【スパロボSS】真・スパロボの学園(6)~サッカー~

この年末に、歯医者にかからなくてはならなくなった、管理人です(T-T)

いやぁ、何か最近変だなぁ、とは思ってたんですが
過去の虫歯の治療痕に菌が入って、内出血起こしてたそうです・・・
はっはっはっ、どーりでここんとこ口ん中が鉄っぽかったわけだ!
・・・て笑っとる場合でないわ!!

またもやドリル攻撃に涙する日々が続きそうです・・・


さてさて、Gジェネウォーズを相変わらずやれておりません
あと数日でガンガンNextが届くのに、どうすんだ自分


そして、ガンガンをやり始めたら、きっとSSが止まると思ったので、一番書きたかったのをさっさと書き上げました


冬も深まってきた、とある日のスパロボ学園・高等部
教壇にデン!と構えているのは、ピンク色の髪の女性であった
「静まれ愚民共!今からこの私、ハマーン・カーンが貴様らに帝王学を教授してやろうというのだ、有り難く思うのだな」
いきなりの愚民発言だが、クラスのほとんどの連中は「いつものこと」とあまり構わない。しかし、一人立ち上がる男子が居た
「貴様、教育実習生の立場にあるのに、その高慢な態度!許せないんだよ、そう言うヤツは!」
「俗物は私というエリートに指導されて、初めて生きることができるのだよ、カミーユ・ビダン!」
自らを正当化して憚らないハマーンに怒ったのか、突然からだからピンクのオーラを発するカミーユ
「許せないんだよ、お前みたいなヤツは!みんなには分かるはずだ!!」
また始まったよ、とため息をつく甲児の横で、一人状況を飲み込めずに唖然としている刹那は、その甲児の耳元に恐る恐る呟く
(みんな・・・って俺達のことか?)
(さぁ、たぶんそうなんじゃねぇの?まぁあんまり気にするなって)
大丈夫だから、と手で合図して返す甲児。それに倣うように、今度はゲイナーの方から刹那に耳打ちしてくる
(ハマーン先生は極度のツンで有名なんだ)
何でも昔、理想の彼氏と思っていた男に反故にされた反動で、滅多に愛想を振りまかなくなったらしい
(あんな物言い、いつものことだから、いちいち反応してたらキリ無いって)
他の素振りがみられるとしたら、初等部のミネバちゃんと遊んでるときか、中等部のジュドーが側に居るときぐらいだという
(だが、カミーユは反応しているようだが?)
今にも"真っ赤に燃え"上がりそうなオーラが、カミーユの身体を包んでいるのを、ニュータイプでない人でも感じ取れる勢いだ
(ああ、アレはカミーユなりのツンの受け流し方)
ああやって反応しているカミーユ自身、ツンの傾向があるため、同族嫌悪みたいなモノらしかった
「俺の身体をみんなに貸すぞ!暗黒の世界に帰れ!!」
そして『いつもの通り』、拳一つでハマーンへとカミーユが特攻をかけたとき、がらりと教室の引き戸が開いた
「そこまでだ二人とも。例の時期が来た、お約束の喧嘩をしている場合ではない」
現れたのは、用務員のギリアムであった。が、いつもはそれほど表情を見せない彼の眉間に、明らかな緊張の色が現れている
その表情に、カミーユもハマーンも、そして刹那を除くクラスの誰もが、何かを察したように動きを止める
「ま・・・まさか?」
「そ、そうか・・・あの時期が来たのか」
ざわつく教室。さっきから、何が起こっているのか理解できない刹那は、きょろきょろと周囲を見回すのが精一杯である
「一体全体何事だ?まるでこれから、戦争でも始まるようなこの緊張は」
普段からおちゃらけている甲児までもが、苦虫を噛み潰したような顔で刹那に振り返る
「まさにそうなんだよ」
「だから何が」
「これから始まるんだ。中等部との争いが・・・」


数十分後
校庭のサッカーフィールドに、ワケもわからず高等部様にあつらえられたユニフォームを着させられ、呆然と突っ立たされている刹那が居た
「おい・・・一体何なのだ。話がつかめないぞ!」
「あれ、もしかして刹那、サッカー知らない?」
ナニ当たり前のこと聞いてるんだ?と言う顔をして返事をするシーブック
「サッカー程度、いくら俺でも知っているし、こんな恰好をさせられたら察しはつく。だがさっき、甲児は"戦争をする"と言ったぞ?それが何故サッカーなんだ」
「戦争というわけではないが、これは俺達の運命を決める、大事な試合なんだ」
そう言って近づいてきたのは、シーブックに継ぐ優等生として有名な、流竜馬であった
「運命?それはなんだ」
周囲で準備運動をしていたリュウセイらが、それに応えるべくゾロゾロと集まってくる
「それはだな・・・」
「大事な大事な・・・」
「年末の俺達の処遇だ!

「・・・は!?」
刹那はぽかんと開けた口を塞ぐことができない。だが隼人や弁慶達は真剣な顔である
「残すところ二学期のイベントは、期末テストとクリスマスのみ。その後は解放され、冬休みを過ごすことになる・・・が!」
「この試合で負けた学部は、その冬休みを使って、あの巨大な校舎の大掃除をやらされるんだ!」
「ただでさえ校舎が5つもあるのに、それ以外に体育館に食堂、プールや劇場、果ては海岸の掃除までやらされるんだぜ」
この無茶苦茶広くて、施設がいっぱいの校舎を掃除するというのだから、そこにかかる時間と労力は凄まじいものであった
ちなみになんで中等部と高等部でやり合うのかというと、小学部は体力が足りないのでそんなことやらせられないし、大学部の連中は研究や教育実習が忙しいので、とても任せられないからである
微妙な年齢の我が身を呪って、はぁぁ、と嘆く高等部全員だが
「ちょっと待て。プールと劇場はまだいいとして、何だ海岸というのは。この学校の周りは陸地だろう」
「何言ってんの?体育館の裏に岸辺があるじゃん」
けろりと言って返すのは、高等部の三馬鹿の一人・ケーンである
「そうだったか!?と言うか、その海岸まで学校の敷地なのか?一体何でそこまで金をかける」
掃除の範囲にそこが入ると言うことは、ただ単に"近くに海岸がある"のではなく、学校で必要なので海岸を所有していると言うことである。要するにホテルで言うところの、プライベートビーチというわけだ。土地代だけでバカにならないはずである
「学園をベースにした青春モノには、海岸は必須条件でしょ」
「そうそう。"海に向かってバカやろー"とか、"朝日を背にしながら愛の告白"とか、"夕陽を背に強敵(=友と読む)とわかり合う"ってのは、お約束」
ライトとタップも同意の台詞を投げかけてきたではないか。だが、そこは刹那の痛烈で真面目なツッコミが炸裂である
「青春モノとか、お約束とか、よく分からんが・・・とりあえず、医務室でイネス先生に頭の中を診てもらった方がいいんじゃないのか?」
「うわ、ひでぇ」

一方の中等部側も、おそろいのユニフォームに身を包んで、フィールドに陣取り始める
「よぉーし、今年こそは活躍するぞ、俺!」
そう意気込んでいるのは、いつもは空中で危なっかしげにリフをしている、レントン
「活躍はともかく、負けたらティファとの時間が減るからなぁ」
などとバカップルぶりの一端を見せるのは、この間森で出逢ったガロードである
「ハイハイ、お熱いこって」
「そんなこと言ってぇ、デュオだってヒルデとデートがあるでしょ」
と、的確なツッコミを入れてくるのは、いつもはお笑いばかりやってるが、実は鋭いミオである。ちなみに今回のサッカーは、別に男女の区別無く参加できるので問題ない。あまり体育は得意でないのだが、この小柄な体躯で、毎度相手を攪乱してはいる

「ほう・・・中等部もやる気満々のようだな」
さすがにある程度学校の面子を知ってきた刹那は、中等部の方もかなり力を入れていることを見抜いていた
『それに、あの男も居る・・・』
デュオやジュドーに隠れているが、ひっそりと準備運動をしているヒイロを、刹那は見逃さなかった
そんな彼に、竜馬がぽんと肩を叩く
「刹那君、試合が始まる前に、初参戦の君にルールを説明しておくよ」
「サッカーのルールぐらい、分かっているつもりだが」
いくら血なまぐさい中東にいたとは言え、その程度の知識は刹那も持ち合わせているつもりだった
「ああ、基本的には普通のサッカーだ。ファウルも通常どおり取られる」
「ならなにが問題なんだ。ハッキリ言え」
「イヤ、たいしたことじゃない。参加しているみんなが、それぞれ得意なフィールドがあるから、そこだけは通常のサッカーのつもりでやると大変だって事さ」
「サッカーはこの白線の中でやるものだろう?」
「その通りだ。だがサイ・サイシーのように、超人的な跳躍力を持っているヤツも居る。追いかけるのは大変だぞ」
そう言えばサイは、例の東方先生の武闘部所属で、何でもフツーにジャンプして10メートル以上飛べるらしい・・・
何かそんなのが一人でも居る高等部が、圧倒的に有利な気がするのだけれども、そこはうまくできているもので、中等部の超がつくほどの野生児・アポロの恐ろしさは、皆が身に染みていることらしい
試合前に小耳に挟んだ噂によると、ボールと一体化しつつとんでもないスピードでフィールドを駆け抜けるとか、ボールを奪われそうになると四つん這いで威嚇するとか(その間、その強靱な顎でボールを確保しているので、誰も奪えないらしい)、その他いろいろ・・・
「・・・肝に銘じておく」
もうこう言う異様な光景にツッコミを入れるのは飽きた刹那であった
「ま、こっちには正式にプロサッカーで活躍してる、ピエールが居るから大船に乗ったつもりで行こう。ようし、俺もフォワードをやる。みんな、気を抜かずに行こう!」
太陽を背に、爽やかに見栄を切る竜馬と、オオーと拳を上げて同意する高等部メンバー

一方の中等部側と言えば
「あーあ、勢いよい掛け声上げちゃってさー」
それぞれの年齢のせいもあるが、高等部よりも軽いノリである
「負けてられないねー、みんな、俺の指示にちゃんと従ってくださいよ!」
「なにリーダーぶってんだよレントン、そいつは俺の仕事だろ」
「お前もだよジュドー、毎年リーダーは俺って決まってんだろうが」
「ガロードもだよ。止めてよね、僕が本気で指揮すれば、例えみんなが弱くても高校生なんて目じゃないだろ」
「キラ、そんな言い方をするようじゃ、リーダーなんて成れないぞ。ここは隊長経験がある俺が・・・」
「バカ言ってんじゃないわよアスラン!真打ちはこのアタシ、惣流・アスカ・ラングレー様に決まってるでしょ!!」
「アスラン君もアスカも、指揮官スキル持ってないじゃん・・・」
「何ですってぇ、バカシンジ!」
「ならお前がやるか」
などと、(シンジは除いて)リーダーの座争奪戦が巻き起こるかに見えたが・・・
「みんなぁ・・・低レベルなことで争わないでよ。要は勝てるか勝てないかでしょ・・・」
怪しい含み笑いでこちらをみているカトルに、全員が凍りついた
「いいんだよ指揮官スキルなんて・・・どうせ僕らの世代じゃ、そんなの持ってる人いないんだから・・・そんなんじゃ高等部に足下をすくわれるよ?・・・そうなったら、皆どうなるか・・・分かっているんだろうねぇ?
普段どおりにこにこ笑っているが、その背中にはどす黒いオーラが立ち上っているように見える。もちろん、今まで出番争いをしていた連中は、即座に土下座である
「すみません」
「ごめんなさい」
「許してください。カトルさま」
「リーダーは貴方しかおりません」
「どうかゼロの声で導いて下さい」


「あのヒイロを土下座させるとは」
遠目にカトルを見ていた刹那は、強敵と見据えたヒイロが、とても強そうには見えないカトルに土下座しているのを、驚いて見ていた
「それはそうだろう。黒くなるとカトルは怖いからな」
いつも余裕の鉄也が、真剣な顔で刹那にそう応える
「お前ほどの男が言うからには、相当の実力者なのか」
屈強な戦士の一人と目した鉄也を圧倒するとは、一体全体どんな戦いをするのだろうか
「ああ・・・アイツとヒイロ達五人は、共同で"ウィングゼロ"という強力なマシンを使っているんだ。アレ単体でも結構なマシンだが、特にカトルが乗ってしまったときは学校の終わりだったぜ」
以前、フロスト兄弟が冗談で『カトルは女』だと、よりにもよってカガリに言ってしまい、真に受けた彼女が周囲に言いふらし、それをウッソがスクープと(ギャグで)新聞に載せてしまったことがある
たまたまゼロシステムの調整をやっているときに、迂闊にもデュオがその新聞を彼に見せてしまったから、さあ大変
その瞬間ゼロの未来予測で、このままだとエクセレン辺りに女装させられると言う結果を出され、かつて姉たちにされたそれのトラウマが蘇ったカトルは暴走。ゼロに関係者を割り出させ、その後一人づつ串刺しバスターした挙げ句、「こんな学校は宇宙に必要ないんだよ」と呟きながら、校庭のど真ん中でローリングツインバスターライフルを披露したとか

その様は、あのヒイロをして「いくら俺でもここまでやらないぞ」と言わしめたという
「いやー、ゼロに乗ってないカトルだったら、それでも笑って許してくれるんだけどな」
「あの時はさすがに、もう駄目だと思ったもんだぜ」
ヤレヤレと呟いて話を終える鉄也と甲児だが、それで怒らない方が不思議なんじゃないのか、と刹那は心でつっこんでいた

ピーッと、審判役のホランドがホイッスルを吹く
「ほれお前ら、さっさと集まらねぇか。試合をはじめっぞ」
フィールド中央に集まる両学部の精鋭(?)達。皆、年末の予定(+カトルのお仕置き)がかかっているので、表情は真剣そのものである
その彼らの前でホランドが弾いたコインは、表をさした
「よーし、高等部のキックオフでスタートだ。いいかテメェら、毎度のことだがチンケな手を使おうと思うなよ。俺が上からしっかりこの目で見てるんだからな」
と言うと、ホランドはリフボードを駆って空に上がる。そりゃ上から終始鷹の目のホランドが見張ってれば、変なことはしようもないだろう。何せちょっとでも反則しようモノなら、無言でカットバックドロップターンで真っ二つらしいので

そして運命のキックオフ
「上がれ、上がれー!」
「抜かせるな、ディフェーンス!!」
フィールドでそれぞれが怒号を上げながら、所狭しと駆け回る
そんな中、トウジがシンジ宛に蹴った球をピエールが上手くカットし、竜馬へとつないでいく
「刹那君、いけ!」
「了解」
たまたまゴール近くまで上がっていた刹那が、竜馬からのパスを難なく受けて、中等部のゴールに叩き込もうとする
「もらった」
それはディフェンダーの居ないゴールへ、スイッと吸い込まれるかに思えた
「さぁせるかぁぁぁぁぁ!」
パスッ
だがその球は、ゴールにまさしく"立ち塞がっている"、ドリル頭のロボに阻止された
「な、なんだお前はーッ!?」
予想だにしない相手の出現に、刹那は驚きのあまりガラにもない怒声を上げてしまう
「おいらロット・ドリル。見ての通りゴールキーパーだい!」
「そんなことは見れば分かる!だが何故ロボットがキーパーをやっている。メカを使うなど、反則ではないのか!」
「そう言われても、おいらこれでも15歳(※公式設定です)だぜ」
「!?」
あっけにとられてしまった刹那の横から、レントンがボールを奪って走り出す
「ようし、やるぞ俺!エウレカにいいとこ見せなきゃ!」
そのままフィールドを駆け上がったレントンの前に立ち塞がるのは、本日二番目の出番です、カミーユ・ビダン
「来い!どんな球でも受け止めてやる!!」
普段のレントンなら、カミーユの気配に気圧されがちだが、今日は恋するエウレカの視線があるので、百万倍も一千万倍も強くなれる(と思っている)
「そこだぁ!」
「左か!」
ニュータイプのカンか、レントンが左に押し込んでくると呼んだカミーユが、すかさずディフェンスに来る
「と見せかけて、こっち!」
だが、さすが彼女パワーでパワーアップしているレントン、カミーユの裏をかく
ピキィィィン
「キェェェェェェッ!!」
そんな奇声を上げたかと思うと、カミーユは飛んだ先のゴールポストを脚で蹴り、その反動で右側へ飛ぶ
「でたぁッ、カミーユさんの三角蹴り!」
その身体は狙い違わず、レントンが蹴った球を抱き込んで止める
「くっ、さすがカミーユさんだぜ。ニュータイプのカンだけじゃなく、空手も逸品だ」
「コイツは今年も苦戦しそうだね」
中等部全員が、前に立ちはだかる壁の大きさを改めて実感する
「いや、今のが空手が関係するのか?」
刹那の冷静なツッコミも、気の焦っている中学生共には聞こえない
だがそこへ、ゆらりと秋津マサトが近づいてきた。あまり運動は得意でない彼は、今まで中等部のメンバーについていくのがやっとで、今もようやく追いついた様に見えるが
「クックックッ、何をこの程度で騒いでいる、貴様ら」
いきなりドスの利いた声で、レントン達に話しかけてくる
「うわ、こんなときにマサキが出て来た」
「タイミング最悪・・・」
そう、それはマサトの中に眠っているもう一つの人格、ツンデレ冥王・木原マサキであった
「黙れ。バカ共ではこの試合に勝てん、と言いたいだけだ」
確かに超絶的な天才なのだが、聞いての通り無駄にプライドが高く、その上妥協も知らないので、扱いづらいことこの上ないので、みんなにうざがられて居るのだった
「うるさいよ、つーかアンタだって肉体的にはマサトと同じじゃん」
元のマサキはどうだか知らないが、マサトの身体にいる以上、彼以上の力は発揮できないのが事実だ
「いいから大人しく寝ててってば」
「フン、そんなに俺に頭を下げるのがイヤか?フフフ、素直でない連中だ」
「誰も何にもいってないよ」
とっても勘違いしまくっているが、マサトは構ってもらえるのに、自分だけ邪険にされるのがイヤなだけだったりする
「任せておけ・・・この程度の試合の解決など、俺にとっては容易いものだ」
次の瞬間、マサキの身体がフッと消えたかと思うと、瞬時にカミーユの側に現れ、そのまま球を奪ってゴールポストに入り込む
「フッ、見たか。次元連結システムをちょっと応用すれば・・・」
ピーッ
「はい、ハンド」
ホランドの冷徹な一言
「なっ、なに!?」
「何で驚いてんだよ、ツンデレ冥王」
「・・・まさかと思うけどアンタ、サッカーのルール知らないんじゃ・・・」
マサキがぎくっ、と肩を振るわせたかと思うと
「・・・あれ、何で僕ここにいるの?」
「あ、逃げた」
「ずるい」
可哀相なのは、残されたマサトのほうである
「ねぇ、なんでこんなことになってるの?まさかまたマサキがなんかやったの?ねぇちょっと、説明してくださいよ~っ」
哀れ、マサトはホランドに引きずられて、あっけなく退場となったのであった
やーれやれ、とその光景を見ていた高校生組だが、ぽんっとゲイナーが手を叩く
「アレの応用で、アキトさんがヘディングしたのを、丸ごと竜馬さん辺りが蹴れば」
アキトの生体ボソンジャンプを利用しようと言うことらしい
「やだよそんなの!大体、そんなに上手くできてないから、俺!!」
残念と肩を落としたゲイナーだが、またもや何か思いついて刹那に振り返る
「ああそうだ、刹那が量子化すれば、アレより安全にゴールに入れるんじゃ?」
「何の話だ」
「無茶言うなゲイナー、そりゃ21歳にならないとできないだろ
「ああ、そうか」
「???」
当の刹那が話しについて行けてない
その脇で、カミーユが蹴り返した球が宙を舞い、そのままサッカーの試合が普通に再開する、様に見えたのだが
「情熱のファイヤーゴール!」
「ボールを燃やすな、退場っ!!」
「無限パァーンチ!!」
「お前はどこぞのゴム人間か!つーかそれはハンドだ!!」
「俺の姿を見きれるか!」
「こら隼人、土ン中に潜ってんじゃねぇよ、出てこいッ!!」
「サンライズ・ボンバァァァァッ!!」
「そこの天空宙神拳継承者!選手を殺すんじゃねぇよ、退場!!」
「念動爆砕剣!」
「そっちも相手の選手を吹き飛ばすな!退場だ退場ッ!!」
「ゴォッドォ、ラムゥゥゥゥ!!」
「そこ、音波攻撃でフィールドを破壊すんな、退場だーっ!」
「ラァァァァァ-!!」
「そっちはそっちで、調律の歌でフィールド操作するな!反則!!」
「俺の唄を聴けぇぇぇッ!」
「そもそもお前は参加してねぇ!とっとと帰れッ!!」

全員が全員、もはやサッカープレイとは言い難い行動で、互いのゴールを奪おうとするものだから、審判の・・・もとい、ツッコミ役のホランドは大変である
「何なのだ、これは・・・本当にサッカーなのか・・・」
そのただ中、一人常識的にサッカーをしようとして、取り残されている刹那
「うーん、毎度のことだから・・・」
そう言うゲイナーも、ごく普通にオーバーフリーズを放とうとしていたりして
「それはもう、言うまでもなく反則になるから、止めた方がいいと思うが」
「えー、やっぱり駄目かな」
「それ以前に、オーバーマンに乗らずにオーバースキルを使うな」
そんなこんなで、双方共に一歩も譲らず、試合はまったくと言っていいほど進展を見せない状態が、何時間も続いていた
「・・・ッ」
突然、竜馬が舌打ちをした。さしもの彼も、状況に焦りを覚えたのだろう
(さて、優等生のヤツが、どう状況を打開するか・・・)
こんな状況でも、潜入者として標的捜査はしていた刹那。まだ彼の詳しい素性を知らないので、良い機会だと思っていたのだが、どうも様子がおかしい
わなわなと肩を震わせていた彼の背格好が、急に大きくなって行くではないか
「くぉ・・・の・・・バカやろう共がァ!この程度の試合もろくにこなせねぇのかッ!!」
突然グルグル回った目を見開いた竜馬の、恐ろしい叫び声が校庭に響き渡った。その外見は今までの彼とまったく異なり、年齢も増しているかのように見える。錯覚だろうかと思ったが、そうでもないらしい
「うわ、やばい!竜馬が覚醒した!!」
「はぁ!?」
甲児達は状況を察知して、さっさと竜馬の周りから撤退する。もちろん刹那は唖然としていたので、慌ててシーブックに首根っこを掴まれて引きずられてしまう
「ゴールに巨体がのさばってるならなぁ、そいつごと押し込めばいいのよ!!」
キレた竜馬の蹴った球は、なんと仮にもロボット生命体であるドリルの身体を、軽く宙に浮かせてしまい、本当に球ごとゴールポストに押し込んだのだった
「よーし、高等部一点な」
が、ホランドの対応はイヤに冷静であった
「何が起こった?」
「あー、刹那は知らなかったか」
これもまた、竜馬の成せる一つの特技で、キレるといつもの冷静さが剥がれて、本性が丸出しになるのだという
「本性?どう見ても別人にしか見えないが。大体いいのか、あんな殺人的なキックを放っておいて、反則にはならないのか」
「お前、竜馬は他の連中と違って、原作からしてああなんだから、そんなこと言いだしたら、ドモンに『動くな』って言ってるのと同じだぜ」
「原作って何だ!?」
もう頭の中が混乱して、ついていくのもやっとな刹那の背後で、今度はヒイロ達5人が、揃ってカミーユに突進していく
「任務了解、自爆する」
ちゅどーん
いくら超人的反応を持ってしても、四方を囲まれて一度に自爆されれば、カミーユとてひとたまりもない。見事にミンチになった6名の脇で
「ゴール、もらいまーす」
ひょこひょこ付いて来ていたウッソが、がら空きのゴールへ球を押し込む
「ほい、中等部一点」
またもやフツーに点数を付けるホランド
「あれはいいのか!武器使ってるぞ、武器!!」
今度ばかりは、どこからどう見ても反則だと思うのだが
「ああ、今回のあの5人、F仕様だから」
「精神コマンドは使って良いんだよ」

けろっと言い返してくるゲイナー達
「精神コマンドってなんだぁぁぁ!」
まだ参戦してない刹那には、精神コマンドが割り当てられてませんので、意味が分かりません
そんなわけで、もはや刹那は虚空に向かって叫ぶしかなかった

しかし状況は泥沼へと向かおうとしていた
「ちっ、このままじゃ決着がつかないぜ」
「時間がないぞ。このままじゃあ・・・」
「ああ、こうなれば!」
業を煮やした両陣営は、最後の手段とばかりに各々のメカを呼び出したではないか
「超電磁ゴマァァァ!」
「ゲキガンパァァァンチ!!」
・・・ちゅどーん、ぼかーん
ついにサッカーフィールドを飛びだし、校庭を・・・いや、学校全土を舞台にした、全面戦争が勃発した
「あーあー、まぁた始めちまったか、アイツら。ま、終わるまで放っとくしかねーな」
まるで自分の仕事は終わった、とでも言いたげに、地上に降りて煙草を一服吹かすホランド
その真横には、完全に置いて行かれて、膝をついて座り込んでいる刹那が居た
「貴様、それでも審判か?というよりも、その年だと教師だろう。生徒があんな事をやっていていいとでも!?」
「あー、細けぇこと気にすんなや刹那、その内お前も慣れるって。結局最後はああなんだよ、毎年な」
「あんなのがいつもであってたまるか!」
と、突っ込みつつ、刹那はあることにハッと気づいた
「どうにもおかしいと思っていた。"今年も"とか"毎年"とか、さっきから言っていたが、どう言うことだ?」
「あん?何言ってんだお前、この学校にゃあフツー、進学も進級もねぇぞ
明かされる衝撃の事実
「な、何故!?」
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている刹那を、ホランドは『わからねぇヤツだなぁ』というように見下ろしている
「ほとんどの連中が、歳を食った設定を持ってねぇから仕方ねーだろ。アムロやキラみてぇに、原作で年を食ったヤツは別だけどな」
そう言う複数の設定を持っている連中は、本人が好きな位置で年齢が変わるらしい・・・
しかしそう言う話は、刹那の理解の範疇を超えていた。久しぶりに脳が爆発寸前の刹那だが、背後の戦闘はクライマックスを迎えていた
「ゲッタァァァ、シャイイン!!」
「マイクロウェーブ、来るっ!」
「月光蝶を使います!」
「アォォォォォォォ!!」(※初号機暴走中)

それぞれがありったけの必殺技を、その場で同時に炸裂させた
説明するまでもなく、大地が避け空を貫き、周囲の全てが吹き飛んでいく
「よーし、いつもどおり!」
余裕綽々で巻き上げられていくホランドであったが
「もういやだ、この学園ーーーーッ!!」
刹那の涙の叫びは、哀れ爆発の閃光に呑まれていったのであった
とはいえこうした騒動を想定してか、なんとこの学園の校舎、あれだけの爆発にも耐えうる、トンデモ設計だったりする。というか、素体が戦艦なので、ある程度は問題ない、と言うことらしい
もちろん、校庭の設備とか、前回も壊滅的打撃を受けた森なんかは別であるが
そんな校舎の一室で、あちこち包帯だらけの刹那とゲイナーが、せっせと窓拭きに勤しんでいた
「・・・で、結局全員で掃除してるのか、毎年」
「うん、まぁね」
ンじゃぁあの騒動は何のためにやってんだよ、と言うと
まぁ一種の、学部を越えた交流会・・・というか、歳末戦闘訓練みたいなもの、らしい
周囲には迷惑この上ないのだが、ご近所さんも既に諦めているようだ
「今年はメカが無くて大変だったけど、刹那も来年からでいいから、メカ持っておいでよ」
「・・・参加したく、無い」
あまりにもあっけらかんと言うゲイナーに、刹那はもう強く言い返す気にもなれないのだった

しかし、この日のことを馬鹿正直に報告した刹那の元に、嫌がらせのよーにエクシアが送られてきたのは、その数日後だった・・・
何故カミーユとドリルがゴールキーパーなのか
判る人が居たら仲間だ(ぇ
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テーマ : スーパーロボット大戦 - ジャンル : ゲーム

2009/12/01 23:08 | 刹那 参戦編COMMENT(7)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

秘匿義務はどうした、秘匿義務は(笑)

よくティエリアがエクシア送り出しを許したもんだ、と(笑)
とりあえず、ウイングゼロはヒイロ専用でなくてあえて『5人共通』にしたんですね。原作を考えれば納得。

そして、学園の皆は刹那の素性も未来(2期)も知ってたみたいですね~(何)

……よし。ここでGブレイカー勢を参戦させて、ガーディアルとウィンテッドとガルストームをだな……(待て待て

No:1639 2009/12/01 23:22 | 漆黒の翼 #e9EPk88s URL編集 ]

ツッコミするところが多すぎて…

挙げたらキリないので4つくらいツッコミさせて下さい
①校舎5つといいますが、小中高大とあとは?
②「海に向かってバカヤロー」以下のお約束ネタはいつかやるんでしょうか?
③どす黒カトルの話がありましたが、やはり「ちりーん」と鈴の音がするんですね。
④竜馬の覚醒って原作以外のネオやチェンゲバージョンもあるんでしょうか?あと號君たちはどうなるのか?
いやあ本当に面白いネタでした。
あとそういえば、サイ・サイシーって高校生でしたね。身長130㌢㍍の高校生って…

No:1640 2009/12/02 07:20 | 壱華 #J2E4.bgw URL [ 編集 ]

いやぁ、今回も突っ込みどころ満載でしたww
竜馬をこうするとは予想外でした。
要するに体内のゲッター線の蓄積量がキャリーオーバーするとこうなるわけですね。(え)
それと歯については頑張ってください。
私も親知らずを抜く際に何と親知らずが横に生えていて抜くのにまず歯ぐきを切除し、歯をドリルで削りへし折ってその後に根の部分を吸引するという非常に苦労して抜きました。
抜いた後も後で血は止まらないし、痛いし腫れるしと大変でしたよ・・・
で、最後にこれはネットで見つけたのですが来年発売される無限のフロンティアEXCEEDにて何とアホセルが参戦することが判明したのです!(参考URL→ttp://zip.2chan.net/2/src/1259652542851.jpg)
しかも画像を見る限りアホセルが生身で麒麟を使っているみたい。
このせいで私は今このムゲフロを買おうか非常に悩んでいますww

No:1641 2009/12/02 16:26 | あくと #6Z79jEeU URL [ 編集 ]

ネタは2つたまっている

明日からガンガンNext解禁だ

漆黒の翼さん>
>よくティエリアがエクシア送り出しを許したもんだ、と(笑)
その辺は次回に続くんじゃ、って感じのネタ振りです
>ウイングゼロはヒイロ専用でなくてあえて『5人共通』にしたんですね
ネタ探しのために『W』を改めて見直しての結果です、仰るとおり
デュオをゼロに乗せて、ゼオライマーネタをやろうとしたのは内緒ですが(ぇ

壱華さん>
質問にお答えする時間ですw
>校舎5つといいますが、小中高大とあとは?
保育園+幼稚園+職員室がある建物がある設定です
>「海に向かってバカヤロー」以下のお約束ネタはいつかやるんでしょうか?
少なくとも愛の告白はやります
>どす黒カトルの話がありましたが
あそこで「聞こえるだろう、鈴の音がさぁ!」を入れようとしましたが、やり過ぎかと思って自重しました
>竜馬の覚醒って原作以外のネオやチェンゲバージョンもあるんでしょうか?
あんまりゲッター線を信じてないのが原作竜馬
早乙女博士を殺そうとしてるのがチェンゲ
とりあえず野獣な感じがネオゲ(なんじゃそりゃ
>號君たちはどうなるのか?
今んところ出番無しw

あくとさん>
>歯痛
ええそりゃもう、過去に虫歯が悪化して死にかけてるんで(実話
>アホセル
・・・まさか生身で麒麟(らしいもの)を使うとはねぇ・・・
ヤツもいい加減人間止めてますな
しかし購入するかどうかは・・・声付きで「ひでぇ」があるなら、考えてやらんこともない(おい

No:1642 2009/12/03 00:04 | あるす #- URL [ 編集 ]

正々堂々試合開始!

どうも、えらくお久しぶりです!

ここ最近卒論や内定先の会社の研修の準備などでなかなか忙しくなっております。
しかも、あるすさん同様歯医者にお世話になっている始末です、はいw

さて、いつの間にか始まっていた版権キャラver.スパロボ学園。
今回はサッカーという事で『アイアンリーガー』のマッハウィンディが活躍するかと思ったら、そんな事全然なかったんだぜ!(ヲイ

しかし、NEOの面子がこのストーリーに参加したらどうなるんでしょうかね?
個人的に、マグナムエースの言葉によりリーガー魂に目覚める刹那、シリアスクラッシャーなダ・サイダーのダジャレ教室、犬になってしまったスパロボ学園メンバーぐらいしか思い付きませんが(爆

とにかく、体調に気を付けて連載頑張ってください!
あと、未だにWiiが買えないっす(涙
ただ、これだけは言えます。今作のヒロインは天音きゅん、異論は認めん!!

最後に。ヒイロ、ベガ大王の台詞自重www

では、失礼します!

No:1643 2009/12/03 01:37 | 弁慶 #9fYuzJy. URL [ 編集 ]

SSのネタが出てきた~♪

どうもちょっと諸事情があって時間がどうしてもとれないイヴです(泣)。

でましたっ!!サッカーネタ!これで安心してSSが書けます!あとは相手をスパロボ側かイナズマ側かを決めるだけっ!テンション上がりっぱなしです!!(でもテンションってホントは上がるとかじゃなくて張るもんじゃなかったっけ?)

ちなみにまったく関係ないのですが、今更「イナズマイレブン」を中古で買いました(何の報告だ)。もうすぐクリアするため、2をクリスマスに買うのがすでに楽しみです。

さて、これに出てくる必殺技をいかにメンバーに合わせるか・・・・・。(自分で考えたオリジナルの必殺技もあるよ)



p.s.
こないだのイナズマのアニメ。あれなんかバルディオスの最終回あたりの再放送見てるみたいだった。

No:1644 2009/12/03 05:21 | イヴ #cnZdQCf. URL [ 編集 ]

ガンガンNextが来た

弁慶さん>
人生の大事な時期を過ごしておられるようですね
そう言うときは大事にしましょう
>『アイアンリーガー』のマッハウィンディ(ry
ヤツを出すと、相対する相手がドモンぐらいしか思いつかないので、止めました(素のキックで生身の人間死ぬわw)
というより、アイツらの年齢、もとい製造年月から考えると、中学生でも高校生でもあり得ないので。それにプロリーガーですから、多分大学の研究部にいるんじゃないのかな・・・
>NEOの面子
一応、アデューとダ・サイダーだけは顔出ししてます
こいつらの出番はあと少し後がメイン
>ヒイロの台詞
よかった、誰も突っ込んでくれないから寂しかったんだw

イヴさん>
>でましたっ!!サッカーネタ!これで安心してSSが書けます!
お待たせしました
どうぞ存分に書いて下さい。管理人はガンガンNextに走りますので(ぇ
>イナズマイレブン
最近はアニメをまったくみてない上、そのゲームの情報も少ないワタクシ
そろそろネタ集めにアニメに復活するかな~・・・

No:1645 2009/12/03 23:01 | あるす #- URL [ 編集 ]

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