【スパロボSS?】みんなで乗り換え パート2

こんばんわ
『Gジェネレーションウォーズ』を、地元の家電量販店で買うか、Konazonで買うか悩んでる管理人です
そもそも、このGジェネは買うに値するか、と言うモノも悩んではいるのですが
・・・つーか、それぐらい余計なことを考えられるくらいは、脳が少し蘇ったらしい。薬の影響だけど

SDガンダム Gジェネレーション ウォーズ 特典 Gジェネレーション ウォーズ プレイヤーズバイブル付きSDガンダム Gジェネレーション ウォーズ 特典 Gジェネレーション ウォーズ プレイヤーズバイブル付き
(2009/08/06)
PlayStation2

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別に特典に興味はないしなぁ・・・ううーん

ただこれ、ダブルオー第二期まで出てくるのが確実なので、アムロVSリボンズがやれる可能性高いんですよね(もっと言うと、1stガンダムVSオーガンダム)
多分今まででも、シャアVS議長はやれただろうけど、議長はあくまでMSパイロットじゃないし

そういや『アムロVSリボンズ』といえば、現在稼働中の“ガンダムVSガンダム NEXT”でいつか、オーガンダムが隠し機体で出てくるんじゃ無かろうか、と勘ぐってるのはワタクシだけだろうか?
さて、乗り換えネタが続きますが
これはα外伝をやっていたころ、書くだけ書いて封印していたSSを、今回のリクエストもあって書き直し+αしたものです
多少粗がありますが、皆さんが楽しめたら嬉しいな


ある日のラー・カイラム
ヒイロは困っていた
先の戦闘でウィング・ゼロを自爆で大破させてしまった彼は、続く敵の第二波に対応するための機体を持たなかった

コレより少し前のこと、ハンガーデッキでは
「こんだけばらばらになってたら、こりゃ早々には直らないなぁ」
見事に爆砕したウィング・ゼロの破片を見下ろし、アストナージはヤレヤレとため息をついていた
そりゃそうである
MSを自爆させるというのは、簡単そうで意外と難しい。実弾だけでなく、荷電粒子であるビームに耐える構造になっている装甲と内部構造を、ただの爆薬ごときが粉砕できるわけもない
だからヒイロ達コロニー製ガンダムは、そのために全身にスーパーナパームクラスの爆薬を仕込んである
なぜならヒイロらの自爆は、機密保持のための自爆という側面があるからで、各部品がほぼ完璧にバラバラになるようになっている。そう考えると彼らのMSは、自爆をやるにしろなんにしろ、歩く火薬庫(特にヘビーアームズは倍の意味で)であった
なので、極力自爆はやるなとブライト艦長に言い含められていたにも関わらず、である
「戦況を考えれば、あの時は自爆が最善だった。それだけだ」
後一撃でティンプの戦艦を墜とせると言う時に、他の連中の弾が切れてしまっていたのだ
「だからって近くにいた、ボスボロットとGXとウォーカーギャリアを巻き添えにするこたぁねぇだろ」
そう言うわけで、ボス&ヌケ&ムチャ、及びガロードとジロンは重症で入院中。運の悪い連中だ
「そんなことはどうでもいい。とにかく直せ」
「無茶言うなよ!こんなの、どんだけ徹夜で頑張ったって、3日はかかるぜ?」
ウィング・ゼロだけでなく、GXもウォーカーギャリアもまとめて直すんだから、普通言われなくてもそのぐらいかかることぐらい、察せられるはずだが
と言うか、それでも3日で何とかするのが、アストナージが神たる理由ではある。もちろん、キッド達も手伝ってはくれるのだが
「あのボスボロットはすぐに直しただろう」
「お前ね、アレが何でできてるか、知ってる?」
鉄くずを切ったり張ったりしただけの代物の癖に、馬力は12万有りますが
「ごたくはいい、とにかくできるのかできないのか、ハッキリしろ。でないと貴様を殺す」
いきなり銃を突きつけるヒイロだが、アストナージは全く動じない
「あー、殺るんならいいよ。でもその代わり、コイツの修理ももちろん、他の連中の機体のメンテもお前がやれよ?」
「・・・なんだと?」
「メカニック殺るんなら、そんぐらい覚悟して来れなくちゃ困るね」
メカニックは地味な仕事ではあるが、戦場を支える重要な大黒柱であった。そしてアストナージには、それに値するプライドと腕か確実に備わっていた
だからこそ皆、安心して戦場に出られる
それぐらいのことは、ヒイロとて認識していないわけではない
「・・・すまない、先走りすぎた」
思わず自分が感情にまかせた行動をしていたことに気づき、ヒイロは銃を降ろした
「分かってくれりゃいいんだよ。俺もキツいこと言って悪かったな。とにかく大急ぎではやってやるから、しばらく大人しくしててくれよ」
「任務了解」
と、その時であった
ラー・カイラム内部に、緊急警報が鳴り響いた
「ちっ、こっちはまださっきの戦闘の傷が残ってるってのによ!」
「敵さん、こっちに止め刺そうってのか!」
新たな敵ユニットの登場に、デッキが色めきだつ中、ヒイロは焦っていた
確かに大人しくするとは言った
しかし、この状況において、ただ手ぶらで戦況を眺めるなど、戦闘のプロとして許し難いことではある
『敵は恐竜帝国の奴らだぜ!』
『なんて耐久力だ、火力が足りねぇっ!』
『百式のメガ・バズーカ・ランチャーはメンテ中で出せんぞ!』
『みんな、ハイ・メガ・キャノンをチャージするまで、堪えてくれッ!!』
先の戦いで、自身のウィング・ゼロだけでなく、強力なサテライトキャノンを持つGXもまた破壊してしまった。ΖΖでジュドーが頑張ってはいるようだが・・・
(くそっ・・・俺のミスだ)
何とか汚名を返上せねばならない。それ以上に彼の無意識の感情の中にある、大切なモノを護りたいという想いもまた、何かを突き動かす原因になったのかも知れない
苦悩が極限に達したヒイロの脳裏に、電気が走った

「くそったれ!ジュドー、まだかよッ!」
「もう少しだ、皆!やつらをΖΖの前におびき寄せてくれ!!」
だが、ハイ・メガ・キャノン発射寸前のΖΖの足元の地面が突然割れた
そこから現れたのは、地中に潜って機をうかがっていた恐竜帝国の伏兵であった
「う、うわぁっ!?」
思わず足元を取られそうになるΖΖ。それ以前に、このままではせっかくのハイ・メガ・キャノン発射タイミングを失ってしまう
誰もがこれまでかと思ったその時
「・・・ボロットプレッシャーパンチ」
びょいん!
と間抜けな音がしたかと思うと、ΖΖを襲おうとしていたメガザウルスに何かがヒットした。それは見た目には、グレートのドリルプレッシャーパンチのようではあったが・・・
「今、なんか“ボロットプレッシャーパンチ”って台詞、聞こえなかったか?」
甲児はたま~に自分が言わされている台詞なので、それが意味する所をすぐに理解した。だが、ボス達は倒れているのでは。と言うかあの声は
ハッとして皆が注目する視線の先には、ボスボロットが居た・・・が
「な、なんだあれぇぇぇ!?」
確かにその素体はボスボロットであった
しかしいつもはひょうきんな顔をしているはずのそれの目は、妙に据わった視線になっており、背中にGXのリフレクターを背負い、わきっちょには危ない弾頭を抱えて居るではないか
「敵機確認・・・排除開始・・・スペシャルデラックスゴールデンデリシャスハイパワー マグナムボロットパンチ
びょいーーーーーーーーん!
そのパンチは凄まじい破壊力で、メカザウルスを打ち倒して行くではないか
「その声はヒイロ!?」
ヒイロの声でボロットパンチと言うと妙な迫力があるうえ、ちゃんとヒットして相手にクリティカルヒットを出してるから怖い。さらに一言も噛んでないからとんでもない
が、それ以前に、MSしか操縦したことのない彼が、ハンドル操作のアレをどう扱っているのか、非常に気になってしまうαナンバーズであった
「お前、なにやってんだよ、そんなんで!」
「どんなモノを使っても、結果を出すのが俺の主義だ」
さすが元テロリスト、操縦系統の違いなど何のソノのようだ
「つーかなんでつぎはぎ!?」
「余っていた武器を最大限に利用した、それだけだ」
なんとこのボスボロット、ぶっ壊れたGXの部品と、ザブングルの武器をヒイロが引っぺがし、とりあえずくっつけた魔改造仕様であった
「ゼロ、ヤツの動きを追え」
ヒイロの台詞に、αナンバーズ全員が仰け反った
「なにーーーーーーッ!?」
「さらにゼロシステム搭載だと!?」

なにをどうボスボロットの配線とくっつけたら、ゼロシステムが正常動作するのか知らないが、ボスボロットの目が据わっているのはそのせいらしい
一方、無敵戦艦ダイに搭乗する帝王ゴールは、新たな勢力が現れたとは言え、それは所詮ボスボロットと高をくくっていた
「フン、あんながらくたごときの攻撃、この無敵戦艦ダイに当てることなど・・・」
だが、そこはヒイロである
「全員離れろ・・・核を使う」
「核っておま・・・!」
そしてさすがはゼロの導き
いつもはジロンがアテ勘で放っているICBM投げは、とてつもない精度で無敵戦艦ダイの眼前にヒットしたのである
もちろんそれによって恐竜帝国の喰らったダメージはとてつもない
しかもそこに、だめ押しのD.O.M.Eからのマイクロウェーブ照射
「ゼロ、照準合わせ。目標、恐竜帝国本隊」
いつもは、ガロードの勇気と熱血でぶっぱなっているサテライトキャノンだが、今回は超高精度の誘導有りの無茶仕様だ!
「ちょちょっ、そんなのボスボロットのパワーじゃ撃てないだろ!」
「問題ない。サテライトキャノンは本体のジェネレーターは使わん」
「いや、そーゆー問題じゃなくて、発射にボスボロットのボディが・・・!」
だが、甲児の静止の声の直前に、リフレクターの輝きが頂点に達した
過たず放たれたその閃光は、確かに恐竜帝国の勢力を一掃した
だが甲児の指摘したとおり、ボスボロットのボディはサテライトキャノン照射の衝撃に耐えきれなかった。ぐらりと姿勢を崩した拍子に、未だに照射され続けているビームが周囲の大地を舐め、既にへとへとだったαナンバーズの皆の機体をも焼き尽くし・・・


ブライトは頭痛を抑えられなかった
ヒイロが償いのつもりでやったことが原因で、αナンバーズのほぼ全機が壊滅的打撃を受け、ラー・カイラムもまた少なくない被害を負い、小さな町の近くに停留せざるをえなかった(ちなみにヒイロは吊りに行って帰ってこないようだ)
「アイアン・ギアーは買い出しで、別行動していてよかったわよ」
「全く、不幸中の幸いだ。だが・・・」
今この状態で戦えるのが、むしろアイアン・ギアーしかないということでもある
「アストナージ、機体の修理状況は?」
『無茶言わんで下さいよ、艦長。何十機相手にしてると思ってんです』
画面の向こうのアストナージの顔には、気のせいか隈が浮かんでいるようにも見える
『まぁ、自前で直してくれる連中は、だいぶ上がってますがね、∀とか・・・他にダイターンとかは、ギャリソンさんが頑張ってましたし』
「そうか・・・無理を言ってすまん。だが、それを承知で頼む・・・」
そう言い終わった次の瞬間であった。ラー・カイラムの艦橋の目前で、派手な光が立ち上がる
アイアン・ギアーで見張りをしていたコトセットが、慌てて信号弾を上げたようだ
「こんなときに敵だと?くそっ!」
「艦長、アタシ、アイアン・ギアーに戻ります」
「しかしエルチ嬢!」
「大丈夫、あたし達が護ってみせます!」
元気に駆け戻っていく彼女の背を追いつつ、ブライトはやるせない気持ちになった
(私はこんなときに無力だ・・・)
ブライトとて一応、連邦軍仕官である
しかし彼が士官候補生だった頃、連邦軍にはMSというモノはなかった
彼が習ったのは、少なくとも戦闘機の操縦ぐらいだったと記憶している
そんな自分が戦いに出ても、せっかくアストナージ達が仕上げたMSを無駄に破壊してしまうだけだろう

(ううむ・・・こんな私でも、なんとか場を切り抜けられるマシンは・・・)
盾にさえなれればいいのだ
アイアン・ギアーが強力であることは、ブライトもよく分かっている。だが単機であることが問題なのだ。例えばあのポタン砲を放てるまでの、その時間を稼げさえすれば
(だとするならば、とにかく耐久力の有る機体、しかも巨体でなければならん。しかしそんな都合のいい、しかも私でも動かせるようなモノが・・・?)
その時、ブライトの頭にも、なにやら電気が走った

「ちょっとぉ、アンタしつこいのよティンプ!」
「しつこさが俺様の取り柄なんでねぇ、エルチお嬢さん」
アイアン・ギアーとブラッカリィ&ブレイカーの集団が、小競り合いを繰り広げているその最中
突然地面が揺れた
「な、なによ、新手!?」
「違いますお嬢さん、あれは!」
驚くエルチと、艦橋から外を見上げるコトセットが見たのは、悠然と起つダイターンの姿であった
「あ、あれは・・・ちょっと万丈さん、怪我治ったの?」
驚いて通信を入れるエルチだが、返ってきたのは
『私だ、エルチ嬢』
「ブライト艦長!?」
“耐久力があり”
“巨大で”
“誰でも操縦できる”

の3要素をこなすことができる機体、それはダイターンだというのが、ブライトの答えだったのだ
『エルチ嬢、私が盾になってアイアン・ギアーを護る、その間・・・』
『お待ちを、ブライト艦長』
突然割って入ったのは、誰有ろうギャリソンである
『その機体に乗りましたならば、まずは名乗りを上げますのが、ダイターン乗りの由緒正しい伝統でございます。さ、ブライト艦長』
『ギャリソンさん、今はそんなことを言っている場合では・・・』
『せっかくワックスで磨き上げましたそれを、艦長のお心根に感じ入ってお貸ししたのでございます。であるならば、艦長もワタクシの心根にお応えいただいてもよろしゅうございましょう?』
この緊迫した状況で、ここまでさらりと言われてしまえば、ギャリソンが実は怒ってるんじゃないか、というのはブライトも予想は付いてくる
『くっ、仕方有るまい・・・えー、ブレイカーの諸君。私は地球連邦軍、ロンド・ベル総指揮官、ブライト・ノア大佐である。我々は、今君達のいざこざに付き合っている余裕はない。よってここに、日輪の力を用いて実力排除を行う。よろしいか?』
所々分からない単語が出てきたので、ぽかんと聞いていたティンプ達であったが、思い当たる節があった
「ああん?その物言い、イレギュラーの艦長さんかい。部隊を預かるアンタが出てくるたぁ、イレギュラーもますます持って窮地ッてことか」
『黙りたまえ!部隊のため傷ついたパイロットのため、ブレイカーの野望を打ち砕くのが、この私の役目!この日輪の輝きに屈しない自信があるなら、かかってきたまえ!
ティンプの台詞に、問題児達を抱える身を思わず嘆き、ブライトは珍しくカッとなったらしく、妙に熱い台詞を返してやる
「おお、素晴らしい見栄切りでございます、ブライト艦長。それでこそ、ダイターンは光ると言うものですぞ」
ラー・カイラムのハンガーデッキでは、ギャリソンが感慨深げにしているが、その後ろのアストナージ達はそれどころではない
「そぉれ、やっちまいな!」
『くぅっ、やらせん!』
こうして、不慣れながらも部隊を護るべく、奮闘を開始したブライト
「ちょっと何やってるの、コトセット!ブライト艦長の努力を無駄にしないの!!」
「りょ、了解です。おい、ポタン砲準備だ!」
「機銃座、時間を稼いで。ティンプ達を近づけんじゃないわよ!」
一瞬呆然としていたアイアン・ギアーのクルー達だが、ブライトの想いを無駄にしないためにも一斉に動き出す
しかし、ある種最硬の機体に乗っているとは言え、ブライトはパイロットとしては、やはり素人も同然である。ダイターン・ファンを構えて防御するのが手一杯だ
「はぁっはっははっ、どうしたい艦長さんよ。格好良く見栄を切ったわりに、ずいぶんみっともない姿をさらしてるじゃねぇか?」
「ぬぅっ・・・まだか、アイアン・ギアー!」
あちらも何とか機銃を使って、周囲の掃討をしているのだが、狙いが悪いのか、余りブレイカー達には当たっていないように見える
『ええいアイアン・ギアー、弾幕薄いぞ、なにやってんの!』
思わず、いつも調子で左腕を振り上げたブライトだが、それがまずかった
彼の動きをトレースしたダイターンの左腕もまた、勢いよく振り上げられてしまったのだ。無論その先には、ポタン砲をチャージしようとしていたアイアン・ギアーが居り、勢い余った左腕がその巨体にヒット、押し倒す形となってしまった
「きゃああああ~っ?」
「ああれぇぇぇ~!!」
哀れ、背中から地面にもんどり打ったアイアン・ギアーだが、事はそれだけで済まなかった。本来眼下に向かって放たれるべきだったポタン砲が、さらに勢い余って空中に無造作に放たれてしまったのである
その強烈な光の渦は、もちろん地上でもつれ合っていたブレイカー達もダイターンも、動けずにいたラー・カイラムをも巻き込んで・・・


「大変ご迷惑をおかけします、女王・・・」
何も知らずに月から戻ってきたディアナ率いるソレイユは、さながら傷病船状態になっていた。挙げ句、修理機体が倍に増えてしまっため、月から資材を大量に取り寄せており、その費用は目玉も飛び出そうであった
「・・・よしなに(ピクピク」

その後、それだけの費用をディアナにαナンバーズが返還できたかは、定かではない
おまけ
そこは、限りなく近く遙かに遠い世界。相克界に包まれし、多元世界にて

ロジャーは自室で茶をすすっていた
「出撃しないの、ロジャー」
「ビッグ・オーが動かない以上、仕方有るまい」
この間の戦闘で受けたダメージが存外酷く、今はちょっと無理をさせられないのだという。ノーマンが一人で頑張っている、ということもあって、修理はなかなか終わりそうもなかった
「それで、貴方は一人でこうして優雅にしているの。手伝って上げないのね」
「私が出ても、ノーマンにとっては邪魔なだけだよ。ヒトにはそれぞれ与えられた役目、と言うモノがある」
一応彼としては、これが分を弁えた行動と言うことらしい
「それなら、コナやキッド達に修理を手伝って貰えば、もっと早く直るわよ」
「私はノーマン以外が触った機体になど乗りたくはないね」
「それが拘り?相変わらず貴方って最低ね」
「褒め言葉と受け取っておこう」
ドロシーの嫌味も受け流し、ロジャーは最高級ダージリンに舌鼓を撃つ
「代わりの機体を捜そう、と言う気はないのね」
「代わり?・・・ドロシー、私の腕を買ってくれるのは良いが、ビッグ・オー以外に私を受け付けるマシンなど、いくら相克界広しといえど、有るとは思えないのだがね」
ロジャーにはドロシーの言葉の真意が測りかねた。が、今度はドロシーのほうが、ロジャーを無視して語り出す
「この間ジョゼフ達が、マウンテンサイクルから、面白いモノを掘り出したと聞いたの。今、アーガマのデッキに上げてあるはずよ」
「ほう?・・・まぁそれが、私に合うかどうかは別として、黒歴史の遺産には興味をそそられるね」
黒歴史そのものに関わる一関係者として、純粋にドロシーの台詞に触発されたロジャーは、紅茶をテーブルに戻してハンガーへと足を向けた

そこに鎮座した巨大なマシンに、ロジャーは何とも言えぬ感想を持った
「ほうほうこれは・・・ずいぶんご立派な身体の持ち主だな、しかし・・・」
妙に派手な、ゴツゴツとした角をあちこちに付けたそれは、ロジャーにとっては余計な出っ張りと言うレベルの装飾でしかなかった。何より、黒くない
「これはモビルスーツなのか?それともオーバーマン、もしくは他の機動兵器だとでも言うのかね?」
「いんやぁ、それがまだ分からずじまいでさ」
ロジャーに問われたキッドのほうが、これがなんなのかを知りたいぐらいであった
「こんな正体不明の機体の、何が面白いんだね。R・ドロシー・ウェインライト」
ドロシーの真意を確かめようと、彼女が立っていた方を振り返ってみたが、その姿がない。どこに、と周囲を見回すと、そのマシンの胸部にある、ぽっかりと空いた空間に、彼女は身を埋めていた
「ドロシー?そこはコクピットなのかい」
「いいえ違うわ。でも何か、私にも接続できそうな、細やかな配線があるの」
ほう、とロジャーもそこをのぞき込むと、人が一人は入れそうな空間がそこにあった
そしてそこには、半ば朽ちたような骸骨のようなオブジェクトが、壁に磔された罪人のように埋まっていた
「これはまた、ずいぶんと趣味の悪い」
しかし、そのオブジェクトのようなものが、ドロシーのいう配線の根元でもあるらしかった
「本当のコクピットはもっと上・・・か。よし、暇人は暇人なりに、このマシンの正体を探ってやろうではないか。どうだい、ドロシー」
「もとよりそのつもりで、貴方をここに誘ったのよ」
無表情に言う彼女だが、きっと内心では“楽しんで”いるのだろう
「ようし決まりだ。ドロシーはそれを繋げてみてくれ。私はコクピットを探ろう」
「わかったわ」
もぞもぞと配線をたぐり寄せるドロシーをそこに残し、ロジャーは機体を這い上ってコクピットらしき場所に辿り着いた
その場所には、特に変わったモノはなかった。純粋なレバーがあり、モニター類があり、シートがある。外見の物々しさから考えれば、まぁ普通のモノだ
「さて、これは“生きて”いるマシンなのかな?」
シートにかけて計器類を見回していたロジャーだが、どうも外が物々しいことに気づいた
「どうしたんだね、キッド君」
「まずいぜロジャーの旦那!どうもあのギンガナムが、こっちに向かってるらしいんだ」
今、ただでさえザフトと小競り合いをしているというのに、そこにあの戦争バカが突っ込んでくると言う。事態の混迷は目に見えていた
何かよい手はないか、と考えているロジャーの目の前で、各計器類に火が入った
『ロジャー、さっきの骸骨、エンジンだったみたい』
どこからとも無くドロシーの声が聞こえてきた。どうやらドロシーの電子頭脳が、このマシンの動力に火を付けたようだ
「あれが動力源?このマシンを作ったものは、つくづく美学というものを理解していないようだ」
『この子の武装も名前も、少し探れたわ』
ピピッとモニターにマシンの名らしきモノも浮かんでくる
「さすがR・ドロシー・ウェインライト。それで、これはあの御大将のお相手がつとまる子かな?」
『ノーマン以外が触ったモノ以外、扱わないのではなかったの』
「緊急事態では仕方有るまいよ。その辺りの妥協はするさ。で、どうなんだね?」
『本当に貴方は最低ね・・・行けるわ、なんなら、やってみる?』
「ああ、御大将を放置しては、おちおち紅茶も楽しめないからね」
ブゥン、とマシン全体に光が灯ったので、キッド達は慌ててその周囲から離れる
「ロジャーの旦那?まさか、コイツでやる気かよ!」
「そのまさかさ。なに、ドロシーのお墨付きなら大丈夫だろうさ」
「で、でもさ!」
後で何かあったら、と慌てているキッドを尻目に、ロジャーはそのマシンをアーガマのカタパルトへと導く
「さてでは行こうか。何とも仰々しい名前でアレだが・・・ゼオライマー、イッツ・ショータイム!!
ロジャーの声に合わせて宙を舞うゼオライマーと、降下してきたターンXが対峙したのは、その直後であった
「ほう、ZEUSHの新しいマシンか?ターンXのデータ取りに相応しい相手よ」
物珍しい相手が出てきて、ギンガナムは血がたぎっているようだ
「相変わらずの戦闘狂ぶり、いい加減にして欲しいものだね御大将?」
「ほう、ロジャー・スミスか!貴様、いつものメガデウスはどうした」
「今ワックスがけ中で出られないのだよ。代わりにこの、ゼオライマーとやらでお相手しよう。マウンテンサイクルから出たてのホヤホヤだがね!」
「黒歴史の遺産ならば、充分!いざ尋常に勝負!!」
早速組みかかってくるターンXだが、すかさずゼオライマーの左腕が、ターンXの攻撃を受け止める
「バイバイ!」
ロジャーはハンドルを目一杯ふかし、そのまま空いていた右腕で、ターンXのどてっ腹に一発入れてみせる
「よい拳だ・・・しかし!」
もちろんそこではじき飛ばされるターンXではなく、そのまま勢い任せに左腕の装甲を持っていったのだが・・・
「なんだと!?」
メキメキと音がして、剥がれたはずの装甲が自己修復する
「これはすごい。このマシンの装甲は、ナノスキンだとでも言うのか」
『多分違うと思う・・・』
あっという間に装甲が完璧に修復され、さすがのロジャーも驚いているようだ
「なるほど、まさに黒歴史の機体に相応しい、面白き能力!倒し甲斐があるというモノだ!!」
張り合い甲斐のある相手を見つけたと、ギンガナムのほうは喜んでいたが・・・

その頃の地上戦。ザフトと小競り合いを繰り広げていた幾人かが、頭上の二機の姿に眉をひそめていた
「うーん・・・」
「・・・あれは」
「えーとなんか・・・」
「やば~い機体だった・・・ような」

それは、“限りなく近く遙かに遠い世界”の記憶が、危険を察知して呼び覚まされているのかも知れない

しばらく格闘を続けていた二機だが、そこへドロシーが通信を入れてくる
『ロジャー、この子は両腕を使うと、とても凄い力が出るらしいわ』
「ほう。ならば、御大将にダブルパンチをプレゼントして上げようかね」
ロジャーはまずは一発、左パンチをターンXにお見舞いして動きを止めると、両腕でその機体を挟み込んだ
「永遠に眠っていたまえ!」
「くぅ、放せ!こうなればこちらも!!」

「あ」
「ちょ、やめやめ、ロジャー!!」
「思い出した、あれは・・・!」
「やめー!両腕くっつけちゃダメーーーーーッ!!」


めい・おー☆
「な、なんだ、このとてつもないパワーは!?」
ゲッコウチョウデアール!!☆
「オ・ノーレ!?」

・・・この日、世界は終わった・・・かもしれない
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テーマ : スーパーロボット大戦 - ジャンル : ゲーム

2009/06/10 00:29 | SS【スパロボ系】COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

やっべぇ・・・・www

あの・・・・ワタクシ、なんか物凄く取り返しのつかない事をしてしまったような・・・・wwwww
まさかゼオライマーに乗ったのがよりにもよってロジャーとは!
クロムバスターの要領でメイオウしちゃあダメでしょうwwww
っていうか、そのマウンテンサイクルはもしや鉄甲龍の跡地だったのでは・・・・??

内部フォーマットは日本語か中国語、または英語だったんでしょうね・・・
流石ロジャー、なんでも扱えるwww

>魔改造ボロット
脳内でボロットの目つきがゴルゴ13になってましたwww

No:1354 2009/06/10 01:15 | ワイルドヘヴン #- URL [ 編集 ]

次元連結システムらめぇぇぇwww

どもっす!

最近お互いお疲れのようで心配です。ここに集う皆さんも、無理はしないようにと願うばかりです…
笑顔・幸せ。なぜか最近この言葉が凄く頭から離れません

閑話休題。機体の乗り換えかぁ。真っ先に思いつくのはGXorDX⇔ニルヴァーシュ、あと中の人ネタで、ガーランドinキラ(某戦隊で喋るシャチ型バイク)が浮かびました(笑)
しっかしロジャー。いくらなんでもそれは不意打ちだwww それと、ボスボロットもよく考えればあんな構造で陸海空、宇宙を駆け回り爆発四散(マテ)してる事を考えれば、大した事ありませんよね…?

…さて。実はスパロボの新作情報(フラゲですが)が発表されました。新規のみのオープニング映像だとこのようなラインナップだそうです

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7302714

…いや、嬉しいのは嬉しいのですが。明らかに異質な奴が混ざってますよね?子供の教育上、絶対絡めさせてはならん連中がいますよね!?www
Wiiというのが嫌な予感がしますが、学園よりかはよっぽど共感できます。リアルタイムに視聴したのが多いですし。てか、面子的にこっちが学園だろうと(笑

では、今日はこの辺りで失礼しやす!

ps もしかしたら、時間が空いた時に何か作品を送るかもしれません。一つは懐かしいACE3もの。もう一つはとある特撮ヒーローものですが…。なお、どちらにも通りすがりのあいつが絡む予定ですので、そこの所はすいませんorz

No:1355 2009/06/10 23:11 | 弁慶 #9fYuzJy. URL [ 編集 ]

寺田Pのばかぁぁ

とりあえず新作スパロボの記事は上げました
さぁ諸兄、存分に語ってくれたまへ(ぇ

ワイルドヘヴンさん>
>まさかゼオライマーに乗ったのがよりにもよってロジャーとは!
ロボ乗りでアンドロイドを連れているヒトが、ロジャー以外思いつかなかった、というのは内緒です(爆
>そのマウンテンサイクルはもしや鉄甲龍の跡地だったのでは・・・・??
掘り返したら、チャージさせてもらえないヒトとか、同性愛な双子の人たちの機体とかが出てくるかも知れません。オソロシス
>脳内でボロットの目つきがゴルゴ13になってましたwww
・・・紅茶吹きました
返して下さいw

弁慶さん>
辛い時は医者に行くのも手ではある
>機体の乗り換えかぁ。
ニルとGXの取っ替えっこね・・・ガロードがニルのコクピットで吐きそうなんですが、よろしいですね?(何
>スパロボ新作
記事の通りです・・・弁慶さんもご不安の点、私もちょいと指摘しております

No:1356 2009/06/10 23:48 | あるす #- URL [ 編集 ]

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