〔過去記事〕カミヨミ【3】

3巻のレビューったって、1・2巻のレビューが無いんですが(汗
『カミヨミ』はガンガンファンタジーで連載されている、柴田亜美先生著の伝奇ミステリー
"ギャグ漫画家は、そのうちオカルト漫画に走る"というお約束を、しっかり守って誕生した作品(誉め言葉)

時は明治30年代。
文明開化の後も、世の裏では"異形の存在"による事件が数多く発生していた。そのような事件の顛末を秘密裏に『零』にする始末屋・陸軍特務部隊"零部隊"が話の中心
主人公は零部隊に所属する日明天馬。そしてカミヨミの鬼子・帝月みかづきとその付き人・瑠璃男
カミヨミとは所謂"霊媒師"の一種(作品中では最古にして最高位の存在とされる)で、死者の遺品から残された思念を読み取り、あの世とこの世をつなぐ一族のこと(基本的には女性がカミヨミとなるが、帝月は男性であるため鬼子と称される)
死者を呼び出す際には赤い糸を手繰り、「ヨモツヒラサカ通りませ チビキノイハを開きませ」と唱える。あの世とこの世を結ぶ黄泉比良坂を通り、その境目にある千引岩を退けて来なさい、という意味だろう
この3人が中心となり、物の怪による事件を紐解いていくのが、物語の大まかな流れである
この『カミヨミ』は、柴田先生の作品にしてはシリアス度が強く、以前月ジャンで連載されていた『あやかし天馬』とリンクされていると思われる作品
主人公達は『あやかし天馬』から流用されたものが多く、同作品連載中に腕を壊して執筆不能になった作品を、生まれ変わらせた面がある推測できる。恐らく最終的には完全リンクするのだと思われるが

1・2巻を通して語られた"触れてはならぬモノ"神剣(草薙剣)を巡る一連の騒動で、天馬は婚約者であったカミヨミの正統後継者・菊理くくりを失うことになる
その悲しみを乗り越えて零部隊に正式入隊した天馬は、今度は軍部を巻き込む兵士の集団失踪騒動に遭遇する
その失踪事件は天狗伝説に微妙に関っていて、天馬達も恐ろしげな烏天狗に襲われ、天狗たちは軍の上層部や秘密を知った者たちを闇に葬っていく・・・

まだまだ導入部分の巻ではあるけど、ここで出ました新キャラ・飛天坊。どう見ても『あやかし天馬』の飛天(天狗)です
で、この飛天坊と警視総監・八俣八雲(オカマ)が腐れ縁っていうのも、『あやかし天馬』に物語がつながりそうな気配ぷんぷん
(八俣八雲は『あやかし天馬』だとヤマタノオロチの化身で、飛天とは犬猿の仲)
んで、今回は瑠璃男(こいつは『あやかし天馬』だと火車だな、たぶん)がストーリーに深く関ってくる
彼の持つ刀には笹竜胆の紋があるので、どうやら瑠璃男は源氏の末裔であるようだ
その刀を見た天狗たちは瑠璃男を狙う。もしかしたら義経伝説と何か関りがあるのかもしれない

いいところで次に続くんだから・・・早く続きが読みたい漫画の一つ


初稿:2005/09/18
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2006/03/30 01:20 | 漫画書評COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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