【A.C.E 3番外】女王達の『ray=out』(前編)

しっかし、なんつーかこー
ネタの闇鍋状態になってきたな、このブログ
特にA.C.E 3のところが
・・・というわけで、カテゴリを増やしてSSだけ見られるようにしました


弁慶さんが投稿してくださったネタを、自分なりに発展させてみました

しっかし・・・
こうしてみると、自分の扱うネタはちと古いですね、どうしても
弁慶さんの元ネタに比べると、守備範囲の違いをこれでもかと感じます
しかも今回、ネタのために『空気参戦』の連中や、『名前は出てても居やしない』キャラを大量に引っ張ってきておりまして、なんちゅー無理のあることを・・・などとも思います

さらに考え込みすぎて長くなった!
よって前後編に分かれております


前回のグラビア大特集が大人気となった、雑誌『ray=out』
確かに金が手に入り、人心もある程度掌握し、ウハウハな気分を満喫できる環境が手に入ったのであるが
ゲインとホランドは次第に見えないプレッシャーに悩まされつつあった
それはクリエイターという部類の人間が必ず抱える
「次のネタ」
へのプレッシャーである
例えば有名なマンガを書いた人間が、二作目でも当りを出せるとは限らないとか
ガンダムと名がついていれば何でも面白いアニメになるとは限らないとか
それと同じことだ
成功者は悦びと共に義務も背負ってしまうのが世の常である


そんなある日のA世界
ナデシコの甲板に見慣れぬ小型ロボットが着艦した
「よく来てくれたな、二人とも」
「お久しぶりです、大尉」
アムロが嬉しそうに迎えたのは、ショウ・ザマとマーベル・フローズンの両聖戦士であった
地上世界の危機を聞きつけ、こうして応援に駆けつけてくれたのだが、二人には別の目的もあった
「僕らとは別のオーラバトラーというのは、アレのことですか?」
「ああ、ナナジンというそうだなんだが」
ダンバインよりもビルバインよりも、より生物的で細身のオーラバトラーがそこにはあった
「ナナジンがどうかしたんですか?」
ナナジンになにやら人が群がっていると聞きつけ、エイサップは何事かと甲板に顔を出した
「・・・君がこのオーラバトラーのパイロット?」
ショウに突然声をかけられる
「は?はい、エイサップ鈴木と言いますが・・・貴方は?」
「俺はショウ・ザマという。あのオーラバトラー、ビルバインのパイロットで聖戦士だ」
「えっ?オーラバトラー??聖戦士???」
驚いてから『ああ、この人達が「以前出会ったバイストン・ウェルの人々」なのか』、とエイサップは瞬時に理解した
「不思議な姿のオーラバトラーですね、エレ様」
「ええ、しかし悪しきオーラ力はかんじません」
コトを聞きつけたシーラとエレも、実はショウ達に便乗して地上に上がっていたのだ
「このオーラバトラーの所有者が貴方ですね?これはどの国のものですか」
シーラに言われてエイサップは返答に困るが、そこにリュクスが割ってはいる
「こ、これはホウジョウの国のものです!そう言うあなた方は何者です?」
「私はナの国の女王、シーラ・ラパーナ」
「ラウの国の女王、エレ・ハンレムです・・・ホウジョウの国とは、初耳ですね」
「そういうナの国とかラウの国とかも聞いたことがありませんけど?」
どうも、互いの言う『バイストン・ウェル』にはほとんど共通点がないようだ
「それについての一つの仮説ですが」
ルリが言うには、似たような世界=パラレルワールドというのは、意外に多く存在している可能性があるのだが、普通はそれを互いに意識することはできない
しかし、今やバルドナドライブの暴走で、多くの空間が不安定になっている
そのために限りなく近くて遠い世界同士の境界が薄くなり、地球にとってのパラレルワールドである『バイストン・ウェル』の、さらにパラレルワールドに世界が繋がってしまったのかも知れない
「ですが、同じく魂の故郷より来たるもの」
「世界の違いはともかく、ここは協力し合おうではありませんか」
それからしばらくして
今度は青と桃色の、これまた小型なロボットとも有機体ともつかない、奇妙なものがナデシコに着艦した
「ヤッホー、来たよ~!」
そのマシンのコクピットから顔を出したのは、宇都宮比瑪
ヒメ・ブレンのパイロットというか、お守り役である
「よぉ!よく来たな比瑪ちゃん」
出迎えたのはフォッカー達スカル小隊の面々
「フォッカーさん、お久しぶりです!」
「いろいろ抱えてるところにすまないなぁ」
というのも、比瑪たち元ノヴィス・ノアメンバーは、全戦争終結後地球全体に散らばり、戦争で傷付いた大地をオーガニックエナジーで癒す、という目的の下動いていたのだ
「ううん、平気!それよりも、せっかくあたし達が地球を大事にしようって頑張ってるときに、隕石を墜とすなんて横やりを入れられる方が腹が立つもん」
ぷぅ、と頬を膨らませて言う比瑪。こういう人が居て、少しでも世界を良くしようと頑張っているのに、シャアという男はつくづく・・・である
「まったく、今回ばかりは比瑪に全面同意だな」
続けてネリー・ブレンから降りてきたのは伊佐未勇である
「やぁ、勇もありがとうな」
握手を求める輝に答える勇は、そのままこっそり輝の耳に呟く
『ちょうどよかったんですよ、依衣子姉さんと比瑪の相性が最悪で、間に立ってる俺・・・疲れちゃって』
『・・・大変だな・・・』
程度と状況の違いこそあれ、互いに三角関係に悩まされた仲である。この3年間、勇が被害を被ったであろう事柄を想い、輝はぽんっと肩を叩いた
「ところでヒイロはいるか?」
「・・・俺に何か用か、伊佐未勇」
勇が名前を呼ぶやいなや現われるヒイロ。一体コイツはどこに潜んでいて、どこから出てくるのか見当も付かない
「お前にお客さんだぜ」
そう言って指さす先、ネリー・ブレンのコクピットには美しい金髪をなびかせる少女が居た
「・・・リリーナ!?」
「元気そうですね、ヒイロ」
一瞬飛び降りようとするリリーナだが、ネリー・ブレンが手をさしのべてくれたので、リリーナはそれに甘えて手に乗り、甲板に降り立つ
「勇さんが私の我が儘を聞いてくださったのです」
「俺たちがナデシコに行くって伝えたら、どうしてもヒイロに逢っておきたいって言ってさ」
ヒイロの前に立つリリーナ。そのまっすぐな視線を見ることができず、何気にうつむいてしまうヒイロ
「ヒイロ、私は貴方の戦いを止めに来たのではありません」
「・・・では何故来た?」
「ただ、貴方に声をかけたかったのです・・・私は私の戦いをします。地上で必死に生きる人々を護り、導くという戦いです。だから貴方は、自分の戦いをしてください」
「分かっているリリーナ。お前の戦いを見届けるためにも、俺は死なない」
抱き合うことも触れあうこともしないが、二人の心はきちっと通じ合っているようだ

『あっ、あのヒイロさんが・・・』
『ぞっこんだ!女性にぞっこんだよ!?』
『写真だ!写真撮っとけ!!』


いつも強面のヒイロがたじたじになっている所など早々見られるものではない
青春三バカは、バレルからもらったばかりのデジカメを持ち出し、物陰からその姿をばしばし撮影している
後でこれが見つかって、再びヒイロにローリングツインバスターされるのだが、それまた違う話である
そんな経緯をつゆとも知らず、ふとナデシコに顔を出したゲインとホランドは、甲板で談笑する美しい女性陣に目を奪われそうになった
「うおっ!美人!!」
「こりゃぁまた・・・たまらんね」
その瞬間、二人はお互いの顔を見合わせる
「ゲインよ、これは・・・」
「使える、か?」
「フッ、どうやら同じ事を考えていたようだな」
「さてでは、どうやって口説くかだが・・・」
『ray=out』大人の女性特集というのはどうか・・・などと大の男二人が資金繰りに悩んでいる姿をアムロは見逃さなかった
「・・・二人とも、あのお二人を使うのはやめた方が良い」
流石ニュータイプ、二人がネタにつまっているのはお見通しらしい
「そりゃまたどういうこった、アムロさんよ」
「あの御三方は仮にも一国の女王だ。軽々しく扱うのはどうかな?」
そんじゃぁ仮にも一国の王女のリュクスはどうするんだ、というところだが
年頃のお姫様特有の弾け気味の所があり、前回も嬉々として協力していたらしい
「う~む、しかし惜しいんだよなぁ」
と、シーラがそんな三人に気づいたようで、一体何事かと事情を聞いてきた
「・・・では貴方方は、若い娘達のあられもない姿を曝し」
「それを元手に戦争の資金を稼いだというのですか?」
話を聞き終わった後の女王三人の厳しい視線に晒され、ゲインとホランドと何故かアムロまで小さくなっている
「いやだがなぁ、そうはいっても・・・」
「お黙りなさい」
言い訳しようとするホランドを、ぴしゃりと押さえつけるシーラ
「そのような邪悪なオーラを纏った本で手に入れた金などに、どんな正義がありましょう」
『シーラ様、理論が飛躍しすぎです!』
アムロが冷静にツッコミを心の中で入れる
「そうは言いますがシーラ様!」
そこに救いの手をさしのべたのは、他でもないリュクスだった
「あの本の真の目的は、かの世界を牛耳る『新連邦』なる悪の組織の実態を暴くためのものなのです
私たちの写真が載る前の発行部数はたかが知れていましたが、あれがきっかけとなり新連邦からの離反者が倍増したとか
つまり、敵組織を崩すことに一役買っているのです。その勢いをここで止めることは、即ち悪をのさばらせることになりませんか?」
新連邦が悪の組織かはさておき、『ray=out』の目指すべき存在意義を熱く語るリュクス
「リュ、リュクス・・・」
彼女がそこまで考えて撮影に臨んでいたなんて・・・エイサップはますます彼女に惚れ惚れである
「いやっ、そう、そうなんですよ女王!あの本で心を癒されてる住人も多いんッスよ!」
ここぞとばかりにホランドが言い訳を続ける
というか
『・・・言われてみりゃぁ、俺の目的ってソレだったんだよな?』
リュクスの言葉で、ふっと我に返ることができたホランド
資金難というストレスに押されて、斜め45度に目的がずれていたようだ
「・・・なるほど、わかりました」
ふむ、と考えてからシーラが口を開いた
「私たちの姿を見ることにより、民が心の平安を取り戻し、悪に惑わされた者たちの目が醒めるというのであれば、このシーラ・ラパーナ協力は惜しみません」
「素晴らしいですわ、シーラ様。私たちが地上に出てきた意味があると言うものです。貴方も協力してくださいますね?マーベル」
大まじめに
高貴に
威厳を持って

二人の女王は『ray=out』にグラビア・・・というか御写真を載せることをお許しくださったのである
「お二人だけにご負担をかけては・・・私も微々たるものながら、お力添えさせてくださいまし」
「リ、リリーナ・・・本気か?」
「当然ですヒイロ。地球の代表として、果たすべき事は果たさねばなりません。それとも私がやはり邪魔ですか?」
「いや・・・そうじゃなくでだな、リリーナ・・・」
リリーナ自身は意図していないが、もしもゲインの趣味でリリーナの霰もない姿でも撮られようものなら、それを見つけたゼクスに殺されるのは他でもないヒイロの方である・・・考えるだけで後が怖い

が、しかし一方のゲインはと言えば
そのあまりに気品溢れる姿に、不思議な感情が沸き上がるのを抑えられなかった
『・・・可憐だ』
光り輝き何者をも寄せ付けない
まるで手のかかったガラス細工
触れられそうで触れられず、うっかり触ると壊れてしまいそう
・・・あまりに美しい、だがその危うさを護りたい・・・

そう、これだ!この想いを使わずしてなんとする!!
「・・・女王陛下のご決断、このゲイン・ビジョウ感服いたしました」
深々と頭を垂れてゲインはシーラ達の前で膝を折った。そんな姿を見たことがなかった月光号一行は、驚くやら血の気が引くやらで大慌てである
「私の持つあらゆる技術を持って、御三方の高貴なる姿を新連邦の者どもに知らしめてご覧に入れましょう」
『おいおい、ゲイン・・・なにかしこまってんだよ』
『シッ!お前は黙ってろ!!』

つられて頭を垂れているホランドがゲインに声をかけるが、ゲインの目が前回とは別の真剣さで爛々と輝いているので、ホランドは言われたとおり黙り込むしかなかった
「大義である、ゲイン・ビジョウ」
「はっ、お褒めにあずかり光栄です!」
「では、私たちは何をすればよいのか?」
「ははっ、つきましては月光号という艦にですね・・・」
きびきびと対応し、女王をエスコートする姿に、なぜか高貴さを感じるゲイナー達が、そこに居た
(続く)
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テーマ : Another Century's Episode 3 THE FINAL - ジャンル : ゲーム

2007/11/16 23:40 | SS【A.C.E 3】COMMENT(1)TRACKBACK(0)  TOP

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