【考察】スーパーロボット大戦が提供する物と、逆に求められる物

スパロボV発売まであと20日
Premium版を予約してしまった管理人ですが、しばらく収入もない(休養中のため)のに、それに手を出して良かったのか、とちょっと反省していたりして

さて、今回は昨今のスパロボについて、ちょっと感じたことを書いてみたいと思います
そして、将来に個人的に望んでいることなども、ちょいと記載しました
ちなみに、本当は入院中に草稿をまとめて、スマフォにでもタイプしておこうと思ってたのですが、甘かったです

なお、この先に書いてあるスパロボへの感覚は、管理人個人の物ですので、読んでいて気に入らないこともあると思います
その時は感性の違いだと思って「戻る」ボタンを押すか、コメントでご意見頂ければ・・・


今回は、今までのスパロボと、これから出るスパロボVへの期待と不安を込めております

近年の大型スパロボというと、それはまさしく「スパロボZ」シリーズになるかと思います
その間に単発の物がいくつか携帯機で発売され、間にはOGsシリーズもありました
自分はOGsは全く興味がないので触っていませんが(ここは、今回の話に若干関わると思いますが)
さてでは版権物として一大シリーズであったZは面白かったか?
個人の感想としては「まぁまぁ」と言うところです。


その理由は、スーパーロボット大戦が提供している物と、望まれている物のギャップから来ている、というのが自分の感想です
スパロボは「作品の垣根を越えた、ロボットアニメの群像劇」を提供するものだと思っていますが、プレイヤーとしてはその群像劇に「アレを出して欲しい」「これは絡まないのか」という望みをかけます

Zシリーズは「オーガス」の設定を使ったので、上手いこと色々な作品を呼び込むことに成功した(ユーザーの望みを幾分叶えた)、ように見せかけて、実はそのせいで新規参入者が出てくる度に「解決しかかった問題が再噴出する」とか、「今、この時になってそのネタを持ち出すか」というような、ネタのマッチポンプ状態で、物語の根幹を成す事柄がよく判らず、誰が物語を引っ張っているのか不透明になってしまい、群像劇の提供という点で躓いています
その上、スパロボZは当初から続編在りきで作成され、最終的な天獄篇においては、とにかく物語を締めくくる事だけが優先された感が強く、さらに最終目的が「スパロボオリジナル設定を消化する」ことに終始してしまったように見受けられます

もっと言うと、スパロボZは始まりからして「スフィア」の謎と、「太極」に関する謎が残されたままでした
いきなり消化不良の状態で終わったのです
その後、破界篇・再世篇・時獄篇・天獄篇と続くわけですが、謎は残りに残りまくり・・・と言うより増えるばかりで明らかにならず(前述のマッチポンプ状態のため)、版権がそっちに振り回されててオマケみたいになっていた、と感じるのです
最後の天獄篇では、スフィア設定が消化できなくなったのか、12有るスフィアの内いくつかが、アサキムの中に既にあると言うことで放置プレイされたようにも見受けられます(所謂星座カーストが新規にできてしまった、と言うか)
もちろんそれぞれの篇で、やたらこゆいクロスオーバーをやってくれたり、腹筋崩壊待ったなしのイベントを盛り込んでくれたりと、楽しいことは楽しかったのですが


同じ連続シリーズとしてαがありますが、あちらは1作ごとにちゃんと完結していました
初代と第二次では、それぞれ終わらせることを終わらせており、ラストとなる第三次自体は新規の問題を提示して話を進めています
それでいて、後付け設定っぽくはあるものの、「実は」と前作との繋がりもやんわり示唆する
元々αシリーズが連続物になる予定があったか否かは別として、これらの独立性は、物語をまとめる上で重要です

なお特筆すべき点として、αシリーズの中で「外伝」が名作扱いされるのは、特定の作品またはスパロボオリが主人公というわけでなく、ある意味では登場人物がほぼ平等に描かれており、それでいて第二次への伏線もちゃんと引いた上で、単体でも楽しめるようになっていることだ、と自分では感じています

単独シリーズで比較すると、現在進行中のBX及び、個人的に好きすぎるDなどと比べてみると、Zシリーズは物語としてもまとまりを欠いている面が否めません
このまとまりというのは、BXをやって改めて感じたのですが、ストーリー中での"政治"がどうなっているか、と言えないでしょうか
ここで言う政治というのは、「誰が」「何のために」「どうやって」「何を解決する」、をハッキリさせる行動に、参戦者が関わっている状態のことを言っています

Dを例に取ると、地球が消えたという想定外の自体に対して、各勢力が自分達の政治を勝手に行っていて、そのドロドロさ加減が良い感じで物語の焦燥感を煽り、他作品のキャラクターをつないでいます
政治家としてのシャアら(自軍)が作戦を立案している中、敵対政治家のカガチやOZが悪巧みをする、その心理の読み合いなど胸が躍りますね

BXでは、スパロボオリがあくまで外側に徹しているように見せかけ、実は各作品の接着剤として過去話に関わってくるなど、上手い使われ方をしていると感じます
ここでも各勢力の"政治"が上手く繋がっていて、その政治劇が観ていて面白いんですよね
そもそも主人公が骨董屋という時点で、歴史学に関係するキャラクターと既に接点があり、その主人公の血縁者が過去の戦闘で勇者達と関わりがあって、それ故に地球内部と外敵との政治劇に上手く巻き込まれるんです
或いは初代Zの時点で、太極やスフィアに関する話が、ある程度まとまっていたら話は違っていたでしょう
ところがこのオリジナル要素を引っ張りに引っ張り続けた結果、話が前に進むことが無く、ずっと同じようなシーンが平行していったのように見えている、というのはないでしょうか?

と言うより、出来上がった多元世界が「どうなれば」解決だったのか、その答えが曖昧なままなのです
突き詰めれば、多元世界が出来上がったことと、スフィア関連の問題の絡みが判りづらく、ゲームの終点が見えてこなかったのです(多元世界ができなければならなかった理由は、スフィアが様々な次元に散り散りになっているのを、一箇所にまとめるため、というのはやりこんでいけば判るのですが、裏を返せばやっぱりそれが「主目的」であって、版権物のストーリーはオマケなんですよ)

また、コロコロと入れ替わる作品と、ずっと出演している作品との扱いの落差も目立ったように見えます
マジンガー・ゲッターは平成に入ってからの作品を出すために、エウレカは劇場版を出すために、初代でのことが無かったことにされてしまいました
ザブングル、キングゲイナー、グラヴィオン、ゴッドシグマなどは、完全に出番を切られてしまいました
続編在りきの状況と、おりに付け新規作品を取り込むため、入れ替えがあったんだというのは推察できますが、それにしたってちょっと可哀想です
彼らは何のために多元世界に組み込まれたのでしょうか?
確かに各作品のネタは消化していましたが、Zシリーズ自体が終息しきれていない中、「他の新規があるから」と隅に追いやられるのが透けて見えるのはいかがな物でしょうか
かと思えば、ゴッドマーズとビッグ・オーのように延々とネタを引っ張られる作品があったり、マクロスフロンティアなどはTV・劇場版(複数)がごちゃごちゃになったため、いつまで経ってもバジュラとの戦いを繰り返すハメになりました
これは作品の扱いが不公平と言うより、やはり物語の根幹として何をしたかったのか、よくまとまっていなかったのがあるのではないでしょうか

同じシリーズ物のαシリーズであっても作品の入れ替えはありましたが、その数は非常に少なく、さらに入れ替わりに関してそこそこ筋の通った説明があり、扱いが不憫というのはほとんど無かったと思います(版権の関係でハブられたジャイアントロボなんかは横に置いておいて・・・)
もちろん、Zシリーズにも良い面は沢山ありました
オリジナルの面で言うと、ランドとクロウの話が一番良くできていたのではないでしょうか
大人が大人同士で、大人のやり取りをすると言うのが、スパロボオリとして過剰な版権との絡みを防ぎ、版権作品ごとが主役を争うことを若干防いでいました

ヒビキも悪くない立ち位置でしたが、イマイチ足りない
理由として、彼は若者同士が若者として若者のやり取りをする、という物語においては非常に良かったのですが、政治的内容についてはほぼ振り回されており、事の解決する主導者にはなり得なかったため、と言えます

版権の面では、各ガンダム作品に出てくる「新人類」の認識統合、ムッツリ5のような似たもの同士の関わり合いetc.はよく考えたネタだと評価できましょう
グチグチと書いてしまいましたが、結果として何を申し上げたいかというと
スパロボに提供してもらいたい群像劇は、必ず何処かに"政治"が絡んでいないと、実は面白くないのでは?ということです
もっと平易な言葉で書けば、それは「最終意思決定権」とも言えます
流れ流され、最後に事態を収拾する、というストーリーに自分は魅力を感じません
状況を打破するために突き進み、最後に原因を暴いて立ち向かうことを「自ら決める」という流れこそ、群像劇として出来上がっていると言えないでしょうか
だからこそ、Dのラストマップは燃え上がるのです

スパロボOGsをやらないのは、実はそこにも原因があります
OGsの世界の登場人物はほぼ全て軍人か民間人です。彼らは政治をしません。どちらかと言うと、政治に振り回される方です
故に、毎度毎度何かが起ってから、「なんだって!?」と動く集団になっています
そして当然ながらOGsはOGオリ設定が凝縮された世界なので、そちらの設定消化が優先されています
そういったものをストーリーと言えるのでしょうか?

スパロボVはその辺り、きちんと"政治"をやってくれるでしょうか?
地球の命運が後365日という状況で、地球の政治と(クロボンの)木星の政治、そしてガミラス側の政治が色々絡んでくれると、だいぶ面白いストーリーになると期待しているのですが
まぁ、「地球の汚染を解決するため、コスモクリーナーをもらいに行く」という、基本となるストーリーがある以上、大丈夫だとは思いますが・・・
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テーマ : スーパーロボット大戦シリーズ - ジャンル : ゲーム

2017/02/03 19:28 | 【スーパーロボット大戦 全般】COMMENT(1)TRACKBACK(0)  TOP

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