【A.C.E3番外】実験室のフラスコ

チリで発生した火山の影響で起った、まるでこの世の終わりのような風景が、ネットで紹介されてました(ソース
ホントに世紀末みたいですよね
地球が生まれたばかりの頃や、これから天変地異が起ったりすると、こんな風景を目にしなければならないのかも知れません
コワイコワイ


話は突然変りますが
スパロボAポータブルの画像が、インプレスのGAME Watchに掲載されていまして、コンVとボルテスの合体攻撃映像も載っていました

スパロボZでも、こういう合体攻撃があって欲しいですね
それこそ、ゲッターとアクエリオンで、とか
せめて援護に特別セリフがあって欲しいなぁ、と思ってるのはワタクシだけでしょうか
そりゃやりすぎると、グリリバのヒイロみたいにセリフがとんでもないことになっちゃいますが
ワイルドヘヴンさん投降のネタを、練りに練って形にしてみました!
我ながら怪しいまとめだ、と思う(苦笑)
つーか、メタ的なネタ多すぎだ
オチが某勇者みたいになったけど、この際気にするな!


「もう何をしても無意味だ・・・終わりにしよう」
バルドナドライブを止めるため、死力を尽くすバレル達の前に立ちはだかる真ドラゴン
二つの世界の命運をかけた戦い
しかし、このギリギリの緊張の中に、招かれざる訪問者が舞い込んできたのである
彼らの上空に不気味な姿を見せる時空の歪みから現われた、それは
ゲッタードラゴン
"あちらの世界"で散々戦い、葬り去ったはずのゲッタードラゴンが、たった一機ではあるがその姿を見せたのだ
甦る火山島での悪夢、そして掘り起こされるトラウマ
全てのメンバーの心に宿る怒りが呼び出され、それが渦を巻く最終決戦が始まった

「ベルクト・・・テメェ・・・この期に及んで、俺たちに当てつけか!いい度胸だ!!」
先のアクシズ戦で消耗したゴウ達に代り、真ゲッターに乗り込んでいた竜馬が叫ぶ
ゲッターチームが、インベーダーとの戦いとその過程でどれだけトラウマを抱えているか、それを思えばこんな仕打ちはない
「人の気持ちを逆なでするようなものをわざわざ用意するなんて、どこまでなんだキミは!」
自分と同じ姿をしたものの行いに、憤りを隠せないバレルが叫ぶ
ところが、ベルクトの反応は意外にも冷めていた
「あのな・・・何でも私のせいにするな」
と言っても、今までの経緯を考えれば、そんなベルクトの言い訳が通じるわけもない
「まずはそっちから始末してやるぜ、うおりゃぁ!」
怒り心頭の竜馬がそう叫ぶやいなや、真ゲッターの肩パーツから巨大なトマホークが出現する。それを構え、過去を断ち切るかのような一閃を振るう!
だが、そのゲッタードラゴンが自分の目の前で三機に分離したのである
「オープンゲットだと!?」
「バカな、あのゲッタードラゴンが分離など、あり得ん!!」
信じられない光景に、流石の隼人も全身から血の気が引くのを覚える
「ベルクトめ・・・ゲッタードラゴンに新しい機能を加えた、とでもいうのか?」
「インベーダーまで操るなんて・・くそっ、なんてこった」
「そこまでして世界を終わらせたいというの?・・・バレル、気合入れていくわよ。このままベルクトの好きにはさせない!」
「分かってるよ、フェイ。こんな戦い、終わらせる!」
口々にベルクトの悪行を非難する言葉がメンバーの口から出てくる
しかし、当の本人の方はと言うと
「いやだから、何でも私のせいにするなと」
予想もしていない展開に頭を抱えていた


「くうっ・・・危なかった・・・もう少し遅かったら、あの巨大な斧に切り裂かれるところだった」
そう言いながら冷や汗を拭う男の目に映るのは、ゲッターの似姿を持った巨大な竜と、それを取り巻く見たこともない沢山のメカ
「一体何がどうなっているんだ?他のみんなは!」
「戦艦との通信が取れないな・・・かなり遠くに飛ばされちまったみたいだぜ」
その男のコクピットに流れ込む二つの声。明らかに動揺している仲間の様子に、男は唇をかむ
「くそっ、ここで・・・無駄な時間を食っている余裕はないっていうのに!」
男は言うと、手許のレバーをぐっと握り直す・・・
「竜馬落ち着け!こんなことに一々腹を立てていては、ヤツの思うつぼだぞ」
頭に血が上っている竜馬をいさめる隼人
「うっせぇぞ隼人ォ!テメェは、あんなのを目の前に出されて、黙ってられんのか?」
「黙っている気など無いっ!」
いつにない強い口調で返す隼人に、竜馬は驚いて叫ぶのを止める
「隼人の気持ちを察しろ、竜馬・・・隼人だって、アレには恨み辛みあるだろう」
弁慶にそう言われ、竜馬はついカッとなっていたことに気づく
「すまねぇ隼人・・・」
「構わん。それより一刻も早く、この悪夢を終わらせるんだ」
「そうだな。どこのはぐれインベーダーを拾ったか知らんが、この真ゲッターにかかればあんなもの屁でもねぇって事、教えてやるぜ!」
ところが、そんな三人の決意を他所に、上空の"歪み"がまた揺らいだかと思うと、そこから白いロボットが姿を現したのである
それは
「ひ、ひぃぃぃぃっ!ガンダム、ガンダムだぁぁぁ!」
「白い悪魔カンベンしてえぇぇぇ」
「ガンダムコワイガンダムコワイガンダムコワイ・・・」

かつてシュミレーターのRX-78にこてんぱんにされたトラウマが甦った青春三バカ、状況を他所に震え上がり縮こまってしまう
一方で
「な、何故ガンダムが・・・?」
当の本人であるアムロは、14年前に自分が乗ったMSを目の前にして唖然としている
「大尉・・・もしやベルクトは、アークシリーズのデータを盗んだように、ガンダムのデータをも盗んでいたのかも知れません」
マリナの自分の憶測ですが、と一言置いてそうアムロに通信を入れる
「もしそうだとしたら・・・ぼやぼやしていると、他の機体のコピーまで現われる可能性があると言うことか?」
「無いとは言い切れませんね」
相変わらず表情を変えず、ぼそりと言うルリだが、事態の重さは良く理解している
「竜馬さん?竜馬さんですか、そこに居るのは?」
上空から放り出された形のガンダムは、自由落下しながらゲッターめがけて墜ちていく
「アムロ君か!?まさかキミまで」
気づいたゲッタードラゴンが、慌ててガンダムに向って飛翔し、腕を掴んで落下していくのを辛うじて阻止した
「僕までって・・・一体何がどうなってるんです?あの光はなんだったんですか?」
「そりゃこっちの方が聞きたいぜ」
言いながら、見たこともないロボット群に目をやる
「それに見ろ、あそこにゃ見たこともないロボットが山のように居やがる。もしかしたらこれは、D.Cが仕掛けた何らかの罠かも知れんな」
間をおいて現われた二機のマシンが互いに手を取り合ったことで、それらが何らかの形で中まである可能性を、メンバー全員は何とはなしに察した
「インベーダーが仲間という感覚を持つ・・・?聞いたこともないな」
不審さを感じて眉をひそめるジャミル。ルリは頷きつつ指示を出す
「ハーリー君、大至急あの"ゲッターロボ"と"ガンダム"をスキャンしてください。どの程度のコピーなのか、見極めなきゃいけません」
「了解です。オモイカネ、データリンク開始・・・」
ナデシコCの誇る強力なレーダーとデータベースの組み合わせが、瞬時にそれの正体を解き明かそうと働き出す
「・・・結果出ました・・・え、ええっ!?どちらも、正真正銘、ゲッター合金とガンダリウム合金でできているぅ?」
予想もしていない結果に声を裏返して叫ぶハーリー
「ゲッターロボの劣化コピーである、インベーダーのゲッターはともかくとして、ガンダムまで同じ材質を再現しているってこと?」
バレルもまたその結果に驚き、逆にハーリーに問い返してくる
「は、はい・・・しかも皆さん、大変です。あの機体の内部には生命反応があります!」
「なんだと!?インベーダーじゃないのか」
「インベーダーを現す特徴はありませんから、たぶん普通の人間じゃないかと・・・」
不確かながらもそう返すハーリー。さしものゲインも、憤慨してガチコのコクピットをたたき割らんばかりの勢いで殴ってしまう
「なんも知らんヤツを騙して乗せているとでもいうのか?体のいい人質のつもりかベルクトさんよ!」
「・・・私じゃない、私は何もしていないっ!」
起こりうる不可解な現象の全てを自分のせいにされるベルクトはたまったものではない
「誰が乗っていようが関係ねぇ!立ちはだかるヤツはぶっ潰すまでだ、おらぁ!」
「おい待て、竜馬っ!」
隼人の静止も聞かずに、ゲッタートマホークを構えてゲッタードラゴンに飛びかかる、真ゲッター1。不意を突かれた格好のゲッタードラゴンもまた、片手にゲッタートマホークを構えてそれを受け止める
「この俺のトマホークを受け止めるたぁ、やってくれるじゃねぇか」
「竜馬待て、ハーリー君の報告を聞いてなかったのか?」
「この期に及んで人殺しを躊躇ってなんぞ居られるか!」
言い合うゲッターチームだが、殺気を感じて慌てて飛び退く真ゲッター1。
『竜馬さん、援護します!』
戦場に響くビームライフルの音と、聞いたことがあるような声
『アムロ君、すまない!』
『リョウ、アムロのガンダムを地上に降ろさんと俺たちが不利だぜ』
『このままじゃ変形もままならねぇ』
『クッ・・・アムロ君、一旦地上に降りて体勢を立て直そう』
『了解です、竜馬さん』
「竜馬"さん"?」
「アムロ"君"?」
漏れ聞こえてきたその二体のマシンの通信を耳にしたメンバーは、素っ頓狂な声を上げる
「竜馬だと?おい、どういうこったぁ?」
「程度の悪いコピーだなベルクト。俺はあんな爽やかにはしゃべらねぇよ。一体全体何を参考にコピー人間なんぞ作りやがった?」
機体だけでなく、中身までコピーしたというのだろうか
ひたすらに胸くそ悪いことをされ、怒りを通り越してあきれかえっているゲッターチームだが
「なんでも私のせいにすればいいと言うものではないだろうが!」
こっちはこっちで、そろそろ我慢の限界に来ているようであるが、こういうストーリーでの悪役は、気づくと何でもやっているモノだというお約束を、ベルクトは意識してないらしい
一方のナデシコC
「えーと・・・ゲッターのパイロットはともかく、あの声は、間違いなく大尉の声ですよね」
「ずいぶん幼い声ですけどね」
どうしたもんかという感じのハーリーと、あくまで冷静なルリの突っ込み
「・・・」
どうしたもんかと思っているのはアムロの方である
「機体に合わせて、わざわざお前さんの若い頃をコピーしたって言うのか。ずいぶん律儀だなベルクトも」
半ば固まっているアムロの気をほぐそうと、フォッカーが声をかけるが反応はない
「若い頃って、連邦の白い悪魔って呼ばれてた、あのアムロ大尉をですか」
「でも所詮はコピーでしょ。本物の強さまで複製できないってのは、こういう場合の偽物のお約束だよ」
珍しく驚きを顔に出すマックスに、輝は冗談交じりに合いの手を入れた
「一条中尉の言うとおりだ。例え相手があのガンダムでも倒してみせる」
二人のやり取りに辛うじて正気を取り戻し、意気込むアムロが次の言葉を紡ごうとしたときだった

『しかし数が違いすぎるな。どうするリョウ』
上空に展開する、正体不明のロボット達を見回して隼人は言う
『ここで怖じ気づいていたら、甲児君や哲也君達に合わす顔がない。なんとしても現状を打破して、ホワイトベースに戻る手段を探そう』
『だが、どうやったら戻れるってんだ?』
不安げに言う弁慶。それはこの場にいる全員が思っていることだ
『最初の状況から考えると、あの空に渦巻いてるモノが鍵を握ってそうだな』
ナデシコや月光号の上に渦巻いている時空の歪みに、隼人は目を付けたようだ。もしかしたらあそこが何らかのトンネルになっているのかも知れない
『でもよハヤト、俺たちは良いとしてアムロは空は飛べないぜ』
『・・・』
そう、ガンダムを抱えてあの包囲を突破するのは容易ではない。察したアムロは、三人を不安にさせないようにと、通信を入れてくる
『大丈夫ですよ、何とかやって見せます』
『だが敵さんも然る者だぜアムロ。お前さんのガンダムに似せたロボが山のように居やがる』
相変わらずひねた言い方しかできない隼人だが、アムロを心配していっているのは間違いない
『でも、たぶん乗ってるのはD.Cの一般兵でしょ。それなら勝機はあります』

『僕が一番ガンダムを上手く使えるんだ!』
「νガンダムはダテじゃないっ!」

セリフが被った
14年前と14年後のアムロの意気込みセリフであったが、よ~く聞き比べるとその内容が変ってないことが、周囲にも如実に分かってしまう
いつもの冷静で爽やかなキャラから一変、青臭い頃の自分をばっちり見せつけられ、νガンダムのコクピットで落ち込むアムロ
「えっ?でもこれって、パイロットが単なるコピーじゃないって事?」
どんより雲を背負っているアムロを他所に、それ以上に重要なことに気づいて叫ぶタルホ
「じゃぁあのアムロさんが喋ってる、竜馬って誰なんです?」
もはやナデシコの中も月光号の中もパニック寸前である
「あーもーしゃらくせぇ!隼人ォ、弁慶ェ、ゲッターチェンジアタックで一気にケリ付けるぞ」
難しいことを考えたくない竜馬は短期決戦を提案する
「了解だ。中身が我々の劣化コピーの可能性があるなら、遠慮は要らん」
「ゲッターチームは俺たちだけで充分ってこったな」
竜馬・隼人・弁慶はそれぞれ自機のコクピットのレバーを握りしめる
「チェェェンジゲッタァァァ・・・」
『何か今、アムロに似た声が聞こえなかったか?』
『セリフも似ていたような』
こちらはこちらで、少し混乱しているらしい
『細かいことに付き合ってられん。ここは一気に行くぞ』
あくまで冷静な隼人の声に、竜馬も覚悟を決める
『シャインスパークで周囲の一掃もできるが、外せばそこでエネルギーが尽きてしまう・・・よし、ゲッターチェンジアタックで奴らの隙を付くんだ、いくぞっ!』
『おう、まずは俺から行くぜチェェェンジライガー・・・』
「スイッチ、オン!」
二つのゲッターチームがそれを叫んだのは、ほぼ同時であった
目にも止まらぬマッハの世界で分離を始めた、6機のゲットマシンが無自覚に交差した軌道を描き交わり・・・そして次の瞬間大地に立っていたのは
「うおおお!?なんじゃこりゃぁぁ!」
『ど、どうなっているんだ?』
二人の竜馬が叫ぶのも無理はない。そこには、ゲッターライガーのようで真ゲッター2のようなものと、真ゲッター3のようなものでゲッターポセイドンのようなものが立っていたのである
前者は、頭部こそゲッターライガーであったが、脚に当たる部分は真ゲッター2のあの脚であり、後者は頭部はゲッターポセイドンなのだが、下半身があのハリネズミのようなミサイルのアレになっているというものであった
まぁ簡単に言うと、漫画版真ゲッターロボ終盤の、真ゲッター1とゲッター2が混じってるアレを想像してください
『ベンケイ、一体何が起きたんだ!?』
「だ、誰だ?なんで俺の名前を知ってるんだ!?」
『そう言うお前は誰だよ!』
名前は同じでも外見も声も違うゲッターチーム、混じってこんがらがってさぁ大変
お互い、何とか頑張って"正しい"合体をしようとするのだが、やればやるほど妙なことになっていき、そして挙げ句の果てに
頭部がゲッタードラゴンなのだが、脚がゲッターポセイドンと真ゲッター2(つまり4本足)で、胴体の前後にゲッタードラゴンイーグル号と、真ゲッターのベアー号がにょっきり顔を出し、半端に顔が出かかっている真ゲッター2が居たりという悪魔合体を達成してしまったのだ
「すっごーい、六神合体!
「これが本当の神ゲッター」
空気を読まずにボケるヒカルと、とりあえず突っ込んどこうかというイズミ
「ええい!これも貴様の企みか、ベルクトォ!!」
「いやだから・・・」
何がどうなっているのか聞きたいのは自分の方だ、と言いたいが聞いてもらえる雰囲気ではない
『竜馬さん!この・・・これでどうだ!』
よく分からないが竜馬達が危機だと思ったらしい若い方のアムロ、おもむろにガンダムハンマーを振り上げて戦場に投げ込むが
「させるかぁっ!」
その動きを見て、我に返った29歳の方のアムロが、νガンダムのシールドでそれを受け止めて弾く
「ガ、ガンダムハンマーの軌道を読み取るなんて!?」
ジャブローでアッガイに受け止められて以来の衝撃を受ける、若い方のアムロ
「昔の自分に負けてはいられないからな」
一応過去にガンダムハンマーを使っていた張本人である。どうやって飛ばしていたかくらいおぼろげに覚えていればこその技であった
「それは私への当てつけか、アムロ?」
EVOLVE../12で昔の自分(のデータ)に苦戦していたシャアには嫌味でしかない
「一体何が起ってるんだと思います?」
ルリに藪から棒に話題を降られたイネス。しばらく考え込んでいたものの
「こんな時に"なぜなにナデシコ"するのもどうかと思うけど・・・たぶん、バルドナドライブの暴走で、今まで以上に世界同士が近づいてしまったのではないのかしら」
きょとん、としているハーリーにイネスは続ける
「ウチのロラン君が良い例よ。ロラン君は月の都市から来たって言っていたけど、私たちの世界に該当する都市はない。じゃぁエウレカちゃん達の世界はと言うと、そもそも月に人は住んでない。つまりロラン君とギンガナムさんは、この二つともまったく違うパラレルワールドから、たまたま偶然ここに流れ着いたって仮定が成り立つわけ」
うんうん、と頷きながらも、全員がイマイチ分かってないようなので、イネスはさらに続ける
「要するに"極めて近く、限りなく遠い世界"ってやつね。だからあそこにいるゲッターチームもアムロ大尉も、数限りなくあるパラレルワールドでの、一つの姿って事」
「なんか聞いたことあるフレーズですね」
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「だがイネス女史・・・それはつまりだ」
恐る恐るジャミルが聞いてくる
アレはアレで本物、と言うことで良いのか?」
「8割方そうだと思うわ」
イネスはさらりと言うが、それはそれであまりに恐ろしい状況ではある
「真ドラゴンも困るが、このまま放っておいたら、さらに同じようなものが混じる可能性が出てきたと言うことか。一体どう解決したらいいのだ?」
「ヒントは、またもやロラン君。たまにロラン君が『ディアナ様のお使いなんで』って、あの時空の歪みから帰ってるでしょ。でも、一体どこに帰ってるのかしらね?
あ、と声を上げる一同
自分たちが通るときは、必ずエウレカや竜馬達の世界に行き着く。だからあれは、二つの世界専用トンネルだと思いこんでいたのだが、通る対象の意思によっては行き先が違う可能性がある、ということである
「時空の歪みを閉じるのは元々の目的だが、あの二体のロボをあそこに放り込んでからでないと、全ては解決しないと言うことか・・・」
ただでさえ厄介な状況なのに、さらに事態が混迷してきているが、とりあえずこんがらがりの解決方法は明確になったようだ
一方、あのガンダムが本物だと分かってしまい、さらに恐怖感が増していた青春三バカ
「ガンダムハンマーコワイガンダムハンマーコワイガンダムハンマーコワイ・・・」
見ざる・言わざる・聞かざるのポーズで、戦場の隅っこでガタガタ震え上がっている
「うぉら、そこの若者連中!現実から目ぇ背けてんじゃねぇ!」
見かねたホランドの檄が飛ぶ
「とりあえず思いつきだが作戦を実行するぞ!ガロードは所定の位置へ移動、ゲイナーはゲッターチームの救助、レントンは俺と一緒に真ドラゴンの対処、いいな!」
「えぇ・・・で、でもぉ・・・」
「渋ってんじゃねぇよ、怖い怖いで世界が救えるか?惚れた女を護るんだろ?じゃぁ、過去なんぞ振り切って気張ってみせがやれ!」
青春三バカの頭をよぎる
『私を護って』と微笑むティファ
『レントンと一緒なら怖くない』と言うエウレカ
『べ、別にあんたのことなんか気にならないんだからね!』とツンデレ気味のサラ

「「「俺(僕)、頑張る!」」」
非常にリビドーに正直な反応であるが、そんな彼らの出鼻をくじく現象発生
時空の歪みが3度目の揺らぎを起こし、そこから出てきたのは
ガンダムもう一機出たーーッ!・・・って、なんか違う?」
肩に背負った巨大なキャノン砲、左腕部に接続された二連キャノン、そして妙に野太い脚。外見上、それがガンダムだと分かるものではあったが、何かが、違う
「近いデータがオモイカネのデータベースにありました。パーフェクトガンダムというものみたいですが・・・」
「パーフェクトガンダムだって?アレは一年戦争末期に、企画案だけ出されて建造されなかった機体のはずだ!」
叫ぶアムロだがそれよりも、同じ空間にその本人が3人いる可能性の方が重大のような気がする。これではまるでGジェネFのステージ8ではないか

「くそっ、なんだってこんな狙ったようにいろんなものが・・・ベルクト、分かって呼び出してるんじゃないだろうな!?」
憤りを覚えたバレルが叫ぶ
一方、もう何でもかんでも自分のせいにされ、堪忍袋の緒が切れたのはベルクトの方だ
「ええい!こうなれば、ゲッタービームで全て消し去ってやる!!」
真ドラゴン頭部の口ががばぁと開かれ、ため込んだエネルギーが一気に放出される!
「全機、回避!!」
とはいえ隙だらけの攻撃であったために、身動き取れない偽神ゲッター以外全員事なきを得たのだが(と言ってもあの6機もほとんど無傷だったりする)
パーフェクトガンダム(?)はまともにそれを食らったのである
「パーフェクトガンダムとおぼしき機体、ゲッタービームの直撃を・・・へ?」
しかし、そこにはほぼ無傷で大地に立つパーフェクトガンダムの姿が!
「ゲ、ゲッタービームの直撃に耐えただと!?」
さしものベルクトも驚愕の色を隠せない
「なんて装甲なんでしょう、機体の素材は・・・ABSとプラスチック!?自重、どうなってんのぉ!?」
「えーと、それって?」
要するに巨大なプラモデルってこと。しかも金属反応も無いみたいだから、内部にムーバルフレームみたいなモノもない、ってことよね」
あくまで平静を装いつつ解説するイネス。普通、そうなると自立できなくて潰れるものなのだ。ということは、レゴブロックみたいな"塊"でできているとでも言うのだろうか
「今・・・スキャンしてみましたが、中身ほとんどスッカラカンです」
「ホントにプラモデルだー!?」
仰け反るメンバーを他所に
「はぁ~っ、びっくりした!いきなりなにすんだよ!でも、俺のプラモスピリットの前には、そんな攻撃効かないぜ!」
やけに明るい少年の声が戦場に響き渡る。どうやら中身はアムロではないらしい。それは安心なのだが
「プラモスピリットってなんだよ!」
その場にいた者全員の共通した心の叫び。そしてその中から、代表選手としてドモンが立ち上がる!
「ええい、そんなワケのわからんモノで、この混迷した状況が打破できてたまるか!その根性、たたき直してくれる!」
格好良く見得を切って構えるドモンの後ろで、エステバリス・イズミ
「あんたに言われちゃぁオシマイですがな・・・」
明鏡止水の心でスーパーモード発動、その後どんな状況も打ち破るゴッドガンダムも確かに無茶苦茶である
「それ、二度目ですよ。イズミさん」
ところが、相手の反応がこれまたずれていた
「あのガンダムが、今回魔改造でサッキー竹田が作り出した、新しいプラモか!油断できないぞ」
「こら、人の話を聞けッ!俺はドモン、ドモン・カッシュだっ!」
「俺だってプラモ狂四郎だぜ!」
会話が噛み合ってないが、お互いやる気充分なのは見れば分かる
「行くぞぉ!俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ、勝利を掴めと」
ところがそのドモンの前口上を無視し、パーフェクトガンダムの砲身が火を噴く
「いっくぞぉ、バルカン砲だぁ!」
言うが否や放たれる赤い弾丸
「なっ、なんだぁ?」
慌ててガードするドモン。着弾で爆発こそしないモノの、ゴッドガンダムは確実にダメージを受けている
「ハーリー!なんだこれは、ヤツは何をした?」
「ド、ドモンさん、聞いて驚かないでください。それ、BB弾です。特大サイズの」
「な、なんだとぉー!?」
驚くなという方が無理な情報に、仰け反るドモンの後ろで青春三バカとホランド
「あんだぁ、BB弾ってのは。特殊な弾丸か、それ」
「いや・・・確かプラモデル用のプラスチックの弾だったと思う」
眉をひそめるホランドに、前にアニメ雑誌を読んでいたときに載っていた、ガレージキットなどの情報を思い出してレントンは答える
「・・・ありえねぇ・・・つーかあの大量の弾丸どこに仕込んでんだ?」
搭載しているBB弾でさらに自機が潰れそうなのだが
対応に困っているドモンから離れた、こんがらがったゲッターはと言うと
『なんだかおかしな状況になってきたぜ、リョウ。早いトコ何とかしないと』
「一番おかしいのは俺たちの方だと思うがな・・・」
『ハヤト、ベンケイ!とにかく分離できないか試すんだ』
「離して欲しいのはこっちの方だ。さっさとどいてもらおうか」
『DCの兵士に命令される覚えも、呼び捨てにされる覚えもないぞ』
「「「でばいんくるせいだーずってなんだよ!」」」
「「「悪の手先がとぼけるな!」」」
絡まりがさらに混迷の度合いを増し、まるでダンゴムシのような状況になっている、ゲッターチーム×2。何とか状況を脱しようとする度、あっちにコロコロこっちにコロコロ、某塊魂のごとく地面を転がる様は、とてもスーパーロボットの姿とは思えない
「・・・一体何をやっている」
ぼそり、とアキトが呟く
「スーパーパワーを持つ三体のロボットともあろう者が、なんて情けない姿を・・・だいたい三体合体のロボはだ、こう華麗に合体と変形を繰り返しながら、敵の弱点を突きつつ懐に飛び込んで、ぱーっと必殺技を放つもんだ!固まってダンゴムシになってる場合じゃなーいっ!」
聞いたこともないアキトの"叫び声"に、青春三バカを初めとしたB世界のメンバーは度肝を抜かれる
「もうこうなったら俺がその塊を砕く!!ゲェェーーーキガン・フレアァァァァァ!!!
言うが否や、パーツを全部パージしてディストーションフィールド全開、絡まっているゲットマシンに向って行くアキトのピンクエステバリス
「アキトさんのキャラが突然変った!」
「いや、あっちの方がヤツの本性だ」
いつもは無口コンビで通しているヒイロがさらりと言う
「つーかゲキガン・・・って、アレただのアニメでしょ?」
「説明しましょう!実はアキト君は、ゲキ・ガンガーオタクなのです。前の戦争の時は、ゼントラーディに突っ込みながら、ゲキガンフレアを何度叫んだことか分からないわ」
つまりあのとき真っ先にゲキ・ガンガーを紹介してきたのは、単に熱いからではなくて青春三バカもゲキガン色に染めようとこっそり画策していたのだろう
「アキトさん・・・あのアニメ本気にしてたんだ・・・」
"オタク"というモノに耐性のない、ガロードとレントンは少々引いてしまっているが
「あー、分かる分かる。確かに熱い展開だったもんね、アレ」
うんうん、とキングゲイナーのコクピットで同意の声を上げるゲイナーが居た
「そうだ、今度オーバーヒートを使うときは、僕も"ゲキガンフレア"って叫んでみようかな。カッコイイかも知れない!」
なにやら違う方向に目覚め始めたゲイナーであった
「ゲキガンフレアァッァ!ゲェキガンフレァァァッッ!!」
一方のアキトは、しつこいぐらいディストーションアタックを繰り返しているが、一向に絡まりはほどけそうにない。それよりも攻撃の衝撃だけは、しっかりパイロットにダメージを与えていた
「イテ、いていていててて!!」
「おいこらアキト、がむしゃらにやりゃあ良いってもんじゃねぇだろ!」
『くそっ、このままではやられてしまう。何とかならないのか・・・!』
そう言って、竜馬がレバーを入れた瞬間だった。本当に偶然なのであるが、ぱっと6機のゲットマシンが分離したのである
やった!と思ったのも束の間
再び合体しようと一点に集中してしまった6機のゲットマシンは、結局先ほどとは違う形で塊になってしまった・・・その中にエステバリスも混ぜて
「なんか違うの混じったー!?(がびーん)」
もう言葉では言い表せないほどの衝撃が走っている6名。しかし、そこに混じった黒い復讐者はと言うと
「・・・憧れの、合体ロボ・・・」
奇妙な偶然に恍惚としていて、この状況から脱しようと言う思考は完全に失われていた
「くそっ、こんなんじゃ、さらに混乱してくれって言ってるようなもんじゃないか」
手の出しようもなく、茫然と現場を見つめていた勇が叫ぶ
「勇、ブレンもこんな空気は嫌だって言ってる。あたし達のできることこと、しよ?」
比瑪はブレンの"声"に最も敏感だ。彼女がそう言うなら、ブレンは何かの力を発揮しようとしているのかも知れない
「ブレンのオーガニックエナジーが、力を貸してくれるかも知れないって事か。よし、行くぞ比瑪!」
声を掛け合い、アキトの援護のために駆け出す二機のブレン。が
「ちょっと待て勇!何故宇都宮比瑪にだけ声をかける、私はどうした?」
華麗にスルーされた依衣子が後ろから追いすがってくる
「あ、ごめん姉さん、忘れてた」
お約束のフラグクラッシュ
「勇ゥゥゥゥ!!」
「落ち着けクインシー!今はブラコン魂を燃やしてる場合じゃないだろうがっ!」
周りが周りだけに、最近少し常識人間度が上がってきたジョナサン、自分のグランチャーで依衣子のグランチャーを羽交い締めにする
「姉さん、一体何が不満なんだ!」
「いい加減お前も気づけ、伊佐未勇!」
とてもアキトを助けに行くどころではなくなっているブレン組であった

こうしてすっかり周りから置いて行かれている真ドラゴンのベルクト
「・・・いいんだいいんだ、どうせ私はそう言う役回りさ・・・このままゆっくり世界の破滅を眺めてろと言うことなのだろう?分かっていた事・・・ふ、ふふふふ・・・orz」
冒頭の台詞の通り、もうどうでもいいとばかりに真ドラゴンの中でノの字を書き始めてしまう
そうでなくとも、B世界の地表はもうこちらに間近に迫りつつある
本当に時間がない
と、その時だった
「リョォォォォォマァァァァァァァァ!」
月光号から響き渡るゴウの叫び声
こう言うとき、ゲッターがらみで何かが起るのがお約束だ
なんだなんだ、とメンバー全員が周囲を見渡していると、彼方より迫り来るピンクの機体
「間に合ったか!」
それは、アムロ以下前戦争出撃メンバー全員のトラウマ、バスターアーク
「こちらタック・ケプフォード!これよりイクスブラウの援護に入る!!」
「タック!?どうしてここに、それにその機体は!」
叫ぶマリナ。愛しいタックの登場は嬉しいが、その機体はとうに破棄されたはずだが
「こんなこともあろうかと、基地の地下に隠しておいたのさ」
そんなどこぞのスーパーロボットのようなことを
「安心してくれ、ガーディアンはもう無い。だがそれでも、こいつは充分強力な機体さ。必ず、みんなの力になる。行くぞオーランド少尉、ロシナンテ少尉!」
前戦争の功労者の力強い言葉に、ただ怒りに駆られていたバレルもフェイも、少し落ち着きを取り戻す
「・・・フェイ。ケプフォード中尉にいいところ取られちゃたまらない。僕たちみんなの力で、二つの地球を救うんだ」
凛々しい顔(注・フェイの中補正)で振り返り、そう声をかけるバレルに、フェイはもうメロメロだ
「ええ、頑張る。私頑張っちゃうわ、バレルゥゥゥゥゥ!
バスターアークに続いて飛び込むイクスブラウを、何か複雑な思いで見ているガンアークのマリナは、ふと冷静になって一言
「タック・・・その機体、扱えるの?」
前作未プレイの方に説明すると、タックは機械音痴なのである
そしてマリナの嫌な予感は的中した。威勢良く真ドラゴンに向って行ったはいいが、バスターアークは急にバランスを崩し、軌道が乱れ始めたのである
「なんて暴れ馬だ!良くこんなのを、あんな風にぎゅんぎゅん曲芸飛行させながら戦ってたよ、マリナは。クッ・・・バランサーの調整が甘いのか?ええい、このスイッチで・・・!」
タックはバスターアークの高度を安定させようと、確信を持ってとあるキーを押した。が、その途端、バスターアークから射出される大量の光弾
それは、真ドラゴンのトマホークに襲われそうになっていたイクスブラウの周囲にばらまかれ、まるで意思を持っているかのように周囲をぐるぐる飛び回る
その瞬間、トマホークの軌道が急にそちらに逸れた
「デコイ!?」
グレイブアークで散々困らされた、あの囮だ
「そうかケプフォード中尉、すごい機転です!大量のデコイで、相手の攻撃を逸らそうと・・・」
先輩の奇抜なアイディアに感激したバレルであったが、次の瞬間デコイの爆風で吹っ飛ばされる
それどころか、他のデコイがYF-19やナナジンに背後霊のようにつきまとい始めたのだ
「だーっ!?んだこれ、離れねぇぞ」
「うかつに近づくなイサム、さっき見たろう。そいつは爆発するぞ!」
そう、タックが押したのは、デコイ放出のキーだったのだ
「うわっ、間違えた!?みんなすま・・・うう、目が回ってきた、吐きそう・・・」
あまりの高Gにタックは意識がもうろうとしてきた
『機体の扱い云々以前に・・・なんでこれで乗り物酔いが出なかったんだよ、マリナ・・・』
譫言のようにタックが呟いた瞬間、バスターアークは哀れ地面に激突
「タ、タック!しっかりしてーっ!!」
マリナの叫び声が戦場に響き渡るが、その他大勢は追いかけてくるデコイが、消えるか誤爆するかまで逃げ回らなければならないため、それどころではない

「・・・もう、いい加減にしてくださいっ!」
あちこちで起る混沌とした状況に、それまで黙々と真ゲッターと対峙していたロランが叫び出す
「時間がないんです、余裕は全くないんですよ!何をこんなくどくどしてるんですか?あなた方は、本気で世界を救う気があるんですか!」
それに呼応するように青白い光を発する∀
「うわあああ!落ち着けロラン、月光蝶はダメだーっ!!」
いくらロランに世界を救う気があっても、月光蝶にはその気はない。さらに
「∀が月光蝶を使うなら、当然小生もそれに加わらねばならんのである!」
意味はよく分からないが、どうやら仲間はずれにされたくないギンガナムも、ターンXの月光蝶システム起動!
「それが御大将のすることかーっ!」
などと叫んで諫めてみるが、当然そんなことで停止する黒歴史コンビではない
バラ撒かれるナノマシンに翻弄され、機能不全に陥るマシン続出
それでも何ともないゲットマシン6機+αであるが、流石に月光蝶の影響で絡まりが弱まり始め、ゆるゆるとその塊具合をほぐし始めている
その様を確認したルリは、ガロードに通信を入れる
「今しかありませんね。ガロードさん、狙い定めてやっちゃってください」
そう、サテライトキャノンはチャージが命。チャージ中に狙われたら、命がいくらあっても足りない。ぼーっとしてるところに真ドラゴンのビームを喰らわないよう、ずっと射程外で待機していたのだ
「ちょっと痛いけど、我慢しろよオッサン達。いっけぇぇ!サテライトキャノン、発射ぁぁ!」
ルリ&ホランド発案、サテライトキャノンの勢いでゲットマシンを吹っ飛ばす(=絡まりを解く)作戦発動!
ずっと出番を待ってチャージしていたガロード、ここが見せ場と意気込んでサテライトキャノンを放つものの、その光跡は目標手前でふとかき消えてしまう
「うえ?なんでぇ!?」
「目標、微妙に西に動いてました。サテライトキャノンの射程外、届きませんっ!」
「ちょ、α外伝では射程無限大だぜ?そんなんありかよ!」
「これA.C.Eですから」
確かに対戦モードで、どこまで逃げてもサテライトキャノンが追ってきたら怖いことこの上ない。ツインバスターライフルでさえ射程があるんだし

一方、ゴッドガンダムと小競り合いを繰り返していたパーフェクトガンダムの方はと言うと、なんやかんや言って素早く攻撃力もあるゴッドに対し、有効な手を加えられずにいた。方やドモンの方も、大きな構えが隙に繋がってしまい、なんでプラモデルなのにそんなに固いんだ?と言う装甲を打ち抜く打撃を与えられない
「くっそぉ、これじゃ埒があかない!こうなったら・・・よぉーし、パーフェクトガンダムのパワー、見せてやるぜ!」
狂四郎が"ええい、このスイッチだ!"とばかりに押したスイッチに呼応し、左肩に背負った大型キャノンががこんと動き、狙い定める
「むっ、来るか!」
ドモンは相手の大技を警戒して身構える
「いけぇっ!」
ぶしゅわっっ!!
真っ正面からそれを喰らったドモンのゴッドガンダムは、もんどり打って倒れてしまう。それだけでなく、燃え上がっていた背中のエネルギーフィールドが、まるで水をかけられた火のようにしゅっと消えてしまう
「・・・ドモンさんの気力が-40されちゃったみたいですけど・・・」
「脱力効果!?」
何が起ったのか分からず、倒れたゴッドのコクピットで茫然としているドモン
「ハーリー・・・一体、俺に何が起きたんだ?」
「・・・水をさされたんです、文字通り」
「は?」
「あのガンダムの砲身から出ているの、種も仕掛けもない、単なる水なんですよ!」
ハーリー自身もそんなモノは認めたくないのだが、オモイカネのデータでは本当に単なる水である
その水を、まるでウォーターカッターのごとき勢いで、戦場にバラ撒き続けているパーフェクトガンダム
醜い肉親争いをしていたブレン組は、ドモン同様に水でやる気をそがれ、こんがらがっていたゲッターチーム+アキトは水の勢いでバラされ、月光蝶のナノマシンは洗い流され、もう何が何だか分からなくなっていたベルクトの真ドラゴンは、水鉄砲で腹部に穴が空いて大ダメージを喰らっている
「サテライトキャノンが・・・渾身の高パワービームが、水鉄砲に負けるって・・・」
高圧縮の水も確かに怖いが、地表上の3倍以上の太陽光を集光して発電しているマイクロウェーブパワーがそれに負けてしまっては、ガロードならずとも凹んでも仕方ない
「まぁとりあえずチャンスです。今の内に真ドラゴンをフルボッコしちゃいましょう」
ルリの号令を待っていましたとばかりに、全員真ドラゴンに直行
もはや何もかもどうでも良くなっていたベルクトは抵抗する間もなく、あっというまにぼかーんとやられてしまったのであった

そして、地面に埋まっていたタックも救出され、残されたのは、どこかの世界から来たゲッターGとガンダムと、そしてパーフェクトガンダム
「えーと、そちらのゲッターチームさんと若いアムロさん、あとパーフェクトガンダムさん。聞こえますか?詳しい事情をお話ししている暇がないんですが、今上空に見えている渦に飛び込んじゃってください。そうしないともうすぐ、皆さん元居た場所に帰れなくなっちゃいますから」
ルリからの通信を受け、三機のロボットが未だ不穏な色を持っている上空を見上げる
『・・・罠じゃなさそうだぜ、リョウ』
『僕もそう思います。あの人達は悪い人じゃない・・・』
『ニュータイプのカンってヤツかい』
ふっと目を閉じたあと、竜馬はナデシコに通信を入れる
『・・・君らの名は?』
「私たちに部隊名って無いんです。時間が無くて考えてなかったんで。でももしご縁があれば、いつかどこかでお会いすると思いますよ。どうかご無事で」
『・・・』
竜馬もアムロもそれ以上は何も言わなかった。ゲッタードラゴンに抱えられたガンダムはふわりと宙に浮き上がり、時空の歪みめがけて飛び去っていく
「ホラ、そこのプラモデル少年もさっさと行きな」
ガチコでこっそりパーフェクトガンダムに近づいていたゲインが声をかける
「それとも、その機体じゃ俺のガチコみたいに空を飛べないか?」
『よぉっし、バトルに勝利だ!これで10連勝、やったぜ!!』
言うが否や、背中のバーニアを目一杯ふかして上空に消えるパーフェクトガンダム

あとは、バレルがバルドナドライブを止めるだけだ
「しかし、一体何だったろうなありゃ」
分かれ行くナデシコCと月光号のメンバーは、目の前で起ったカオスな事態を、今になって冷静に考え始めた
「歪んだ時空がもたらした、一時の"競演"ってトコかね」
「あの爽やかな方の竜馬達となら、作戦行動はいつもうまくいきそうだな」
「ヘッ、抜かせ」
「そうだよ、あんなん司令でもオヤジでもないよ」
「俺にはアムロの方が面白かったけどな~。ガンダムを信じる姿勢が、14年間変ってないってのは、ある意味見上げたもんだぜ」
「もうそれを突っ込むのは止めてくれないか・・・?」
ハハハハ、と軽い笑いが両艦に響き渡った
「・・・ところで」
「ああ、その話なんだが」

「プラモ狂四郎って誰?」
それは三次元世界からの珍入者だったかも知れない
この物語も、プラモシミュレーター上のゲームだったのかも知れない
でもそれは、二次元世界の人間には決して分からない、突っ込んではいけないこと

今日も実験室のフラスコは、激しくカオスである
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テーマ : Another Century's Episode 3 THE FINAL - ジャンル : ゲーム

2008/05/09 00:11 | SS【A.C.E 3】COMMENT(5)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

返り討ちだとぉッ!?

冗談まじりにも挑戦状を名乗りつつの投稿だったワケですが・・・
私としては投稿ではなく、投降を余儀なくされる状況に!
ぐちゃぐちゃに絡まったコードを送ったのに、今見たらまっすぐに陳列されてやがる・・・それも番号順に!
あるす、恐ろしいヒト!

ゴールデンレフトは勘弁してやるぜ、俺がボーアンドアローされた気分だ。
挑戦状を叩き付けて斬り掛かったらカウンターで兜割りの一撃をくらってしまったような、しかし清々しい心境のワタクシの参上でございます。
え、感想?もはやゴタクはいりません、この二文字を送ります。


            GJ

No:257 2008/05/09 00:59 | ワイルドヘヴン #- URL [ 編集 ]

問:カオスによる考察を400字以内にまとめよ

SSを読ませてもらいました。
やはり管理人さんのSSは面白いです。やはりカオスはいいですねぇ~先が読めなくて。ん~BIBA!!K・A・O・S・U☆
カオスはすべてが創られる前に存在したもの。カオスはそのすべてのもの。
それこそTHEビッグオーの第二部の最終回でビッグヴィヌスがすべてを一旦消し去って一時的に出来た世界もカオスなのだ。
カオスにはカオスを。ではそのカオスとは何なのか!?それはすべてのカオスしか知らない可能性も無くはないかもひょっとしたらしれない。
なにもかもカオスである。
そのカオスをすべて浄化するために神はビッグバンを発動したのだ。
そうそれはすべてのカオス、カオスはカオスであってこそカオスなのだ!!
(要約:管理人さんのSSはやっぱり面白いです)

No:258 2008/05/09 18:36 | あくと #6Z79jEeU URL [ 編集 ]

さてネタバラしだ

ワイルドヘヴンさんからもらっていたネタを原文そのまま晒しましょう
************************************************************
・もしもAB両世界のゲッターチームが出会ったら!
・真旧両ゲッターのゲットマシンが混ぜこぜに
・最終的には六機とも混ぜこぜに!
・ベルクト「ちょ、おまww」的な反応
・さらにもう一機のRX78-2が出現(パーフェクト!)
・ハーリー「機体素材・・ABSとプラスチック!?自重どうなってんの!?」
・ベルクト「ゲッタービームの直撃を耐えた!?」
・狂四郎「プラモスピリットだ!」
・ドモン「そんなワケの分からんもの、認めてたまるかぁッ!」
・イズミ「あんたに言われちゃぁオシマイですがな・・・」
・ルリ「それ、二度目です」(A.C.E2参照)
・アキト「(調子に乗って)ゲェェーーーキガン・フレアァァァァァ!!」
・クインシィ「勇ゥゥゥゥ!!」←特に意味無し。
・フェイ「バレルゥゥゥゥゥ!」←特に意味無し。
・豪「リョォォォォォマァァァァァァァァ!」←完全に意味無し。
・レントンとか過去を知らない人ら「アキトさんキャラ違いません?っていうかゲキガン・・・?」
・過去を知ってる人ら「(さわやかに、及びサラリと)あれが素です。」
・イネス「説明しましょう(以降ゲキガンの解説)」
・青春三バカ(主にゲイナー)、ゲキガンマニア予備軍に。
・状況に収拾を付けるべく、タックが禁断の兵器、バスターアークにて参戦!
・(勿論ガーディアンシステムは廃棄済み)
・デタラメな性能に追従できず、改めてマリナを見直しつつ何故か大量のデコイをばらまきながら地面にキッス!
・なぜかグレイブアーク仕様の追尾デコイに処理に回る一同は顔面蒼白!
・ロランがキレる!月光蝶発動!
・お約束という理由でギンガナムも月光蝶!
・さらに訳の分からない事になるゲッター!
・死屍累々!
・ルリ「仕方がありません、ガロードさんやっちゃってください。」
・DX、ツインサテライトキャノン発射(でもゲーム仕様=射程が短い)
・パーフェクトガンダムの水鉄砲でなんとか事無きを得る。
・ガロード「水鉄砲に負けるマイクロウェーブ・・・orz」
・そして翌日↓

一同『ってゆうか狂四郎って誰!?』(遅いよ)
************************************************************

to ワイルドヘヴンさん
>ぐちゃぐちゃに絡まったコードを送ったのに、今見たらまっすぐに陳列されてやがる・・・それも番号順に!

フ、フフフフ・・・ここまでまとめるのに一週間かかりましたぜ!
まずどの辺りのシーンにしたらいいんだよ、こんなん!ってのからスタートしました
で、こりゃもうラストにするしかないと思いつつ、どれかネタ墜ちちゃうかな~って諦めていたのですが、一昨日微熱を出して寝込んでいた私の中に何かが降りたようで
もしかしてブ○ック・ノワ○ル様辺りが・・・あれ、誰か来た(ry


to あくとさん
こんばんわ、ご来訪ありがとうございます!

>やはり管理人さんのSSは面白いです

いやはや、今回は↑のネタをお出し下さったワイルドヘヴンさんにまずは謝辞を
まぁでも、A.C.Eに限らずスパロボのようなクロスオーバーものは、全てにおいてカオスですよね
カオスの象徴である物語のボスを倒し、秩序たるコスモスに至る
それがクロスオーバーものの筋立てといえましょう

そう言う意味では、あくとさんが前に下さったネタも、結構カオスなネタにできそうだったんですけど、スンマセン短編になっちゃって・・・
懲りずにこれからもヨロシクお願いします

No:259 2008/05/09 22:22 | あるす #- URL [ 編集 ]

何のためだと?もちろん楽しむた(y

…ってなわけでどもっす!

今回はまたいい意味で暴走してましたねw
つか、プラモ狂四郎…すっかり忘れてました、あっしも
しかも、確かcvが松本梨香さんという、突っ込みどころ満載な配役でしたよね

しかし、今回両極端なゲッターチームが出てきましたが、今話題の『スパロボZ』もシリーズ化すれば、こんな事も可能かもしれませんね。個人的には極悪な方が好きですが…w

あと、メタネタに関してですが、最近『炎神戦隊ゴーオンジャー』でやけに使われています
例えば「みんなの予想通り○○が右腕につくんだよ!」とかメディアの問題をテレビ型の怪人を出して批判したり(しかも、言ってる事は「お前ら、テレビなんか信じるな!」という掟破りw)と、かなりいい方向に活用しています

まあ握乃手紗希は極端ですが(笑)、そういう意味では、最近流行ってるんでしょうかね、メタ?

また長々とすいません。とにかく言う前に自分が書かないとどうしようもありませんorz
では、きょうはこれにて失礼しやす!

ps 最後にコーエーに一言。もっとルー出せや!(笑

No:260 2008/05/10 18:20 | 弁慶 #9fYuzJy. URL [ 編集 ]

スパロボAポータブル予約完了

こむばんわ
Amazonでバトル・オブ・サンライズが早々とワゴンセールになってて大笑いしております

>確かcvが松本梨香さんという、突っ込みどころ満載な配役
途中まで、最後に「○○ゲットだぜ!」って言わせようと思っていたのですが、あのオチを生かすために止めました
プラモ狂四郎が最後の最後まで、他のキャラクターとずれているのも、あのオチのためです
彼にとってA.C.Eの世界はやっぱり・・・

>メタオチ
結構流行なのかなとは、私も思ってます
自分が一番使ってる癖にこう言うのもなんですけどねw
真面目な考察をしますと、過去を懐かしむ(昔は良かった)という風潮のある種の現れなのかとは思いますけどね

>とにかく言う前に自分が書かないとどうしようもありません
でも、学生さんは学業が本分ですから、そっちを第一に(苦笑)
ただ、一つだけ予告
弁慶さんの物語が終わったら、ワタクシの作品載せます故、お楽しみに

No:261 2008/05/10 22:08 | あるす #- URL [ 編集 ]

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