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歴代ガンダムのデザインについて、徒然と

ガンダム世界に詳しい方には敢えて説明するまでもありませんが、ガンダム(と言うよりMSを)をデザインした人というと、主に下記の方々が挙がると思います

  • 大河原邦男
  • 明貴美加
  • 出渕裕
  • カトキハジメ
  • 藤田一己
  • 海老川兼武
  • シド・ミード
(敬称略)
この方々以外に、Ζ~逆シャア時代のいわゆるコンペ形式だった頃を含めると、永野護氏や近藤和久氏に小林誠氏、設定協力なら河森正治氏も入ってきますし、ダブルオーではフロムソフトウェア出身の柳瀬敬之氏も関わっていたりします
これらを全て扱えるほど、ワタクシもガンダムのメカに精通しているわけではないので、今回は主な主役ガンダムについてのみ述べたいと思います

※あくまで管理人の主観です。感じ方が違う方が居られるのは当然かと思います
ご意見があれば遠慮無くコメント下さいませ


ガンダム作品の中で、最も多くのデザインをされているのは、間違いなく大河原御大でしょう
ですが、現在ではよく知られていることですが、1stガンダムは富野監督・安彦氏・大河原氏による合作と言えるもので、純粋なガワラガンダムではありません
で、本当に最初のガワラガンダムと言えるのはF91で、初代から実に12年後になります

今見るとそうでもないことですが、このガンダムの設定画をアニメ雑誌で見た当初は、今までとは違ったラインのガンダムに、違和感と期待感を両方持ったのを覚えています
何が違ったかというと、F91はシルエットが人間の姿をしているんですね
それまでのガンダムは、やっぱり人間っぽい機械だったと思います。それ故に直線的で無骨なのが普通でした
それがF91の場合、柔らかいラインの肩パーツと二の腕を摸したような上腕部、そして脚にはふくらはぎが如実に存在しているのです。その様はまるで武器を持った軍人が、そのまま大きくなった感じと言えばいいのでしょうか
それは同作における、ベルガ・ギロスやデナン・ゲーもそうであり、F91の設定も合わせて、新鮮さを感じさせるものでした

続くデザインとして、G・W・X三部作からSEEDへと続くわけですが、やはりそれらのデザインにも、人間のイメージが強くあると思います
それらを包括して言うと、これはスーパー系の臭いなんじゃないかと
スーパー系のメカというのは、メカ然としているよりは擬人化、もしくは象徴的な存在の具現化であることが多く、生き物のような躍動感を持ち合わせています
ガワラメカと言えば、どちらかというとスーパー系が多い
F91はこの延長線上にあるために、他のガンダムと一線を画しているように見える可能性はないでしょうか

実際、SEED系のガンダムを自分なりによく見ていると、ガオガイガーとまでは言わなくても、ゴルドラン辺りに混じって出て来ても、あんまり違和感無さそうな気がするんですよね。空中でのポージングや、兵器の使われ方(表現の仕方)も、他のガンダムに比べて派手気味なので、だからこうガンダムというか、MSって言われてもピンと来ないみたい?
しかし、同じスーパー臭のするGXは、世界観故か違和感があまり無く、ガワラガンダムの中で、一際スーパー系のはずのシャイニングやゴッドは、異次元のリアルさを持っているから不思議なもんです(演出の差だとは思いますが)
F91とフリーダムの下半身なんか、そっくりなんですけどね。何でこうも印象が違うんだろうか。やっぱ羽?

ただ一言断っておくと、これは大河原氏がリアル系を描けない、と言う話ではないです
陸戦型ガンダムは人間の姿をした戦車、という説得力に満ちあふれています。これは大河原氏による、初代のリアル系リメイクと言えなくもないのでは
他のメカで言えば、ドラグナーはちゃんと飛行機の延長線上に見えるし、何せあのスコープドックの無骨さは、リアルさを主張して余りありますからね


逆に常にリアル臭がするのは出渕氏のデザインではないかと
あの方のデザインは激しく現実の延長線上にあり、良くも悪くも安定してかっちりしてますな
特に逆シャアのジェガンなぞは、設計に篠原重工が関わっている、って書かれてても違和感がないくらい「MS版パトレイバー」だし
かといって、デザイン的におかしいかというと、νガンダムに関して言えば最高にまとまってる。「初代・Ζ・ΖΖのまとめ」として非常に説得力があり、フィン・ファンネルという想像上のサイコミュ武器であっても、「有りそう」と思わせるから不思議です
リガズィもΖ特長をうまく生かしつつ、フォルムだけを直線的に合わせている
でもアレックスは・・・ちょっと先鋭的にしすぎていて、若干失敗してるようには思います。デザインだけ見れば、非常にいいスタイルなんですが、0080という時間を考えるといささかやり過ぎかと(ケンプファーやズゴックEも然り)
ガンダムのデザインで大河原御大と双璧を成すのは、多分カトキハジメ氏ではないかと
V・0083・クロスボーンガンダム以外では、リファインのお仕事が多く、特にガンプラでVer.Kaと称されるバージョンが多数発表されています

分かり易い例としてW系のMSは、上記お二人がそれぞれに同じMSをデザインしているので、両氏のMS感の違いを如実に見ることができます
そう見ると、ガワラガンダムが『超人(=頼りになる大人)』の外見をしているのに対し、カトキ氏のガンダムは往々にして『少年・青年』の外見をしていると思います
それは最初のデザインであるVガンダムから如実に表れており、カトキメカ共通のスニーカー脚が、印象を更に強めているのではないでしょうか
Vガンダムではそれに乗る者も少年であり、次なるデザインであるGPシリーズ(一部河森氏との合作有り)でも、やはりケツの青いガンオタ・・・げふんげふん、将来有望な青年が乗り、さらにクロスボーンガンダムも、主人公は少年ということで、これらは中身と外見の不思議な一致を見せています

ただ、ユニコーンガンダムは(設定のあれこれは別として)、カトキメカとしては珍しい直線ラインの、大人のガンダムになっていると思います
ユニコーンがνとΞの間にあることを考えれば、確かに当然のデザインではあるのですけれども、カトキ氏がデザインする主役メカとしては珍しく、ヒールを履いてるんですよね、コイツ
今までもヒールを履いたメカは多数ありました。特にバーチャロンのバイパー系とか。でも基本的に主役じゃない。カトキ氏の主役メカって、大体体育会系の脚してると思いません?
同作のシナンジュは典型的にカトキメカなんだけどな。特に脚!(まだ言うか

またこの方は、リアルかどうかと言うよりも「格好良いか」、を優先している面があると想います
しかし格好良さを優先するあまりか、前述したVer.Kaにおけるリファインで、良きにつけ悪しきにつけずっこけてる時もあるような
発表されたリファインの多くは、それなりに納得できるモノなのですが、たまーに「リファインしすぎで大暴走」、と言う事態が有るわけです
リファインというのは、人様のデザインを生かしつつ、なおそこに自分自身の意匠を加える作業、だと思います
が・・・
この方の場合、そこに自分の趣味が入りすぎて「ねーよ」というツッコミを生み出す原因になってるような・・・ゼロカスなんか特に・・・
さてGPシリーズにて参加された、河森氏のデザインされたGP01をよーく見ていると・・・やはりバルキリーの臭いがプンプンしますね
特に素のGP01が・・・下手すると飛行機に変形しそうで危ないw
とはいえ、一番ラインが似てるのはアクエリオンだとは思いますが

また印象強いという点では、やはり∀のシド・ミード氏を外せないでしょう
いやぁ・・・あれをアニメ雑誌で初めて見た時にはね・・・ガンダム終わったって思いましたよ、正直(苦笑
Gガンダム以来の衝撃でした、別の意味で
しかし実際にガンダムが終わっていくのはそのあ・・・ゲフンゲフン

話を戻して
今となっては∀のデザインも大分見慣れてきました。これは、富野監督に言われるまでもなく、「二本のアンテナとカメラアイ」さえあれば、その内ガンダムに見えてくると言う法則の証明なのかも知れません(なんだと

∀がそれまでのモノと決定的に違うのは、体型
今まではどこまでも立方体の集合でしたが、∀の場合は円柱の集合になっていると思いませんか。これは重量のあるモノを支える方法としては、理に適った形なのですが、逆にロボットらしくはないですね
でも、こうしてロボットしては格好良くない∀だったからこそ、あの物語が成立している面があるのではないでしょうか。MSが自己主張しない(できない)からこそ、登場人物の"演技"がものを言い、総合的に良作品として成立しているのではないかと
もしも∀の物語が、それこそ種やダブルオーみたいなのだったら、絶対に失敗してたと思います
さて、最新のガンダムというと、海老川氏を中心としたダブルオー組ですが
ほっそいですよね、全体的に
ヴァーチェの中なんて最高に細い
これって最近の流行なんでしょうか。コードギアスに出てくるヤツも細いし
細いラインのメカって、永野メカで見慣れた気がしてたけど、あれとは根本的に方向性が違うというか。ガチャガチャ余計なモノがついているよりは良いですが

ところでダブルオーのMSって、みんな針金みたいな基本フレームしてますけど、あれって耐久性の面はどうなんだろう?
まぁ、普通に考えれば脚は細い方が良いんですよ。移動力や衝撃対応力は、平べったくて扁平な脚よりヒール脚の方が優れてはいるんで
最後に
MSのデザインを語る上では、最大のカオス時期であるΖとΖΖは外せません
この時期はもう、出てくるMSのデザイン性が無茶苦茶で、「試作型って言えばいいってレベルじゃねーぞ!」というくらいカオスでしたね
二作目にしてカオスというのは、ガンダムらしいと言うかなんというか・・・
何でこうなったかと言えば、これもよく知られていますが、この両作品の時期は様々な方がデザインを提出していく、コンペの形式でMSデザインが決められていたからですね
なので、主要デザイナーは誰か、と言うと難しいところですが、素案のまとめ役という意味では、Ζは藤田氏ΖΖは明貴氏となるのかな?

そんな混沌とした中、トップバッターで登場したMK-IIは、「後継機とはかくあるべし」の見本のようなデザインではないかと。そのシルエットもそうですが、この後のMSからは消えてしまう、あの『盾ののぞき穴』が、RX-78を参考にしてるんだぞ、と主張している
同一デザイナーが続けてがデザインしたV→V2とは違い、(おそらく)藤田氏なりのRX-78の再解釈だと思うのですが、大河原氏の基本デザインを生かしながら、自分の意匠を表現することに成功している、素晴らしい例ではないでしょうか
それにしてもMK-IIって、年月が経てば経つほど、渋さと良さが判ってくるMSです

そしてこれに続くΖが、おそらく全作品を通して最多の"デザインつぎはぎ"でできていると思うのですが・・・ワタクシは断言したい。そのΖこそが歴代のガンダムの中で、一番完璧に近いデザインではないか、と
ウェイブライダーに変形する機構はどうなってんだとか、そもそも変形する意味があるのか、なんて言う野暮な突っ込みはこの際どうでも良い!
あの細身の中にも力強さを持つ、独特のシャープさは文句の付けようがない!!
こう思える理由は、Ζが『いろいろな人の意見を集約して出来上がっているから』、ではないかと推察しています。カミーユの言葉どおりに、人の想いを集めた機体だと
もちろん、一人の人が統一してデザインをすることが、世界観の統一にも繋がるわけで、合作が即ち最良、と言うわけではありません
Ζの場合、詳しい事情は分かりませんが、これはまとめ役の藤田氏の技量によるところが大きいのでしょう

話は逸れますが、Ζ時代のMSのクオリティの高さは、今見ても感動しますね
デザインの暴走はあったにせよ、あの頃のMSは色褪せない魅力があります
特にキュベレイ!
あれはもう、唯一無二のデザイン性で成り立っているヤツですな
それはキュベレイに後継者が現れていない、と言う現実がイコール"リメイクの余地がない"と言うことを示している気がします

んで、同じように『合作』で作られたΖΖはというと・・・
実はΖΖは、ワタクシの中であまり好きではないデザインの一つだったりします
これはワタクシの個人的主観ですので、ΖΖが好きな方も居るはず。実際、MS以外は好きなんですよΖΖ
嫌いな理由は、前にもちらりと書いたけど、「メカがぼてっと太ってる」こと
「重い」事が理由なら、武装がオーバーなV2やダブルオーライザーも当てはまる部分はあると思うのですが、敢えて倦厭するほどでもない
いやね・・・明貴氏の描くメカって、基本的に丸くて太ってますよね・・・エステバリスもブラックサレナも然り
いや、マニアな人に言わせれば、ΖΖは小林誠氏がだいたいの体を作ったろ、って言われるとは思うんですけど(もっと言うと、最終的には北爪氏がまとめたと言われるだろうけど!)
同様の理由でGP02もνガンダムHWSも苦手。苦手の最高峰はゲーマルクとクイン・マンサ
でも詳細な理由を述べよ、と言われると非常に困ります。これは生理的なモノなのかも知れません

ああっ、いろいろ書いてたらプラモが欲しくなってきてしまったッ!
金も技量もない癖に、そんなことばかり言う自分・・・
では〆として、歴代主要主役ガンダムを何かに例えてみると
  • 1st(RX-78):古代ローマの歩兵
  • アレックス:古代ローマの歩兵 その2
  • GP01:戦闘機乗り
  • GP02:古代ローマの歩兵 その3
  • GP03:小林幸子(爆
  • Ζ:ランスを携えた騎士
  • ΖΖ:重火器歩兵
  • ν:マントを羽織った騎士
  • F91:近代歩兵
  • V:サッカー少年
  • V2:スーパー戦隊
  • シャイニング:鎧武者
  • ゴッド:仏像
  • ウィングゼロ:猛禽類
  • GX:佐々木小次郎(そのまんまや)
  • DX:宮本武蔵
  • ∀:近代の高層ビル
  • フリーダム:角張ったドラグナー(核爆
  • インパルス:悪を断つ剣(こら
  • デスティニー:なんかこう・・・堕天使っぽい(おいおい
  • エクシア:バッタ。というか仮面ライダー
  • ダブルオーライザー:スケート選手
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テーマ : 機動戦士ガンダムシリーズ - ジャンル : アニメ・コミック

2010/01/17 23:29 | アニメ考察COMMENT(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

言われてみれば

確かに各々のデザイナーさんによる特徴ってありますねぇ。
手元のGP-01や未組み立てですけどストライクフリーダム、ウイングVer kaその他・・・
を見て少し考えさせられましたよ。
・人間のような動きをするロボット
・ロボットなのに人間のような動きをする
意味合いは殆ど一緒でも、ベクトルっていうんですかね?そういう物の違いも大きいと思います。
そして、「武器」なのか「兵器」なのかという扱いの違いもあるかと。
「兵器」は統一性、汎用性のあるものが望まれます。
これはGMやザク、ジェガンのような物だけでなく初代ガンダム等にも言えることでしょうね。
一方「武器」となると、使用者の個性が色濃く出ると思います。
例に挙げれば∀やW勢のようないわゆる平成ガンダムに多いかと。

そのような扱いの面から考えてもデザインは変わるでしょうし、デザイナーさんも描き分けるでしょうね。
そこに描き手それぞれの感性が加わってMSが作られてゆく・・・
それら扱いに対してのデザイナーさん達の姿勢は非常に興味深いですねぇ。

ちなみに自分はGP01Fbやヅダ、ザクllF型、陸戦型GMといった「特徴ある汎用機」って感じの機体が好きですねw

No:1698 2010/01/18 02:48 | Wild Heaven #- URL [ 編集 ]

今度はキャラデザを語るかな

すんません、郷里さんのニュースで頭があんまり回ってないッス

> 確かに各々のデザイナーさんによる特徴ってありますねぇ。
> ・人間のような動きをするロボット
> ・ロボットなのに人間のような動きをする
> そして、「武器」なのか「兵器」なのかという扱いの違いもあるかと。
ああ、なるほど
そう言う視点かぁ
言われてスッキリ納得

> GP01Fbやヅダ、ザクllF型、陸戦型GM
意外と角張ってるのがお好き?
そしてヅダ・・・!あれは後付け設定としても最高の出来ですよね
そう言う意味では、やはりアサルトサヴァイブは見逃せませんな

No:1699 2010/01/18 22:27 | あるす #- URL [ 編集 ]

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