【A.C.E 3 番外】『A.C.E 3異聞』《1》

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本当に最後なんだなぁ・・・ちょっと寂しい
しかし、記事の最後を見て笑いました
やっぱしマリナが締め上げた担当官は、フロム社内でもタックって事で落ち着いたらしい
(もちろん公式じゃないそうですが)
まさか本当に、自分が書いたSSのようなことになってたんじゃないだろうなw
マリナならやりそうだから怖いww


弁慶さんからの投稿作品です
・・・こいつはぁ・・・
種が来た!(笑)
あるすが苦手なところ(=ネタの隙間)に、的確な射撃ですな弁慶さん
し・か・も
今回はシリアスであります
大長編の予感!
それでは第一話 どうぞ!!


―かつて戦争があった。そして、大地が怯えた。第7次宇宙戦争・月面インベーダー戦争。重陽子ミサイル事件により起こった サマー・オブ・ラブ…
大地が荒れ果て、世界人口が2割に減り、それでもなおも人はまだ争いを求めた。もはやそこに安寧などない、ただ言い知れぬ狂気が広がるだけであった
そしてそれは、再び芽を出した新たな命にも容赦なく牙を向ける
南アジアに位置する独立小国家エスタルド―。激しい時代の中にさらされたこの国は今、風前の灯火であった……

Another Century's Episode3 異聞 ~エリアネーム・エスタルド~    

第1話 「平和を作るのが夢なんだ…」

―ゾンダー・エプタ島での戦闘から3日後
月光号・タワー・ナデシコCは南アジア地域へと進路を向けていた
通信傍受により得た情報によると、その地域に存在する独立国家を新連邦軍が支配しようと計画しているらしく、そこに情報部の長にしてクダンの限界を起こそうとする男、デューイ・ノヴァクとMS部隊を統率するフロスト兄弟が暗躍し、かつ前線に赴いているようなのだ
デューイは主にコーラリアン対策を割り当てられているが、与えられた地位の安定とブラッドマンへの建前もあり、反乱分子などへの情報戦略も行わなければならないのである
これを知ったホランドたちは新連邦軍の地球統治計画の進行阻止、そして幹部陣を潰せるチャンスと判断。すぐさま艦を発進させるのであった

『…GAME SET! WINNER,KING GAINER!!』
「すっげ~な~。今日もゲイナーが勝っちまった」
「キングの名は伊達じゃない、ってね。というわけでレントン、今日も僕たちに昼飯おごってね」
ゲイナーの部屋でゲーム『オーバーマン・バトル』を終えたガロードとゲイナーは、敗者になって青い顔になっているレントンの方を見てニヤニヤと笑っていた。気のせいか、2人の背後にはどす黒いオーラが湧き上がっている

「も、もう許してよ2人とも!最近色々奢らされてるせいで俺の財布の中がスッカラカンになっちゃいそうなんだから。ね、この通り!」
そう言いながらレントンは2人に向かって土下座の姿勢をとる。そんな彼を見て、ガロードとゲイナーは苦笑いしながら顔を見合わせた
「なあ、ゲイナー。いい加減勝手に出てって迷惑かけた件チャラにしようぜ。レントンも十分に反省してるみたいだし」
「そうだね。僕ももう気にしてないし、この辺でいいか。でも、今度やったらただじゃおかないからね」
「わ、わかってるってば。その、本当にごめん…」

レントンはエウレカと共に帰ってきたあと、ホランドから罰として全艦の便所掃除一ヶ月を命じられたのだが、彼を待ち受けていたのはそれだけではなかった
無断離脱に腹を立てていたゲイナーが自分やサラ、ガロードやティファにしばらく三食奢らないと許さないと言ってきたのだ。最初は迷惑をかけたから当然の事と思っていたのだが、やけに高いものを注文するし、おまけにどこから聞きつけたのか他のメンバーも飯を奢ってくれと集まり、結果的にレントンのためていた貯金は一気に消えてしまった

「ま、ネチネチやるのは俺だって嫌いだしな。正直乗り気じゃなかったし」
「ちょ、ちょっと!元々これを提案したのはガロードじゃないか」
「そうだっけ?そういやそんな事言ってた気もするけど、覚えてねぇなあ」
そんな冗談を言いあいながら、少年たちは無邪気に笑った。元々似たような3人である、泣いたカラスがすぐ笑うようなもので、また元の鞘に収まるのだった
「…そういえば、今日何か用事なかったっけ?」
ふとレントンが思わず発した言葉に、ゲイナーとガロードが同時に動きを止めた。そして全身から滝のように汗が噴き出してくる
「わ、わ、わ…」
「忘れてたぁ~~~!!」

ナデシコCの食堂入り口の前。腕を組み眉間にしわを寄せ、歯軋りを立てながらサラ・コダマは待っていた
「おっっそい!ゲイナー君たち、みんなでナデシコCの食堂でお昼食べるって言ったのに。女の子を待たせるなんて男として最低よ!」
昨日珍しくゲイナーの方から昼ご飯の誘いを受け、内心デレデレなほど嬉しかったのであるが、やはりインドア生活の弊害か。それぞれの彼女を待たしてしまうという最悪な行いを彼らはやらかしてしまった。
「まったく、あとできつく叱ってやらなきゃいけないわ。ティファとエウレカもビシッと言ってやりなさいよ」
「え?で、でも、私はガロードとならずっと待てますし…」
「うん。私もレントンだったら長くても大丈夫」
それぞれの彼氏が聞いたら泣いて喜びそうな発言だが、サラは想いの強さに感心しながらもため息をついてしまう
「あのねぇ…。たまにはきつい言葉の一つでもかけなきゃ、あいつら反省しないんだからね!甘やかし過ぎは男にとっても女にとってもいけない事なんだから」

サラの熱のこもった発言に少女2人が圧倒されていると、向こうから鈍感青春3バカが息を切らせて走ってきた。さすがに彼女を待たせてしまった事は気にかけているらしい
「ご、ごめんねエウレカ。ゲイナーたちとゲームとか喋ったりしてたらすっかり遅れちゃって。その~…怒ってる?」
「ティファ、待たしてごめん!俺も遅れるつもりなかったんだけど、レントンと同じ理由で…。謝っても許してもらえるわけないと思うけど…本当に、ごめん」
「サ、サラ。僕も同じ理由なんだけど、今日のレントンはいつも以上に手強くて、なかなか倒せなかったんだ。だから遅くなっちゃって…」
この時、前2人の謝罪と違い言い訳めいてしまったゲイナーの言葉にサラの怒りが臨界点に達してしまった

「……っ!ゲイナー君のバカアアァァァ!!」
瞬間、幻の右と呼んでも過言ではないほどのスピードのサラのパンチがゲイナーの左頬に炸裂した。もろに喰らったゲイナーはメガネが取れた状態で3メートルもぶっ飛んでしまう

昼飯を食べ終えて出てきたところ偶然目撃し、あっけに取られていたDチームを尻目にサラはビビッている残りのカップルを連れてズカズカと食堂に入っていく
「もう、あのゲームオタクバカ。知らないんだから!ケーンさんたち、ゲイナー君の後片付けお願いしますね!!」
「「「は、は~い……」」」
何で関係のない自分たちがやらなきゃいけないのかと疑問に思いながらも、サラの拳の餌食になるのを恐れたケーン・タップ・ライトは逆らう事を自重。床に突っ伏している屍状態のゲイナーの介抱のために近づいていく
「おい、大丈夫かゲイナー?」
ケーンが声をかけても、全く応答がない。というか、白目を剥いて泡まで吹き出している
「こりゃ相当な重傷だ。すぐにイネスさんかテクス先生辺りに診てもらった方がいいな」
「自分で蒔いた種とは言え、女の怒りってのは恐ろしいねぇ…」
結局、ゲイナーはサラのパンチによって一時的に視力が下がってしまったようで、目が覚めてから2~3時間はフラフラな状態になってしまったのだった


その頃、操縦及びオペレーターの交代時間を迎え、ギジェットやドギーをはじめとする月光号のクルーたちは元フリーデンのクルーたちにあとを任せ、それぞれ休憩時間に入っていた
本来ならタルホにもそれが割り当てられているのだが、彼女は今回なぜか交代を断りブリッジに留まっていた
「ちょっとぉ~、どうしたのタルホ?休憩しないと疲れたまっちゃうわよ」
「トニヤの言う通りよ。ブリッジのまとめ役だからって無理しちゃいけないわ。…色々と抱え込んでいるのも理解できるけど、自分を大切にしないと」
トニヤとサラが心配そうな視線で見つめるが、タルホは何ともないような感じの笑顔で答えた
「大丈夫!仮にも元新連邦に所属してたのよ。このくらいの事で倒れたりなんかしないわ。…みんなの気持ちは嬉しい。けど、私も少しは近づきたいの。あいつの、ホランドの場所にね」

レントンがエウレカの対になる者と知り、一人の大人として彼らを死ぬ気で支える決意をしたホランド。ただでさえ背負うものが多すぎる彼を少しでも支えてあげたい。
彼女はとにかく彼に近付きたかった。同じ仲間、そして一人の女性、タルホ・ユーキとして…。だから無理をしてでも何か役に立ちたかったのである
「…分かったわ。でも、もし何かあったら私たちに気兼ねなく言ってね。フリーデン・クルーがあなたを全力でサポートするから」
サラの言葉に、トニヤ・エニル・シンゴらが力強くうなずく。彼らもこの戦いに長期にわたり関わってきた。だからこそ、ジャミルやホランドたちがどういう思いを持って戦ってきたのかを直に触れる事ができたのだ
誰か一人に全部背負わせる事は絶対にしない。させてはいけないのだ
「…ありがとうね、みんな」
ふと、目から何かこぼれた気がした。久しぶりの感触だった
月光号のブリッジでそのようなやり取りが行われていた頃、ホランドたちダンディー4(by.ギジェット)とルリ、アムロたちはナデシコCの会議室で今後の作戦行動や予想される事態について話し合っていた
今回エスタルド入国で最初に起こり得る事は、エスタルド政府からの接触であった
ゲインの情報によると、現在エスタルドはノーザンベル連合王国とガスタール民主共和国と同盟を組み新連邦に対抗しているが、戦力には雲泥の差があり、その同盟関係にも微妙に亀裂が生じているらしいのだ。それが事実だとすれば、MSやオーバーマン、LFOなど強力な機体を数多く有する自分たちに何らかのアプローチをかけてくるのは明白であった
「しかし、長期戦になってしまうと今後の我々の行動に大きな影響が出る事は確実だな」
「ああ。真ドラゴンやクダンの限界、それにベルクト…。時間をかけられない問題を放っときかねんからな」
「しかも、下手すりゃ役人連中から強制拘束があるかもしれん。こいつぁ分かれ目だな」

ジャミル、隼人、そして弁慶の会話は会議室を再び沈黙で包みこむ
ナデシコCはともかく、元々バルチャーであるジャミルたちフリーデンクルーやゲッコーステイトは、国はもとより権力者に縛られる事を嫌っている。しかし、今倒さなければならない相手がそこにいるのならば、黙っていられないのも事実だった
どう動くか?それを選択する事により最悪な状態にならないか?各自が思考を巡らしていた時、これまで黙っていたホランドが重い口を開けた
「…確かに難しい問題だ。だが、迷ってても始まらねえ。こうなりゃこっちからエスタルド政府と接触して合流、新連邦と戦闘を行う!!」
単純で力強く、勢いある男の発言は部屋を、そしてその場にいたメンバーの心を驚愕で包んだ

「いいのかホランド?もしかしたら政府に拘束されて、身動き取れなくなるやもしれないんだぞ」
「後で唾吐き掛けられようが罵倒されようが、銃ぶっ放されようがその時は強行突破で出てってやるさ。今俺たちがやらなきゃいけねえのは、新連邦のクソ共を速攻で叩き潰し世界の危機を回避する事だ。だから…今回はこの方法でいくしかねえ!!」
確認のため声をかけたゲインに、ホランドは再び思ったままをストレートに返す。子供じみていて、それでいて強くストレートな言葉に反論する者は誰もいなかった
「では決まりですね。私たちはエスタルド政府と接触し、新連邦軍と戦います」
「ああ、反論はない。俺たちが全力を出せば短期間で決着はつくさ」
ルリとアムロの発言にその場にいた全員がうなずく。それを見たホランドは彼らに不器用な笑顔を浮かべて感謝するのだった
「―お疲れ様だったな、ホランド。下手に着飾るよりよっぽど味があったぞ、あの言葉は」
「よせやい、余計恥ずかしくなっちまうぜ…」
人のいなくなった会議室で、アムロとホランドは湯気のたつコーヒーを片手に話していた
軍属ゆえ自分の意見が封されてしまう事があるアムロは、彼の己の意見を突き通す姿に普段から羨望の念を持っていたが、今回の件でそれを再確認する形となった
「まったくあの言葉一つとってもガキだよ、俺って奴ぁ」
「そうか?俺は思っていないが」
「…本当は分かってるんだ、俺も。今回の決断が一集団のリーダーとして最低最悪な事が。みんなにも、俺自身にも重荷を背負わせちまってよぉ。情けないぜ、ったく…」
そう言うと、ホランドはまだ熱いコーヒーを一気に口に流し込む。口の中が熱でいっぱいになるが、それは自分に喝を入れる意味もあった
「あまり自分を卑下するな。結果としてみんなはお前の意見を選んだ。誰もお前を責めたりしないし、こっちも失敗する気は微塵もない。むしろ、決めてくれてすっきりしてるよ。それに…」
言葉が途切れた瞬間、アムロの表情が瞬時に険しくなっていく。気のせいか、額に汗が滲んでるようにも見える
(この先に嫌なプレッシャーを多く感じる…。ベルクトやあの兄弟とも違う、別の誰かのものだ。これは、一体何なんだ?)
それぞれの不安と決意を抱えながら、一向を乗せた艦は徐々にエスタルド近くにまで進んでいた
一方、周辺領域の調査と見回りのため出動していたイクスブラウとガンアークは突然襲い掛かってきた謎の機体と交戦を開始、激戦を繰り広げていた
「くっ、なんて奴らだよ。スピードも強さも半端じゃない!」
「そんな…。何であの機体がこっちの世界にあるの?!」
「2人とも、無駄話してると落とされるわよ!!」
圧倒的な強さに翻弄されるバレルとフェイ、マリナをさらに追い詰める敵―
血を浴びたかのような紅に染まった死神は背中に付いていたグライダーのようなマシンに乗って斬りかかり、青い翼を持った純白の悪魔は極彩色のビームを大量に拡散させ、猛攻を強めていく。バレルたちはイオンブリットライフルとアークライフルでそれぞれ牽制し反撃のチャンスを窺うが、一向に2機に乱れは生じていない

それを遠くから眺める2つの影―新連邦幹部のシャギア・フロストとオルバ・フロストは不敵な笑みを浮かべていた
「ふふふ。ベルクトが持ってきたガンダムタイプのMS、なかなかいい性能だね兄さん。あとは…」
「あのパイロットたちが力に目覚めるかどうか、という事だな。それまでは『自由』と『正義』の力、存分に利用させてもらおう。さて、我々は準備に入るか…」
「…悪い事、するんだね?」
「そう。悪い事をするのだ、オルバよ」

フロスト兄弟が高みの見物をする中、『自由』―フリーダムと呼ばれたそのガンダムはカメラアイを光らせ、ラケルタビームサーベルと呼ばれる長刀身の剣を引き抜きイクスブラウに斬りかかっていく。レーザーエッジで受け止め鍔迫り合いをする中、バレルたちのコックピットの通信が開き、敵パイロットの声が聞こえてくる
「そこの君、聞いてくれる?僕…平和を作るのが夢なんだ…。そのためには危ない兵器や人間、邪魔なものはみ~んな取り除かなきゃいけないのさ」
「な…?一体何を言ってるんだよ、コイツ?」
バレルの戸惑いをよそに、パイロットの語気はどんどん強くなっていく
「ねえ、どうして君たちはそんな危険なものを持っているの?それじゃ…それじゃあ僕たちの、フィンの世界が平和にならないじゃないかあぁぁぁぁ!!!」
フリーダムのパイロット―ユーリ・クラス。その異常な雄叫びは、バレルたちの心に戦慄を覚えさせるのに充分すぎるものだった

to be contenued…

次回 「君たちは希望の星だ」
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テーマ : Another Century's Episode 3 THE FINAL - ジャンル : ゲーム

2007/11/27 00:27 | 投稿SS【ゲーム】COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

どもどもです

またも稚拙な作品ですいませんw今回はXキャラをはじめとする脇キャラが一斉に出てくるので時々読んでいて「誰?」な状態になるかもしれませんが、そこは腕で何とかします(笑

あと種の設定に関してですが、乗っているパイロットは新世界の神とズラではなく、オリジナルキャラクターにしました。裏話だとパイロットとして決まっていたけどベルクトにぶん捕られてお流れになったというのもありますがww
そして、自由と正義がどういう流れで作られたかに関しては次回で明らかにする予定ですが、UCが好きなあるすさんには「う~ん…」な理由かもしれませんが、ご了承くださいorz

ちなみに、今回の戦闘シーンの鍔迫り合いはもろ0083の1stOPラストのアレをイメージしたもんですwwでは、今日はこの辺で!!

No:119 2007/11/27 15:02 | 弁慶 #9fYuzJy. URL [ 編集 ]

ガァトォォォォーッ!

0083なんですが、ガンクロでなにやら優遇されてまして
コウとガトーの対決に関してだけ、特別な描写や台詞があるんですよ
『観艦式強襲』の場面なんか
「ガトー!聴いているか!」
「貴様と話す舌を持たん!」
ってなやり取りが実際はいるくらい
0079、0087を差し置いて、0083のシナリオの充実っぷりは異常w
絶対開発者は0083スキーに違いない
そしてうちのコウは、今日もGP03で元気に暴れ
ガトーは元気にGP02で核ってます(ぇ

あと
設定・解釈は人それぞれなんで、設定がどうであれそれを弁慶さんが納得してたらおっけーなんじゃないすか?
がんがん行こうぜ!ってかんじで(意味分からん)

No:120 2007/11/27 23:33 | あるす #- URL [ 編集 ]

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