【漫画書評】アオイホノオ《3》

A.C.E RのPVはやっぱ月末らしい
うーむ、予想どおりの流れと言えばそうなんだが・・・情報が乏しすぎて、なんかヤキモキしているのは、ワタクシだけでしょうか?
ちなみにそのPV、19日にアキバで流すらしいんですよ
しかも夕方18:00に、一回だけ限定で・・・どんな罠だよw

行けるかな-、行けたらいいなぁ
どうせ20日になったら、公式サイトで上映されるのだけど、A.C.E 3ん時みたいに回線がパンクするのは勘弁なw

ああ、無理矢理仕事作って、ついでに行くかな(ぉぃ


さて、このシリーズも3巻目である
アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)
(2009/12/12)
島本 和彦

商品詳細を見る

今回ついに、東京の出版社に持ち込みをする、主人公・ホノオモユルであるが
この巻、ツッコミどころが多すぎて多すぎて・・・どうしようw


とりあえず東京に到着した、ホノオモユルと友人のきっちゃんであるが
まずもってきっちゃんが原稿を描き終わっていない、と言う持ち込み以前の問題が発覚
そこで彼が提案するのは、「喫茶店で原稿を描く」という荒技である
「石ノ森章太郎もそうやってるんだ!東京の喫茶店はそう言うようにできてるんだよ!!」
という、すごく間違った意識から喫茶店を占領する二人であるが、当然店員の容赦ないプレッシャーに襲われる
当たり前だ
・・・と言うか、本気で喫茶店で描いてる漫画家さんって居るの?
と思ったら、影ながら応援している戸土野正内郎氏がそうであった(爆

さて、ここで彼等が小学館を狙う理由が明かされる
週刊サンデーには増刊誌があり、そこにはデビューできるかどうかギリギリの漫画家が、よく連載されている=つまり能力が開花すれば週刊に昇格できる、という仕組みだというのである
まぁ実際そう言う流れだったらしいけれど、ワタクシの感覚ですと「増刊や月刊に連載が移る」=「島流し」ってイメージなんですが(例:某BASTARD!! -暗黒の破壊神-)

そんな彼等と宿が同室になった女性に、ビックコミックを薦めたホノオは、連載されているあだち充の「みゆき」の内容について問われ、こう答える
「みゆきという名前の彼女と、同じ名前の妹が居て、どっちと付き合うか付き合わないか・・・
つまり いつものような話です!」

と応える
さらに、面白いのかと問われれば
「まあまあです!」
と、応答する・・・おい、良いのかこのコマ!(苦笑
しかもその通りだからフォローできない(おいおいおい
その後で今度は、実は「みゆき」が他作品と違い、意外と引っかけがあることを自己分析しているのだが、今更遅いわw

さて持ち込み当日
同室のお姉さんに、どの雑誌の賞を狙うのかと問われ
「いけそうだから、サンデーの新人コミック大賞を狙っている」
と小さい志を、自信満々に言っちゃう辺り・・・もう笑うしかないw

んで小学館に着いたら
「ちょっと早く出勤してたんだよ-」
という編集さんに迎えられるのだが、時間は午後2時であったという・・・
まぁそんなもんなんだろう
柴田亜美先生が「Gセン場のアーミン」に、なかよし編集部は午前組と午後組があって、そろいも揃ってゲーム買い出しにアキバを闊歩してたって描いとったもんな

当時の小学館の編集部は、広いフロワに沢山の雑誌の編集が混在していたという
そこに何気なく置いてあった、有名漫画家の生原稿(どう見てもゴルゴ13だよ)を見たホノオは驚愕する
ベタが薄い!
自分は墨汁でムラがないように塗っているのに、さいとう・たかを先生(言っちゃった)はインクで適度に塗っている
挙げ句、有名漫画家さんのアシスタントが描いた原稿では、ベタがマジックであった!

己が真面目すぎて恥ずかしい!と思う彼だが、この斜め45度ずれたショックの受け方はなんだというのだw
自分が同人誌の原稿書いてた時は確か、Gペン用のインクを使って塗ってたなぁ、ベタ
墨汁は乾くのに時間がかかるし、何より漫画用原稿に染みこみすぎて・・・はっ、自分の話はええんやった

いよいよ編集さんに原稿を預けた彼は、またもや衝撃を受ける
もろ流し読みされたのだ(爆笑
そして特にこれと言った言葉も無く、名刺だけ渡されて外へと流れ出た彼等は、気持ちを切り替えてSA社、いや集英社へと流れていくのだった・・・
しかし、集英社であっても、むっちゃ手応えがないまま外界へと放置される
この辺りの実情は分からないけれど、新人一人の発掘が、その場でっていうのはそう無い、って事なのだろうか
これまた柴田亜美先生の「TKマン」によれば、井上雄彦先生は埋もれた持ち込み作品から、再度発掘された逸材だというし

こうして虚しさを抱えたまま、たまたま立ち寄った映画館で「ロッキー2」を見た二人は、そのストーリーが現在の虚しさと超反応してしまう
そしてここで語られる、ホノオの独白
「まさか、全く評価されない漫画を・・・
 必死で自分が描いていたとは・・・
 今の今まで、気づこうともしなかったし、気づきたくもなかった!!」

ああ、なんかすごく分かるぞ、この気持ち(苦笑
井の中の蛙ということだけでなく、若さ故の過ちというか、半端に燃えてる時に燃え尽きちゃった衝動というか
それこそ今自分が書いているブログだって、この漫画の時代であったらチラシの裏にも書けんことかも知れへん
今はある意味良い時代だし、逆に恥のかきすてで情報が氾濫しすぎな面も有るのだなぁ、と改めて思う

打ちのめされて大阪に戻ったホノオは、無茶苦茶腐っていた(爆
漫画家になるのを止めてやる、と思い立った彼は、着ぐるみのバイトに出る
それがまた、「とんでも戦士ムテキング」の着ぐるみショーという辺りが、もう何と言っていいやら
オチとして、一体何人の汗を吸い取ったか分からないほど、凶悪な臭いの染みついたくまのぬいぐるみ役になったとき、彼は完全に腐った、というシーン・・・そうなんだよね、着ぐるみって本当はこういう怖さがあるんだよな
某ネズミーランドに勤めてた先輩が言っていたっけ・・・はっ、こんなこと書いたら消される!?

その頃、ホノオのライバル(勝手にそうなっている)庵野監督はと言うと、アニメのコンテを作っていた
これの手法が、なるほどなーというもので
アニメ用のセルなんて、高くて何枚も用意できないので、レポート用紙が元から繋がっているのを利用し、「オチ」から描いて行き、透けている上の用紙に「過程」を書くと言うもの
無ければ無いなりに、いろいろやり方はあるという、お手本のようなものである。素直にすごい

しかし、力尽きる度にウルトラマン方式で倒れ込むって、これマジなんだろうか?
なんかエヴァの動かし方に通じるところがあるから、あながち誇張じゃないと思ってしまう

一方ホノオはと言うと、漫画をやらない代わりにアニメをやろうと意気込んだが
定石通り高い生セル用紙を買い込み、セルカラーまで奮発してしまい、これに恐る恐る作品を立ち上げようとしていた
おいおい、セル用紙って高いんだよー?
セルカラーなんて、1色500円とかする上、ちょっとでも放っておくと分離して固まっちゃうから、一気に使い切らないといけないだよな、これが
塗り間違えたり線を間違えたりしたところを、Gペンの裏側で削り落としてたよなぁ、慎重に・・・はっ、自分の話はもうええんやった!

で、結局なにも始められずに、アニメの研究と称してアニメショップに赴き、マジンガーZ等のアニメOPを見に行くホノオは、一体何をしたいんだろうw
しかもそこを庵野監督等に見られ、鼻で笑われる始末
「こいつらはアニメを見る側で、作る側には向いてない!」
と自分勝手にレッテルを貼って自分の気を済ますホノオだが、面子が面子だけにすごい空振り具合である
(だって庵野監督だけじゃなく、ガイナの山賀社長とプリメのキャラデザやった赤井さんだよ、相手・・・)

やがて夏休みが終わり、出版社への持ち込みはどうだったか、と聞かれれば
口から出任せで「原稿のコピー取られたから、大賞は間違い無しですよ!」とか言っちゃう
どこまで空振りすりゃ気が済むんだ、この人はw

その後友人が「持ち込みは失敗だったんだろう」と突っ込めば
どっちにしろ新人コミック大賞は無理だったんだ、と言ってしまう
その理由が、当時特賞を取った岡崎つぐおの存在で
「サンデーは元々新人コミック大賞を出す気はなく、できるだけ安く新人が欲しいセコい編集部なんだよ!」
などと発言してしまう・・・良いの、このコマ?www

その上で、先ほどまで作っていたアニメの設定書を学友に扱き下ろされた上、どうせ夏休みの課題をやっていないのだろうと1000円で売りつけられるのだ・・・

それにしてもこの学友というのが、後のボンズの社長・南雅彦氏である
どんだけの面子が揃ってんだ、この大学(笑

スポンサーサイト

テーマ : 漫画の感想 - ジャンル : アニメ・コミック

2010/07/12 23:48 | 漫画書評COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

 | BLOG TOP |