水槽お掃除隊

水槽を綺麗に保つ
それはアクアリウムを管理する者にとって、最も基本のことであって、且つ永遠のテーマでは無いかと思う

言うまでも無いことかも知れないが、アクアリウムは閉塞空間である
常に何らかの形で循環が行われている、自然の環境とはここが大きく違う
そして自然の循環を擬似的に再現するために掃除をし
水質調整剤を使い、水草を育て・・・そして、水を交換する

水質調整剤としては、最近ではウオーターサプリというのを使っている
以前紹介したテトラ・アクアセイフとは違い、カルキ抜きと水へのミネラル補給剤という代物で、これを入れて以来水はピカピカで碧玻(青ベタ)も元気いっぱいすぎて困るぐらいだ

なお、この手の物で有名なのはジグラ系列なのだが、あえてそこを避ける辺りが管理人のひねくれどころである

だが、こういった物を使っても、どうしても苔がガラスの面にこびりついたり、水草の表面に針のむしろのようにくっついたりしてしまう
もちろん人間がその都度手で除去してもいいが、それよりも何より有効な手がある

それが生物兵器、つまり『水槽お掃除隊』の投入だ


まず定番の、石巻貝君を三匹、お店で購入してきた
2012121801.jpg
彼らが、以前「困っている」と説明していた、スネール君と何が違うかというと
要するに勝手に増えるか増えないか
苔を積極的に食べてくれるかどうかの違いでしかない

色々調べると、貝というのは誠不思議な生き物で
淡水域で卵から幼生になり、貝に育つものと
淡水から海水に一度回遊しなければならない者とが居て
さらに雌雄異体の者と同体の者もあって
その区別は複雑怪奇で、学者さんでもすんなり判らんらしい


そんな石巻貝君であるが、このようにガラスに口(生物学的には口吻)をすりつけ、苔を食べてくれる
2012121803.jpg
こうすることにより、管理人がこしこし苔を削り落とす手間を、彼らの生活の一部にして貰うことができるのだ

そしてもう一種類が・・・
画面中央、見えるだろうか
エビさんである
2012121802.jpg
正確に言うと、「南沼えび」という沼エビの一種で、なんと水温10度でも生活できるという
ヒーター無しのアカヒレ水槽にはもってこいのエビさんなのだ

普通のエビ、というか観賞用のエビ
いわゆる「ビーシュリンプ」は、水温20度前後からの飼育が前提なのである
そこがエビを飼わなかったネックの一種だったのだが
いつもの熱帯魚先輩に相談したところ、同じくあちらのアカヒレ水槽で増えた南沼えびを、8匹ほど分けてもらえたのだ

エビさんが食べてくれるのは、糸苔と言われる針状のタワシのような苔で、これをハサミで器用にチョキチョキしながら食べている姿を良く・・・は見えないのだが、ごく稀に確認できる
何せ彼らの体長は一センチ前後しか無いので、真面目に生存確認が難しいのだ
だがたまーに、アカヒレの餌の残飯にありついてるのに遭遇して、お疲れ様と声を掛けられる


エビを含むこうした甲殻類は、水槽内の老廃物の最終処分屋として、非常に重宝されるという
うまくう放っとけば、自分の脱皮した皮さえ食べて処理してくれるんだそうだ

言われてみれば海の生態系でも、オキアミは鯨の餌になるが、一方で鯨の遺骸を分解する処分屋でもある

なので、と言うわけでは無いが
沼エビ達は掃除屋だけでは無く、中型魚の生き餌としても販売されている
なのでもちろん、碧玻の水槽には入れられない。アイツの格好の餌になるだけだ
アカヒレも大型魚の餌になるので、100匹単位で生き餌で売られていることがあるし
貝を食べる熱帯魚ってのもいるそうで、石巻貝も生き餌として売られている

そういう意味ではこの水槽は
「強者などいない!水槽内全てが弱者なんだ!!」
という、ガンダムWを最後まで見た人しか判らん台詞でまとめられる、生態系下位の生き物たちが温和に暮らす不思議な空間である、とも気づいて不思議な気持ちになるのだった
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テーマ : 熱帯魚 - ジャンル : ペット

2012/12/18 23:03 | 熱帯魚日記COMMENT(1)TRACKBACK(0)  TOP

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