〔9月購入マンガ〕カミヨミ 5

カミヨミ 5 (5) カミヨミ 5 (5)
柴田 亜美 (2006/09/22)
スクウェア・エニックス
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天狗の神隠し編終了となるこの巻
瑠璃男の過去と義経の因縁を解き放ち、事件は一応の終息を見せる
ちょっと説明口調や回想が多く、中だるみしがちな巻であったが、飛天や八俣ひいては帝月自身の謎が静かに浮かび上がり、今後の展開に期待と不安をかき立てられる


まずは瑠璃男と天馬の戦いから・・・
この時代において天才と呼ばれる天馬と、源平の世に天狗と恐れられた義経の対決とあって、すさまじい剣劇が展開される
そこへ割ってはいる飛天。目にもとまらぬ一撃で義経の御霊を瑠璃男から剥がし落す
ここで八俣が日本に古来から棲む「異質な民族」について、ぽそっと語っている。飛天や帝月もそのうちの一部であると・・・って、それはあんたもじゃないのか?
続いては義経の隠し子についての、このマンガなりの解釈が語られる。ここから連綿と続く、義経の刀を巡る悲劇も
瑠璃男の過去についても語られる。借金で身を持ち崩した父、義経公の血を引くことを誇りに思っていた母。その思いがすれ違ったとき、母は父を斬りそして彼の前で自害する。結局そのまま裏の世界に身を置かざるを得なかった瑠璃男は、母への思いから刀を手放せなかった・・・
帝月はその刀のもたらす歪んだ運命を断ち切るため、強制的にヨミを開始する
現れた義経は怨念そのものの塊となり、運命を狂わせた神剣を手にする天馬に襲いかかるものの、切り伏せられてしまう
そうして帝月により呼び出された息子との邂逅により、憎しみが晴れた義経は、飛天に意味深な言葉を投げかけて黄泉へと去っていく
瑠璃男の方も、義経そして母との因縁も決着付き、とりあえずこちらは一件落着


ところで、飛天と八俣が別れ際に意味深な会話をしているが、ここでふと思った
神剣に選ばれた者を飛天が求めている、そして片方の神剣を持ち出そうとした三浦中将が「あんなものは持ち出せない」と前巻で言っている・・・
もしかしたら月輪草薙の剣は、あやかし天馬で出てきた鬼の手なのではないだろうか。封印しきれずに「神剣の間」に安置されているそれが、巨大な手の形に変じていたとすれば、三浦中将が持ち出しを断念したのも頷ける
舞台は帝都へ
やはり愛宕山で話が出ていた少年は三浦中将だった。しかし、福島中将の反乱の原因が未だ不明
陰謀の核心部分に近づいた一行は、丸木戸教授の先導で再び博士の父の元を訪れる
教授の父親はいったい何をやっていたのか・・・かなり核心部分に近いことを「知っていて」話していなかったようである

天皇を拉致しようと動き出した三浦中将であるが、それは零部隊の罠
といっても、包囲されたところで全く動じないほどの実力が彼にはあるわけだが、あえて天馬との一騎打ちを望んで討たれる
大事に思っていた三木を侮辱されたことで、福島中将(=徳恩寺)を殺害し居場所を失った彼は自暴自棄になっていたのだ
しかし帝月のヨミにより三木と再会し、満足して果てる
事件は解決した。だが・・・

しかし、救いのない落ちだ(苦笑)
つまり徳恩寺の研究について軍は資金まで出して黙認していたわけだ
しかし、研究資料を得た軍にとって徳恩寺は邪魔であり、しかも鎌倉時代からの因縁を引きずって帝に固執していた。そこで反乱をいい機会に徳恩寺を抹殺したと
最後のページの鳶の姿はあまりにも痛ましい
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テーマ : 感想 - ジャンル : アニメ・コミック

2006/10/07 23:22 | 漫画書評COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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