〔漫画書評〕ロトの紋章~紋章を継ぐ者たちへ~ 5&6巻

なにやら最近FC2ブログ不安定だなぁ・・・
というのはいいとして

前回の記事に書きました、スパロボZのPVの件ですが
基本的には先日行われた「スパロボ感謝祭」の、ダイジェスト映像の一部として流れるんだそうです
それと同時に、同時期に店頭公開する予定でもあるそうです
広く大勢の人に見てもらうのがPVの趣旨ですから、そりゃ当然ですよね
しかしネットでの公開を全てスルーして、BSから流されると言うことの意図を考えねばならないでしょう
つまり、PVとは誰のモノなのかと言うことです
先ほども述べたとおり、PVとは不特定多数の人に広告を打つのが目的ですから、なるべく誰でも見られるようにするべきです。それがいきなり、特別に権利のある人から見られる状況になる、というのは穿った見方をすると、著作権に関して無法地帯になっている現実があるのだと思います
恐らくこれだけやっても、6/28の夜からは各種動画サイトの管理者と、利用者の壮絶な合戦が繰り広げられるであろう事は、想像に難くありません
「みんな見てくださいね」という好意から発しているはずのPVで、これだけ複雑な問題が起ることは、憂慮すべき事態といえるでしょう

かく言う管理人自身、ニコ動を使わせてもらっている以上同罪で、エラそうなことは言えませんが


さて、今回はロト紋に行こうと思います
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展開が遅い上、前作(無印ロト紋)に比べ異様に鬱展開な"継ぐ紋"ですが、これが藤原カムイ先生の本来の作風だ、という面もあって複雑な気持ちである
(前にチラリと見た『雷火』の流血・殺人率の高さはもの凄かった・・・)

まず5巻では、ベゼルについての語りがある
他の読者さんも言っているが、このベゼルが同じカムイ作品の「エデンの戦士達」に出てくる、賢者・ベゼルと同一人物かは推測の域を出ない。しかしここで語られる、現賢者・ポロンとの類似の描写を見ると、今後大化けする可能性は否定できないかも
と言っても今のところ、調子が良いだけのこそ泥でしかないんだが
続いては前巻ラストからようやく復活の、モリオサことイサナの描写(5巻の中程と末尾に分かれて書かれているので分かりづらいが)
これによると、ギガアの大穴付近にある遺跡は、古代ムー帝国がらみの神殿らしく、ジパングは入水に神器の守り役であり、ギガアの大穴の方は神器の監視人という分担があるらしい
というのも5巻末にて、ベゼルが炎の神器から呼び出した巨人の力は、想像を絶するものであって、かつてそれが暴走して地形が変形したことがあるくらいらしい

第6巻では、魔法が使えなくなったため、という理由で海賊まがいの生活をしているポロンが出てくる
まがい、と言っても本当に略奪をしているわけではなく、単に海を彷徨ってるだけというあたりが、ポロンらしいと言うか
さらに、テドン周辺でポルトガを中心にして人間同士の戦乱が起きており、そのためにまたもや魔物との間柄に、緊迫したモノができてしまっていることも語られる
ここでポロンの養子、レーベンを加えてイシスに向おうという一行の前に、"向こうの世界"のラーミアが差し向けたブルーノなる竜?が現われる・・・


1巻からうすうすとは書かれていたが、このあたりで明確になるこの作品のテーマは、端的に言うと
「正義のための目的なのか、目的のための正義をかざすのか」
という、非常に厳しいものだと言うことが分かる

例えば5巻終盤で、レイアムランドのために果敢に戦うアロスと、その後アニスの所行を知っても彼女を庇おうとするアロスは、一見矛盾しているようである。しかし、アニスの正義を信じるからこそ、目的を信じるという考え方の表現として取ると、なるほどと思える(見ている方としては歯がゆいが)
6巻終盤、やむをえず起ったモンスターとの戦いでも、何が正義かを見失い茫然とするアロスが書かれている。これに憤慨するユイは、恐らく読者の代表だ
ユイの発言は正論だが、勇者である以前に普通の青年としてアロスを見た場合、この部分は通過せざるを得ない苦境といえる
(ちなみに前作でのアルスはこの部分にぴったり該当する部分を持たない。それは異魔神が完全なる破壊神であり、また作者も述べているように、そもそも前作がわかりやすい物語だったからだ)

そして6巻ラストでリーの言う、「犠牲を強いてでも救うのが正しいのか」という言葉もまた、真実である。そして作者の突っ込みたい部分は、どちらかというとこちらの方なのだろう(見ている方はこちらの方に共感するだろう)
特にこの後書くように、アロス達と対している"お母様"と呼ばれる者と、それを囲むラーミアを初めとする者たちが、おそらくルビスと同類の聖なる者である可能性を考えると、今後この部分をうんと突いて来るであろう事は想像に難くない

つまり、鬱展開がまだまだ続くんだろうなぁ・・・(苦笑)

さて、ここで現状の謎を整理してみる
ジパングの神器
ラーミア達を統括している?"お母様"と呼ばれる謎の存在曰く、この神器は3種類あるという。これら全てがジパングから盗まれた訳だが、では誰がなんのために盗んだのかが、今のところ明確でない。ベゼル達ではないのは明らかである(4巻で、神器の守り手達が「意識を失った」と言っているので、彼らは犯人の姿を見ていない。しかし、5巻での手配書では明らかに彼らが指名手配されており、ということはこの手配書を出した者が一枚かんでいる可能性がある。なおこの図に1巻で出てきた地下世界での盗賊達が映っており、かなり近い時期の出来事であることも分かる)
また、ラーミア達も行方を知らないことから、全くの第3勢力が存在しているのかも知れない
オーブ
今のところそのありかは、レイアムランドにあったブルーオーブ以外は、ゲームのドラクエIIIとほとんど同じ場所にあるようである(但し紫のオーブに限っては、地下世界の盗賊つまり鷹の団の手にある可能性が示唆されている)
本来の役目は、レイアムランドでも語られているとおり、文字通り不死鳥ラーミアを甦らせるためにある。それを集める"お母様"とは、やはりラーミア自身なのであろうか?
だとするなら子供の姿をしているラーミアは何者なのか?
また、オーブから生まれてくる竜達は、恐らくオーブに宿っている竜の精霊のような者なのだろう。なので、属性としては竜の女王に準じる聖なる者たちなのだろうが、それにしてはやっていることが極端なような・・・
アニスとアロス
本来ロトの血を引く者は、一般人に剣を振ることはできない(というのがロト紋の設定。強大な力を持つロトの者が、人間に危害を加えないようにする、一種の安全装置なのだろう)
元々後ろ向きなアロスではあるが、この制約に逆らえないというのも、戦いを忌避する理由になっているようだ
それに対してアニスの容赦のなさは、一体何が成せる業なのだろうか
以前「何かに操られているのかも」と書いたが、6巻冒頭でこれをリーが発言したことに対し、レイアムランドの双子に完全に否定されている(ここで例として出されるジャガンが意味深だが)
しかしアロスを認識できない糖、何らかの操作を受けている可能性はありそうだ
前述したように、ラーミアに関わる者たちが一様に「聖なる者たち」である以上、アニスに何らかの操作をすることができてもおかしくはないからである

まぁ、テーマが深いのは重々承知しているので、せめてこのあたりの謎の欠片くらい、明かしてくださいよ、カムイ先生・・・
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テーマ : 漫画の感想 - ジャンル : アニメ・コミック

2008/05/31 00:26 | 漫画書評COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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