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【スパロボ妄想】ガンダム仕事人~第十一話~

久しぶりに腱鞘炎っぽい管理人です
特に何かやったわけじゃないんだけどなぁ・・・
ま、仕事の関係上、キーボードとマウスとは縁が切れないから、何もしてないってわけじゃないのはないか


そんな中打ち込み終わった、ひっさびさの新作でございますよ
ちょっとシリアスなようで、ギャグな様な微妙なさじ加減の内容
次回で最終回になるかな?


そこは、限りなく近く遙かに遠い世界
華のバンプレ国
ここはスパロボ横町


・・・から遠く離れた、蝦夷の螺是飜(ラーゼフォン)神社
そこに行方知れずだった久遠が、ふらりと姿を現したのは、スパロボ横町が騒ぎに巻き込まれたのと同じ頃だった
「空より落ちるは闇の雪・・・はらはらと舞う憎しみの氷片・・・恐怖の唄が町を覆う」
意味深げなことを言う彼女の姿を認めた綾人達
「久遠・・・僕にもわかるよ、乱れていくんだね、この世界の秩序が」
「どういう事、綾人君?」
"神"である綾人と久遠にだけ、何かがこれから起こることがわかるらしい
「オリン、行こう」
「ああ・・・ごめん、遙さん達・・・行ってきます、スパロボ横町に」
そう言う綾人の瞳は、緊急事態を感じて赤く染まっていた
「ゼフォンを解放するのか?」
「調律が・・・必要ということなの?」
鳥飼と遙の言葉に二人は頷き、そして聖なる泉へと飛び込む
そこから現れたのは・・・


オーバーデビルから飛び降りてきたハサウェイを認めた洸は、雷電様の手を伸ばしてその身を受け止めてやる
「ハサ!・・・それにクェス、大丈夫か、二人とも?」
アムロとクワトロが駆けよってくる
「ぼ・・・僕は何とか・・・でもその代わりに、ギュネイが・・・!」
「なんだって?」
幼なじみとも言うべき彼が、身を挺して自分を助けてくれたことを語るハサウェイ。悔しそうにした唇を噛むかれが痛々しい
一方、ハサウェイに抱き留められていたクェスは、どうにかこうにか凍結を免れてはいたが、意識がもうろうとしていた
「ア・・・アムロ、あそこにいるの、大佐じゃないよ・・・あんなの、大佐じゃ・・・」
呻くように言うクェス。確かにこの乱暴ぶり、いくらなんでもやり過ぎである
「まぁ、そうだろうな。アレは今、あらゆる意味で純粋な悪意の存在なのだから
クワトロとがあっさりとそう応えたので、アムロもハサウェイも彼を見上げる。そして二人の疑問の視線に応えるように、彼はかけていたグラサンを外してこう言った
「アムロ君、実は今まで黙っていたが、私もシャア・アズナブルなのだよ
「えー・・・えーっ?」
「・・・じゃあ、あそこにいるシャアはなんなんだ?」
「アムロ君、驚かないのだな」
分かっていたこととは言え、やっぱり驚いて口をあんぐりしているハサウェイとは対照的に、これまたあっさりやり返すアムロ。クワトロとしては、もう少しリアクションが欲しかったらしい
ツッコムのも疲れた・・・で?納得行く説明はあるんだろうな」
「うむ・・・正確に言うと、私はシャア・アズナブルの中の、善意の部分だけの存在だ」
というのも、この間の騒動のラストで吹っ飛ばされた時が、南極でオーバーデビルの封印が解かれたのとほぼ同時だったらしい
吹っ飛ばされつつ、悔しい思いと後悔とを同時に抱いていたシャアに、オーバーデビルが反応したようで、憎しみの力を求めたオーバーデビルに取り込まれそうになったのだという。だがシャアも人間、憎しみだけに染まりたくはないという、一縷の善意が分離して彷徨い、石見銀山で死にかけていたクワトロ・バジーナに憑依したのだという

「お前は少年ジャンプ版封神演義の太公望か!
「アムロ、そのツッコミ、判る人にしかわからないよ」
「このネタ的には、ナイトガンダムとサタンガンダムに分離した、スペリオルドラゴンの方が通じるんじゃない?
ハサウェイのネタもかなりコアなのは気のせいだろうか
「ああもう、どれでも同じだ!」
思わずちゃぶ台返しのリアクションを取ってしまうアムロ
「そうですよ、根本的にどう問題を解決するか、それを忘れてませんか?」
雷電様の中から洸がそうツッコミを入れた
「そうだな。とにかくまずは、シャアかオーバーデビルを止めないと」
「とりあえず、あそこに居る悪いシャアさんは、殺っちゃっていいですね?
容赦なくゴッドアローを構える洸はやけにすがすがしい
「待ちたまえ洸君!アレが死ぬと、私まで死んでしまうのだが」
どうやら悪のシャアも善のシャアも、魂は共有らしかった・・・
「ええい、どこまでもピッコロ大魔王と神様みたいなネタでッ!
と、アムロが半分ブチ切れで突っ込んだ時だった
「さぁ唱えオーバーデビルよ、凍れる唄を!!」
(悪の)シャアの命令一閃、ブオオオオオという聞くも不快な声がその場に響いた。雷電様の盾(ゴッドブロック)とファンネルバリアでその場を凌いだ一行だが、彼方のスパロボ横町には異変が発生していた
あちらこちらから火の手が上がったり、人々の騒ぐ声が聞こえてくる
「な、なんだこの不快な感覚は!?」
「どす黒い・・・なんかすごい嫌な感じだよ、アムロ!」
ニュータイプの感覚の中に流れ込むそれは・・・
横町を駆け抜けようとしていたジョッシュ達一行は、周囲の人々が突然暴れ出したり叫び出したりしたのを見て、唖然としていた。そして、一緒に付いてきていたラキとウェンの様子もおかしい
「うう・・・ジョッシュ、何か、何かが私の中で・・・」
「リム、気持ち悪いよ・・・僕、どうしちゃったんだろう」
二人の身に何が起こったのか、ジョッシュには皆目見当が付かない
しかし、ゲイナーとゲインにはその原因がわかっていた
「くそっ、止められなかったか・・・」
「ゲインさん、コイツは一体?」
「走りながら話す!ここに長居してると、そこのお嬢さんと坊ちゃんは、余計におかしくなるぞ!!」
それを聞いて慌てたのか、ジョッシュはラキを抱き上げ、リムはウェンをおぶるようにして、ゲインに無理矢理引っ張られる形で暴動の現場を後にする
「これがオーバーデビルの声の力なんです。人の心の、薄暗い部分を引っ張り出してしまうんです」
同じく駆けながら、ゲイナーがそう説明する
「町の連中が凶暴になってる理由だって言うの?」
リムの返す言葉に、ゲイナーは頷いて応える
確かに暴れ始めているのは、元北町奉行の連中だったり、シベ鉄の連中が多いような気がする。下心のある連中から、敏感に反応していると言うことか
「だがそれと、ラキ達の異変がどう結びつく?この二人以上に、俺達の方が人間だ。どうして俺やリム、そしてゲイナー君達には影響がない?」
ジョッシュの言うことは尤もだった。彼自身も、何か嫌な感覚を覚えてはいたが、背中で呻いている彼女ほど酷くはない
「・・・僕は、昔アレに取り込まれたことがあるんです。だから、耐性がある」
「なんだって・・・?さっきからの話といい、時間も時代も合わないじゃないか。俺の頭の中はごちゃごちゃだ、わかるように説明してくれ!」
まるで悲鳴を上げるように言うジョッシュだが、ゲイナーはそれ以上応えなかった
「詳しく話すと長くなる。だが、まず言えるのは、お嬢さんと坊ちゃんは、そもそも"そう言う存在"なんだよ、元はな」
代わりにそう応えつつ、ゲインはとにかく亜久志鶴の山を目指してひた走る
ジョッシュもリムも、ワケがわからないながらも、それに付いて行くしかなかった
「見える・・・見えるぞ、町で暴動が起きている!しかもかなり酷い・・・」
スパロボ横町の惨状を感じ取ったアムロは、余りの惨状に顔を引きつらせる
「嫌な感じの原因はそれなの?」
「まずいよ、止めないと!」
雷電様がその身を動かし、スパロボ横町へと向かおうとしたのを、(悪の)シャアは見過ごさなかった
「そうはさせん!征け、ギュネイ!
その声に応えて現れたのは、ギュネイ専用ヤクト・ドーガ(半分凍ってます)であった
「なにあれ、カラクリ!?」
もちろんそんな物を知らない(覚えてない)クェス達にしてみれば、巨大な化け物のような物が現れたようなもので、驚きを隠せない
が、ヤクト・ドーガの方は容赦なく、ファンネルを打ち出してこちらに攻撃をして来るではないか
「ぬおおっ、ゴォォッド、ブロォォォクッ!
雷電様の盾がどうにか護ってはくれているが、状況は不利である
「それに乗っているのはギュネイなの?」
「ギュネイなら止めてよ!」
ギュネイの気配を感じたハサウェイとクェスが呼びかけるが
『ハサ・・・お前さえ・・・お前さえいなければ・・・クェスは・・・俺に・・・』
まるで地獄の底から響いてくるような、恨み辛みの籠もった声がそれに応える。二人はその生々しさ、恐ろしさに思わず顔を引きつらせた
「何でそんなの、今になって言うのさ!そりゃ今までだっていろいろあったけど、なんやかんや仲良くやってきたのに!!」

『そう言うのって、おかしいと思わなくて?』
叫んだハサウェイに応えたのは、ギュネイではなく全く別の、聞いたことのない女性の声だった
「ふむ・・・来たか。シャドウミラー」
突然オーバーデビルの周囲の空間が、ぐにゃりと歪んだかと思うと、そこからまたもや洸達は見たこともないカラクリ・・・というか、多数のロボット達が姿を現したのだ
「誰も争わず、誰も憎しみ合わず、誰もが生き、そして誰もが死なない、時の止まった世界の怠惰な住人達よ・・・初めまして、かな」
その内の一つ、禍々しい角を生やしたロボから、今度はドスの利いた男の声が響いてきた
「我らはシャドウミラー、闘争を望む者なり!」
そのロボ・・・ツヴァイサーゲインより、ヴィンデルは高らかに宣言した
「闘争を望む?」
「何を言ってるの、あの人達って」
当のこの世界の住人達、つまりアムロ達には何を言っているのかさっぱりである
「恨みっこ無しで住める世界・・・そんなものは幻想に過ぎないし、なんの進歩もない怠けた世界だと言っているのよ」
今度はツヴァイサーゲインの隣に浮かんでいる、ヴァイスセイバーからレモンがそう応える
「・・・ところで、シャア・アズナブル?」
やっぱり理解不全に陥っているアムロ達を無視し、レモンはオーバーデビルの手の平に載っている(悪の)シャアに声をかける
「なんでそれのコアにW17が居るのかしら?そんなことのために、その子を貴方に預けたのではなくてよ」
レモンは少々不機嫌そうである。が、シャアの方はこれと言って悪びれた風もない
「仕方なかったのだよ、本来コアにしようとした娘に逃げられてな。が、彼女も十分優秀なコアだよ。見たまえ、あの怠惰な町の様子を」
そう言って、憎しみの渦に巻き込まれているスパロボ横町を指さすシャア
が、なるほどとそれを見上げたヴィンデルとレモンは、そこに現れた異形の者達に少々驚きを隠せなかった
それは、調律のためにその身を変化させた、真聖綾人と真聖久遠であった
「「ラァァァァーーーーーーーーーーーー!!」」
二人の相反する調律の唄が、スパロボ横町の端と箸からぶつかり合い、そしてその波動が波となって町を覆うと、それまで暴れていた人たちが瞬時に正気を取り戻し、壊れた町が一瞬にして復活していく
「アレはなんだレモン?あんな物が居るとは、事前の調査では聞いていないが」
「私も初見よ・・・まぁでも、邪魔は邪魔ね。ちょっとどいて貰おうかしら」
と次の瞬間、ヴァイスセイバーの背面ユニットから、ソリッド・ソードブレイカーが放たれた。それは狙い違わず、真聖綾人と真聖久遠を襲おうとした・・・が
それを遮った者達が居た
「・・・あれは」
さらに意外な物の登場を目にしたヴィンデルの周囲で、突如量産型ゲシュペンストがビームの渦に巻き込まれて爆散していく
「レモン、事前の調査では、この世界にはMSなど無いということではなかったのか?」
ソリッド・ソードブレイカーを阻止したのは、ガンダムデスサイズ・ヘルとサンドロック改。それを後方から支援していたのが、ナタクとヘビーアームズ改
そして量産型ゲシュペンストを爆散させたのは、言うまでもなくウィングゼロのローリング・ツインバスターライフルであった

「おかしいわねぇ、そのはずなんだけど・・・何者なの、貴方たち?」
不快そうにそう言うレモン
「俺達は・・・仕事人だ。この世界を護る・・・」
「たとえ時が止まっていようとも」
「ばかばかしい毎日が続こうとも」
「不条理なことをただ受け止めていても」
「俺たちが生きる、一つの世界だ。それを護るのが、俺達仕事人だ・・・!」
それこそ祭貢神社、いやサイク・キングダムをかつて護っていた、という設定にされて封印されていた五体のガンダム
そしてその乗り手たる、ヒイロ・ユイ達の復活であった

それを見上げていたアムロとクワトロは、互いを見合ってこう言った
「アレが現れた、と言うことは・・・」
「ああ、どうやらこの舞台も、しばらく休みのようだな」
それより少し前のこと
亜久志鶴にようやく近づいたゲイン達の前に、銀髪の男が現れた
「あんた・・・ギリアム・イェーガー」
ギリアムはゲインの言葉に、ただ頷いて応えるだけだった
「すまねぇな。俺らはこの"芝居"への参加が遅かったから」
「君が謝ることではない。私も出来る限りのことはしたはずだったが」
「だから、封印が弱くて、オーバーデビルが復活してしまったってことですか」
そんな風に話している一行に、ふらりと近づく影があった
「なるほどな・・・この世界は"お芝居"で成り立ってた、ってワケか
そこには、ようやく亜久志鶴に近づいてきて、ツヴァイとヴァイスの姿が見えたことに、どうにも戸惑っていたアクセルであった
「で?それに気づいて、貴様はどうするつもりなのだ」
冷たくそう言い放つギリアムの背後で、五機のガンダムがシャドウミラーに立ち向かう姿が展開されている
「ガンダムだと・・・?そうか、だから俺の記憶も」
「"芝居"をやっているわけにも行かなくなったのでな」
そう言いつつも、手元の剣に手をかけているギリアムは殺気立っていた
「どうするつもりだと聞いている。返答によっては、ここで」
「だがその"芝居"も悪くなかった、と今は思っているぜ」
アクセルはそういきりなさんな、とでも言うように肩をすくめて応えた
「誰もが争わない世界はつまらん、面白くもない世界だ、とは思っていたが」
そう言って、アクセルはまだ調律の力が及ばず、暴動が一部残っているスパロボ横町を遠目に見た
「誰もが争い続けている世界と言うは、これで気分の悪いものだな」
「・・・」
ギリアムはアクセルの言葉をただ黙って聞いていた
「あそこに、どうも俺の部下が居るらしくてな」
アクセルの指さす先には、紛れもなくオーバーデビルがあった
「ガラにもなく悲鳴を上げてやがる。"寒い、寒い"ってな・・・」
アクセルには、遠くからのラミアの声が聞こえたらしい
そしてその表情は、紛れもなく本物の、悔しそうな腹立たしそうな顔であった
それがギリアムにもわかったのだろう。彼は殺気を納めると、アクセルに付いてくるように促す
「オーバーデビルに近づきたいのだろう。何とかできないか、案はある」
「ハッ、有り難いお言葉だね・・・乗らせて貰おうか」
タッと走り出す二人を、ゲインとゲイナーはバツが悪そうに見送った
「うーん、こりゃ俺達の出番は、もう少し後みたいだな」
「そうですね。とりあえず、ジョッシュさん達を介抱して、様子を見ましょう」

スパロボ横町を救う面々が、一つの場所に集いつつあった
そう、亜久志鶴の山の麓に・・・
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テーマ : スーパーロボット大戦 - ジャンル : ゲーム

2009/07/19 00:52 | SS【スパロボ系】-スパロボ仕事人COMMENT(2)TRACKBACK(1)  TOP

コメント

いよいよクライマックス

いよいよクライマックスですね。
しかしシャアとクワトロの関係がジャンプ版封神演義の王天君と太公望とは…
ジャンプ版封神を見てた人間にとっては納得。もう一つは?でしたが。
最終回と次回作楽しみにしています。

No:1420 2009/07/19 06:26 | 壱華 #h//dyfX6 URL [ 編集 ]

封神演義ネタ通じる人が居たw

> しかしシャアとクワトロの関係がジャンプ版封神演義の王天君と太公望とは…
これが判る人は早々居らんがなw

> ジャンプ版封神を見てた人間にとっては納得。もう一つは?でしたが。
あー、もう一つのは、SDガンダム「ナイトガンダム物語」ネタッス

さて、最終回はいつ書けるかなぁ・・・

No:1421 2009/07/20 00:07 | あるす #- URL [ 編集 ]

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2009/07/27 |  |

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