新・スパロボ学園 超外伝 ~決戦!騎士ガンダムUC VS OO 【28】~

この数週間は、気合いを入れてやるゲームも無く、ぽつぽつとSSを発表させていただいてますが、PS3を触ってなかったわけではありません

そんな中、『ガンダムVS.ガンダム EXVS.』ですが
アリオス買いましたよ、アリオス
開始直後から、常にGNアーチャーがついて回るという、リア充爆発しろな構成での参戦ですが
・・・何しろ安い
1000コストだからしょうが無いかも知れないけど、真面目に紙装甲です
ブースト切れは余り起こさない物の、避けることをちょっとでも怠ると、あっという間に墜ちます
へたくそな私では逆に使いこなせませんw
これは逆に上級者向きな機体かも
ゴメンよアレルヤ、ゲームで活躍させてあげられない・・・


☆あらすじ☆
私立スパロボ学園
それは、スパロボに存在するあらゆるキャラクターが、学園生活という舞台を通じて、好き勝手するための空間である!


スパロボ学園高等部所属、神名綾人の風邪によって起きた時空の乱れにより、騎士ガンダムの世界にあり得るはずの無い歴史が、人々の意図を余所に刻まれていく
柱を奪おうと、コンサート会場を襲ったリボンズであったが、スパロボ学園本陣の防御陣は堅く、なかなかその合間をくぐることができずにいた
が、ユニコーンとバンシィの戦いが、その均衡を崩してしまう
割り込みをかけようとするリボンズだが、その前に・・・


未だに剣を交えている、ユニコーンとバンシィを見下ろすように
虚空で足を組み、面白そうに戦場を眺めていたのは、紛れもなく死んだはずの黒ヒイロであった
が、様子が今までと違っていた
見たことも無い、黒に金糸の入った軍服のような物を身に纏い、目の周りには薄黒いアイシャドウのような化粧を施していた
何よりその表情は、子供がおもちゃを眺めるような無邪気さと、何かに取り憑かれたような狂気を孕んでいる
「何故生きて・・・ッ・・・それ以前に!?」
彼の言葉に驚いているリボンズを、黒ヒイロは容赦なく足蹴にしたかと思うと、そのまま遙か下の地上目がけて叩き落とした
ズドン、と大きな音がして砂煙が上がり、それが晴れたときには
「ふん、マリーダの痛みの、万分の一でも味わえ」
スパロボ学園本陣の近くで、大地にのめり込んだリボンズの頭を、片足で押さえ込んで悦に入る黒ヒイロの姿があった
「父様、だと!?」
「そう、父様。魔凶公シナンジュ様さ」
この言葉に驚いたのは、当のリボンズだけでは無い
スパロボ学園の関係者全員が、思わず唾をゴクリと飲み込むほど緊張した
「どういうことだ・・・黒ヒイロ」
意を決し、恐る恐るそう口を開いたのは、誰有ろう刹那であった
「父様の唯一にして無二の力・・・それは、影を操ること
ルシフェルが携えていた、聖剣の影の剣のように
ユニコーンの影を吸い取って、バンシィという殻を創るように
シナンジュはありとあらゆるものの影を支配し、それに力を与えることができる
「その力で、こうして新しい身体を貰ったんだよ」
いいでしょう?と自らの胸に手を当て、彼はそう嗤っている
「で、粛正ついでに、こいつに仕返ししに来たってわけ」
くすくす、と黒ヒイロは刹那にそう、可笑しそうに嗤いながら答えた


黒ヒイロの意識は、漆黒の中に有った
俺はどうなったのだろう
今度こそ本当にあの世なのだろうか
今度こそ本当に何もかもを失ったのだろうか

手に入れたかったもの、欲しかったもの、側に置きたかったもの
色々なものが思い浮かぶぐらいだから、意識はあるらしい
でも何故?
確かにあの時・・・
そんな風に考え始めたとき
『視界』と呼べる範囲に、あのシナンジュがあった
驚き、戸惑いを示そうとするが、そういう感情が生まれるだけで、目をパチパチさせることも口を開くこともできない
「今のお前は『影』だけだ。私が救えるのは、それだけだったのだ」
シナンジュはそうとだけ言った

あの時
まだルシフェルとして行動していた彼が、リボンズの奸計によって殺される直前
その影だけを切り取り、救い上げていたのだ

「少し時間がかかる。この秘密の部屋で、ゆっくりしているといい」
それはリボンズも知らない、レウルーラの尖塔の中にある小部屋
その中にぽっかりと、黒ヒイロの姿をした影が、寄る辺なく彷徨っているという状態であった

さて
時間と言われても何のことか、その時の黒ヒイロにはさっぱり判らなかった
だが、彼はその言葉を素直に聞き入れ、シナンジュが部屋を一度後にしたときも、どうするというわけでも無く、部屋に留まり続けた
と言うのも、彼の精神はすでに『ルシフェル』であった頃から、ゆっくりとシナンジュの発する魅了の毒に犯されていた事が一つの要因として挙げられる
更に言うのであれば・・・

そこから数日
一日に最低一度は、シナンジュが部屋に姿を見せて、心配そうに様子を窺いに来た
やがて黒ヒイロの意識が徐々にハッキリするにつれ、日に日に逆にシナンジュの魔力が減少する事に気づいた
まさか、と思ったが、それ以外考えられなかった
シナンジュは自らの命の源泉とも言える魔力を使い、自分の身体を再構成しているのだと
何故そこまで、と彼は思った
もう自分はルシフェルとしての意識は無い。魅了の毒のことは有るにせよ、いつ裏切り逃走するかも判らない相手に、どうしてと
「居場所が無い。寄るところが無く不安だったのだろう?」
まるでその気持ちをいい当てるように、ある日シナンジュは彼にそう言った
「かの学園は、そのお前の気持ちに気づかなかった。リボンズはあろう事かその気持ちを利用した。だが私は違う」
少しだけ形を成してきた彼の顔に、シナンジュの鋼鉄の手が触れた
「望むなら、私はお前の寄る辺となる」
え、と驚いたような気持ちに、黒ヒイロがなったのは当然であった
「いや。私はそうあらねばならないと考えている。だからこそ、お前が初めて来たときから、ずっとずっと見守ってきたのだ」
思い返してみれば、黒ヒイロがルシフェルであった頃、いついかなる時もシナンジュはその言動を見知っていて、いつでも次に成すべき道を示して導いてきた。根無し草の自分だったが確かに、シナンジュのために行動している時は、とても満ち足りた気分だった
・・・正確に言えば、そう言うように思わされていたのだが
「思考制御は確かにしていた。だが、お前を知り護ることは、お前を必要とする者という器として、当然成さねばならないことなのだ」
自らが行っていた強制を認めた上で、そことは別の部分で黒ヒイロを気にかけていたと、シナンジュは語った
毒のことはともかくとして、『影』である今の黒ヒイロにとっては、居場所が欲しい、必要とされたいという『欲望』が一際強い状態・・・つまりは裏人格とも言える物『だけ』になっていた
そんなときにここまで言われれば、心が揺らぐのも無理は無かろう
「だからこそ、私はお前の身体を創り直す責があるのだよ」
シナンジュの手は、愛おしそうに彼の顔の一部を撫でている
「お前が居なければ、ここまで計画を進めることはできなかった。それに、これから私の成したいことは、成就し得ない・・・お前が必要なのだ」
ああ、と黒ヒイロは確信してしまった
その言葉に嘘は無いと
だから命を削ってまで、自らを再創造しているのだと

こんなにも自分が必要とされたことはあっただろうか
命がけで助けてくれる人が今までいただろうか
・・・・・・・・・どうだったっけ
居たような気もするし、そんなことは無かったような気もしている
でもいいや・・・
この人だけは本当だから

そんな歪んだ幸福感が、黒ヒイロの精神を蝕んでいった

そうしてさらに数日経ち、身体の再構築が全て完了された時
黒ヒイロはごく自然にシナンジュに対して跪いていた
「身体の調子はどうか?」
新たな身体を得た彼に対し、それでもシナンジュは気を遣うのを忘れなかった
「申し訳ありません、シナンジュ様・・・俺のために、力の全てを」
「気に病むことは無い。お前が蘇り、こうして言葉を交わせて、私は嬉しいのだよ」
黒ヒイロの顔に、またあの優しい鋼鉄の手が触れる
すでに黒ヒイロの目は幸福で澱み、顔には至高の笑みが浮かんでいた
「このご恩を返し、ご期待に添うには・・・シナンジュ様は何をお望みですか?」
歪んだ笑みを浮かべながら、黒ヒイロはシナンジュにそう言った
「そうだな・・・まずは、この他人行儀を改めようでは無いか」
黒ヒイロはキョトンとした。シナンジュが何を言わんとしているのかが、全く読めなかったからだ
「それもそうであろう?私の全力を注いで再誕したお前は、ある意味では我が子にも等しい」
「そ、そんな・・・」
シナンジュの言わんとしている意図はわかるが、それを認めるにはあまりに嬉しすぎ、そしてあまりに畏れ多いことで、黒ヒイロはかくかくと震えてしまっていた
「いや、我ながら妙案だと考えている。私はお前の父という、確固たる居場所となろう・・・困るか?」
そんな、と黒ヒイロは首を振った。そうして、恐る恐る口を開いた
父上・・・と、お呼びしても?」
「もう敬語も無しだ。さぁ・・・ヒイロ」
「・・・父様」
「そう、私がお前の父だ」
そこまで言われたとき、黒ヒイロの中にあった最後の『一本』がぷちんと切れた
全くの全てを失った状態から唐突に、あらゆる物が手に入ってしまったから
求めていた居場所を満たされた思い
命をかけて必要とされたという満足感

喜びの余り黒ヒイロは、シナンジュの身体に抱きつき、頬をすりつけ始めた
「ずっと・・・こうしていても?」
「もちろん。私はお前の寄る辺なのだから」
「・・・・・・父様。俺の父様・・・嬉しい・・・な・・・
その口調が今までの彼のそれでは無くなっていく
「父様・・・いいなぁ、この感じ・・・くふふふふ・・・」
シナンジュの毒に溺れ、彼の『子』と認知されたことで、人格自体が崩壊をはじめて行っていたのだ
今までに無い充足を得たことで、彼が今までにやったことも無い、甘えという感情が急速に表に出始めたようだった
「父様、父様ぁ・・・大好き・・・」
まるで子供返りしたように、甘えた声を出してシナンジュを見上げる黒ヒイロ
「私も大好きだよ、ヒイロ。可愛い我が子よ」
その壊れたお前ならば、私の望みを叶えてくれるだろうと、シナンジュは言った

こうして秘密の部屋で誕生した狂気の『親子』
その『子』が解き放たれ、今まさにリオン・カージに厄災をもたらさんとしていた
「故に今の俺は魔公子。魔凶公シナンジュの子にして、地上の全権代理人!」
あはははは、と狂った笑いをあげる黒ヒイロ・・・いや、魔公子ヒイロの姿に、刹那達は愕然とし膝をつく者もあった
が、その『事実』に納得行かないのは、リボンズもまた同様であった
「何を馬鹿な・・・この・・・バンシィ!」
頭を魔公子ヒイロに足蹴にされたまま、そう自らの下僕を呼び出して事態の打開を図ろうとする
主の呼び出しに、ユニコーンを一度天へとはじき返し、魔公子ヒイロを狙おうとするが
「止まれ」
彼にそう言われて、バンシィは為す術無く身体が動かなくなる
「な、なんだ!?何をしているバンシィ!」
くくくく、と魔公子ヒイロが嗤う声がその場に響く
「思い上がったなリボンズ。俺が父様の子である以上、父様の力でガンダムになったこいつが、逆らえるわけ無いだろ?」
今までの恨みを晴らすがごとく、勝ち誇った声でそう言い放つ魔公子ヒイロの顔は、愉悦で満たされていた
「が、お前に罪はないし、使える・・・先に塔に戻ってろ」
バンシィはそう命令されると、言われるがままに西の空へと消えていく
「黒ヒイロ、お前の狙いは、一体・・・?俺たちを助けているとでも?」
「まさか?こいつがもう用済みだから、始末するだけさ」
以前のような慎重さも聡明さの欠片もない、何とも単刀直入で且つ悪意に満ちた言い様に、さしものゼータプラス(@カミーユ)もどす黒い意志にやられそうになってしまう
「僕を始末する・・・?くくっ、そんなことをすれば・・・」
「お前はやり過ぎた。父様を疑似Gマテリアルの『エナジー』としてだけ使おうなんて、そんなことを赦すわけ無いだろ?それに・・・」
今度は頭をひっつかみ、大地から引き上げて吊し上げてやる
「お前の代わりは俺がぜーんぶできる。だから、もう要らない」
次の瞬間、カキンという甲高い音と共に、リボンズは氷の柱に封印されてしまう
「後で塔の入り口の飾り物にしてやる・・・さて」
邪魔者を始末したところで、改めてスパロボ学園本陣に向き直る、魔公子ヒイロ
「みんなこっちに来てすぐで悪いんだけど、帰ってくれないかな?」
突然の申し出に、今度は愕然を通り越してゾッとさえし出す者が続出したが、なんとかゼロが進み出る
「どういうことかな?我々がこちらに来た理由は・・・」
「わかってるよ。でもね、うちの父様はどこぞのラスボスとか言うのと器が違って、『全ての世界をこの手に』とか言わないよ」
ゼロと向き合ってすら、無邪気で狂った笑顔を絶やさない魔公子ヒイロ
「イデオンやらゼフォンと戦ったって、得は無いもの。ただ父様は、リオン・カージを統一・平定したいだけ・・・」
「魔界の意志でか?」
「そういうこと」
仮面の下のゼロの表情は、いつになく厳しい物になっていく
「あ、言っておくけど。俺にギアスは効かないよ。何せ俺には『脳みそ』が無いからね。この身体は『影』が入った器に過ぎないから」
ゼロはそれには直接答えず、仮面の下でただ厳しい顔を崩さずにいた
代わりに、友の変わり果てた姿に驚き嘆き、それでも何とかしようとしているクォヴレーが進み出る
「いい加減にしろ。お前は奴に惑わされているだけだぞ?」
「陳腐な説得だな、クォヴレー?そんなの判ってるさ」
「・・・なに?」
魔公子ヒイロがごく平然と、自分の状態のことを認めて、ケロッとしていることに、クォヴレーは不似合いにも寒気を感じた
洗脳されてる?狂わされてる?元の世界に帰れない?そんなの当然判ってるよ。でもね、いいの。だってこの方が幸せだもん。父様のために色々やるのが、嬉しくて嬉しくてたまんないんだ。前のことなんてどーでもいいんだ、この際
自らが『おかしくなっている』ことを平然と認めた上で、ケタケタと嗤っている彼は、もはや尋常では無いことは明白だった
だとするならば、もはや彼とは『仲間』として会話するのは不可能であることを、スメラギもゼロも悟らざるを得なかった
「・・・ならば言う、魔公子ヒイロ。ここで我々が撤退することでの、様々な見地から見たメリットは全く見られない」
「そうね。魔界に平定されて、それでこの世界に得があるとは思えないわ」
「どうかな?意外と意外に、上手いこと行くかも知れないじゃ無いか」
厳しい顔の二人に対して、くすくすと嗤っている魔公子ヒイロ
「何が正しいかを見定めるのは、この世界の者達であって、学園のみんなじゃ無い」
それ自体は正しい台詞だった。だが、そこはゼロ。そこで引き下がるようなことは無い。いや、むしろ相手の隙に等しい言葉だった
「・・・フ。だ、そうだが・・・こちらのグラハム殿?」
ゼロが振り向いた先には、フラッグ族のグラハムが立っていた
「話は聞かせて貰った。では、この世界の住人として、一つの意見を述べさせて貰おう」
グラハムはそう言うと、ビシッと魔公子ヒイロを指さし、敵意を露わにして叫んだ
「否!断じて否!!」
魔界の支配などで何かが良くなるなど考えられない。グラハムはそれを端的にそういう言葉で表現した
「そもそも、ここに集まった民達が、なんのために歌い思いを吐出していると思う?」
魔界の脅威に追われ、そのおぞましさから逃げたいと必死でここまでやってきて、そして今までとは違う新しい世界を求めて、バサラのコンサートに参加しているのだ
そんな彼らだってグラハム同様、今までさんざんな目に遭わされた魔界の支配を、それも良しと受け入れるはずも無いのは、言葉にせずとも光景で明白だった
「まぁ、そういうと思ったよ。だからさ、時間を上げる」
そう言った魔公子ヒイロに対し、上空からユニコーンが急降下してきて、その光の剣を差し向けて攻撃してきた
「ここには狂犬が居るんで、話し合いにならない。それに・・・」
闇の塊とも言える彼に、ユニコーンの力が少しでもかすめれば、致命傷になるのは必須であった
危ない危ない、とそれらの攻撃をどうにか避けながら、魔公子ヒイロは話を続ける
「あの柱には用が無いから。じっくり考えてから行動してよね。ああ、でも・・・」
逃げ回った末に彼は、それまでのやりとりに愕然とし、絶句して膝をついていた刹那の目の前に突然降りたった
「刹那は連れて行くよ。俺の望みと、こいつの未来のために」
「・・・黒ヒイロ・・・止めてくれ、こんなことは・・・お前は・・・」
どうにかこうにかそう言葉を発する刹那だが、魔公子となった彼は、聞く耳を持つそぶりすらない
そうしてあろう事か手元に、あの禍々しいマテリアルを一つ出現させ、にたりと嗤いながら刹那にそれを見せつける
「このマテリアルはね、お前のような奴のために使うべきなんだよ」
そして有無を言わさず、それを刹那に埋め込もうとする
呆気にとられていた刹那は、その動きに対応できず・・・
が、次の瞬間
それを食らって見せたのは、誰あろうフラッグ族のグラハムであった

「なに!?」
「グラ・・・ハム!?」
さすがにその場に居た者達全員が驚き、刹那もハッと我に返らざるを得なかった
ミチミチと嫌な音がしながら、その邪悪な赤い光がグラハムの身体を蝕んでいく
「膝を折るな、セツナ!お前は私に、新しい世界を見せると誓ったでは無いか!!」
「・・・・・・・・・・・・!」
マテリアルの光が走ったところから、グラハムの肉体は割け血を流し、メキメキと肉が飛び出て焼かれていくのが判る
「ええい・・・刹那用に用意したものを、よくも!」
どうやら魔公子ヒイロはここに来るとき、既に刹那を誘拐するつもりであったらしい
そして彼用にカスタマイズしたマテリアルを造ってきたのが、グラハムの身体には合わないらしく、彼の身体は魔族化することは無く、逆に大きすぎる力に蝕まれて、身体が崩壊して行っているようだった
「やらせはせん・・・ぐぅぅぅっ・・・この身に替えても、セツナには目的を果たして貰わねばならんのだッ!!」
そう言うとグラハムは、刹那を何とか動く手でバンッと後ろに押しのけ、魔公子ヒイロから離れさせる
そして、自らの剣を取ってそれを、マテリアルが埋め込まれた胸へ・・・
「我が屍を越えていけぇぇぇっ!」
マテリアルが砕けるのと同時に、まるでその崩壊に導かれるように、グラハムの身体が四散した
「グラハムゥゥゥゥッ!!」
その時、グラハムの肉体の破片から白い光が飛び出した
まるでそれに呼応するかのように、マリナの手から結界をのための小剣が
そしてオードリーのペンダントが同じように光になり、刹那の元に集っていく
さらには、状況を伺っていたライザーが、刹那を包み込むように翼を羽ばたかせ、その身に覆い被さる
「・・・!」
全ての光が融合し、天を貫く一本の矢のようになった
それが収束したときには、地上にエクシアでは無い騎士が現れていた
「なっ・・・ダブルオーライザー・・・!?」
7つに分かれていた聖剣と、ライザードラゴンと刹那が融合し、新たな騎士ガンダムが降臨した
聖剣GNバスターソードを携えた、騎士ダブルオーライザーである

「しまった・・・聖剣が復活した!?」
「うおおおおっ!」
どこまでも伸びるかのようなそのバスターソードの光が大地を薙ぐ
間一髪のところで避けた魔公子ヒイロは、そのあまりの光の力に驚愕すると共に、ユニコーンも含めた二つの光の力に囲まれては、さすがに自分の身が危ないと感じざるを得なかった
「ち・・・だが、結界が消えた今なら」
なんと自らの身体を影のごとく薄くしたり変形させたりして、あっという間にオードリーに接近したかと思うと、魔公子ヒイロは彼女の腕を掴んで空へと飛び上がる
「ああっ!?」
「ちぃ、させんっ!!」
魔公子が姿を消すその寸前、キュベレイ(@ハマーン)はオードリーの腕を掴む
そのまま虚空に姿を消した彼らの居なくなった後、そこには恐ろしいほどの静寂とバサラのコンサートの歌声とが混じり合った、奇妙な空間があった
誰もがこの後をどうするべきかを迷っていた
が、一つだけ判ることは
物語が最悪の方向へと流れていったことである
やるせない気持ちで、互いに言葉が出てこない学園メンバーを、相変わらずユニコーンは無言で見つめていた
その中でバナージが、オードリーを求めて叫んでいることを知りながら
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テーマ : スーパーロボット大戦シリーズ - ジャンル : ゲーム

2013/01/19 19:44 | 偽騎士ガンダムUCVSOO本編COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

AKB0048

どうもこの世界ではAKBだけじゃないわけね……襲名制度って、この分だと○代目明石 さんまや○代目ビートたけしもいるかもしれない(大汗)。


トクサンを流石に徳永さん本人とはいかなかったか。


騎士ガンダムSEEDASTRAY&騎士ガンダムOOP

リオンカージ某所

刹那「ここはどこだ」
???「騎士刹那よ……私の声が聞こえますか?」

目の前には見知らぬ少女が立っていたが刹那はなぜかどこかで見たような感触を持っていた。

刹那「誰だ」
???「私の名はフェイト……」
刹那「フ、フェイト……」
フェイト「あなたは大きな運命を背負う騎士のひとり……私はあなたの事は知ってます、あなたのライバルが散る時……闇の波動に巻き込まれます……ヒイロのように」
刹那「!!!」
フェイト「あなたにこれを預けます、クリスタル“希望の一輪”を……」

刹那は希望の一輪を手に入れた。

フェイト「戦場に咲いた花ですがそれだけでも人の心にわずかな希望をもたらした。私の力でその花が持つ希望を増幅させたものです。そしてサンライザーも駆けつけるでしょう」
刹那「!!!」
フェイト「その時はあなたは新たなる姿になってます、そして私と出会う事になります」



騎士ダブルオーザイナー(@刹那)「これが……新たなる力」
???「騎士ダブルオーザイナー、グラハムの事は私に任せてください!あなたは戦って!」

胸元には一輪の花をモチーフにしたペンラントがかけられていた。

???「フラッグ族のグラハムよ……あなたの勇気は私に届きました。その勇気で世界を闇から救って……」

サンライザードラゴンから飛び降りた少女に大きな羽が出現した。


チェルシー「ステラ!」

チェルシーとステラも騎士へと融合変身するとチェルシーは歌いだす。それは同じ空を飛ぶ騎士としての誇りを感じての事であった。



グラハム「……その声は」
???「あなたはまだ死ぬべき運命ではありません、身を呈して守った誇りは大きな正義へとなりました。あなたにも」


グラハム「こっ!これは!!!」

そう遥か東の国にあるという侍が持つ刀を模した剣である。

???「聖剣“磨須羅御(マスラオ)”……そしてあなたはMr.ブシドーとして転生するのです」


Mr.ブシドー「これが……あなたの名は」
???「フェイト.グレイス」
Mr.ブシドー「フェイト殿、この恩義は生涯忘れもしない」

彼は磨須羅御を抜刀するとフラッグ族に似たMSへと変身した。



あとがき

勝手にグラハムを転生させました、いやもうこのまま悪堕ちになるのかなぁと思いつつも……後、ムーア騎士団は中々話が進まないからなぁ。

No:3870 2013/01/20 13:46 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

あらまぁ、グラハムさん

蘇っちゃったのね(苦笑

いや、実は自分もどうしようか迷ってたのですが、YF-19Kさんがそう判断したなら、本編にも付け加えましょう
ただし、復活したのはもうちょっと後ってことで良いですかね?
とりあえずせっちゃんにはまだ、ショックを受けてて貰いたいのでw

No:3871 2013/01/20 20:47 | あるす #- URL [ 編集 ]

あるすさん

返信どうもです。

主人公の魂の中に天使とか神様が出現してアイテムを渡すのはRPGの定石パターンと思いつつもやりました。ちなみに元ネタはTV版でフェイトが最終決戦時に刹那に渡したアレです。

グラハムさんが悪堕ちされるかもしれないので先手を打ってフェイトさんに彷徨う魂を救済してもらいました。仮にグラハムさんが悪堕ちしたら女性化も考えてましたけどね(オイ)……流石にそれは無いなと。


復活するには少しタイムラグがあります。




No:3872 2013/01/20 21:12 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

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