バランスドアクアリウムの半年

碧玻(青ベタ)が来てから、早いもので半年が経過した

その間には色々あって、面白いことも楽しいことも、悲しいことも沢山あった
日常に張り合いが出たと思うし、考えることがいい意味で増えた
実際、ペットの飼育は鬱病に良いという
そして、心に隙間があって寂しい人は、ペットを飼うと癒やしになるのは本当だと思う
実際自分がそうだからだ

まぁ、万人に共通とは言えないかも知れないけれどね

そんな癒やしを求めている人で、熱帯魚を飼おうかなと思っている人が、もしこの記事に辿り着いたら
その時の参考になるように、自分の経験などをまとめておくことにする


現在碧玻(青ベタ)の水槽は、二日に一度の足し水と、一週間の一度のゴミ取りで安定している
これは最初に目指していた、止水での飼育の輪が回っている証拠だと思う


止水(バランスドアクアリウム)
つまり、フィルターの無い水槽である
お魚に詳しくない人でも、水槽の中でポコポコと空気を出している、なにやら機械的な物体は見たことがあるはずである。アレがフィルターと言う奴で有り、普通の水槽ならば99%使われているであろう、最もポピュラーな『水の清浄機』の事を言う
フィルターがあれば、水の中のゴミは半自動的に排除されるし、水中へ酸素を導入してくれる
が、そういったことが全くない、水があまり循環しない環境が、自分の目指した物だ
当然、放置すればゴミだらけになってしまい、水質の悪化と酸素不足により魚が死んでしまう
それが、『完璧』なバランスドアクアリウムが完成すると、ゴミの排除すら要らなくなるほど、放置プレイしていても問題ない環境が造れる

何故止水を目指したか?
一言で言うと、魚たちに申し訳なかったから
フィルターが有る方が水が綺麗で良いのでは?と思うが、フィルター有りで馴れきった魚は、いざ何かあったときにフィルターが止まると、すぐに死んでしまうほど環境の変化に弱くなる
近所の熱帯魚屋さん曰く、東日本大震災以来そう言った理由で、熱帯魚を飼育しなくなった人は多いらしい
そう。今はいつ、電気が止まるかも判らない時代だ
その中で、電気に頼り切りのフィルターが無いと駄目な環境は、魚を飼う身として彼らに申し訳ない

とはえ、止水での飼育が可能な魚は限りがある
実はあの金魚やコイでさえ、フィルターが無いとわりとすぐ死んでしまう
ベタとアカヒレについては、では何故大丈夫なのか

ベタに関して言えば、彼らの元々の住処が沼地であることが挙げられる
水の入れ替えがほとんど起きない場所に住む彼らは、ラビリンス器官という『直接空気中から酸素を呼吸できる』特殊器官があるので、酸素不足にめっぽう強い
また、比較的汚れた環境になりがちの沼地である故、汚れにも強い体質であることが、止水での飼育を可能としている理由だ

アカヒレについては、とにかく丈夫なのだと言うことしか言えない(苦笑
なにせヒーターが無くても越冬できるぐらいなのだから、どれだけ丈夫なのかは推して知るべしである

話を戻そう
完璧なバランスドアクアリウムとは、餌すら与えなくてもいい環境である
その循環は下記の通り

魚の糞などの汚れ→水中や砂利の中のバクテリアがこれを分解→分解された要素を水草が吸収→水草が光合成でこれを消費しつつ、酸素を出す→安定し出すと、ミジンコなどの微生物が生成される→これを魚が食べる→最初に戻る

これを拡大応用すると、月に都市を造ったりスペースコロニーができたりするわけだが、残念ながらここまで自然を完全再現することは、今のところできない
では、それぞれの段階でどんなことをしてきたか、まとめてみよう


バクテリア
一口でバクテリアと言っても、目には見えないモノなので、今ぐらいに水質が安定しないと、いるのかいないのか判らない物体である
だが判っているのは、全く最初の水槽にはバクテリアがいないこと、である
通常我々が用意できる水道水は、カルキを抜いたところでバクテリアは死滅してる状態だからだ
ではどうやってバクテリアを導入するのか?
通常であれば、魚が水を汚していった後、自然発生的に増殖してくるのだ
ところがその前に水が汚れすぎて、魚たちの方が先に死んでしまう
ではどうするべきか?
人工的に増殖した、それぞれの魚に合ったバクテリアが売られているので、これを初期段階で導入することである
自分の場合は、ベタ・ストーン付属のバクテリアを使った
水質の安定化アイテム
そういう意味では、ベタ・ストーンはお守り代わりでも是非お薦めしたいアイテムである
ベタストーンは売り文句として、二つの石が汚れを吸着し、水質の極端な悪化を予防する効果がある、とされている
果たしてそれについて効果はあるのか、当初疑問であった(というか、多くの人が?を提示している)

さて、これは年末の大掃除の際に撮影した写真だが、左が四ヶ月使った物で、右が新品である
IMG_1293.jpg
確かに汚れは吸着しており、変色の度合いが激しいことがうかがえる
「これを入れているから水質が安定している」とイコールでは無いが、無いよりは全然マシなのではなかろうか
なお、自分は大掃除に合わせたので四ヶ月使ったが、実際は三ヶ月に一度は交換すべきでは無いかと思う
水質調整剤
大型のアクアリウム用品売り場に行くと、ベタ用のバクテリアを追加する、という謳い文句の商品が沢山ある
これら、水の性質を人工的に替えるアイテムを、水質調整剤という
自分が試したのは『リバース・リキッド』『ベタの水できちゃった』があるが、これらについては結論としては、あまり効果があったとは言えない
明確に効果があるとまず判ったのは、テトラ アクアセイフ 250ml導入後である
アクアセイフは、水道水の中の重金属を無毒化すると共に、魚の粘膜保護を謳う商品である
果たしてこれを入れて以来、めっきり水が白濁りするのが減った
続いて現在利用しているのがウォーターサプリ ベタ・アカヒレ用 250ml
この液体はカルキ抜きを兼ねると共に、ベタやアカヒレに最適な栄養分を含んでいる、という
なんとこれを使い始めて以来、水のピカピカ度が違ううえ、苔も目立たなくなってきたのは驚きだ
本来的には薬剤に頼るべきでは無いかも知れないが、適切なアイテムさえあれば、それらがバランスドアクアリウム維持の手助けをしてくれるのは間違いない

なお蛇足ながら、こうした商品ではジクラウォーター ベタ用 (250ml)が最も有名でプロも勧めている
安定した飼育を最初からお好みなら、こちらの利用もいいだろう
水草
自分が目指す止水環境に於いて、水草は無くてはならない物だ
そんな中、本を読みながら色々な物を試したが、結局のところは下記の物に落ち着いた
アナカリス
アヌビアス・ナナ
アマゾンソード
ハイグロフィラ
ルドヴィジア
サルビニア・ククラータ

カボンバなども使ったが、結局のところ止水で使うには「葉が細かい・柔らかい」水草では、すぐに葉が落ちてそれが汚れに直結してしまう
葉が厚くてしっかりしている水草の方が、長い間その姿を維持でき水中の汚れの吸着もいいと思う
水草の世話
まず最初に肥料であるが、立ち上げ初期は与えた方が良いと思う
お薦めの物は水草一番 栄養ブロック 18粒である
数種試した中で、これが一番効果が目に見えてあった
しかし、これもやり過ぎは禁物だ。とんでもないボリュームの水草が繁茂して、手に負えなくなること請け合い
逆に言うと、それぐらい効果があったということではあるが

次に
水草は、砂利やソイルに直接埋めてもいいが、掃除や後々の事を考えると、レイアウトアイテムで個別に『まとめて』置いた方がいい
そのレイアウトアイテムとしては、植えっこ Sが最も勧められる
手軽で使いよく、水草を支える錘部分が、セラミックなのも好感が持てる
難点は水草を挟むフィルターの換えが無いことだが、これは製造元のフィルターアイテムを、分解して使ってやろうかと画策している

アヌビアス・ナナやアマゾンソードは、壺に植える方が安定して育つ
我が家で使っているのはスドー 水草ポットS 丸形であるが、普通の苗ポットでも十分である

浮き草は、水中から直接不純物を吸い上げてくれるので、水質安定に非常に役立つ
それだけでなく、水面を覆うことから保温と、魚が飛び出るのを防いでくれる
ただし、適度に間引きしないと、あっという間に水面を塞いでしまうので、空気呼吸を行うベタには致命傷になるのが玉に瑕
砂利
現在は『ソイル(細かくした土)』でアクアリウムを組むのが一般的らしいが、自分の場合は昔ながらの大磯砂利での環境で飼育している
ベタの場合、水質を悪化させないため、ガラスやセラミックを敷き詰める場合もある
ベアタンクと言って、砂を入れない飼い方もあるが、この場合はバクテリアが育たないので、自分の目指している環境にはならないうえ、掃除の際に全水替えが必要になる
これをどうするかは、飼育スタイルと好みの問題だと思う
苔対策
立ち上げ当初、水槽に苔が生えて、水草もすぐ枯れて大変だったのだが、実はその理由が水質の問題では無くて、『光源が弱かった』ことにあった
自分の部屋に入る薄暗い光では、とても水草等の育成ができずに、影でも育つ苔の方が繁茂してしまったのだ
そこで大急ぎでライトを導入した。省エネも兼ねてLED電灯を選んだ
最初はエコスポットネオ 21であったが、自分の洞窟のような部屋では、これでも暗くて洒落にならなかった
それでも苔は減ったので、普通の部屋なら暗くないはず
現在ではテトラ LEDミニライトLED-MINIを使用している。18センチのキューブ水槽に対して、充分なぐらい明るく軽量で使い勝手も良い
値段もお安いのでお薦めである
掃除と足し水
足し水は読んで字の如くで、自然に飛んでしまう水を足すことである
今の時期の場合は、空気の乾燥のために目減りが激しい
夏場の場合も蒸発はあるので、いつも既に調整剤を入れた水を、二リットルのペットボトルに作り置きしてある

掃除については、枯れた葉の除去や食べ残しの餌、そして碧玻のフンを回収することだ
自分の場合はVivaria ビバリア 多目的ピペット デカスポイト XL 20ccのような物を使い、ピンポイントにゴミを吸い上げている
ただしこの場合、水も一緒に吸い上げてしまうため、せっかくバクテリアの育った水が、無駄に捨てられてしまう事にも繋がることがある
何でも新しい水を足せば良い、ってもんじゃ無いのが止水のポイントである
そこで自分は、100円ショップなどでお茶パックを買ってきて、それを通して水とゴミを濾し分けている
吸い上げすぎた場合は、濾した水を戻せるのでかなり良いと思う

また、水槽表面の苔については、スドー スティッククリーナーを利用しているのだが、いかんせん近くで売ってるところがあんまり無いのが・・・
これ、小型水槽にすごく良いんだけどね

購入してからずっとひかり ベタ 2g一筋でやっている
一時期キョーリン ネオプロス 50gに浮気もしたが、こっちは今はアカヒレ用だ
ひかりベタはとても良い商品なのだが、いかんせん保管に問題がある
蓋ができないのだ

湿気防止のため、自分は開封したら全部別の器に移している
そういう意味では『テトラ ベタ』の方がチャックが付いてて優秀なのだが・・・
ここからはアカヒレのお話

フードキーパー
ニッソー フードキーパーは、餌が散らばって水槽が汚れるのを防ぐ、というアイテムである
餌を定位置で与える、という意味でもこれはなかなか良いアイテムである
その効果のほどは、こちらの動画をご覧いただきたい

生物兵器
水草水槽として立ち上げたアカヒレ水槽は、フィルターとヒーターが不要な範囲の中で、水質安定のための生物兵器を導入した
第一に巻き貝。水槽表面の苔を食べてくれる
第二に淡水エビ。水草の苔を食べたり、アカヒレのフンを始末してくれる
このおかげで、アカヒレ水槽に至っては、足し水だけで環境が安定してしまった
生き物ってすごい

実は碧玻の水槽にも巻き貝を入れてみたのだが、数日で死んでしまった
色々調べたら、貝を入れられるのは中性~アルカリ性の水質で、ベタは弱酸性を好むから石巻貝は駄目
よく考えれば判ることだったが、石巻貝君には悪いことをしてしまった
とまぁ、とりとめとなく書き綴ったが、次なる問題は『繁殖』である

これは二つの側面から悩んでいる
一つは、繁殖その物をやるべきかどうか
もう一つは、やったとして育てきれるのか
どちらにせよ、命を軽々しく扱うのは宜しくない、という考え方から来ている
今まで何匹も死なせているから、これ以上そういう目に遭いたくない、と言うのもある

だがどちらにせよ、繁殖をやるとしたらヒーターが不要になる春以降だ
それまでにじっくり考えたいとは思う
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テーマ : 熱帯魚 - ジャンル : ペット

2013/01/20 20:44 | 熱帯魚日記COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

どうも!我が家の金魚さんもスクスクと大きく育っております。イヴです♪

僕はフィルターなしの飼育方法というのは初めて聞きました。何せ金魚さん(と言っても熱帯魚屋で売ってるようないいやつじゃなくて、金魚掬いで取ってきたものですが)は酸素不足に強いか否かよくわからないので、道具はすべてお店の人に任せきりにしていましたから。今度聞いてみようかな?

問題と言えば師匠、病気対策はどうしていますか?我が家の金魚さんも一匹だけ病気にかかってしまって死んでしまいました・・・。残った3匹は急いで投入した薬のおかげで無事ですが、魚の病気は早期発見が難しいらしいです。せめてもの予防策を考えておく必要がありますね。

それと繁殖については・・・お財布とベタの先輩さんとよく相談してから決めた方がいいかもしれません。もし繁殖させるとなると産卵と小魚のためのスペースを確保しなければならないので。

No:3874 2013/01/21 06:41 | イヴ #YmY/60os URL [ 編集 ]

震災の影響

ペットを置き去りせざる得ない状況になり、色々と問題が出ている事は知っていたのですが熱帯魚が遥か影響を受けているんですね……。ただ犬のしつけに関しては避難所でも仮設の寝床(段ボール箱)に入れるようにする方法もあるとか。


機械に強い人は自前で蓄電システムなんて作ってしまうかも……。


フードキーパーでベタ用ってないのかなぁ?

No:3875 2013/01/21 18:36 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

お魚も学習する

イヴさん>
お魚の病気ですが、これも水質調整剤で何とかしてる面があります
記事でも紹介している、テトラのアクアセイフは「お魚の表面の粘膜を保護する」のですが、そうすると病原菌が付きにくくなるわけですね
お肌もぴかぴかになるので一石二鳥、ってわけです
繁殖は仰るとおり。水槽が無いわけじゃ無いんですが、増えた後どうする気だよ、ってのが一番ありますからねー

YF-19Kさん>
熱帯魚の専門店では、蓄電である程度フィルターを動かすアイテムが売ってます
後は電池式の物も売ってるんですよ。やはり震災後は売れてるんだとか
それとフードキーパーですが、うちで使ってる「ひかりベタ」は浮上性なので、余計に沈んでゴミになることはほとんど無いです
また、碧玻が「餌の定位置」を覚えてるので、そこで一粒ずつ上げれば食べきってくれるんで無問題だったり
逆に言うと、定時になると定位置に来て、餌寄越せって暴れるんですがねw

No:3876 2013/01/21 22:14 | あるす #- URL [ 編集 ]

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