【スパロボ学園】混沌のゲーム同好会~嵐の始まり~

はい
先週はヘロヘロで、全く記事を更新する余力が無かった管理人です


ファフナーの感想が溜ってるけど、ちゃんと観てるし、3話も録画はしてますよ!

さて、それに先んじまして
漆黒の翼さんがSSを書き始める!ということなので
そのイントロダクションを書いてみました
皆様、お付き合い&ご感想いただけると幸いです


遙かに遠く、限りなく近い世界の狭間
ここはスパロボキャラ全てが通う、一大学問施設「スパロボ学園」
ビアン・ゾルダークを頂点とするこの学園に、今時ならぬ嵐が吹き荒れようとしていた・・・


「ふむ、こんなものかな。さて、次は・・・」
「あれ、ドモンさん。なにやってるんですか?」
廊下でなにやら、ごそごそやっていた彼をみとめたのは、神名綾人であった
「おう、綾人か」
そのドモンはと言うと、彼の容姿には不似合いなマスクを着用しつつ、数個の折りたたみ椅子を脇に抱え、カートに何かを詰め込んでからからと運んでいた
「レインの手伝いでな。こいつを学内に張り出してるところだ」
綾人の前にパッと出されたPOPには、デカデカとこう書かれていた
『保健室よりお知らせ。インフルエンザ警報発令中!
学内の生徒はマスク着用の上、こまめに手をアルコール消毒してください。』

見ると、先ほどドモンが良しと言った場所には、このPOPと折りたたみ椅子の上に置かれたアルコール噴霧器、そしてひっそりとクレ○リンが置かれていた
「アレって、効くんですか?」
そう綾人が聞くのも無理は無い。ク○ベリンについては現実社会においても、「空間菌除去って言われても、本当のところどうなのよ」という懐疑の目が多い
その辺りはレイン曰く、お守りというか気休めというか、あまり深い意味は無いと言う
だいたい綾人にしてみれば、この学園の科学レベルを考えると、たとえ変異性の高いインフルエンザと言っても、さっささっさと克服できそうなんじゃない?と思うところもあったりする
とは言え、「かからないことが最大の防御」なのは間違いない。保健室としては対処ができるかどうかと言うより、水際で食い止めるのが良策と考えているのだろう
「と言っても、ドモンさんはインフルエンザになんか、なりそうも無いですけどね」
それでもやっぱりマスクはするんだ、と綾人に言われて、ドモンはあのなぁと息を吐く
「大人がちゃんとルールを示さないと、子供がルールを守らんだろうが」
いくら注意しようが張り紙をしようが、それを守っている大人の姿を見せなければ、意外に姑息な子供達は、難癖を付けて『やらない』モノなのである。今回のインフルエンザの場合、特に病気から守るべきは年若い連中であり、つまり反抗期真っ盛りの者達も含まれている。だとしたらそれを諭すには、先ず以てこういう格好をしておくのは必然なのだ

「あと何ヶ所ぐらい行くんですか?」
「まだまだやり始めたばかりだ。20ヶ所以上はあるな」
たしかのドモンの脇にあるPOPの厚みは、それを物語るように分厚い
「一人じゃ大変です。僕も手伝いますよ」
「大丈夫なのか。宿題や部活は?」
「全部終わってます」
にっこり笑って彼の荷物を預かろうとする綾人に、ドモンはホレとマスクを差し出した
「手伝うんなら、ちゃんとスタイルは守っておけ。だいたい・・・」
「はい?」
「今回は、インフルエンザになってみたい、とか思われても困るし、万が一偶然にも、本当に罹患されても困る
「・・・は、はははははは」
神名綾人は一見普通の高校生であるが、実はラーゼフォンというロボットの奏者・・・というより、それを飛び越えた「音によって世界を調律する神」を、内に秘めた存在である
そのヤバさは、イデオンの次ぐらいにヤバい

いくらか前に、彼が風邪を引いてみたいな、とぼんやりと考えたばかりに、妄想の叶った身体から発せられたくしゃみが時空を引っかき回し、世界をまたいだ大騒ぎに発展したのだから・・・


「ええい、落ち着かんか、お前達っ!」
「しかし、これを何とかしなければ、明日の予定も立たん!」
「それもこれも、シンシアがあんなことするからだろ!」
「勝負は勝負。アンタだってこれ見よがしに『時空のねじれ』使うでしょ」

騒然としたゲー同の部屋を訪れた刹那は、あまりの光景に同好会の入り口で固まっていた
「おお、刹那・F・セイエイ殿。何か御用かな」
あくまでもマイペース一直線のチーフに話しかけられ、刹那はハッと正気を取り戻した
「チーフ。アレは何が起きているんだ」
「そ・れ・が・ねぇ★」
ひょいっと寄ってきたフェイ・イェンが、事の顛末を彼に話し始めた
刹那が部屋に来る数分前のことである
お試しで始めた、MTGデュエルも終盤戦
そこで事件は起きた

各人場を固めきって睨み合いが続く最中、なんとシンシアが『次元の浄化』を切ってしまったのだ
それは、現在場に出ている土地以外を、問答無用で墓地送りにするという、白らしからぬ性格を持つように見えるカードである
が、それでも今は亡き(禁止カードでは無い)『神々の怒り』に比べれば、一応「再生」のスキルは使える上、何より土地が残るだけマシではある
とは言え、構築した環境を全て吹っ飛ばされるため、立ち直りが速いデッキ以外は、これに対処する術を持たない

もちろんシンシアはそのつもりで、ウィニーで手札を固めていたため、ちゃちゃっと場の構築を再開し、一人優位に立った
対して他の連中はと言えば、初心者のゼロは言うに及ばず、乱入者のキョウスケではどうすることもできず、かと言ってゲイナーもそんなものを彼女が引いているとは夢にも思わなかったため、カウンターする事ができずにあえなく撃沈・・・

結果的に勝ちを手にしたシンシアであったが、その後のレアカード配布で一悶着が発生した
普通こう言う場合は、勝った者が総取りするパターンなのだが、それでは不満があるというので、レアカードをまとめて4人で回しながら好きなカードを取る、と言うことに落ち着いた
そこまではいい
問題はやっぱりキョウスケであった。カスレアしか手にできなかった彼ではあったが、そのまま手ぶらで帰ってはエクセレンへの借金返しにもならない
そこで、隣のPC室でテラリアをやっていたジュドーの首をつかみ、いくらかで買い取れと持ちかけだしたのだ
あまりに大人げないキョウスケの行動に呆れるジュドーや、その他若い連中かと思いきや
しかし、つい癖で相場を調べ始めるゲイナー
ゼロに至っては己の持つ口を利用して、オークションにかけようなどと言い出す始末
もはや「試しにMTGをやってみよう」という、当初の目的は完全に失われ、各人のエゴむき出しのカオス空間が、其処に発生してしまっていたのだ

なおPC室には、刹那を探しに部室を訪れていたマリナが居たのだが、隣の部屋の何ともどよーんとした空気を感じ取って、何事かと聞いていたのだったが、一人残されてPCと睨めっこしている黒ヒイロ曰く
「俺は何も見てません。姫も何も見てはいけません」
と言うことで、完全スルーを決め込むように諭されていた
「ねー、そういうことなの★どう、せっちゃん?」
「どうもこうも、このままこいつら全員、ライザーソードで塵に還したいぐらい、アホらしいな」
しかし刹那は、大学での論文をシャアに見てもらうために来たので、その辺はちょっと我慢することにした
「刹那・F・セイエイ殿、そのままでこの場に居るのは、公私ともに良くないと判断するが」
「いや、この論文は明日提出なんだ。さすがにこの時間では、もう一度顔を出して、内容を見直してもらう暇は無い」
「といっても、そのぷるぷる震えた腕、なんとかしないとまずいよねー★」
つまり、本当にちょっとしか我慢できてないのである。何かきっかけがあったら、さらっとブレーキが外れかねない
「ヘイ、ガンダムマイスター!隣の部屋にプリンセス・マリナが居るぜ。そっちに退避しといた方がいいんじゃないのかい?」
ハッターが(ある意味では)気を遣って、刹那にそう言葉をかけた
「マリナ・イスマイールが?何故ここに・・・」
そう言って、PC室への仕切りを開けた刹那は、マリナと黒かぴにハラハラドキドキ見守られつつ、マウス2個を左右の手で器用に扱いながら、必死でテラリアをプレイしている黒ヒイロを目にした
「頑張って、黒ヒイロ君!ボスはあとちょっとよ」
「くそっ、よりによってボス戦をやっているっていうのに、ジュドーを持って行かれるとは・・・!」
「きゅーきゅ!きゅきゅうう!!」
「・・・何をしてるんだ、アレは」
呆れ顔でその光景を見ていた・・・と言うより、冷たい視線を送る刹那だったが、今の黒ヒイロにはこれに気づく間もない
そこでマリナがこっそり刹那にフォローを入れる
「ジュドー君があっちに連れて行かれてしまったから、その部分をバックアップしてるのよ」
「それは判るが・・・なんだ、あの器用な有様は」
2台のパソコン中に展開される、全く違う行動をしつつ、同じボスに向かって戦う駒を自在に操る黒ヒイロを、器用と評するのは分からなくは無い
ところが、ある程度パソゲーをやり込んでいる人間であれば、最低2台のPCを両手で扱ってゲームをするなど、良くある話である
非道い奴だと、3台目以降には自動マクロを組み込み、決まったパターンのことだけやらせて荒稼ぎ、というのも少なく・・・なかった。
著者の知人などは、まだISDNが主流の時代に、自家用の専用回線を引き、5台のPCを使い分けてウル○ィマオンラインをやっていたもの実話だ
なお最近では、こうしたマクロチートはプレイヤーの紳士的態度にそぐわないということで、全面的に禁止なっている方が多いことを付け加えておこう
「ところでマリナ・イスマイール。何故ここに?」
「貴方を探していました。ここに来たら、いるんじゃ無いかと思って」

「ふぅ、やっとなんとかした・・・」
そう言ってテラリアを終了させた黒ヒイロは、やっとそこで刹那がこちらをさぶい瞳で見ているのに気づいた
「な、なんだ、その蔑んだ瞳は」
「隣の部屋で、部員どもが後ろ暗い事に熱中している裏で、貴様はパソゲーに夢中か。気楽なモノだな」
要するに、大人なんだからさっさと止めに行かんかい、ということを言いたいようだが
「"Skeletron Prime"は、出てきたら朝までに倒さないと、全ての苦労が無駄になる」
「其処が問題か?」
「なんならお前が手伝ってくれたか?」
「ふざけるな」
ぷすり、と対人ツッコミ用兵器、ライザーソード0号がヒイロの額に突き刺さる
「相変わらず容赦が無いな」
「俺が言いたいのは、あのアムロとシャアが抑えきれない状況を、残っていて唯一ツッコめる大人として、ちゃんと行動しろと言うんだ」
「逆に聞くが、あの歴戦の赤白コンビが、どうにもできない状況を、ある意味では余所者の俺が、どうにかできるとでも?
確かにあのデュエルルームは、赤白コンビの正論の一つも通じないほど、エゴのるつぼと化していた
「やはり、あの場ごとライザーソードで塵に還すしか無い」
「いきなり物騒だぞ、刹那」

その頃、ドモンと綾人はちょうど、ゲー同付近に消毒場所を設置しようとしていた
だが、同好会の入り口から聞こえる、耳障りにして気持ちの悪い空気を、ドモンはすぐに察していた
「おいこら、そこ!なにをごちゃごちゃと、アレが悪い、これが悪いと言ってるんだ!!」
ガラリッと部屋を開けたドモンは、(これでも一応)風紀委員としてこういうのを放っておけず、事と次第を確かめようとした
だが、開け放たれた部屋中の負の感情は、瞬間的に綾人の精神をかき乱してしまった・・・

「ハァ、ハ、ハァハハ、ハ ハクション!!」

そのくしゃみは・・・
たかだか14畳にも及ばないゲー同の部屋を、引っかき回すのに充分な時空震を引き起こした
それもほとんど一瞬のうちに
まして叫び声を上げることも、瞬きをする間もできない間に
何かが部屋を駆け抜けていったのである

ハッと気づいた時、黒かぴは周りの誰も居ないことに気づいた
PC画面では相変わらず、テラリアののんびりした音楽が流れている
だが其処に繋がっている、キーボードとマウスを持つ者は、其処には見当たらない
きゅ、きゅと本体を呼んで見るも、気配すらなかった
言いしれぬ寒気を感じた黒かぴは、事態を知らせようとPC室を飛び出してみた
だがそこでも、小さくない混乱が起きていたのであった・・・

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テーマ : スーパーロボット大戦シリーズ - ジャンル : ゲーム

2015/01/26 21:07 | (合作)ゲー同MTG偏COMMENT(1)TRACKBACK(0)  TOP

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