【スパロボSS】真・スパロボ学園 外伝3~引き継ぎ~

このところ疲れ果てて、記事も何も手に付かなかった管理人です
年末ってのもあるけど、ほんと休みが休みにならないってキツい
新しいシステム導入もあったしね
プリンタサーバが言うこと聞かなくて、もうね・・・

てなわけで、ガンダム無双3にGP01Fdが乗った動画が出てたのも知っていたのですが、感想書く余裕もありませんでした
で感じたことはと言いますと、今回のコウの声が、微妙にベジータ様っぽいのが気に掛かります(おい


そうして、温めていたネタのウチ一つを、どうにか書き終えました
へろった状態で書いてるので、なんとなくスジがずれているところがあるように見えます・・・
意図としては、今までキングスフィールドシリーズに出ていたヒイロから、学園に元々居たヒイロへの引き継ぎです


師走のスパロボ学園
そこではいつも通りに期末試験が行われ、年始の雪合戦に備えた体力測定などで、いろいろと楽しそうにドタバタが行われている・・・はずであった
だが、学園があるべきその場所は、一面に広がる荒野と化していた
いや正確には、学園の中心にぽっかりと、綺麗な円状の荒野ができていた
「ディバイディングドライバーは正常に稼働したようだな」
ガオガイガーによる戦火拡大の阻止を確認し、ギリアムは少し安心したようにそう言った
「周囲3kmが隔離空間になってるからな。一応、これで被害が広がるのは避けられると思うけどよ」
イルムの言うことだけでなく、その周囲にはガンバスターやらエヴァやらブレンやら、強力なフィールドを持つ機体が適時配置されていて、万が一の流れ弾が外に行かないようにもしている
「時の停止し牢獄に棲まう者どもよ。今その枷を解き放ち、全てを無に帰してやる。我が両腕に宿りし、煉獄の炎で!」
・・・と言う、回りくどい怨み節の声を響かせているのは、荒野の中心に陣取った真っ黒な機体だ
それはブラッドアークでもブラックゲッターでも、ビッグ・オーでもブラックサレナでもなく・・・何故か真っ黒に染まったゼロカスタムであった
「フフ・・・困った男だね、ヒイロ・ユイ。その白銀の機体を、自ら煉獄の闇で染めるとは、どういうつもりかな?」
対峙していたのはこれまた真っ黒な機体、シュロウガであった
その彼の台詞からすると、ゼロカスタムに乗っているのは、紛れもなくヒイロ本人らしいのだが、台詞が全くもっておかしい
「暗黒の翼を持つ太極への反逆者よ。俺がこの手で滅してやろう・・・」
「まったく・・・その声で、そう言う台詞を言うのは、僕と相場が決まっているんだよ。人のお株を奪おうとする者には、仕置きをしなければならないかな」

「くっ・・・こんな所でノンビリ構えているわけには」
「イヤ、これは彼自身が乗り越えねばならない問題だ。君が手出ししてはならん」
ビアン校長にそう諭されても、もちろん刹那の方は納得していなかったが、先のギリアムやシャアと言った重鎮連中もまた、この光景を見守ることに同意していたため、彼も一人飛び出すわけに行かなかった


事の発端は、今日の朝に遡る
新作小説撮影のため、学園から出張していた『新機動戦記ガンダムW』メンバーであったが、年の瀬も迫ってきたことがあり、大掃除などをしに一時戻ってきてしまったのである
それ自体は特に問題のないことであった

だが、人なつこいデュオやカトルが、甲児達と立ち話をしている間に、そういうことに頓着のないヒイロが一人、先に学園の寮に戻ってしまったのである
これも本来なら問題はなかった。ところが、彼らの帰還時期が予測より早かったため、その部屋に"別次元のヒイロ"がいた痕跡が残りっぱなしだったのだ
まぁようするに、"別次元のヒイロ"の生活痕を消す前に、こっちのヒイロが帰って来ちゃったのである
これを怠ってしまえば、事情はどうであれ本来のヒイロが怒るのは当然であった
「早々にPSPは回収・秘匿したというのに、何故バレたのだ?」
そう、生活痕はなんであれ、そこに居たのが『限り無く近く、遙かに遠い同一人物』とまでは、いかにヒイロでも判らないはずだ
だから"別次元のヒイロ"が還った時点で、彼のプレイデータが入ったPSPは刹那が回収したうえ、念には念を入れてビアン校長の茶道室に隠されたため、いくらヒイロでも探しづらい状態だったろう
「いやー、PS3にダウンロードデータが残ってたら、なんかおかしいのくらい判るだろ・・・
しかも、ウォレット差し引きのメールがまで、受信トレイに残りっぱなしだったらしい
「あいつ・・・人の金でゲームしてたのか・・・」
最終的には同一人物だから良いじゃないか、と言うのは結果論なのかも知れない

で、ことの事実を確かめようとしたヒイロだったが、周囲は有耶無耶なことしか答えてこない(そりゃそうだ)
そのために彼が選んだ調査法は、ゼロシステムの記録にアクセスすることだった
「なにせゼロシステムが馬鹿正直だったからなぁ」
しかもよりによって"別次元のヒイロ"がゼロに何回か乗り、刹那とじゃれ合いっこ喧嘩をしていたからヤバかった
そんなところをゼロが見せてしまったので、余計にヒイロは絶望を覚えたらしい

「我が望み、我が未来を摘み取ったその罪!その存在を抹消することで償え!」
「さっきから何を言っているんだ、アイツは?」
なんか知らないけど、ヒイロが邪気眼モードになって喋ってるため、こう言うものに馴れてない刹那は意図が理解できない
「要約すると『俺がやりたかったことを取られるのを放置プレイした学園許すまじ』、ということのようだな」
スパロボ学園でも随一の邪気眼キャラ・イングラムが言うからには、そういうことなのだろう
「あの台詞じゃ判らないって・・・」

「ギリアム少佐、こちらナデシコのホシノ・ユリです」
ギリアムの前のパネルに、ルリの顔が大きく映し出された
「どうにかウィングゼロの管制システムにアクセスできました」
ルリはギリアムの依頼もあり、オモイカネを使ってゼロシステムへ介入、さらにはヒイロへの通信を試みようとしてみたのだ
「状態は?」
「ゼロシステムへは今のところ・・・ロックがかかっています」
それはある意味ではおかしかった
ゼロシステムは確かに凶悪なロジックだが、閉塞システムではなかったはずである
「ですが、ある程度のログを収集することはできました。そちらに転送します」
転送されてきたログの先頭を目にしたとき、その場に居た一同は顔をしかめた
『さあ君に見せて上げよう、極上の絶望への未来を・・・』
ヒイロの敗北とはなんだったのか
それはつまり刹那との関係性の樹立であった

一応説明しておくと
彼と刹那は似たようなキャラクターである。ぶっちゃけ刹那は、ヒイロのオマージュキャラクターと言っても過言では無かろう(制作側の意図はどうであれ)
だからこそヒイロは、刹那と関わらなければならない、と自分で思っていた
おそらくスパロボに出れば
謎の第三勢力として出てくるCB→幾度かαナンバーズ(マーチウィンドでもいい)と対峙し、説得し説得され返す→そのうち和解して合流→以後レギュラーメンバーに
という、『スパロボF』~『第3次スーパーロボット大戦α』に至る、W組の流れを踏襲するであろうことは、想像に難くない
これは大きく言うと、ガンダムWの立場が完全にダブルオー勢に奪われることを示している
だが一縷の希望はあった
それは彼らがCBの先輩としての立場を確立すること
つまり、『俺達のようになるな』という形で、CBを導く役割を新たにしておけば、或いはまだ数作メインの立場での出演は可能であろう


「つまり、俺がシンを諭すようなものか?」
「『Z』では完全にそう言う関係だったもんな」
ヒイロが狙っていたのはまさにこのような、カミーユとシンのような間柄だったのだろう
カミーユもスパロボでは相当息が長いし、彼が壊れるストーリーは何度通ったか判らない上、『カミーユが精神崩壊しないストーリーがある』というのも、スパロボ補正として確立して久しい
そう言う実績が積み重ねられてきたからこそ、『Z』で劇場版の未来を背負ったカミーユが、シンへ『成長する未来』へのスパロボ補正を提示するのは、非常に説得力があったと言えよう
そのためにもヒイロは、先頭に立って刹那と関わっておきたかったのだが・・・
その野望(?)は完璧に打ち砕かれていたのだ

そんな彼の敗北感に追い打ちをかけるように、ゼロは次のような未来を提示した
『その役は既に"別次元のヒイロ"によって完遂された。よって今後ヒイロ・ユイの学園での存在意義は著しく低下し、最悪居場所を無くす可能性がある』
よーするに、最近のスパロボでUCガンダム系がハブられ、種系にそのお株を奪われてしまうようなものだ

「そんな理由でキレたのかよ、アイツ」
「なんだぁ、なんかもうちょっと重いネタ期待してたのに、おかしいですよヒイロ先輩!」
意外に人間味溢れるというか、微妙にエゴっぽい理由が表示され、一応は心配して集まっていたジロンやウッソ達は、なんか残念そうに感じてそう言う
「・・・お前ら、容赦ないな」
自分としても、なんか納得しづらい理由が提示され戸惑ってはいるものの、状況的にそんな笑って済ませられる事ではないのではないのか、と刹那は思った。が
「何言ってんだよ、出番なんかいつか無くなるんだよ」
「そんなこと気にして、スパロボ学園にはいられません!」
『Z』までかなり長いこと忘れ去られていたジロンと、すでに何年スパロボからハブられてるか判らないウッソが、にっこり笑ってそう応える姿は、ある意味刹那の背中に寒いモノを走らせるのに十分であった

さて、ログに戻ろう
先ほどの未来だけでも、ヒイロにはショック十分だったのに、ゼロシステムはさらに追い打ちをかけていた
『ヒイロ・ユイの立場とストーリーは、既にテロリストの域から脱却し、一人の大人キャラクターとして成長した刹那・F・セイエイに置き換えられる』

「まあ正論ではあるな。二人も同じような立ち位置のキャラは居られないだろう。Gジェネではあるまいし」
確かにそれはそうなのだが
「お前が言うな」
「ホントだよ」

先の台詞を言ったのがイングラムなので、周囲の視線は痛かった

・・・さて、もう一回ログに戻ろうか
これらの敗北に関し、ゼロはこのような原因を示唆していた
『この敗北の原因は、"別次元のヒイロ"の存在を学園が容認し、かつ刹那と関係を築くことを放置したことにある』
一応あっちのヒイロは、世界全体のバランス取りのために呼ばれたのだが、そっちの方もこっちのヒイロと似たような事を考えていたのが、結果的に災いしたのだろう
・・・まぁ、『スーパーロボット大戦α外伝』辺りまでは、完全に同一人物だったはずの存在なので、考えてることが同じになるのも無理はない、か
しかも、学園の中ではおおよそ1ヶ月以上時間が経過していたが、Wの小説撮影現場では1日も経過してなかったため、ことに介入する隙さえ失っていた


『新たな勝利を得るための選択肢として、諸悪の根源である学園を消去し、自身のキャラもリセットする。つまり全てをゼロに戻すことを提案』
・・・冷静なヒイロであれば、ゼロのこの提案に妙な違和感を感じたはずであろう
確かに、ゼロシステムは根本的に、『何が何でも勝利すること』を追求することを目的としたものである
だから原作でも無理な要望は出してたし、搭乗者が死のうがなんだろうが、戦略目的が果たされればいいのである
「にしても、これじゃちょっと逆恨みも良いところじゃない?」
ゲイナーの言うとおりで、とてもマシンであるゼロが"考えつく"戦術としては、これまた随分エゴイスティックな内容である
さっき出て来たログの冒頭といい、何か他者の意思を感じるような気がする
「んで、自分をゼロにしろって指示に対して、アレなわけね」
さっきからヒイロが邪気眼全開な理由は、こういうことだったらしい
「なんでああいうキャラ選んじゃったかなー、面倒くさい」
何が面倒くさいって、作者が邪気眼台詞考えられないからだよ
さっきからネタ台詞を考えようとしては、適切な単語が出てこない上に、気色悪くて悶えてますよ(実話)

「それはあれです、中の人がいつも邪気眼だから、仕方ないッス!」
「レントン・・・お前もかなり酷いことを、どストレートに言ってるな」
でも事実だから仕方ない

「とにかくですよ、ゼロが何かおかしいのは確かだと思います」
ゼロがおかしいのはいつものことだが、それのせいで自身も一度暴走したカトルが言うのだから、やっぱり何か方向が間違ってるのはあるらしい
「それですが、ゼロの管制システムに、何か妙な信号が混じっているのを検知しました」
ゼロシステムを探っていたルリから、続いての情報がもたらされた
「・・・その根源、探れそうか?」
それを聞いて声を上げたのは、戦場の端にディス・アストラナガンで待機していた、クォヴレーであった
「ええ、もう5分ほど時間を頂ければ」
その"妙な信号"の出し手が誰であれ、スパロボ屈指の電脳キャラであるルリにかかれば、それほどの壁ではないのだ
「何か手があるのか、クォヴレー?」
ギリアムの声に、クォヴレーは確信を持って頷いて見せた
「アイツを狂わせているモノをハッキリさせてさえ貰えれば、あとは何とでもしてみせる」
その理由に説得力があったからこそ、あのアサキムがクォヴレーの依頼に応じて、ヒイロの相手を買って出ていたのだ(一応口では、「キャラが取られるのは困る」と言っていたらしいが)

「さあヒイロ・ユイ!僕にぶつけてみるがいい、君が言うところの絶望を、哀しみを、怒りを!その程度の闇など、僕が味わう無間地獄の比ではない。このディスキャリバーの前にひれ伏せ!!」
端から聞いてるとドM気のある挑発台詞だが、邪気眼同士だとこれくらいやらないと相手が乗ってこないらしい
「死ね、死ぬがいい、アサキム・ドゥーイン!それが貴様の望みだろう、ならば覚醒したこの力で、その罪にまみれた肉体を滅ぼしてやる。本望だろうが!!」
どの辺の何に覚醒してるのかは良く判らないが、グリリバの血に目覚めているのだけは間違いなかろう

「ええい、ヒイロのヤツ・・・あんな妙な、暗示まがいのことに引っかかるなど・・・そんな理由で!」
事情が詳細に分かってくるにつれ、余計に腹立たしくなってきたらしく、刹那は苛つきを隠さずにそう叫んだ
「"そんな"?・・・本当に、そう思っているのかね、刹那君」
ビアンのその言葉は、感情がこもっているように感じられないけれども、ハッと見上げた刹那には、その目に少々の怒りが宿っているように見えた
「君は、彼の心の声を感じなかったのかな?」
「・・・心の声」
刹那はまだそれが良く判らず、眉をひそめるばかりだった
「"自分の役割が無くなる"・・・それは、判りやすく理由を述べれば、そうかも知れん。だがその根本にあるものはなんだと思う?そこに必ず、君の未来への思いがあることに気づかなかったのかね」
そこまで言われて初めて、刹那は慌てたように黒いゼロを見上げた
その頃の学園司令室には、別の方向からもヒイロ暴走の手がかりになる情報が入り始めた
「ギリアム、君の言っていたとおり、学園内に異様な邪気を感じる」
そのような通信を入れてきたのは、アムロ率いるニュータイプ研究部の面々であった
彼の後ろでは、シーブックやシャングリラ・チルドレン達が、それぞれにNTの勘を働かせながら邪気の元を見つけようと、あれやこれやいいながらかけずり回っているのだ
その場所として映っているのは・・・格納庫だ
「アムロさん、間違いないって、ここ、ここ!」
「しっ、静かに・・・」
銃を構えて格納庫に飛び込んだアムロはそこに、つい先日追い返したばかりの緑色の男が、紫ハロでPCをガチャガチャやっている姿を確認した
「・・・リボンズ・アルマーク!
それはアムロがあんまり見たくない男の、多分2番か3番目に当たるヤツであったからたまらない
「なに、どうしてここが判った!?」
とは、叫んでみたリボンズであったが
自分が再びここに潜入するのを、二度も許した警備が変に緩い学園メンバーが、これまた再び絶妙なタイミングで自分を見つけたことに、驚いていいのか呆れていいのか、正直台詞に困っていた
「・・・大尉、そこです、そのPCがゼロに」
逆探知でゼロをハッキングしている場所を、ルリが突き止めたのはその時だった
「貴様のその悪意、覆い隠せると思うな!」
ゼロの一件もそうだが、一刻も早くリボンズに消えて欲しいアムロは、珍しく手にした銃の引き金を容赦なく引いた
「ちぃ!」
もちろんリボンズもやるもので、その弾丸を避けては見せたのだが、パソコンまで守ることはできなかった

「・・・!・・・ゼロへの介入行動停止、リスタートをかけます」
ゼロシステムをロックしていたタスクが止まったのを確認したルリは、ゼロシステムを強制的に再起動させ、それによってヒイロの暴走を止める手に出た
「ふん・・・あと少しで、あのお節介な工作員に、面白い仕返しができそうだったものを!」
「リボンズ・アルマーク・・・あの男か!」
普段のヒイロならおそらく、リボンズが出してくるような、陳腐なネタに引っかかりはしなかっただろう
だが、それでもヒイロが暴走した理由
ビアンの言っていたヒイロの心の声
「ヒイロ・・・お前は・・・いや、お前も、俺を・・・!」
思わずそう叫んだ刹那の声は、シュロウガと切り結んでいたゼロにも響いた
「・・・・・・・・・・・・・・・刹・・・那?」
"自分を必要としていない"はずの男が、"自分を呼んだ"
ゼロシステムが止まりかけていたこともあり、それがヒイロに僅かだが届いたらしい
「・・・今だ」
絶好の機会が訪れたことを確認したクォヴレーが、ディス・アストラナガンの力を上昇させる
「テトラクテュス・グラマトン・・・!」
その声に合わせたように、ディス・アストラナガンの背後の空間が歪み・・・そこから、異形のPT・ルシフェルが姿を現した
「やれやれ、ここまで引き伸ばすのが大変だったよ」
アサキムを納得させたクォヴレーの理由とは、これのことだったのだ
「・・・あれは!?」
「心配ない。"自分"の決着は"自分"で付けさせるだけだ」
一瞬、ルシフェルの姿に怯んだ刹那だったが、彼の心情を察したクォヴレーは安心しろと言うようにそう言った
一方で、ルシフェルの姿を認めた、ゼロに乗っているヒイロは、仇を見つけた鳥羽かりにシュロウガを放置し、ルシフェル目がけて吶喊した
だが、ルシフェルの方も同じように、ゼロに向かって突進する
「忘れ物を返す・・・受け取れ!」
ルシフェルのヒイロの声に合わせ、今回の出撃特別仕様として突貫作成した、二本の剣が出現する
「交わらざりし命に・・・今もたらされん刹那の奇跡!時を経て・・・ここに融合せし未来への胎動!義聖剣!!」
そうしてゼロに突き立てられた剣から、あるものがゼロに"ダウンロード"されてきた
それは、『限り無く近く、遙かに遠い自分』の記録
およそ1ヶ月にわたる、彼と刹那の旅のデータ
「・・・!!!!」
ゼロを駆るヒイロは、それで知った
刹那がその長い間、ずっとずっと自分を待っていたことを
己を待つために、何度も何度も平行世界の自分と、ぶつかり合いを繰り返していたことも

「俺・・・は・・・」
そう、その剣の形をしたそれには、平行世界からのメッセージが籠められていたのだった。それが、ゼロの呪縛からヒイロを引き戻した
「引き継ぎ完了・・・だ」
"彼"は、ある意味では自分より幸せな、しかしこれから未知の時間が待っている"自分"に、名残惜しそうにそう伝えると、機体ごとこの世界から去っていった

そうして、力なく地面に落下したゼロだったが、もちろんそんなこと程度でヒイロが死んでるわけはなかった
「ヒイロ・・・」
コクピットの中で、まだ呆然としている彼を見つけた刹那は、彼の思いに気がつきはしたものの、彼自身も複雑な感情を抱いてはいた
『俺はずっと、アイツを違うと突き放し続けた。だが・・・どちらも同じだった。俺を導きたいという感情は・・・』
だからこそ、改めて還ってきた彼と、こんな不測の事態で再会したのが、余計にぎくしゃくした空気を助長していた
「・・・」
一方のヒイロも、冷静になってみれば、自分らしくない・・・あまりに人間らしすぎる自分の姿に、言ってみれば恥ずかしいという感情を抱いていた
「なるほど、自分で落とし前を付ける、ね」
無茶苦茶なところは彼らしいな、と遠巻きにそれを見守っていた桂や勇だったが、そんなところに何か小さいものが天空から舞い降りてきた
「ん~・・・なんか落ちてきたッスよ」
「千円札?・・・だよ」
勝平が手に取ったのは、ごくありふれた日本の千円札2枚と、小さなメモであった
そこには
『釣りは要らない』
という走り書きがされていた
「・・・まさかさ、これ・・・」
ゲーム代・・・?
PlayStation Storeでのゲームアーカイブスにおいて、キングスフィールドシリーズは1本600円でございます
「・・・ああ・・・ここまでは、いい話で引っ張ってきたのに・・・」
「なんで最後にこれかな・・・orz」
だがその直後ジュドーやガロードが、残りの800円を何に使うかもめ始めたため、おもいっきし八つ当たりツインバスターライフルの餌食になったのだった
「まったく、この男はどうしてくれようか」
ピストルは避けたものの、その場に駆け付けたロム兄さんらにフルボッコされ、ボロ雑巾のようになったリボンズを、さてどう始末してくれようと一同が思い悩んでいると
「学園の諸君、今回は我々の監視ミスで、ご迷惑をかけたようだ」
「・・・ティエリア君?」
一人現れたティエリアは、申し訳なさそうにそう声をかけると、リボンズの首根っこを掴んで持ち上げた
「この男は我々で調査の上、責任を持って始末させてもらう」
そう言うと、なんだかなぁと唖然としていた一同を尻目に、彼はそそくさとその場を立ち去っていった
「遅くなってすまない。リボンズはどうした?」
直後遅れて現れた刹那に、ティエリアが連れて行ったと、鉄也達が説明してみせると、彼は不審な顔を隠さなかった
「ティエリア・アーデが?・・・そんなはずはない、ヤツは今肉体を失い、ヴェーダの中にのみ存在している・・・
「え、じゃあアレは・・・誰なんです?」
「そーいや声も違ったような??」
「まったくさぁ、リボンズはいつもやることは間抜けなんだよね」
着たくもないCBの制服を、ヤレヤレと脱ぎ捨てながらリジェネは言った
「HAROは直接じゃなくてもいじれるんだろう?学園に入り込むリスクを背負ってまで、何をやっているんだか」
「・・・直接やるから面白いこともある」
「口答えしない。僕がティエリア・アーデのフリをしなければ、あの場からどう帰ってくるつもりだったんだか。今回ばかりは、僕を立ててもらってもいいものだと思うよ」
・・・こうして、リジェネのリボンズへのお説教はこの後、都合3時間にわたったという
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2010/12/13 00:59 | 【二次創作・スパロボ系】-真・スパロボ学園-COMMENT(3)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

ラーズ(OOIに登場するキャラ、リボンズと同じイノベイトであるスカイ.エスプリの親友)もおこります。

この世界(西暦)のハロの制作者はスカイで元は木製圏からGNドライヴを運ぶ宇宙船のAIとして制作した模様。




今週のOG

・ふと思いました。

ラングレー基地を放棄した将校が『シティーハンター』のファルコンに見えたかた挙手(笑)。激怒した真っ赤になると言うベタなギャグを見せてくれましたがいきなりクーデターとは……。


・馬鹿は馬鹿を呼ぶ

アラドが接近戦に強いと見抜いたキョウスケ、シュミレーターとは言えアルトアイゼンを操作しても適応性抜群。どうやらあの女性博士によればリオンだとアラドの特性を生かしきれないと言う事、だけどアルトアイゼンのステークを初見で“斬り払い”したのは彼のみ。そこでビルトビルガーに乗せる事になりました。


・今回も出ました、食のMAP兵器

スパロボ名物恐怖のドリンクが颯爽登場ぅ!今回はラミアさんがブッ倒れる。

ちなみにアラドは平然と飲め、謎の食通は使用された材料を全部分かると言うのですからね……。


所でイレブンソウルの“伊藤隊長のスイーツ”とどっちが凄いんだろうか……ここは是非アラドで試したいと思う(マティ!)

No:2323 2010/12/13 01:57 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

この後どうするべ

> ラーズもおこります。
アイツの場合、問答無用でピストルパーン、って感じなんですがw

> 今週のOG
> ・今回も出ました、食のMAP兵器
クスハ汁のことか!
あそこまでの被害を出しながら、それでも作成者は自覚がないというのはいかがなもんか

> 所でイレブンソウルの“伊藤隊長のスイーツ”とどっちが凄いんだろうか
それを出されようがなんだろうが、生き残りそうなアラドの胃袋
もしくはサバイバル力で克服しそうなヒューゴ

No:2324 2010/12/13 23:20 | あるす #- URL [ 編集 ]

アルスさん>

返信どうもです。

>ラーズ

確かにガンダムに向けても発泡した事もありますからね……しかも息子は女装させられたままだったし(笑)。

>クスハ汁

しかも今回は可愛くデェフォルメしたクスハの顔イラストつきコップ。まさかコミケで売り出す気か?バンプレスト……。


>アラドの胃袋

うん、彼の胃袋なら平然と耐え切れますね。

No:2325 2010/12/13 23:37 | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo URL [ 編集 ]

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