、何となく分かってきた
自分たちが成したことに、自信を持っていたのを砕かれたことばかりに目が行って、道が見えなくなっていたところに、光を射すために・・・
「やるべき事は一つじゃ無い。目指すモノも一つじゃ無い・・・だとするなら」
ルシフェルとして罪を犯している黒ヒイロを、それまでの罪だけを論じて断罪しなければいけない、ということはない
ソレスタルビーイングであるから、悪を成した者を必ず殺さなければならないわけでは無い
「アイツを取り戻してからだって・・・それから贖罪するのだって間違いじゃ無い・・・そうであるように、戦いの流れを変えるように・・・努力してみる」
ニールとライル、そしてティエリア達は反対するだろう。けれども、ただ殲滅するだけが戦いでは無い・・・そうであるやり方もあるはずだ
刹那はマリナの顔を・・・目を、じっと見つめた
「お前はお前の戦いを続けろ。俺も俺の戦いをする」
「刹那・・・信じています」
マリナはそう言いきった。刹那も頷いて答える
もちろん、ハッキリとどうすべきかは何も分かっていない
それでも登り始めた月の光は、彼等が目指そうとしている道に幸あれというように、窓から明るい光を差し込んでいた
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テーマ : スーパーロボット大戦 - ジャンル : ゲーム

2012/02/27 00:09 | 偽騎士ガンダムUCVSOO本編COMMENT(7)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

アクエリオンEVOL 9話

ラクランジュにもロリキャラ投入、スパロボでクレア理事長との駆け引きが楽しみだ。

  子供らしからぬ雰囲気になりますがね

・ミカゲ動く

アルテア界の異変もコイツが犯人?


・穴塞ぎ

……ここまでするとアンディも凄いが埋める方も凄いよ、うん。


・萌えて!銀河の果てまで

サザンカの脳内は恐らく薔薇が満載だ。もう春の同人誌は……。嗚呼、カイエンとシュレードのやり取りも……。


・MIXだった

なるほどね、これなら一晩で……所がアンディとこじれてさあ大変、ZENに見られていた。


・理事長、ボケですか!!!

穴より団子と理事長がボケるとツッコム面々。


・ミコトちゃんも災難

イサムvsガルトの舌戦も霞む……ミコトちゃんも叫んじゃったよ。


・アンディも災難

これ最終回まで引っ張るつもり(汗)


輪廻のラグランジュ 9話

・ランが語る真実

どうも二万年前に超高等文明が発達し、ラン達はその時移民した子孫になります。ヴォクスにより壊滅寸前になり封印。所が必要になり、地球に残していたモノを……。


   寺田Pもぶっ倒れるよ


機動戦士ガンダムAGE

・アセムが初

TVシリーズに置いて(地球系陣営)連邦軍士官で当初からガンダムパイロットはアセムが初になります。TV シリーズではシンが初になりますね。

(因みにコロニー国家で強奪してない唯一のガンダムパイロットでもあるのです)


・ゼシルで見る生存戦略

どうもヴェイガンはXラウンダーも含む特権階級を冷凍睡眠させている節がありますね。ちと∀のムーンレイスとは事情が異なります。


・仮面はマストアイテム

Xラウンダーの力を抑制する装置が今回のマスクです。


でも、ここまでオマージュするとGジェネでクワトロさんがノエルジールⅡでウォーズブレイクしちゃいそうだ。

No:3361 2012/02/28 12:41 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

ラグランジェはこの性質上∀ガンダムなどの黒歴史を扱っている作品とスパロボで共演してほしいと思っているんですよね。
ただし分割2クールだから実際に参戦するのはまだまだ先になりそうなのがね。

No:3362 2012/02/28 13:08 | あくと #6Z79jEeU URL [ 編集 ]

なんか刹那がこのまま二期刹那にランクアップしそうな感じですねw

ウチのキャラはどうぞ連れて行ってやってください。引っ張られても調整は出来ますし。ただマリアとかの立ち位置は早めにこっちで説明しないとですね・・・すいません(汗

No:3363 2012/02/29 22:09 | 想鳶流 #s1IOzH.I URL [ 編集 ]

ども!ちょっと早め+長めの春休みを満喫しているホームズです。
グレイトバトル買いましたよー!
うん、確かに楽しいですわコレ。曲も良いし。
一周自体は短めっぽいのでガンガン行きます!
クリアしたらまた報告させてもらいますので。

No:3364 2012/03/01 15:52 | ホームズ #- URL [ 編集 ]

デルタ買うんですか?結構なお値段かと思いきやブキヤの同スケールのキットも似たり寄ったりでけっこうな価格でしたっけ…(汗)

ブキヤといえばブラスタさんのキットが出ますねー。

No:3365 2012/03/02 18:33 | 酢ダコ #- URL [ 編集 ]

グレイトバトル

> ども!ちょっと早め+長めの春休みを満喫しているホームズです。
> グレイトバトル買いましたよー!
> うん、確かに楽しいですわコレ。曲も良いし。
> 一周自体は短めっぽいのでガンガン行きます!
> クリアしたらまた報告させてもらいますので。

報告待ってまーす
漆黒の翼さんも始めたそうで、おまけのバトルドッチボール借りましたw
こちらについては、私も改めて報告しますね

No:3366 2012/03/04 14:12 | あるす #- URL [ 編集 ]

高くったって良いんだよ!

> デルタ買うんですか?結構なお値段かと思いきやブキヤの同スケールのキットも似たり寄ったりでけっこうな価格でしたっけ…(汗)

百式への愛は誰にも負けない!(意味不明

> ブキヤといえばブラスタさんのキットが出ますねー。
みたいですな
なかなかの出来のようで
そういえば、ガンレオンのキットって無いのかしらん?

No:3367 2012/03/04 14:13 | あるす #- URL [ 編集 ]

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