【A.C.E 3番外】勉強も戦争だ!

結局キャプチャのテストしてないあるすです
新PCの動きが、なんだか妙にもっさりしているのが気になって、そこまで手を出してないってなわけなんですが

結局スパロボD二周目ばかりやってる今日この頃
もうそろそろラキちゃん参入です


受験の季節ですな
普通の学生さん方も、レポートやら単位やらでお忙しい季節
あるすにはとお~い昔のことですが

そういやA.C.E 3の中で、リアル高校生のバレル
彼は軍隊に参加しつつどうしていたのでしょう?
などと考えて書き出したショートストーリーです


ナデシコCの食堂でバレルが血の涙を流しながら倒れ伏している
横には、その原因となった手紙を見て、何とも言えない顔をしているフェイが居た
「どうしたバレル、フェイ」
彼らの上司として困ったことを見過ごすわけにいかないアムロが、その手紙を見てみると
「なになに?
『拝啓、バレル・オーランド殿
貴君が連邦軍の新型に乗り、日々この地球のために戦っていると聞き、当方はその活躍に心躍らせる。と共に、思いもかけず軍務につくことになり、日々戸惑っておられることと察する
然れども、貴君は我が学園の生徒でもあり、学業に励むこともまた、貴君の重要なる任務であることは疑いの余地はない
お察しの通り、このままでは貴君が当学園を卒業するに相応しい成績を取ることは、もはや絶望的である。が、状況を鑑みるに、ここで即決断を出すことは早計と判断する
そこで当学園としては、貴君が学園に止まるに相応しい学力を有しているか、ここでテストを実施して判定するべきと判断した
貴君の健闘を祈り、当学園へ栄光ある凱旋を遂げるものを期待するものである
聖エ○ミン学園学長より』

・・・・・・・・・・・・あー、その、なんだ・・・」
考えてみれば最初の事件で無理矢理ナデシコに連れ込まれてから、早数ヶ月
こんな混乱の世の中でも学校というものは、運営できるなら運営するのが使命ではある
そんな現実の学生生活から、すっかり置いて行かれていたバレルに、その現実が文書となって突きつけられたというわけだ
そして、その"非現実"をもたらした、元凶も元凶のフェイと言えば、責任を痛感してあの世に逝きかかっていたのだった
「歴史と公文は、ここに入ったおかげで、いやって程詳しくなったんですけどね・・・」
いろいろな"裏事情"をイヤでも知ってしまうから、政治学には強くなってしまうのは道理である
「問題は語学なんです・・・うっかり第二母国語にドイツ語を選択しちゃってんたんですよぉ~」
それ以外にも、理化学や数学について、すっかり勉強した内容が飛んでいたバレルは、もうどうしていいやら、血涙が止まらない
「そのテストはいつなんだ?」
「何事もなければ、一週間後って」
スクランブル発進がいつあるかも分からないので、そんな曖昧な日程になっているらしい
「うーむ、これは由々しき事態だな」
バレルの苦悩も元を正せば、早い時期に軍隊から娑婆に帰さなかったアムロ達にも責任があると言えばあるわけで
「理科、特に電気工学系なら俺でも手伝えるが、語学はなぁ」
今や英語以外を通常会話で使うこと自体珍しい時代である。バレルがドイツ語で悩んでいたのも、それに触れる機会が大幅に減ってしまい、習ったことが活かされず完全に頭から飛んでしまったからに他ならない
「それだったら、俺が多少手伝えますよ、大尉」
ドイツ系移民のライトが手を挙げて立候補する
「じゃぁ、数学は僕が指南しますよ」
天才マックスも顔を出し、バレルの肩をそっと叩く
こうして、バレルのテスト対策大作戦が、夜を徹してスタートしたのだった
・・・が


「新連邦の部隊です!敵は相当数出撃してます、各エステバリスは砲戦フレーム、同様にイクスブラウはForm-Hへの換装を3分で完了して出撃願います・・・またGXはディバイダーに・・・」
敵襲を告げるハーリーの声
いくらバレルが勉強したくても敵は待ってくれない
次々出撃し、あっという間に乱戦状態になった戦場に響く、声、声、声

「当たるか!」
「もっとよく狙え」
「当たるものか!」
「落ちろ!」
「当たってたまるか!」
「落ちちゃえー!」
「当りはしない!」
「おっちろ♪落っちろ♪墜っちろ♪」
「貴様では無理だな」


「どうしたのバレル?機体の高度が安定してないよ」
セリフが響く度、バレルの様子がおかしくなっていくのに、フェイが気づいたときには遅かった
ピキピキピキ、と言う音が聞こえそうなほど、額の血管がはち切れんばかりに浮き出ているバレル
そして何の予告もなく、バカッとイクスブラウForm-Hの全弾倉のラッチが開放され、鬼のような形相でバレルがトリガーを引いた瞬間、全ての砲弾のロックは外れ、戦場に無数の弾が乱射された
「どわぁぁぁ!なんだなんだなんだ!!」
「どこ狙ってんだバレル!」

坂野サーカス、またはフルオープンアタックを遙かに凌駕する弾丸の雨あられ
敵味方関係なく弾を放たれ、避けきれなかった機体が次々と撃破されていく中響く、バレルの血の叫び
「『墜ちろ』とか『当たらない』とか、五月蠅いんだよぉぉぉ~!!」
「すみません、ついカッとなって・・・」
「カッとなって、で済んだら整備士は要らないんだけどな」
反省室に閉じこめられたバレルと、『直す方の身にもなれ』と言わんばかりの視線を向けているキッド達
試験に"勝てない"セリフをイヤという程聞かされた反動でキレたバレルの行動で、実に部隊の2/3の機体が行動不能に陥る大惨事となったのである
「ったく、たかが言葉でイライラするなっつの」
ワケもわからず騒動に巻き込まれたロアビィ達はいい迷惑だ
「まぁまぁ。日本には昔から『言霊』という考え方がありましてね、口から出た言葉には力がある、って信じられているんですよ。不吉な言葉やイメージというものは、それだけで人を支配する力があるものなんです」
あくまで冷静に茶をすするルリは、フォローしているのか単に感想を言っているのか
「あああ、残すところあと3日・・・僕、こんなことで大丈夫なのかな・・・」
反省室行きを逆手にとって、黙々と勉強を続けるバレルであったが、イマイチ自信がない
パートナーを自認するフェイも、自分が習ってきた勉学がこちらと観念が違うためにあまり役に立てず、何とか栄養のつきそうな食事を見繕うのが精一杯
同じ年頃の勉強仲間でもいれば、自分の勉強のレベルを自覚することも、気も紛らわせられるところではあったが、やっぱりゲイナーとレントンは習ってきたことが違いすぎるし、ガロードに至っては学校にまともに通っていない
「それほど不安か、バレル・オーランド」
呆れたようにヒイロが、反省室の窓越しに声をかけてくる
ヒイロもまともに学校にいったわけではないらしいが、テロリストとして立派に(?)教育を受けたためか、それなりにお坊ちゃま学校に通っていたバレルよりも勉強はできる
「ゼロに乗れ」
ヒイロは突然そう提案してきた
「え?な、なんでまたどうして。だいたい僕、反省中なんだけど」
「ゼロは勝利を追求するマシンだ。ゼロなら、今の貴様に何が足りないか示してくれるかもしれん。もう少し時間が経てば人気が薄くなって、見つかる率も下がるはずだ。だがもし、万が一何かあっても、俺が責任を持ってやる」
無茶苦茶な理論ではあるが、ヒイロらしい気遣いなのだろう
そして予告通り、当直の交替の隙間を縫って格納庫に導かれたバレルは、そのままウィングゼロのコクピットに滑り込んだ
ゼロシステムを起動させ、自らが望む勝利を思い浮かべるバレル

しばらくして
コクピットの前に張り付いて周囲を警戒していたヒイロは、装甲一枚向こうから漏れるすすり泣きのようなものに気づいた
「どうしたバレル。何か見えたのか」
が、バレルからまともな返答はなかった
『ベルクト教えてくれ。僕は後何回試験に落ちればいい。後何回、語学と数学で落ちればいいんだ?ゼロは何も言ってはくれない。教えてくれベルクト』
何故か居るはずもないもう一人の自分に向って呻いているバレル
「・・・まずい。バレル、ゼロシステムを切れ」
いやな予感がしたヒイロがそう声をかけたときには、全てが遅すぎた
『任務失敗 自爆する(カチッ)』
うっかり自爆してしまったために大怪我を負ったうえ、機体の修理手伝い等で自分から勉強の時間を減らしてしまったバレルが、そのまま試験を受けていい結果を得られるはずもなかった

無情にも届いた『退学通知』と、添えられた一通の用紙を手に、口からオーガニックエナジーを吹き出しているバレルと、必死で正気に戻そうとしているフェイの姿が痛々しい
「ところで、この添えられてた用紙は何なんだ?」
この一件に関しては、どうにも手の出しようの無かった隼人が、放置されたそれを手にとって目を通す
「推薦状?ナイメーヘンにある学校への転校を薦める書面か。テスト結果に考慮して転学先を斡旋してくれるとは、なかなか良心的な学校なんじゃないのか」
だが、隣で一緒にそれを見ていたフォッカーは、絶望的な顔で首を横に振る
連邦の士官学校なんだな、そこは」
「・・・・・・・・・」

「まぁ、頼もしい先輩が居るから、この際開き直って通うのも手よ」
生暖かい笑みを浮かべながら、そう声をかけるマリナ
「誤魔化さないでください・・・いくら僕でも、あそこに関わるといろいろ不幸になるって噂ぐらい知ってますよ・・・」
そこの卒業生に限って、大事な機体を奪われて酷い目に遭うだとか、知らないうちに大きな戦争に巻き込まれたりするだとか、いろいろあって『祟られている』と有名らしい
「いやでも真面目な話、士官候補生になって頑張ってみなよ。バレルなら佐官まで出世できると思うけど?」
あっけらかんとして言う輝の言葉が、余計にバレルを奈落の底に突き落とす
「そんなの嬉しくないです・・・っていうか僕、結局軍から離れられないんですか?」
涙目で見上げる先にいる、ドラグナー三バカ&アムロはお互い顔を見合わせた後
「ああ、いわれてみれば無理だな」
「そうそう、無理なハナシ」
「絶対に無理だ」
「諦めろ」

戦場に一度関わると二度と離れられないのは、ロボットもののお約束

「うう・・・サヨウナラ、僕の平和な学園生活・・・」
「大丈夫よバレル、私が貴方のために何でもするわ」
「それとこれとは違うと思うよ、フェイ・・・」
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テーマ : Another Century's Episode 3 THE FINAL - ジャンル : ゲーム

2008/01/27 02:04 | SS【A.C.E 3】COMMENT(4)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

…え~と

どもっす。最近レポートやテストで頭がイカレそうなあっしです…

つか、何かデジャヴってるてか…。生々しいというか…
いざという時は連邦士官の親のコネで何とか(以下省略

あと、ネタふりですけど、最近のアニメや、昔の勇者シリーズ見てて思ったんすけど、近頃のロボット(萌系などの女の子型は除く)って喋りませんよね?
だから、いっその事もしACE3のロボットが心持ってて夜中ベラベラ愚痴とか言ってたらどうなるかと最近妄想してますwwニルヴァーシュを巡って争うロボットとか

では、今日は忙しいのでこの辺で!

No:181 2008/01/30 12:32 | 弁慶 #9fYuzJy. URL [ 編集 ]

テストねぇ

>最近レポートやテストで頭がイカレそうなあっしです…
そんな弁慶さんを想って書きました(ぇ?

>生々しいというか…
遙か過去の受験生活を思い起こしつつw

>いっその事もしACE3のロボットが心持ってて夜中ベラベラ愚痴とか言ってたらどうなるかと最近妄想してますwwニルヴァーシュを巡って争うロボットとか
それなんてガガガの勇者ロボ兄弟?(爆
どちらかというと比瑪ブレンを争う方が自然な成り行きかも(なんでやねん
ざっと思いついたところでは
・肩こりに悩むガンダム勢
・どうやったらでかくなれるか真ゲッターに相談するナナジン
・今日も壊れていたいと嘆くYF-19とVF-21
・・・叩けば出るもんですね、ネタw

No:182 2008/01/31 00:40 | あるす #- URL [ 編集 ]

バレル君をググっていたらこの記事を見つけたので拝見させていただきました。
よくよく考えるとバレル君は高校生なので、「なるほどなー!」と思いながら読みました…。
とても面白かったです!

No:2649 2011/03/31 15:29 | サーミャ・凪 #- URL [ 編集 ]

ご購読ありがとうございます!

> バレル君をググっていたらこの記事を見つけたので拝見させていただきました。
> よくよく考えるとバレル君は高校生なので、「なるほどなー!」と思いながら読みました…。
> とても面白かったです!

ご来訪ありがとうございます
そう、学生さんなんですよね、彼
絶対なんか不具合が合ったと思うんだ
と妄想したら降りてきました

No:2651 2011/04/01 01:34 | あるす #- URL [ 編集 ]

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