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誰がために スーパーヒーロー大戦 二次創作(1)

なんか久しぶりに妄想脳が働きました
確実にルパパトのせいだと思うのですが、ジオウの映画を観たのも効いたみたいです
あのエンディングというか、導入の中から、ふつふつと出てきた物語があったので、無茶苦茶久しぶりに連載します

実はまだ、オチを考えていません
いや、結末とその方向性は決めているのですが、どうやってそこに持っていこうか、が決め切れてない
なんか案がある方はコメントにご自由にどうぞ

ただ、できるだけ特撮系を大事に物語を書きたい・・・と考えています


ただただ、平和な世界を
それだけを望んで、いろいろなものを棄てて、俺は新世界を願い、呼び込んだ
そこに確かに、あのエボルは居なかった
世界を隔てていた無機質な壁も無くなっていた
けれどそこには、新たな壁があった
地上と宇宙【そら】だ

スカイウォールが現れなかった地球は、そこそこに宇宙進出を果たして、そこに生活の場を伸ばしていた
そんな、科学としては喜ばしい状況でも、人は戦争をやっている
地上と宇宙【そら】の戦争は、たった一週間で全人口の半分を死滅させたらしい
社会インフラは一時ズタズタになっていたようだ
嘆かわしい話だが、おかげで俺たちが難民キャンプに紛れ込んでも、誰もその素性を咎めない
せいぜい、宇宙【そら】から来たのでは無い事を確かめられるくらい
逆に言えば、それくらい地上の人類は宇宙【そら】に恐怖を覚えているということだ
スペースコロニーを地上に落とすなんて事をされれば、それは当り前だと俺でも思う

こんな中なのに、不思議と日本はホンワカのんびりしていた
経済はそこそこで、治安も決して悪くない
こちらの世界の氷室幻徳が、行政特区長だからなのかもしれない
すっ飛んだセンスの持ち主だったが、政治センスはやはり本物だったのだと、遠くから見て実感する
あとは、自衛隊が無くなって、モビルスーツとか言う巨大人型兵器を所持した、地球連邦軍が駐留しているくらいか


「おーい、戦兎。今日の配給品、もらってきたぜ」
「ああ・・・悪いな、万丈」
新世界に共に転がり込んだ万丈は、色々文句を言ってはいるが、それなりにここに馴染んでは居る
とぼけた発言をしないように注意はしているが

雑多な人々が集まる公園の中、今日もありがたく飯を頂こうとしたときだっった
「あの、隣、いいですか」
ジーンズを着た若い青年が、俺の隣の場所を要求してきた
「いいよ」
「ありがとうございます」
明るい笑顔と、ハキハキとした態度。それほど汚れていない服装
「難民ってわけじゃなさそうだけど」
「あ、僕、旅の途中で」
またこれだ、と戦兎は心の中で呟いた
データで見ただけだが、悲惨という言葉では足りないほどの戦争があった後なのに、この日本ではこういうお気楽な返事をする輩が多い
つい先日顔を合わせた、あの王様志望もそうだった
「へぇー、旅か。なんだよ、自分探しってやつか?」
万丈はその辺は気にしない。むしろ、相手にお構いなしに話に首を突っ込む
「なりたかった目標は、もう手の中に有るから」
彼は照れくさそうにそう返した
「だから今は、旅って言うか、修行かなぁ。なりたい者にはなれたけど、自分に足りないモノに気づいたから」
「そうか」
珍しく戦兎はその言葉に返事をした。その顔は、心なしか嬉しそうだ
「君は、なりたい者になれたんだね」
「半人前だって、周りにはいわれるんだけどね!」
はにかむその笑顔が、戦兎には眩しく見えて溜まらない
「足りないって、武道修行だったら、俺が稽古を付けてやってもいいぜ?」
「あ、それは間に合ってます。知り合いにいやって程仕込まれたんで・・・」
万丈の誘いに苦笑いする青年の影が、僅かに異質な動きをしたのに気づいたのは、戦兎だけだったかもしれない
「お兄さん達の方こそ、難民なんですか?行くアテが無いとか」
「確かにアテは無いね。でも、別にそれで苦労はしてない」

行くところなんてあるはずが無いのだ
自分はエボルの存在を消すためだけに取り残された、あの世界の残り香に過ぎないのだから
だが、それを後悔はしていない。むしろ・・・

「今時珍しいガソリンエンジンのバイクなんて乗ってるし」
「懐古趣味なんだよ」
戦兎が誤魔化すが、実際は元の世界から自分達と一緒に転がり込んできてしまったもの、のようだ
「そう言うお前だって自転車だろ」
まるで揚げ足を取るように、青年の自転車をこれ見よがしに指さす万丈
「僕のバイト代じゃ、エレカなんて買えないからしょうが無いよ」
地球からの宇宙進出が進んだ理由の一つに、環境汚染対策があったらしい
そのため、地上では極力排気ガスを出す物の使用を制限されている。お金が無いと言う彼が自転車なのは、この時代にしてみればごく普通なのだろう
そう言えば、確かにガソリンを手に入れるのはだいぶ困難なので、近々あのバイクを何らかの形で改造しなければいけないのは判っている

こういう他愛の無い話は、世界の情報を得るのに都合が良い
だからといって、俺と万丈のこの先に、何かあるわけでは無いのだけど
ただ、朽ちていくのを待つだけの、終末への旅
けれども、彼のような者を稀に見るにつけ、戦兎も思うところはある


「じゃあ、僕行きますから。お兄さん達、気をつけてね」
「おう、そっちもな」
立ち上がった青年に万丈が手を振る
「僕、リク。朝倉リクです。もし困ったことがあったら、星山市の天文台跡に友達が居るから、尋ねてみてね」
「好意、感謝するよ。俺は桐生戦兎」
「万丈龍我だ。忘れんなよ~!」

手を振ってリクを見送った後、万丈が呟いた
「なぁ、駄目か?」
「駄目だ。何度言わせる」
「リクみたな若い連中が、こんな世界で生きてるのを見過ごすのかよ。俺たちには力があるんだぜ?」
「それは判ってる」
リクが眩しかったのは、彼が自分には成れなかった、確固たる姿を得たという悦びを持っていたことだ
そして戦兎はそう言う思いを大事にして欲しいとも思っていた。
だが
「この世界で起きている荒廃は、エボルに誰かが唆されたとか、そう言う類いの話じゃないんだ」
万丈はこの世界に来てから何度も、未だに続いている内戦や地球外生命体からの干渉に対して、自分達がそれを止めるのだと息巻いている
だが戦兎はそれを否定し続けている
こういう状況は、誰か一人を打倒すれば、何もかもが解決すると言うものでは無いのだ、と
そして、悪という物が明確には存在しないと言うことも、何度も言っている
戦兎達の価値観で、人ならざる仮面ライダーの力を奮い、勝手に正義を決めつけてはいけないのだ、と


「それよりも!」
「ああん?」
「バイクを何とかするためにも、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉を解析したい!本気を出せば俺にだって、あの小型縮退炉は作れるはずなんだ!作りたい、ミノフスキー粒子とやらを解明してやりたい!!
戦兎の物理学者の血が暴れていた
彼の記憶では、まだ夢の産物だった熱核融合炉ができていて、しかも車や飛行機のエンジンレベルで運用できているなんて、羨ましいやら腹立たしいやら、もう色々と許せないのだ
万丈には全く理解できない嫉妬心なのだが

「きゃああ!?」
「うわぁ、化け物っ!!」
公園の端で悲鳴が上がる。その方向に目を向けて、戦兎と万丈は眉をひそめた
「オラオラ、人間共はさっさとどきやがれ!ギャングラー復活の狼煙は、この俺が上げてやるぜ!」
人間とは全く違う外見を持つ、異世界の化け物
ギャングラーという、怪物達のギャング集団
既に半年ほど前、ボスが国際警察に捕えられ、組織としては実質壊滅してるのだが、残党が地球に散らばっており、こうして場を荒らすことがあるのには、俺も何度か遭遇している
「戦兎、あれは・・・良いよな?」
万丈が嬉しそうに指を指す
またこれだ、とため息をつきながら、戦兎もボトルを手に取る
「まぁ、アレは仕方ないな」
俺と万丈は人混みに紛れて草場に隠れ、それぞれのボトルをベルトにセットする
設計図が立体的に描かれ、彼らを包み、そして・・・

「おい、そこのギャングラーさん。そこまでにしておこうか」
「なんだぁ、お前ら?」
ビルドとクローズの姿に、ギャングラーは首をかしげる
「警察か?それとも怪盗かぁ!?」
「どっちでもないよ」
二人は言うが否やギャングラー怪人に一撃をお見舞いした
「通りすがりの正義の味方だよ。さぁ・・・実験を始めよう」

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テーマ : スーパーロボット大戦シリーズ - ジャンル : ゲーム

2019/04/15 22:33 | SS【スパロボ系】COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

完全無欠の…

(この前の映画では出なかった)ボトルヤローは期待していいのかな?

描写からビルド、ジード、ルパパトは参戦確定。
あとはUCガンダムのどれか…なのかなぁ?

ルパパトの短編もよかったので、こちらも期待してます!

No:6308 2019/04/16 22:48 | 漆黒の翼 #e9EPk88s URL [ 編集 ]

リクエストありがとうございます

> (この前の映画では出なかった)ボトルヤローは期待していいのかな?
ジーニアスフォームを出すとしたらどこか、って話でして
一応主役はせんとくんなんだけど、わりとジードも出しそうで

> 描写からビルド、ジード、ルパパトは参戦確定。
> あとはUCガンダムのどれか…なのかなぁ?
じ・つ・は
まだガンダムは迷ってる(おい

> ルパパトの短編もよかったので、こちらも期待してます!
ありありありです!

No:6309 2019/04/21 22:04 | あるす #- URL [ 編集 ]

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