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誰がために スーパーヒーロー大戦 二次創作(2)

連休があと3日で終わるなんて信じたくない
と思っている方はどれだけ居られますでしょうか

さっさと日常が戻って欲しい方もいらっしゃるでしょうが、私のようなタイプには、なるべく長く続いて欲しい休養です
いや、多くの方が言うように、コンスタントに3連休を入れるとか、毎週水曜日を休みか早上がりにして欲しいとか、それも大いに有りだとは思います
何せこの連休が終わったら、6月まで休み無いですからね・・・(遠い目


公園の隅で対峙する、ビルド&クローズとギャングラー怪人

「なんじゃなんじゃ。仮装大会なら間に合っとるで。それとも何かい、このクモーネ・サッソリー様に、そのけったいなかっこで逆らおうッてんかい?」
まるでビルド達を舐めきったクモーネの態度に、クローズが先にキレた
「て~めぇ。俺らをハリボテかなんかと思ってるのかよ!」
彼の振り上げた拳をひょいと避けた。と、そこにワラワラと現れる、全身タイツの怪しい連中
「お前らの相手なんざ、ボーダマンで充分よ!」
ボーダマンと呼ばれた連中は、チャカチャカと言いながらワラワラとビルドとクローズの前に立ち塞がる
「お呼びじゃないんだよ・・・そう言う雑魚は!」
クローズの蹴り一閃で、ボーダマンの大半が吹き飛ばされていく
その背後から、ビルドがクモーネに対して飛びかかっていく
相手は名前と外見からして、節足動物を原型とした異形だ。だとするなら
ビルドの蹴りは正確に、所謂附属肢と言われる脚の関節部分を攻撃し、脚のいくつかをもぎ取ることに成功した
「いたたたた?!おんどりゃ、なにしてらさらす!人の弱点攻撃するなんぞ、正義の味方のやることかい!」
「効率よく事態を解決する。それも正義の味方の仕事だと思うけどね?」
クモーネの抗議に、理系らしい返事で返すビルド。相手の法は言い返すネタも無くて、顔を真っ赤にしてしまう
「おんどりゃぁ、ワシを舐めたらあかんでぇ!」
クモーネの前身から蜘蛛の糸が放たれ、周囲を囲ってしまう。ビルドにもその糸が絡みつき、動きを拘束されてしまった
「くそ、意外としっかりしている、この糸・・・!」
「戦兎!待ってろ、俺のマグマで・・・」
万丈がクローズマグマにチェンジしようとしたとき、背後からの銃撃がクモーネの糸を断ち切った
「何者やぁ!」
「動くな、国際警察だ!」
3人の若者が、登録証を手にその場に乱入する
「国際警察やと・・・あかん、まだ準備整っとらん・・・ばいなら!」
状況悪しと感じたのか、クモーネは地面を驚異的なスピードで掘り込むと、その中に姿を消してしまった
「あっ、クソ、待て!」
「いや、深追いはしなくて良い」
ピンク色の襟章をした国際警察の女性が、万丈を制止する
「彼らに関しては思うところがある。君らが今、無理する必要は無い。それより・・・」
赤の襟章、そして緑の襟章の男性にも囲まれ、ビルドもクローズもどうしたものかという状態である
特にビルド(戦兎)は、なるべくこういう公的機関に関わりたくなかったので、逃げる機会を逸したことに舌打ちしていた
そんな彼の"身体"をコンコンと叩いてくる国際警察
「なるほど、単にコスプレして、正義の味方ごっこをしていたわけじゃないようだな」
あ~、やば~と戦兎は頭の中で叫んでいた
「ずっと君らを探していたよ、仮面の正義の味方君。悪いがこのまま、我々に同行願いたいが」
「・・・なんの権限で?」
「国際警察の権限で」


国際警察に連れ込まれた戦兎と万丈は、てっきり留置場にでも放り込まれると思っていたら、意外や意外に取りあえず取調室に連れ込まれた
「一応取り調べして頂けるというのはありがたいけど、俺たちには何も答えられることは無いよ」
「そーそー、とっとと解放して欲しいんだけどナー」
戦兎達はある程度本当のことを話した
完全な身分証明書や、裏付けになる情報を持っていないこと
そして・・・記憶があやふやであるという"嘘"も
「でも、お兄さん達が、化けの皮を被ったギャングラー怪人ではない、という保証は無いですよね」
「うおい、兄さん。俺らをあの化け物と同等扱いかよ?まさか、ここに連れてきたのは、そのためか!?」
「止めとけ、万丈」
陽川咲也の言葉にカッとなった万丈を戦兎が制す
「有効な身分証明書一切無し、どこから来たかも記憶無し、その辺をフラフラするしか無い俺たちは、どう扱われても文句は言えないんだよ」
先にも書いたように、旧世界から持ち込んだ身分証明書がここで通じるはずも無かった
そもそも、自分達の存在はこの世界には欠片もないのである。戸籍ですらあるはずが無い
自分達の実在を証明する物が無い以上、何をどう扱われようと文句は言えない
「まぁ、君らの正体が不明というのは、国際警察に連行した理由ではある」
朝加 圭一郎と名乗った赤い制服の男は正直なことを戦兎に話した
また、続く異常現象のため、PTSDのように記憶の欠損を起こしている者が多い、ということも付け加える
「この不安定な情勢の中で我々は、一般市民の平和を守る使命がある。その中で、不安要素があれば、申し訳ないが同行を願うことはある。理解して欲しい」
戦兎はその言い様で、朝加 圭一郎という男が裏表の無い、まったく誠実な男だと言うことを直感的に感じた
自分の使命に対して誠心誠意向き合う、というタイプの男に戦兎は弱い
「そちらのスタンスは判ったけど、とにかく自分達に話せることは無いですよ。これは本当に」
「いや、本題はそこじゃない」
続いて書面を出してきたのは、明神つかさだった。机に提示されたのは、国際警察の有り様と、そこに対して協力するためにどうあるべきかという記述が並んでいた
「ンだこりゃ。いきなりサインする場所まである紙ッペラ出されても困るぜ?」
なにが何だかという顔の万丈に比べ、戦兎は冷静なものであった
「俺たちを協力者にしたいと。自出も経歴も全く怪しい俺たち二人を?」
「ここ数週間での、君たちの"活躍"は把握している」
ギャングラー怪人だけでなく、人間サイズの地球外生命体の襲撃に対して、戦兎達が仮面ライダーとして対決していたのは、国際警察側に把握されていたようだ
「そのスタンスは一貫して、一般市民への被害を抑えるというものだった。それに対して疑いを入れるべきで無い、というのが我々の判断だ」
むしろ見ていたな、と戦兎は心の中で呟きつつ、この協力体制に関する疑念解決を進めることとした
「国際警察に協力というのなら、2つ聞きたいことがある」
戦兎は右手で"2"を形作りながら圭一郎達へ顔を向ける
「一つ。世界統一政府として地球連邦があり、その警察組織として連邦軍が有る中、何故国際警察は独立した警察権を持っているのか?
つかさがふぅ、とため息をついた
「なるほど、君たちが記憶喪失、と言うのがその言葉でよく判ったよ」
彼女はそう言いながら、戦兎に食ってかかるように顔を寄せる
「現在、地球連邦が内乱の沈静化と、ネオジオン相手の抗争で手一杯・・・そんな事も知らないというのわけだな?」
咲也も眉をひそめながら、言葉を選びつつ声を上げる
「戦兎さん達、やっぱり宇宙侵略者だとか・・・?」
「にーちゃん、どんだけ俺らを疑えば気がすむんだよ」
咲也の対応は、警察としては正しいのだが、万丈の神経を無意識に逆なでしてしまっている
「咲也の反応を見て察してくれたかも知れないが、国際警察の仕事というのは、そこにある」
まるでその場を沈めるようにヒルトップが話し始める
「我々国際警察は、そんな内外のゴタゴタで手一杯の地球連邦にあって、地球圏外の存在に対してのみ、治外法権を許された組織だ」
「地球圏外?」
「そう。ティターンズにしろネオジオンにしろ、その相手は人間だ。それなりに、人間同士の常識は通じる。だが、ギャングラー怪人や宇宙怪獣はその範疇を超える」
言葉が全く通じそうに無い宇宙怪獣もだが、言葉は通じても人間の倫理を越えた行動を起こす相手まで、地球連邦が定めた警察権の権限で対応していては、埒が明かないということなのである
「それがさっき言っていた、"化けの皮"に関連すると?」
「察しが良いな。ギャングラー怪人の一部に、誘拐した人間の皮を剥いで・・・それを隠れ蓑に使う、という奴がいてな」
おもわず万丈は口元を押さえた後、顔を真っ赤にして立ち上がった
「待てよ・・・人間を剥製にして・・・それを被って人間のふりをしてる奴がいるってのか!?」
「今ではほぼ駆逐したが、それでもまだ・・・居るだろうな」
つかさも咲也も否定しなかった。圭一郎は目を逸らしつつも続ける
「あるいは宇宙怪獣の中にも地球語を解する者が居るようだが、倫理が異なるために、既存の法律での対応以上の行動が求められる」
そこで、と彼は国際警察の所属章を改めて戦兎達に見せる
「そう言った連中を発見した際、地球人類の理論で対応しようとしても無理がある。そこで、我々国際警察の権限に於いて、事態の収拾にあたる」
「そんな凶悪な奴、あそこで逃がして良かったのかよ」
化けの皮の話を聞き、ますますギャングラーという相手がはた迷惑で、かつ許しがたい悪だと認識した万丈は、倒せたかも知れない相手を放置したことが納得行かない
「そこは問題無い。咲也、追跡装置の状態は」
「はい、少なくとも奴がこの地球上にいる限りは、その位置を特定できています」
曰く、咲也がクモーネに発信装置を打ち込み、その動きを監視できるようにしたという
あの僅かな隙で、しかも相手に気づかれないように銃弾を撃ち込んだのか、と戦兎は咲也を見た目で判断できないと感じていた
「アイツが企んでいることは大体予想が付いている。だが、その鼻っ柱を折るには、いろいろと仕掛けが居るんだ」
どうやらすでに、ギャングラーに対する作戦は実行中のようだ

だとするならと、戦兎は心の中で別の計算を始めた
「最初の質問は理解した。次に二つ目。たしかギャングラーに絡んでいるのは、あんた達以外に、もう一組居たはずだが?
それを言われると、圭一郎もつかさも咲也も、ヒルトップまでばつの悪そうな顔になる
「おそらくだが、"彼ら"のターゲットになる相手ではなかった・・・と言う事だろう」
つかさがなにか煙に巻いたような言い様をする
「あのルパンレンジャーってのは、ターゲットとやらのためで無きゃ、人の命がかかってても動かねぇのかよ」
「違います、それは絶対に違います!
異様に鼻息荒く反応する咲也に、万丈だけで無く戦兎もちょっと引いてしまう
「ルパンレンジャーは、ギャングラー怪人が持っている、特定の道具にターゲットを絞っている。それが無い場合、彼らは我々の行動には干渉しない」
とすると、ギャングラー怪人に対応しているのは、実質この3人だけということか、と戦兎は結論を出した
「了解した。要するに人手不足と・・・。で、俺たち二人があんた達に協力するとして、見返りは?」
「国際警察の協力者としての身分証明書の発行と、一定の支給品提供を約束しよう」
軽い気持ちで聞いた物が、破格の見返りを提示されてしまい、戦兎は計算が外れて流石に目を見開いた
「俺たちにそれだけの投資をする価値があると?」
「危険手当、と思ってもらって良い」
その理論はこうだ
「我々は仮にも警察だ。行動範囲、倫理、色々な縛りがある」
そこで、居場所を持たずに拠点を転々とし、様々な情報を集める可能性を持つ戦兎と万丈に、国際警察の権限を一部移譲することで、仕事自体の円滑化を図りたいということなのだろう
彼ら二人がお墨付きを持つことで、一般市民を守るにあたり力を行使する後ろ盾もできるし、何かあったとしても国際警察がフォローすることはできる。それだけの活躍を二人がすれば、の話であり、その分が支給分に載っている、ということなのだろう
(こういうことになりそうだから、国際警察とはなるべく関わりたくなかったんだがな)
隣で、堂々と正義の味方ができると息巻いている万丈を尻目に、戦兎はさらに心の中での愚痴が増えてきていた
戦兎は、とにかくこの「新世界」に自ら関わりたくないし、そうするべきでは無いという、漠然とした思いがあったからだったが・・・
「なら、当面の対策相手になりそうな、そのギャングラーについてもう少し情報を貰えないか」
諦めるしか無い。戦兎は国際警察に情報共有を要求した
「了解した。ジム、頼む」
ヒルトップがジム・カーターに指示を出したその時だった
ゴゴン!と地面が揺れる
「うわぁ!・・・東京湾に、高高度から巨大な物体が落下してきた模様!」
「MSか!?」
「いいえ、そのサイズを遙かに超えていますっ!!」
一同が慌てて窓の外に目をやると、鋭い一本角と巨大な鎌を両手に備えた、黒々とした何かが地上を蹂躙しようとしていた
「アレが噂の、宇宙からの侵略者」
「おそらく・・・!」
「どうすんだよ、あれと戦うのか!?」
そんな万丈の混乱に応えるように、まばゆい光が何処かで発せられた
『デュワァッ!!』
その掛け声とも付かぬ声と共に、黒い物体に対峙するように、これまた巨人が立っていたことに、万丈は唖然とし、戦兎は眉をひそめた
「あれは、噂で聞いていた、銀色の巨人・・・」
「そう、ウルトラマン・・・ウルトラマンジード、だ」
何もかも知っているような顔で、戦兎の言葉に応える圭一郎
「アンタ、知ってるのか」
「ああ、我々の協力者の・・・協力者、だ」
戦兎はその時、ウルトラマンジードと言われたその銀色の巨人が、つい先ほど公園で出逢った青年である事を、知る由も無かった
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テーマ : スーパーロボット大戦シリーズ - ジャンル : ゲーム

2019/05/03 22:08 | SS【スパロボ系】COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

馬鹿は馬鹿でも

圭ちゃんは万丈とは違い、熱血馬鹿なのよな。
馬鹿二人に挟まれるような形となった戦兎くんには胃薬を差し上げましょう(苦笑)

No:6323 2019/05/06 22:43 | 漆黒の翼 #e9EPk88s URL [ 編集 ]

圭一郎先輩は馬鹿じゃないやい

> 圭ちゃんは万丈とは違い、熱血馬鹿なのよな。
> 馬鹿二人に挟まれるような形となった戦兎くんには胃薬を差し上げましょう(苦笑)
圭ちゃんは天然なだけです

まぁ、天然と馬鹿に挟まれる天才は苦悩だわな(ぇ

No:6324 2019/05/07 22:31 | あるす #- URL [ 編集 ]

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