【A.C.E 3番外】マリナ参戦 その真実

自分もプレイ日記に書いていますが
「ガンアークが来るのは良いけど、なんでタックじゃなくてマリナなんだ?」
と言う疑問は、ある程度A.C.Eをやってきたプレイヤーなら、ふと思ったことだろうと推察します
とはいえ「巨乳萌え~」とか「ツンデレ萌え~」ってな人にとっては、タックは要らない子だったんでしょうけど・・・w

んで
タックが来なかった理由について某スレで
「マリナに『締め上げられた』担当官というのが、実はタックだったんじゃないのか」
てな指摘があり、そこから思いついたネタです
A.C.E2をやってないとちょっと分かりづらいかな?


地球各地に異様な生物が出るようになり、北米にある連邦某基地も慌ただしくなっていた
一般的なMSより、一回り以上も大きな『怪物』を相手にするだけに、『未確認生物』との戦闘は熾烈を極めた
他の基地では多くの犠牲者が出ていたが、その基地は比較的損害を少なく済ませていた
その理由は他でもなく、基地の司令官であるタック=ケプフォードの手腕による
3年前の防衛戦争において、その最前線である『アルビオン』及び『ナデシコ』に所属し、かのアムロ=レイを初めとする、歴戦のパイロットと籍を共にした彼は、終戦後その経歴を買われ、ある役目を負うことを条件に基地司令に就任していたのである・・・


マリナは今日も、遠くの空から戻ってくるドラグーン部隊を待っていた
あの戦争以来、戦闘行為への関与を極力避けるよう厳命されているマリナは、中尉待遇のまま基地の留守を預かる身となっていた
一方で少佐へと昇進していたタックは、メカ音痴は直らないものの慣れない機体をなんとか使いこなして、部隊を率いて現場で戦っている
「ドラグーンだろうがジェガンだろうが、やればなんとかなるものさ」
そう言って、『あの機体』を頑なに封印したまま
出撃したときと同じ数戻ってくる
それがタックが基地所属のパイロット達に約束していることであり、今日もそれは守られていた
もちろん片足・片腕を無くしてしまっているものあり、リフターに破損があり地上のトレーラーに改修されたものあり、パイロットが負傷することもあり
しかし、幸いにして死者だけは出さずに済ませていた
だからといって、これが毎日続けられるという保証はどこにもない
マリナの心配は募るばかりだったが、今日はそれ以外にも心配事があったのだ
丁重に挨拶をして去っていくプロスペクターを見送ってから、タックとマリナはあるところへ移動していた
表向きはネルガル重工から、新型供与の提案ということでの来訪だったが、プロスペクターが動く以上、ことはそんな簡単なことではないことぐらい、話を聞いていないマリナにだって想像がつく
「ホシノ艦長から?」
「ああ、今回の異常事態に対応するために、少しでも人手が欲しいという要請だ」
言いながら、タックは件の『異常事態』に関する簡単な電子レポートをマリナに手渡す
マリナは眉をひそめた
あの戦争が終わった後、『アルビオン』はこの基地の近くに改めて配属され、たまにバニングやコウが様子を伺いに来てくれていたが、『ナデシコ』は遊撃戦艦の名の通り母港も持たず、地球も宇宙も関わりなく縦横無尽に駆け回っていた
そんな中、突然空に現われた大きな『穴』に吸い込まれ、『ナデシコ』が一時行方不明になり大騒ぎになっていたのである
その『ナデシコ』が無事に帰還したことは嬉しかったが・・・
「もう一つの地球・・・ですって?」
「以前出会った、ショウやシーラ女王の居る『異世界』とは違うタイプらしい」
しかもその世界と空間を越えて異常接近しているこの地球は、将来的に発生する可能性がある「ロシュ限界」の恐怖にさらされているというのである
「それだけじゃなく、生物の許容量を超えると起る『クダンの限界』という危険も迫っているんだそうだ」
「なにやら恐怖のデパート状態ね」
「まったくだな」
タックが苦笑いする
このような危機を打開するための援護要請を、タックが断るはずもない
そのためにタックはあそこへ行くのだ
『ガンアーク』が凍結封印されている格納庫へ
タックの手元には、ガンアークの凍結解除コードが入力されたパスカードが握られていた
二人が立つ扉の向こうに、懐かしくも忌まわしいあの機体が眠っている
この機体を監視することが、実はタックの真の役目であった
戦争終結後、その危険性により封印されているこの機体を、ナデシコ救援のために持ち出すことができるようになったのも、ルリを通してミスマル長官が根回しをし、連邦上層部に渋々了解させたからである
「タック・・・」
パスカードをリーダーに通そうとするタックの手に、マリナの手がかかる
「ダメだ、マリナ」
マリナが言わんとすることをすでに察していたのだろう、タックはマリナの口を遮った
「こう言うのは俺の仕事だ。マリナには、この基地のみんなのことを頼みたい」
自分が居なくなれば、基地の士気にも関わるだろう。しかし実力者であるマリナが指揮者として残れば、その不安は解消される
「でも、私は・・・」
「マリナが、前の戦争のことを気に病んでいることは重々分かっている」
幸い、バスターアークが大暴れしたことによる直接の死者はなかったが、とはいえガーディアンシステム暴走による恐怖は、連邦上層部だけでなく一般市民にも少なからず精神的ダメージを与えてしまっている
それを何とか償いたい・・・マリナはずっと思っていた
「お願いタック、私を行かせて」
「我が儘を言うなマリナ。相手にするのはバケモノだけじゃない。また人殺しをしたいのか?」
例の『未確認生物』・・・抗体コーラリアンやインベーダーと言うらしい・・・だけでなく、もう一つの地球にいる何も知らない人々さえ手にかける可能性を考えれば、それは罪を償うどころではなくなるだろう・・・タックはそう言っているのだ
『ああタック・・・貴方って人は・・・』
昔、トリントン基地で『頼りない』などと思っていた彼の面影はない
いつも自分を気遣い、優しく護ってくれるタック
その心がとても愛おしく、嬉しい限りなマリナなのだが・・・
こういう風に言われれば言われるほど、マリナの悪い病気が疼いて疼いて、爆発してしまうのだ
それは
「タックの分からず屋ー!!」
「うごっ」
分からず屋のタックに業を煮やしたマリナの、右ストレートがタックの頬にキレイに入った・・・
しかし、その内心は
(もぉ、タックったら優しいんだから!)
そう
いわゆる、ツンデレというヤツである
「なんで私の気持ちをくんでくれないの!」(気遣ってくれてホントに嬉しい!)
「ちょ、マリナ、入ってる、入ってるって」
「私がこんなに言っているのに、貴方って人は!」(そんな貴方だからついていくの!)
「ギブ、ギブアップ・・・」
「タックなんて大嫌いっ!」(愛してるわ、タックー!)
「ぐえ」
「・・・でも、タックがそこまで言うのなら・・・って、あら?」
「ばたんきゅう」
整備員の証言(音声記録を再生)
ええ・・・驚きましたよ、あの機体が突然格納庫から飛び去ったときには
ここの司令は私らみたいな整備員にも気遣いをかけてくれる人でね
出撃前には必ず一声かけてくれるんですが、そんなこともなかったもんで、こりゃ何事かと格納庫に駆けつけたら・・・
そこにあったのはね・・・ああ、そりゃもうミンチなんてもんじゃない・・・元は人間だったかも、って程度のことしか分からない
さらに血まみれのカードリーダーでしょ?
わたしゃ全てを悟りましたね
そりゃあ酷いもんでしたよ

え?犯人ですか?
それは・・・イヤ、カンベンしてください
語るのも・・・口にするのもおぞましい、忌まわしいことです
今だって、その人の魔手が伸びてこないとも言えないんですから・・・

・・・あ、あれはなんだ?
ここはビルの屋上のはずなのにっ!
ああ、窓に、手が!

(ぷっ、ざざざーーーーーーーー・・・)
こうして
後に引けなくなったマリナは、文字通りガンアークを『奪取』してナデシコへ合流したのであった
なお、マリナの「担当官を締め上げて来ちゃった」を聞いた瞬間、旧ナデシコメンバーは全てを悟り、タックの冥福を心で祈ったという・・・
「いや、死んでないから」
終戦後
そこにはすっかり元気になったタックの姿が!

ガンアークを持って申し訳なさそうに帰ってきたマリナを、タックは満面の笑みで迎え入れた
「ごめんなさいタック・・・私のせいで・・・」
「大丈夫、気にしてないよマリナ」
にこにこと笑ってマリナを抱きしめるタック
「ああ、タック・・・」
ぴっとりとくっついて抱き合い、互いの無事を確かめ合う二人

あまりのバカップルぶりに、ついてきたナデシコクルーはぽかんと呆れつつも
「あそこまでバカをやられると流石としか言い様がないな」
「すげーよタックさん、あんた漢だよ!」

と、心の中で多大なるエールを送っていたのは内緒である

「羨ましいわねバレル。私たちもああいうカップル目指しましょうね」
「まっぴらごめん(キッパリ)」
「( ゚д゚)」
まぁ本当のところは
前回活躍した主人公を出してしまうと、バレルの立場が無くなって
種死の主人公みたいになる
からなんでしょうけど
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テーマ : Another Century's Episode 3 THE FINAL - ジャンル : ゲーム

2007/11/15 17:19 | SS【A.C.E 3】COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

こいつぁ…

ツンデレじゃなくてヤンデレというやつでは…ww
ってなわけでどもっす&お疲れ様です!
個人的にはタックンは主夫になったと思ってましたが(笑)、なるほど、こういう展開もありかと。
つか、某サイトではマリナよりフェイの方が人気が高いらしく、今回の小説みたいにバレルにあしらわれるというシチュエーションが結構多いので、余計に最後のオチがツボにはまりましたww

あと、種死で思い出したんすけど、何の話題にもなってないスクコマ2では主人公機がパッケージになく、新世界の神の機体がいましたね…。どんだけ不遇の主人公なのかと…orz

No:102 2007/11/16 14:50 | 弁慶 #9fYuzJy. URL [ 編集 ]

ヤンデレかツンデレカ迷った

ゲーム中の行動から、いちおーツンデレかな~と思いましてこの表現
>某サイトではマリナよりフェイの方が人気が高いらしく、今回の小説みたいにバレルにあしらわれるというシチュエーションが結構多いので

・・・例のスレかな?
たぶん同じモノを見てるかと
あのフェイこそ、ヤンデレっていうか真正に病んでるw

>種死で思い出したんすけど(以下略)

・・・まぁ所詮、踏み台ですから、彼は(ヒドィ

No:103 2007/11/16 23:43 | あるす #- URL [ 編集 ]

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